矯正と歯髄の壊死
相談者:
appletea290さん (35歳:女性)
投稿日時:2022-02-17 14:25:53
回答1
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-02-17 14:57:55
こんにちは。
矯正治療は歯を大きく移動させる治療になりますから歯髄壊死が生じる場合があるとされています。
成人後の根尖は非常に細く出来上がっていて根管に周囲組織から入り込んでいる血管の入り口は細いですから力のかけ方、あるいは矯正治療中の力のかかり具合によって血液の供給が不十分になる期間が生じる場合があります。
十分な血液供給が行われなくなると組織は壊死しますから歯髄壊死が生じるのです。
とはいえ、急に血液供給がゼロになるのではなく、貧血の段階があるのでその時点で咬合を落として力を緩和してあげたり矯正力を緩和するという対処法で歯髄が健全に戻ることがほとんどでしょう。
そういう意味でも矯正治療を開始したならば定期的に歯科を受診するとともに歯に異常な痛みを感じたり、そこしか当たらなくなっていて辛くなっているとか、歯の色が他より黒ずんだり赤みを増しているなどの異常の有無を観察し(気づき)おかかりの歯科医に指示を仰ぐ必要が生じます。
通常、矯正治療中のリスクの説明時に説明があるのではないかと思います。
矯正治療は歯を大きく移動させる治療になりますから歯髄壊死が生じる場合があるとされています。
成人後の根尖は非常に細く出来上がっていて根管に周囲組織から入り込んでいる血管の入り口は細いですから力のかけ方、あるいは矯正治療中の力のかかり具合によって血液の供給が不十分になる期間が生じる場合があります。
十分な血液供給が行われなくなると組織は壊死しますから歯髄壊死が生じるのです。
とはいえ、急に血液供給がゼロになるのではなく、貧血の段階があるのでその時点で咬合を落として力を緩和してあげたり矯正力を緩和するという対処法で歯髄が健全に戻ることがほとんどでしょう。
そういう意味でも矯正治療を開始したならば定期的に歯科を受診するとともに歯に異常な痛みを感じたり、そこしか当たらなくなっていて辛くなっているとか、歯の色が他より黒ずんだり赤みを増しているなどの異常の有無を観察し(気づき)おかかりの歯科医に指示を仰ぐ必要が生じます。
通常、矯正治療中のリスクの説明時に説明があるのではないかと思います。
相談者からの返信
相談者:
appletea290さん
返信日時:2022-02-17 15:23:07
回答2
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-02-17 16:28:58
そうですね。
歯髄が壊死してしまうと元に戻せませんから、壊死しない段階で原因を取り除くことが必要でしょう。
何かおかしいなと感じる症状があれば、常におかかりになっている歯科医に伝えることが大切ですね。
現在、アライナー矯正等で歯科医の管理が行き届かない矯正治療法があります。
何も問題がなければ運が良かったというようではいけませんから、歯を移動している際は定期的な検診や歯科医による診断(それを可能にする各種検査)が必要になると思います。
歯髄が壊死してしまうと元に戻せませんから、壊死しない段階で原因を取り除くことが必要でしょう。
何かおかしいなと感じる症状があれば、常におかかりになっている歯科医に伝えることが大切ですね。
現在、アライナー矯正等で歯科医の管理が行き届かない矯正治療法があります。
何も問題がなければ運が良かったというようではいけませんから、歯を移動している際は定期的な検診や歯科医による診断(それを可能にする各種検査)が必要になると思います。
相談者からの返信
相談者:
appletea290さん
返信日時:2022-02-17 16:45:57
回答3
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-02-17 17:24:07
急に歯髄壊死にまで陥るほどの力を加えないのが普通ですから、一ヶ月に一度歯科医に診てもらっていればまず問題が深刻化しないのではないかと思います。
ただ、治療に絶対はありませんし、そもそも歯並びが悪く外傷性に歯髄壊死に陥るケースもありますから、矯正歯科医にしっかり診てもらいながら矯正治療を受けられてはいかがでしょうか?
加齢や外部刺激により歯髄内部に石灰化が進むと歯髄腔が狭くなり歯髄壊死している人もいますからね。
色々な状況と原因で歯髄の健康は決まります。
ただ、治療に絶対はありませんし、そもそも歯並びが悪く外傷性に歯髄壊死に陥るケースもありますから、矯正歯科医にしっかり診てもらいながら矯正治療を受けられてはいかがでしょうか?
加齢や外部刺激により歯髄内部に石灰化が進むと歯髄腔が狭くなり歯髄壊死している人もいますからね。
色々な状況と原因で歯髄の健康は決まります。
回答4
ティースアート(中央区銀座)のDr.TSUBAKIです。
回答日時:2022-02-20 01:26:00
appletea290さん、こんにちは。
矯正中に歯髄壊死してしまったとのことですが、歯髄壊死の診断は担当の矯正の先生がされたのでしょうか。
矯正や打撲で歯髄に影響が出ても歯髄壊死ではなく、神経の防御反応で歯髄が石灰化して歯髄が小さくなってしまうことが多いと思います。
この場合神経は死んでおらず、根の神経は生きています。
ただこの場合でも歯は変色して暗くなってきます。
神経は生きていますので、歯の内部にお薬を入れて白くするインターナルブリーチはできません。
表側から行うエクスターナルブリーチになりますが、方法によっては白くすることも可能です。
もちろん歯に大きな力がかかることで歯髄壊死が起こる場合もあります。
appletea290さんのお悩みが歯の変色であればホワイトニングによって改善することができますが、歯髄壊死自体がご心配でしたら歯髄診断やレントゲン検査などで再度診断してもらったほうがいいと思います。
矯正中に歯髄壊死してしまったとのことですが、歯髄壊死の診断は担当の矯正の先生がされたのでしょうか。
矯正や打撲で歯髄に影響が出ても歯髄壊死ではなく、神経の防御反応で歯髄が石灰化して歯髄が小さくなってしまうことが多いと思います。
この場合神経は死んでおらず、根の神経は生きています。
ただこの場合でも歯は変色して暗くなってきます。
神経は生きていますので、歯の内部にお薬を入れて白くするインターナルブリーチはできません。
表側から行うエクスターナルブリーチになりますが、方法によっては白くすることも可能です。
もちろん歯に大きな力がかかることで歯髄壊死が起こる場合もあります。
appletea290さんのお悩みが歯の変色であればホワイトニングによって改善することができますが、歯髄壊死自体がご心配でしたら歯髄診断やレントゲン検査などで再度診断してもらったほうがいいと思います。
相談者からの返信
相談者:
appletea290さん
返信日時:2022-02-20 15:21:42
THUBAKI先生こんにちは。
歯髄退縮は初めてききました。
神経が死んでいないのであれば、また元の状態に戻るのでしょか?
歯の変色は、変色した歯もありますし、変色していない歯もあります。
歯髄診断とはどんな事をしますか?
歯髄退縮は初めてききました。
神経が死んでいないのであれば、また元の状態に戻るのでしょか?
歯の変色は、変色した歯もありますし、変色していない歯もあります。
歯髄診断とはどんな事をしますか?
回答5
ティースアート(中央区銀座)のDr.TSUBAKIです。
回答日時:2022-02-20 16:54:18
appletea290さん、こんにちは。
歯髄が死んでいなければ歯髄反応はあると思いますが、かなり退縮してしまっている場合は反応が鈍い場合もあります。
なお退縮してしまった歯髄は元には戻りません。
変色も元には戻りませんので、白くするにはホワイトニングが必要です。
歯髄診断には歯髄電気診や温度診などがあり、歯科医院によって診断方法は異なります。
担当の歯科医師に伺ってみてください。
歯髄が死んでいなければ歯髄反応はあると思いますが、かなり退縮してしまっている場合は反応が鈍い場合もあります。
なお退縮してしまった歯髄は元には戻りません。
変色も元には戻りませんので、白くするにはホワイトニングが必要です。
歯髄診断には歯髄電気診や温度診などがあり、歯科医院によって診断方法は異なります。
担当の歯科医師に伺ってみてください。
タイトル | 矯正と歯髄の壊死 |
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質問者 | appletea290さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 35歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯の異常・トラブルその他 歯列矯正のトラブル ホワイトニング治療法 |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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