[写真あり] 8歳から歯列矯正の14歳、エナメル質の極度の脱灰(海外)
相談者:
おはさん (14歳:男性)
投稿日時:2022-08-21 07:18:28
お世話になります。
海外在住です。
14歳、男児。
8歳ごろから歯科矯正中。
矯正直前に上顎右の5-6番?あたりの虫歯(C2-3?程度?)を治療しました。
13歳ごろからか、下の4-5番当たりの歯肉が下がっているように見えていました。
今回、それらの極度の脱灰を指摘されました。
口腔衛生状態はまずまず良好とのこと。
ソーダ類・コーヒーを飲むことも全くなく、かんきつ類も特別好きではないのでそれほど酸性の食品は食べません。
乳製品は好きでよく食べますので、相対的にマグネシウム不足とも思います。
先日、上腕の骨折もしました。
脱灰の原因や、再石灰化の方法があるでしょうか?
また、しばしばフッ素が良いと言われますが、歯に対して本当に良いのでしょうか?
また、どういう機序でフッ素が良いのでしょうか?
甲状腺に対しては明らかにフッ素は悪いので、かなりメリットがあることがわかれば使う気になるのですが・・・。
海外在住です。
14歳、男児。
8歳ごろから歯科矯正中。
矯正直前に上顎右の5-6番?あたりの虫歯(C2-3?程度?)を治療しました。
13歳ごろからか、下の4-5番当たりの歯肉が下がっているように見えていました。
今回、それらの極度の脱灰を指摘されました。
口腔衛生状態はまずまず良好とのこと。
ソーダ類・コーヒーを飲むことも全くなく、かんきつ類も特別好きではないのでそれほど酸性の食品は食べません。
乳製品は好きでよく食べますので、相対的にマグネシウム不足とも思います。
先日、上腕の骨折もしました。
脱灰の原因や、再石灰化の方法があるでしょうか?
また、しばしばフッ素が良いと言われますが、歯に対して本当に良いのでしょうか?
また、どういう機序でフッ素が良いのでしょうか?
甲状腺に対しては明らかにフッ素は悪いので、かなりメリットがあることがわかれば使う気になるのですが・・・。
回答1
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-08-21 07:42:27
こんにちは。
歯茎が下がっているのか?脱灰なのか?咬合不調によるエナメル質喪失なのか?
現状についてきちんと説明を受けなければ、効果的な対策にならないと想像します。
現状把握が不十分ではないでしょうか?
きちんと診てもらい説明を理解できるようにしてください。
上腕の骨折は自然骨折ですか?
外傷によるのではないのですか?
マグネシウム不足は、歯科医からの説明にありましたか??
マグネシウムは代謝に必要なミネラルですが、脱灰や骨折と関係がありますか?
再石灰化は極度の脱灰の治療選択には入らず、レジン充填などの治療対象になるのではないでしょうか?
実質欠損が生じていて、厚いエナメル質の保護を失って来ていればエナメル質があるうちに、レジンで保護してあげても良い状態だと説明されませんでしたか?
経過観察、再石灰化促進だけで良いとの説明でしたか?
フッ素はアパタイトと結合してフルオロアパタイトになり、耐酸性が高まります。
脱灰を防ぐ歯質表面に置き換える事ができ、虫歯予防効果があります。
甲状腺に対して悪いほど飲み込む事を目的にしていない為、歯磨き粉に添加されたり、洗口剤として歯面に作用させることを日本の歯科では勧めています。
海外では塩に添加していたり水道水に添加しているところもありますが、日本ではそれは許容されていないでしょう。
天然水に多量に入っているエリアもありますから、地域により使用法は歯科医から指示されます。
歯茎が下がっているのか?脱灰なのか?咬合不調によるエナメル質喪失なのか?
現状についてきちんと説明を受けなければ、効果的な対策にならないと想像します。
現状把握が不十分ではないでしょうか?
きちんと診てもらい説明を理解できるようにしてください。
上腕の骨折は自然骨折ですか?
外傷によるのではないのですか?
マグネシウム不足は、歯科医からの説明にありましたか??
マグネシウムは代謝に必要なミネラルですが、脱灰や骨折と関係がありますか?
再石灰化は極度の脱灰の治療選択には入らず、レジン充填などの治療対象になるのではないでしょうか?
実質欠損が生じていて、厚いエナメル質の保護を失って来ていればエナメル質があるうちに、レジンで保護してあげても良い状態だと説明されませんでしたか?
経過観察、再石灰化促進だけで良いとの説明でしたか?
フッ素はアパタイトと結合してフルオロアパタイトになり、耐酸性が高まります。
脱灰を防ぐ歯質表面に置き換える事ができ、虫歯予防効果があります。
甲状腺に対して悪いほど飲み込む事を目的にしていない為、歯磨き粉に添加されたり、洗口剤として歯面に作用させることを日本の歯科では勧めています。
海外では塩に添加していたり水道水に添加しているところもありますが、日本ではそれは許容されていないでしょう。
天然水に多量に入っているエリアもありますから、地域により使用法は歯科医から指示されます。
相談者からの返信
相談者:
おはさん
返信日時:2022-08-24 01:39:24
早速ありがとうございます。
お礼の返信をしたつもりが上手くいっておらず、遅くなりました。
在外で、歯科医の言うことが半分程度しかわからなかったこと、また、自分で調べるように言われました。
歯茎が下がっていると思ったのは私と主人で、そう思っただけです。
咬合不調に関しては何も言われなかったと思います。
(歯科矯正も年末辺りで終了予定)
ただ、咬合不調でエナメル質が喪失する可能性があること、勉強になりましてありがとうございます。
上腕の骨折は転倒によるものですが、走ってただ転んだだけで骨折するとは、全身の脱灰を疑いました。
MgとCaは拮抗ミネラルなので・・・。
レジンで保護:そんな話をされた様な気もしますが、息子に確認してみます。
ただ、歯科医からは具体的・詳細な説明はありませんでした。
フッ素に関して、参考になりました。
フッ素は軽度の脱灰に対して有効と聞きますが、素人目にもわかるような脱灰をそれ以上進ませないようにする効果もあるのでしょうか?
どうもありがとうございます。
画像1
お礼の返信をしたつもりが上手くいっておらず、遅くなりました。
在外で、歯科医の言うことが半分程度しかわからなかったこと、また、自分で調べるように言われました。
歯茎が下がっていると思ったのは私と主人で、そう思っただけです。
咬合不調に関しては何も言われなかったと思います。
(歯科矯正も年末辺りで終了予定)
ただ、咬合不調でエナメル質が喪失する可能性があること、勉強になりましてありがとうございます。
上腕の骨折は転倒によるものですが、走ってただ転んだだけで骨折するとは、全身の脱灰を疑いました。
MgとCaは拮抗ミネラルなので・・・。
レジンで保護:そんな話をされた様な気もしますが、息子に確認してみます。
ただ、歯科医からは具体的・詳細な説明はありませんでした。
フッ素に関して、参考になりました。
フッ素は軽度の脱灰に対して有効と聞きますが、素人目にもわかるような脱灰をそれ以上進ませないようにする効果もあるのでしょうか?
どうもありがとうございます。
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回答2
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-08-24 11:11:36
ブラケットをつけるときに酸を使います。
リン酸です。
酸で歯面を荒らして樹脂の脚を凸凹に入れて(浸透させて)固めることで、樹脂の脱離を防ぎ、ワイヤーに矯正力をかけても脱離しないで歯を動かせているのです。
ですからブラケットをつけると、歯面は一時的に非常に脱灰しやすい状態になります。
ブラケットセット後、歯科医院から指導をきちんと受けて歯を過度に脱灰させずに再石灰化させるための、徹底的な歯磨き指導を受けたり、飲食制限を守ることになると思います。
想像ですが、そのどちらかが不十分に長期経過してしまったための初期虫歯でしょう。
お子さんにブラケットをつけると、不十分な歯磨きしかできませんから、親御さんが仕上げ磨きされるのが一般的だと思います。
されていましたか?
炭酸飲料やスポーツ飲料、乳酸菌飲料は飲まさない等、飲食の制限もきちんと出来ていたのでしょうか?
海外のお子さんは、幼少期から歯科治療費が高額なので歯磨きをしっかりする事は習慣化していると思います。
フロスも使用するのは当たり前になっていると思いますが、日本のお子さんは歯磨きへの意識が薄い場合が多々ありますから、矯正装置をつける前に、歯磨き指導を行い歯磨きの練習が必要な場合が多いと思います。
昨今は、こうした矯正後の脱灰の進行が問題化したこともあり、日本の場合、酸処理後の接着剤に徐放性フッ素が入っているものがあったり、かなり広くボンディングするなどで人為的脱灰面を完全にカバーすることが多いと思います。
それでもブラケットがついて何カ月も飲食されるわけですから、経過観察時に歯磨きのチェックと指導をする歯科医院がほとんどだと想像しています。
大変磨きにくい部位が白濁しているようですから、磨き残しを疑う事になるように思います。
フッ化物を使わない方で虫歯を作っていなければ、それはそれでその方やご家庭の考え方で、歯科の常識とは異なった何かにリードされておられるからなのだ放置してもよいと考えま。
ですが、虫歯を作っていて(酸に負けていて)フッ化物の力を借りようとしないことは、無意味なことと考えています(実際にそういうフッ素は使いたくないという方も多数来院されます。完全なミスリード)。
ブラケットをつけたお子さんには、当院では必ずフッ化物洗口を指導しています、また仕上げ磨きをするように指導しています。
飲食のPHの話も表を見せて必ずします。
歯並びが綺麗になっても、白濁が残るようでは非常に残念なことです。
ブラケットオフ時に、軟弱になって白濁したエナメル質を削ってもらい目立たなくしてもらうか、又は、凹みが生じていればレジン修復することになるのかもしれませんね。
ここまで白濁したものを何かの薬剤で治せるか?と言えば、高価な薬剤のi-CONくらいになるのかもしれませんが、ブラケットオフまではできないでしょう(i-CONは塩酸エッチングしますからリン酸エッチングより深く樹脂を浸透させることが出来ます)。
少なくともこれ以上脱灰を進めないように、フッ化物洗口を行ったりMIペーストを利用したり(海外にはフッ化物添加MIペーストが販売されていたように思います)、最低でも仕上げ磨きを1日1回してあげてください。
リン酸です。
酸で歯面を荒らして樹脂の脚を凸凹に入れて(浸透させて)固めることで、樹脂の脱離を防ぎ、ワイヤーに矯正力をかけても脱離しないで歯を動かせているのです。
ですからブラケットをつけると、歯面は一時的に非常に脱灰しやすい状態になります。
ブラケットセット後、歯科医院から指導をきちんと受けて歯を過度に脱灰させずに再石灰化させるための、徹底的な歯磨き指導を受けたり、飲食制限を守ることになると思います。
想像ですが、そのどちらかが不十分に長期経過してしまったための初期虫歯でしょう。
お子さんにブラケットをつけると、不十分な歯磨きしかできませんから、親御さんが仕上げ磨きされるのが一般的だと思います。
されていましたか?
炭酸飲料やスポーツ飲料、乳酸菌飲料は飲まさない等、飲食の制限もきちんと出来ていたのでしょうか?
海外のお子さんは、幼少期から歯科治療費が高額なので歯磨きをしっかりする事は習慣化していると思います。
フロスも使用するのは当たり前になっていると思いますが、日本のお子さんは歯磨きへの意識が薄い場合が多々ありますから、矯正装置をつける前に、歯磨き指導を行い歯磨きの練習が必要な場合が多いと思います。
昨今は、こうした矯正後の脱灰の進行が問題化したこともあり、日本の場合、酸処理後の接着剤に徐放性フッ素が入っているものがあったり、かなり広くボンディングするなどで人為的脱灰面を完全にカバーすることが多いと思います。
それでもブラケットがついて何カ月も飲食されるわけですから、経過観察時に歯磨きのチェックと指導をする歯科医院がほとんどだと想像しています。
大変磨きにくい部位が白濁しているようですから、磨き残しを疑う事になるように思います。
フッ化物を使わない方で虫歯を作っていなければ、それはそれでその方やご家庭の考え方で、歯科の常識とは異なった何かにリードされておられるからなのだ放置してもよいと考えま。
ですが、虫歯を作っていて(酸に負けていて)フッ化物の力を借りようとしないことは、無意味なことと考えています(実際にそういうフッ素は使いたくないという方も多数来院されます。完全なミスリード)。
ブラケットをつけたお子さんには、当院では必ずフッ化物洗口を指導しています、また仕上げ磨きをするように指導しています。
飲食のPHの話も表を見せて必ずします。
歯並びが綺麗になっても、白濁が残るようでは非常に残念なことです。
ブラケットオフ時に、軟弱になって白濁したエナメル質を削ってもらい目立たなくしてもらうか、又は、凹みが生じていればレジン修復することになるのかもしれませんね。
ここまで白濁したものを何かの薬剤で治せるか?と言えば、高価な薬剤のi-CONくらいになるのかもしれませんが、ブラケットオフまではできないでしょう(i-CONは塩酸エッチングしますからリン酸エッチングより深く樹脂を浸透させることが出来ます)。
少なくともこれ以上脱灰を進めないように、フッ化物洗口を行ったりMIペーストを利用したり(海外にはフッ化物添加MIペーストが販売されていたように思います)、最低でも仕上げ磨きを1日1回してあげてください。
相談者からの返信
相談者:
おはさん
返信日時:2022-08-26 08:03:21
ブラケットと酸のことは知りませんでした。
でも、そういえば数年前に酸の物は食べるなと言われたような。
仕上げ磨きは、数か月前から本人が嫌がるようになりしていませんでした。が、それ以前から気になっていたので食べ物のせいか、仕上げも下手だったのかもしれません。(炭酸飲料やスポーツ飲料、乳酸菌飲料は飲みませんでしたし、かんきつ類はそれほど食べませんが、酸性の果物は食べていたので)
大変磨きにくい部位が白濁している:今後はさらに気を付けて仕上げします。
アメリカって、歯磨き指導なんて一度もないんです。
ただ高いだけで😢
でも、今回、舟橋先生のご助言、とても参考になりました。
心より御礼申し上げます!
本当にありがとうございました。
でも、そういえば数年前に酸の物は食べるなと言われたような。
仕上げ磨きは、数か月前から本人が嫌がるようになりしていませんでした。が、それ以前から気になっていたので食べ物のせいか、仕上げも下手だったのかもしれません。(炭酸飲料やスポーツ飲料、乳酸菌飲料は飲みませんでしたし、かんきつ類はそれほど食べませんが、酸性の果物は食べていたので)
大変磨きにくい部位が白濁している:今後はさらに気を付けて仕上げします。
アメリカって、歯磨き指導なんて一度もないんです。
ただ高いだけで😢
でも、今回、舟橋先生のご助言、とても参考になりました。
心より御礼申し上げます!
本当にありがとうございました。
回答3
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2022-08-26 09:26:30
おはさん、こんにちは
酸性物質によるによる酸齲症(化学火傷)と、最近と食生活などの生活習慣によるう蝕症(生活習慣業、日和見感染による感染症)は違うものです。
単独で起こっている場合もあれば、合併して起こっている場合もあります。
個人的には、酸齲症の原因となるものに思いあたらず、写真から推察するところ、先生が言われる「極度の脱灰」は酸齲症ではなく、う蝕症だと思います。
う蝕症なら酸性物質の制御ではなく、糖質や炭水化物の摂取制限や歯磨き、フッ化物歯磨き剤の使用が対策となります。
>アメリカって、歯磨き指導なんて一度もないんです
世界的に見て、日本が特殊だと思います。
酸性物質によるによる酸齲症(化学火傷)と、最近と食生活などの生活習慣によるう蝕症(生活習慣業、日和見感染による感染症)は違うものです。
単独で起こっている場合もあれば、合併して起こっている場合もあります。
個人的には、酸齲症の原因となるものに思いあたらず、写真から推察するところ、先生が言われる「極度の脱灰」は酸齲症ではなく、う蝕症だと思います。
う蝕症なら酸性物質の制御ではなく、糖質や炭水化物の摂取制限や歯磨き、フッ化物歯磨き剤の使用が対策となります。
>アメリカって、歯磨き指導なんて一度もないんです
世界的に見て、日本が特殊だと思います。
回答4
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-08-26 11:58:11
ゴッチャに進むのが、口腔内の特徴ではないでしょうか?
何がどの時期に生じたのか?について、後ろ向きに考察してどちらが生じて現症なのか?を予測する際、様々な可能性を提示しておくほうが良いのかな?と思い回答いたしました。
実験系ではありませんから、様々な可能性に対しこのケースをもって読まれる多くの方に、注意していただくように喚起しております。
起因が、リン酸エッチングによる歯表面保護膜の喪失と、脱灰と考えられるケースが多いと考えます。
その後ここまでの進行は部位的に考えてご指摘の通り、磨き残しによるう蝕の進行と想像してよいと思います。
ブラケットオフしてみなければわかりませんが、ブラケットを歯面につけていた被着面と思われる位置にも白濁が生じているケースも多々拝見しています(矯正後の白濁を主訴でノンプレップべニアを希望されて非常に多くの方を拝見している為)。
樹脂が酸性になっていたのか?接着が不十分でう蝕がブラケット被着面内面で進行していたのか??わかりませんが、ブラケットをつけて長期間矯正治療を行わなければ、リスクはなかったと思われるケースは多いです。
>アメリカって、歯磨き指導なんて一度もないんです
アメリカでも、ブラケットをつけて矯正し酷い脱灰が生じてべニアにしたケースを多数知っています。
歯科医の子どもでも、そういうケースになってノンプレップべニアを施術したと臨床報告されていたりしています。
アメリカは小児期にブラケット矯正が当たり前になっていますが、本人の意識も知識も低いこの時期のブラケット矯正にはリスクもあります。
友達との関係で食事内容も悪くなりがちですから、手厚い歯磨き指導もなくフッ化物使用もなければ、親の管理下から卒業していく年齢にはありがちなことだと思いました。
他方で脱灰が全く生じることなく、綺麗な歯面でブラケット矯正を終えられるアメリカ人も日本人も多くいます。
月1回は調整に通院されているわけでしょうから、歯科医院の管理不足と御家庭の意識の問題という側面があるように思います。
矯正治療とは別に、不足している予防管理部分はメンテナンス通院もされておくとよかったのかな?と思いました。
日本とは違い、個人や会社別保険でしょうから、加入されている保険内容で内容が変わるのかもしれません。
回答に不足していましたが、歯科医院でリン酸エッチングして即時に樹脂を含浸させる手法により、エナメル質のう蝕による脱灰を予防する方法もあり、それをsuper enamelという名称で提唱しておられる歯科医もおられます。
きちんと樹脂を直後に広く浸透させることで長期にわたる虫歯リスクを低減する考え(手法)もありますから、今回のケースはそれ以上に歯面を酸性に傾け続ける何かが滞留し続けていたと考えられると想像します。
それは磨き残しと想像できると思います。
何がどの時期に生じたのか?について、後ろ向きに考察してどちらが生じて現症なのか?を予測する際、様々な可能性を提示しておくほうが良いのかな?と思い回答いたしました。
実験系ではありませんから、様々な可能性に対しこのケースをもって読まれる多くの方に、注意していただくように喚起しております。
起因が、リン酸エッチングによる歯表面保護膜の喪失と、脱灰と考えられるケースが多いと考えます。
その後ここまでの進行は部位的に考えてご指摘の通り、磨き残しによるう蝕の進行と想像してよいと思います。
ブラケットオフしてみなければわかりませんが、ブラケットを歯面につけていた被着面と思われる位置にも白濁が生じているケースも多々拝見しています(矯正後の白濁を主訴でノンプレップべニアを希望されて非常に多くの方を拝見している為)。
樹脂が酸性になっていたのか?接着が不十分でう蝕がブラケット被着面内面で進行していたのか??わかりませんが、ブラケットをつけて長期間矯正治療を行わなければ、リスクはなかったと思われるケースは多いです。
>アメリカって、歯磨き指導なんて一度もないんです
アメリカでも、ブラケットをつけて矯正し酷い脱灰が生じてべニアにしたケースを多数知っています。
歯科医の子どもでも、そういうケースになってノンプレップべニアを施術したと臨床報告されていたりしています。
アメリカは小児期にブラケット矯正が当たり前になっていますが、本人の意識も知識も低いこの時期のブラケット矯正にはリスクもあります。
友達との関係で食事内容も悪くなりがちですから、手厚い歯磨き指導もなくフッ化物使用もなければ、親の管理下から卒業していく年齢にはありがちなことだと思いました。
他方で脱灰が全く生じることなく、綺麗な歯面でブラケット矯正を終えられるアメリカ人も日本人も多くいます。
月1回は調整に通院されているわけでしょうから、歯科医院の管理不足と御家庭の意識の問題という側面があるように思います。
矯正治療とは別に、不足している予防管理部分はメンテナンス通院もされておくとよかったのかな?と思いました。
日本とは違い、個人や会社別保険でしょうから、加入されている保険内容で内容が変わるのかもしれません。
回答に不足していましたが、歯科医院でリン酸エッチングして即時に樹脂を含浸させる手法により、エナメル質のう蝕による脱灰を予防する方法もあり、それをsuper enamelという名称で提唱しておられる歯科医もおられます。
きちんと樹脂を直後に広く浸透させることで長期にわたる虫歯リスクを低減する考え(手法)もありますから、今回のケースはそれ以上に歯面を酸性に傾け続ける何かが滞留し続けていたと考えられると想像します。
それは磨き残しと想像できると思います。
相談者からの返信
相談者:
おはさん
返信日時:2022-08-26 23:52:10
回答5
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-08-27 14:56:32
>歯科のことはわかりませんし、
難しくありません。
単純なことです。
磨き残しがあれば、炭水化物は細菌の格好の餌になりますから発酵して酸性に傾きます。
歯面白いヌルヌルした発酵物をずっとつけていると、酸でミネラルが溶けだし脱灰して白濁し実質欠損まで進んでいきます。
炭水化物は多くの日本人で主食ですよね。
特に若いと活動量が高いので、簡単にエネルギーになるものが美味しいのですから、何か食べると常に細菌の餌をあげていると考え、隅々までしっかり磨いていただけばよいのです。
歯科の事を知らなても、日常生活の様々な情報や体験から想像できるでしょう。
歯を隅々まで綺麗に磨くのが難しい年頃であれば、保護者が責任をもって磨くことが大切です。
それも無理ならば、歯科医院に連れていき管理を委任する事が効果的です。
歯垢が白いので見えにくいならば、歯垢染色剤入りの歯磨き粉も市販されています。
歯垢の取り残しがあれば赤染して来るので、誰でも赤い歯はオカシイと思いますから、歯磨きを上手く行えるようになります。
歯磨きをきちんとする事と、フッ化物を応用することで虫歯(細菌由来の脱灰)は予防できます。
難しくありません。
単純なことです。
磨き残しがあれば、炭水化物は細菌の格好の餌になりますから発酵して酸性に傾きます。
歯面白いヌルヌルした発酵物をずっとつけていると、酸でミネラルが溶けだし脱灰して白濁し実質欠損まで進んでいきます。
炭水化物は多くの日本人で主食ですよね。
特に若いと活動量が高いので、簡単にエネルギーになるものが美味しいのですから、何か食べると常に細菌の餌をあげていると考え、隅々までしっかり磨いていただけばよいのです。
歯科の事を知らなても、日常生活の様々な情報や体験から想像できるでしょう。
歯を隅々まで綺麗に磨くのが難しい年頃であれば、保護者が責任をもって磨くことが大切です。
それも無理ならば、歯科医院に連れていき管理を委任する事が効果的です。
歯垢が白いので見えにくいならば、歯垢染色剤入りの歯磨き粉も市販されています。
歯垢の取り残しがあれば赤染して来るので、誰でも赤い歯はオカシイと思いますから、歯磨きを上手く行えるようになります。
歯磨きをきちんとする事と、フッ化物を応用することで虫歯(細菌由来の脱灰)は予防できます。
相談者からの返信
相談者:
おはさん
返信日時:2022-08-29 06:08:04
タイトル | [写真あり] 8歳から歯列矯正の14歳、エナメル質の極度の脱灰(海外) |
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質問者 | おはさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 14歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯の異常・トラブルその他 歯列矯正のトラブル 小児歯科治療 その他(写真あり) 海外その他 子供(子ども)の虫歯 子供の虫歯予防 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。