インプラントの予後は実際のところ、どうなのでしょうか?

相談者: あげはさん (57歳:女性)
投稿日時:2022-12-29 07:42:02
10年くらい前、当時通院していた歯科で下顎右6番を抜歯しました(う歯やフィステルなどのため)。

5-7番をブリッジにしましたが、近年痛みが出て昨年9月に今の歯科医院でブリッジを新しく作り直しましたが、ほんの数ヵ月で下顎右7番にまた痛みが出ました。

2本のうち1本の歯根が破折したとのことでした。

抜歯が怖くてその後しばらく放置していたところ、中央が割れてめり込んでしまい(指で触って気づきました)、覚悟を決めて近々抜歯することにしました。

ついては、右下顎6番、7番ともに欠歯となります。

今の歯科医院で、選択肢は部分入れ歯インプラントの2択と言われています。

部分入れ歯は他の歯(5番と思います)に金具を引っ掛けるような説明を以前聞きましたが、素人なりにも不具合ありそうに感じます。

数ヵ月おきのクリーニングは欠かさず、口腔内の状態はインプラント処置上、問題なさそうとのことです。
インプラントの保証期間は10年です。


今のクリニックは6年ほど通院してそれなりに信頼しており、心配だった費用は何とかかき集められたので、基本的にはここでインプラントを受けるつもりですが、その前にインプラント治療の予後などについて、もっと詳しく知りたいです。


つきましては以下の点につき、先生方からご意見お伺いしたいです。

1. まず、インプラントか部分入れ歯以外の選択肢は本当にないのでしょうか?

2. インプラント実施に適した時期はありますか?

こちらの掲示板を読んでいたら、高齢になると難しいとありました。
いつでもできるわけではなく、ある程度若くないと適応がないのでしょうか?

3. 逆にインプラントを入れてから高齢者になった場合、骨密度の変化などから、グラつきなどの不具合が出ることはないのでしょうか?

4. そもそも一般的に、総合的に予後を考えた場合、最も望ましい(治療効果が高い)のはインプラントでしょうか?

5. 10年ほど前、夫が別の歯科医院でインプラントを入れた時に医師から「一生持つ」と言われたとのことで私もそのつもりでしたが、調べると寿命は10年から15年と書かれていて焦っています。
実際は一生(30年ほど)持ったというケースはないのでしょうか?

6. 1番怖いのがインプラント周囲炎と聞きます。
長年になると28%から56%で発生と書かれていますが、その中でインプラントがダメになるほど深刻な割合はどのくらいでしょうか?

7. アルミニウムアレルギー(皮膚)がありますが、インプラントの素材はチタンのみでしょうか?
口腔内の被せ物詰め物では一切アレルギー反応はないので、とくに心配要らないですか?

8. 糖尿病予備軍なのですが、もし発症した場合、インプラントが合併症や感染症などに影響しませんか?

たくさんの質問で申し訳ありません。
よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2022-12-29 15:37:53
インプラント部分入れ歯以外の選択肢は本当にないのでしょうか?

お勧めはしませんが、抜歯したまま放置するという選択肢もあります。


>インプラント実施に適した時期はありますか?

一般的には、抜歯後8〜12週後に埋入することが多いように思いますが、あげは さんの場合がどうなのかについては、ちゃんと診査していただきましょう。


>こちらの掲示板を読んでいたら、高齢になると難しいとありました。

そうですね、80歳台以上だと難しいかもしれません。
ただ、実年齢よりも、全身状態での判断が大切です。


>インプラントを入れてから高齢者になった場合、骨密度の変化などから、グラつきなどの不具合が出ることはないのでしょうか?

弊院の場合ですと、ブリッジの装着よりも、インプラント治療の方が、予後に圧倒的なアドバンテージがあります。


>一般的に、総合的に予後を考えた場合、最も望ましい(治療効果が高い)のはインプラントでしょうか?

そう思います。


>医師から「一生持つ」と言われたとのこと

そのような発言を言い放つ歯科医師は信頼できません or ご主人さまの聞き間違えかもしれません。


>調べると寿命は10年から15年と書かれていて焦っています。

根拠のない記述 or あげは さんの読み違いかもしれません。


>実際は一生(30年ほど)持ったというケースはないのでしょうか?

弊院は開院してから未だ30年絶ちませんが、数年内には30年以上のケースが続出できる見込みです。


>一番怖いのがインプラント周囲炎と聞きます。

インプラント治療に着手する前に、徹底したプラークコントロールや「力のコントロール」の是正を図ることと、治療が一段落した後の定期的なメンテナンスで、かなり回避できるものと思っています。


>アルミニウムアレルギー(皮膚)があります

インプラント治療に関わる材料に、アルミニウムを用いているという話は聞き及びません。


>インプラントの素材はチタンのみでしょうか?

大なり小なり他素材が配合されています。


糖尿病予備軍なのです

インプラント治療に着手する前に、徹底的に対峙することが望まれます。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-12-29 16:30:38
こんにちは。

歯を早期に失う方は望ましくない生活をされていた場合が多く、糖尿病予備軍はとても気になりますね。

インプラント治療ができるかどうか、成功するかどうかはちゃんと身体のコントロールまでできている事からだと思います。

最低でも定期的なメンテナンス通院の習慣化が必要でしょう。

今は寝たきりになっても口腔衛生を往診で請け負ってもらえますが、そういう介護サービスを受けられないエリアでは一生持たせるのは非常に困難かもしれません。

歯科医院にきちんと定期的な通院が可能であれば10年以上余裕で長持ち可能だと思います。

保証は費用の保証でしょうから保証期間が過ぎたらすぐにダメになるというようなものではないと思います。


〉5-7番をブリッジにしました

この段階で6番抜歯後インプラントを選択されるべきだったでしょう。
6番は6歳に生える歯で7番より6年長くお口の中で機能しています。一番早くダメになりやすい奥歯ですね。

7番がある状態で6番にインプラントを選択すれば中間欠損の補綴ですから予後がとても良いです。

7番抜歯後もしばらくは歯槽骨の高さが維持されていますから骨を失わないうちにインプラントで組織保全をしておくと後々まで良いと思います。


入れ歯を選ぶとどんどん顎骨の吸収が進み高齢ではペタンコな顎堤になります。
歯列の連続性も失います。
どんどん望ましくない条件に陥ります。

問題は糖尿病でしょう。
また骨粗鬆症の予防問題も絡みそうです。

歯を失ったのを機会に生活を見直して健康管理を頑張ってもらいたいものです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あげはさん
返信日時:2023-01-02 04:11:56
小林誠先生

年末年始のご多忙な時期に早速のご回答、誠にありがとうございます。

インプラント治療の方が、予後に圧倒的なアドバンテージがあります」
「(総合的に予後を考えた場合、最も望ましい(治療効果が高い)のはインプラント)そう思います」
「30年以上のケースが続出できる見込み」とのこと。

まさに私が知りたかった点をズバリお答えいただき、安心できました。
その他のご指摘も大変参考になりました。
これでもう、迷いもなくなりました。

予後はメンテナンス次第ということですが、今も定期的にクリーニングは欠かしておりません。
インプラント装填後は今まで以上にメンテナンスに注力していく心算です。

今後またご意見をお聞きしたいことができましたら、また投稿させていただきます。
この度は本当にありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あげはさん
返信日時:2023-01-02 04:15:13
船橋先生

年末年始のご多忙な時期に早速のご回答、誠にありがとうございます。

歯科医院にきちんと定期的な通院が可能であれば10年以上余裕で長持ち可能」とのことで、安心しました。
これからもメンテナンスはしっかり続けていきます。

6番を抜歯した時点では「インプラント技術は今後も進化するのでは。それに伴い、費用も安くなるかも」と考えて、とりあえずブリッジにして様子を見ようと先送りにしました。

歯によってダメになりやすい順序があるとか、中間欠損の方が予後がいいというご意見は、今初めてお聞きできました。
もっと早く知っていればと思います。


糖尿病はやはり口腔内の問題とも関わってくるのですね。
ただ、糖尿病ならインプラントは即適応外とはならないということですよね。

内科医と歯科医の先生方にアドバイス受けながら、歯も体も健康を保ちたいと思います。

現時点の選択肢としてはやはりインプラントが良いようで、安心して施術に進めます。
本当にありがとうございました。

今後もアドバイスよろしくお願い致します。



タイトル インプラントの予後は実際のところ、どうなのでしょうか?
質問者 あげはさん
地域 東京23区
年齢 57歳
性別 女性
職業 主婦
カテゴリ インプラント治療法
インプラント関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい

Total total   今日 今日   昨日 昨日  
現在 人が閲覧中