[写真あり] 根管治療における根管充填材の気泡について

相談者: Macosさん (55歳:男性)
投稿日時:2024-04-06 12:31:10
皆さん、こんにちは。


現在、専門医での根管治療を検討しています。
根管治療はその精密さから、選択する医院や医師によって治療の質が大きく変わると聞きます。

特に、根管充填材ガタパーチャレジンなど)内の気泡の存在が、治療の成果に影響を与えるという話を耳にしました。この点について、以下の質問があります。


1. 根管充填材内の気泡は治療の成功率や予後にどのような影響を及ぼすのでしょうか?気泡が存在することで、治療後の問題が起きることはあるのでしょうか?


2. 一般的な歯科医院と比べ、専門医による根管治療では、充填材への気泡の混入率に差はあるのでしょうか?専門医による治療の方が、気泡の混入をより効果的に防げるのか知りたいです。


3. 気泡の混入を最小限に抑えるために、どのような手技や工夫が一般的に行われていますか?また、この目的で特に推奨される材料や器具があれば、その情報も知りたいです。


4. 仮に治療後のレントゲンで気泡が確認された場合、その対応はどのようになるのでしょうか?気泡の存在が確認されると、再治療が必要になることは一般的なのでしょうか?


自由診療を選択する上で、できるだけリスクを避け、質の高い治療を受けたいと考えています。
専門医の先生方、また経験者の方々の貴重な意見やアドバイスをいただけると、治療方針の決定に大きな助けとなります。


どうぞ宜しくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2024-04-06 14:07:16
根管充填材ガタパーチャレジンなど)内の気泡の存在が、治療の成果に影響を与えるという話を耳にしました

根管充填剤ではなく、シーラーと呼ばれる根管充填セメントの事だと思います。

気泡よりもっと成果に影響する因子はいっぱいあると思います。


お住まいの都道府県には根管治療のプロがいますのでそこに辿り着ければ安心できると思います。

回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2024-04-06 14:50:02
こんにちは。

根管治療はその精密さから

昔はホルマリンクレゾールという揮発性の薬剤を使って綿栓根管充填で終わっていた時代もありました。

寿命が長くなり歯の使用期間が長くなりましたから流石にそれではもたなくなりましたから、根管を出来るだけ平滑に拡大形成し規格された同じ番手のガッタパーチャポイントにシーラーをつけて作った根管を完全に封鎖することが基本治療になっています。


精密な根管充填には根管を綺麗に拡大して出来るだけ完全な平滑面を形成し、切削時に出る象牙質の削りカスを綺麗に洗浄除去できれば、ツルツルの穴になじみがよい薬剤が張り付きますからまず、問題を生じる事がないというのが、保険診療でも基本になると思います。

自費では保険でできる根管治療を目が飛び出そうな高い治療費で引き受けているわけですから、丁寧に時間をかけて治療してくれるだろうと考える事になると思います。


別に保険治療だから下手にしかされないというわけでは決してありません。

安心料みたいなイメージですから、細かいことは考える必要はなく保険診療か、自費診療で選択されてはいかがでしょうか?


根管充填が先まで上手くされていてもその歯が長く問題なく使えなければ意味がないのですから、基本的に根管治療を自費で受けたら同じ歯科医が責任を持ち支台築造もし、冠治療もし、保証期間を設ける傾向があると思います。

根管充填は綺麗に先までできていても使っているうちに根管壁にヒビが入り歯根破折したら抜歯対象になりますから、拡大を追求しすぎない見極めや技術も大切になりますが、それらは無形な物ですから、わかりにくいです。



〉2. 一般的な歯科医院と比べ、専門医による根管治療では、充填材への気泡の混入率に差はあるのでしょうか?専門医による治療の方が、気泡の混入をより効果的に防げるのか知りたいです。

柴田先生も回答されていますが、ガッタパーチャは製品ですから歯科医がこれに気泡を入れる事は無理です。シーラーに気泡が入るか?入らないか?でしょうか?綺麗に根管拡大して根壁を平滑にしてスメア層を取り切る事がメインポイントの滑りを良くして密着性を高めますから、手間暇かけて治療してもらうのが大切だと思います。
スメア層除去は歯科医毎に工夫していると思います。



〉4. 仮に治療後のレントゲンで気泡が確認された場合、その対応はどのようになるのでしょうか?気泡の存在が確認されると、再治療が必要になることは一般的なのでしょうか?

スケール感の相違を感じました。
レントゲンで確認可能なデッドスペースがあれば、流石に根管充填後の確認撮影によりすぐに再根管充填をやり直ししてもらえるでしょう。

シーラーの巻き込み気泡のような小さなスケールのものはレントゲンではわからないでしょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Macosさん
返信日時:2024-04-06 17:38:19
例えば.
最初の画像では、犬歯根管充填物内に3つの円形の気泡が見え、根管充填の完全性に関して懸念が持たれるかもしれません。
隣の小臼歯の根管充填部も薄い気泡らしき黒点が見えます。


2番目の画像では、根管充填部とレジン充填部に断絶している気泡が確認されます。

このような気泡の封入は回避困難でしょうか?
許容範囲でしょうか?

画像1画像1 画像2画像2
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2024-04-07 02:44:57
画像1の方はこれから支台築造するとなくなる範囲のように思います。
結果として気泡はなくなると思います。

画像2は根管治療にまつわるものではなく仮封材かレジンとの間の隙間のように思います。

また画像1は特殊な根管治充填方法のように思います。
何を使っているのか逆に興味がありますね。


かなり虫歯が多そうですし、今後治療を継続されてくださいね

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Macosさん
返信日時:2024-04-07 03:55:53
柴田先生、貴重なご意見をいただきありがとうございます。

画像1に関して、支台築造としてファイバーポストが入っています。
ファイバーポストはレントゲンでは白く写らないのでしょうか?

画像2は、気泡というよりも空洞ということでしょうか?
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Macosさん
返信日時:2024-04-07 04:12:16
船橋先生、貴重なご意見をいただきありがとうございます。


ホルマリンクレゾールから進化した現代の根管治療や、自費保険診療の選択についての洞察、ガッタパーチャとシーラーの使用、根管拡大とスメア層除去の重要性、気泡問題への対応について学ばせていただき、大変役立ちました。


画像1と2のケースについて、船橋先生の観点から見て、これらはやり直しになる状況でしょうか?
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2024-04-07 07:42:40
>画像1に関して、支台築造としてファイバーポストが入っています。
>ファイバーポストはレントゲンでは白く写らないのでしょうか?

日本で認可されているファイバーポストにはX線造影性が求められていると思います。

あくまでも個人的な意見ですが、ファイバーポストを認識できません。

またファイバーポストの先端は歯槽骨内の歯根部分まで延長したほうが良いと思います

回答 回答5
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2024-04-07 08:41:15
〉画像1と2のケースについて、船橋先生の観点から見て、これらはやり直しになる状況でしょうか?

やり直しが必要かどうかはしばらく経過観察することで判断される事が多いと思います。

経過観察時に打診や圧痛の有無、レントゲン透過性の変化を診て必要かどうか判断されるでしょう。

必要がありやり直しできるには、根管充填剤は比較的容易に歯冠側から除去できる必要がありますから一般にはレジンを根管充填剤として使う事はないでしょう(一部の歯科医は好んで使いますが)。また、MTAセメントなど硬くなりすぎる材料も最終手段にするのが一般的だと思います。


また、ファイバーポストレジン系セメントを使ってポスト用に形成した穴に適合させる為、根管治療の経過観察中は深く入れないようにしないと除去時にどんどん歯質を失わせます。



画像1.2は切り取り画像ですから、切り取り発言が誤解を招くのと同じように、時間軸の前後が揃わなければ誤認します。

誤認を生じない為にも、加療してくれた歯科医をある程度信じて説明に納得しておく方が良いので、歯科医から治療を受けたならばよく説明してもらってください。

転院を繰り返されますと、転院先での治療着手とは前医の治療の完全否定から始まっているわけですからより歯質は失われる傾向になると思います。


歯根を保存する意味は最終的に長く痛みなく噛めなければ意味がなくなります。

根壁の歯質をどんどん失っていくと力に対して弱くなりますから痛みはないけど長持ちし難い歯になります。

感染歯質への免疫反応の経過観察はある程度長期戦が必要になりますから、治療したらすぐ治ってないと困るとはお考えにならず、歯科医の説明を聞きながらこれがこの歯の最終補綴とするか?時期を見定めて必要な長さのファイバーポストにしてもらってください。



最近よく聞くのが、自費根管治療から自費支台築造と自費クラウン治療を数十万円で施術後、何か症状が残ったり出て再根管治療が必要になったら根切しか選べなくなっているパターンです。
これはこれで困ったなぁと感じることもあるように思います。
(転院され来院があると)

何かあれば再根管治療を受ける事ができた方が歯根歯冠比はよいままですから、除去し難い根管充填材で最終治療をお受けになるか?は、患者側にきちんと説明することが必要だと言われるようになっていると思います。

とはいえ、一本の歯に自費根管治療を30万円くらいかけて何度もやり直ししてもらう人は滅多にいないと考えるのが一般的だと思いますから、自費根管治療(冠まで)を受けられましたら、次は根切、次は抜歯インプラントの流れが何となくできてしまっているようにも感じています。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Macosさん
返信日時:2024-04-07 11:09:55
柴田さん 顔の左側からのCT画像です。

画像1にファイバーポストらしき縦棒が見えます。
形式的に入れただけかもしれません。

画像2に縦長ひょうたん型の気泡・空洞が見えます。
大きすぎる空洞でしょうか。

画像1画像1 画像2画像2
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Macosさん
返信日時:2024-04-07 11:37:17
船橋先生のご意見、大変興味深く拝読しました。


営利的歯科治療の流れとして「根切抜歯インプラント」へと進む可能性についての洞察に深く同意します。

バイオセラミック系シーラーも再根管治療が困難なほど除去が困難でしょうか。

歯内療法専門医(Endodontist)では通常は一回で治療終了なので、中途半端な状態で経過観察などはしないと思います。
回答 回答6
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2024-04-07 12:03:19
〉営利的歯科治療の流れとして「根切抜歯インプラント」へと進む可能性についての洞察に深く同意します。

営利的と考えることもできるかもしれませんが、現実的にそうなるしかないという場合もありそうです。

おかかりになった歯科医が最善を尽くした結果、そういう流れにならざるを得ない場合もしばしばありますが、日本の歯科の場合はまだ保険診療でも歯を残そうと出来るだけ歯科医が努力し続けてくれている事は大変ありがたく稀な事だと思っています。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Macosさん
返信日時:2024-04-07 17:58:26
>また画像1は特殊な根管治充填方法のように思います。何を使っているのか逆に興味がありますね。

柴田先生、

BC Seale だそうです。気泡が入りやすいのかも。

https://brasselerusadental.com/products/endosequence-bc-sealer


4番小臼歯ガッタパーチャではなさそうですか? インドの専門医でしたが。


こちらに日本式と米国式の違いの表がありました。

『諸事情によりリンクを削除しました  柴田』

*来院回数
日本式 4回〜8回の来院
米国式 1回〜3回の来院

日本式は一本の歯につき最低4回以上根管をいじらないといけないということですか?
いわゆる短期的な経過観察中に?保険点数算定の規則?
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2024-04-07 20:04:04
>バイオセラミック系シーラーも再根管治療が困難なほど除去が困難でしょうか。

そんな事はないと思います。
シーラーの場合は除去できるという個人的な認識です。

しかしながらMTAセメントを使った根管充填はほぼ除去不可能かと思います。 
歯根端切除術か意図的再殖か抜歯がその後の選択肢になると思いま

す。

>*来院回数 日本式 4回〜8回の来院 米国式 1回〜3回の来院

私の回答を含めてこの相談室の回答と同じく、これはリンク先の歯科医の個人的な意見かと思います。
今流行りのEBMで言えば単なる専門家の意見になると思います。

保険診療でも一回で終わらせることも保険のルール上可能になっています。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Macosさん
返信日時:2024-04-08 21:37:44
柴田先生

根管充填における気泡の問題について、重要なご指摘をいただきありがとうございます。

ガッタパーチャポイントを用いた側方加圧充填法が主流の状況では、気泡の発生に関する懸念が十分に認識されていなかった可能性があります。

しかし、先生のお話を伺い、改めてこの問題の重要性を実感いたしました。


特にバイオセラミック系シーラーを使用する際には、気泡の混入が治療の予後に大きな影響を及ぼす可能性があります。
不完全な根管充填は、再感染のリスクを高め、治療の失敗につながりかねません。

根管充填材の選択や充填手技の工夫など、気泡の発生を最小限に抑える方策を検討することが肝要ですね。
先生の豊富な臨床経験から得られた知見は、こうした課題の解決に向けて大いに参考になると思います。


今後も、気泡の問題を含め、根管充填の質的向上につながる情報交換ができればと願っております。
貴重なご教示をいただき、重ねて御礼申し上げます。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Macosさん
返信日時:2024-04-08 22:21:41
船橋先生、

保険診療で歯を残そうと努力するような歯科医院が稀であるとは残念な国ですね。
砂の中に落ちた塩粒を探し当てるほどの困難さを感じます。
マッチポンプ式の医療機関が多くて困り果てています。
回答 回答8
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2024-04-09 08:20:58
保険診療で歯を残そうと努力するような歯科医院が稀であるとは残念な国ですね。

有名なのがアメリカですね。
アメリカは合理主義ですから高価で不確かな根管治療を受けるより抜歯してインプラントを勧めますし、患者さんも選択されますね。

日本は根管治療を非常に安価で保険で受けられますから、一般的にはまず地域医療を担っている一般歯科で保険で根管治療を受ける方がほとんどだと思います。


添付された画像は根尖に病巣が見られるよくあるタイプですから、原因となっている根尖付近の感染源除去と封鎖が必要だったはずですね。

普通の保険診療では拡大した番手の同じ長さでシーラーをつけたメインポイントを入れますから気泡は根尖には出来ないはずです。

メインポイントやアクセサリーポイントは根管の強度を高める為の材料ではない為、感染根管治療が上手く行ったことが経過観察で確認できれば、次は最終的なポスト用に根管上部を形成し上部根管の強度を高め冠などの維持を得る為の修復治療に入ります。


修復治療は何回か必要に応じてやり直し可能ですから、根尖の感染治療の経過を見て最終修復用の追加治療を受けてください。

推奨されるのはレジンファイバーポストを使った支台築造と冠治療のセットになって来ていると思いますが、歯冠部歯質が沢山残っていれば、いきなりそれに行かずにとりあえずレジン充填で一旦終わる場合もあると思います。

レジンは流動性が劣る場合がありますし、細い管に上手く入らない場合もありますから大きな気泡を混入する場合もあります。


気泡部が強度的に問題になるか?ですが、元々歯髄が入っていた穴なのであまり強度的な問題にしない場合もあると思います。

ポスト用形成は根管充填後すぐ出来ない場合もあるため、ポスト以降の再治療が必要であれば、しばらく経過してまた行ってもらうこともできるでしょう。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2024-04-09 12:37:50
長いので読んでいませんが、

専門医でボイド(気泡)で予後が悪いと考える先生ってかなり少数派だと思いますけどね。
 
20年前ぐらいは根管充填の緊密さなどの質が重要視されていましたが、最近のトレンドはシーラーだけで根充したりとかなり簡易化されてきており、昔ほど根管充填の緊密度は気にしなくなっています。
 
長期的な安定した予後をとなれば、根充材より土台やクラウンの質を重視された方がいいでしょう。
ガッタパーチャーなんて何の薬効もないただのゴムですからね、後に来る土台や仮歯の封鎖性が悪ければ、すぐに再感染します。
 
 
後、保険治療は質を求める治療ではないと思いますよ。
今や東南アジアより治療費が安い保険歯科診療なので、治療費内でできる範囲の治療となると思います。
 
根管治療はほぼ赤字分野で採算など取れないので理想ばかり言えない面はあります。 
ただ、これでも日本の保険治療は世界でも最も優秀な公的医療制度だと思います。 
 
 
極端な話、根の先まで掃除出来ていなくても治る歯は治りますし、今の考え方は根管充填前までの洗浄でどれだけ細菌数を減らせているかが成功のカギになります。

気泡が気になれば緊密な根管充填に力を入れている歯科医院で治療を受けてもらえばいいと思いますよ。
ただ、個人的にはそこはあまり気にするポイントではないと思っています。
 
 
おだいじに

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Macosさん
返信日時:2024-04-11 09:17:05
船橋先生、

丁寧なご説明をいただき、ありがとうございます。

現段階でのレジン充填と、将来的にダイレクトボンディングを考慮する治療方針が適切かと考えております。
また、セラミッククラウンによる天然歯冠の削り込みは避けたいと思っています。


気泡の発生や再充填の必要性については、施術者の技術や美的判断、謙虚さ、許容基準が大きく影響すると理解しています。

顕微鏡を使用した施術時間が30分であったことを考えると、私自身が専門医であれば、精度を求め再施術を検討するかもしれません。将来的に他院でのレントゲン検査時に治療内容が明らかになることへの懸念もあります。



画像1で、根の先からシーラーが飛び出しているのは飛び出しすぎでしょうか。
根尖孔外への押し出しは禁忌とされているようですが。


先生のご見解は、今後の治療選択において重要な参考となります。
引き続き、ご指導いただけますと幸いです。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Macosさん
返信日時:2024-04-11 09:48:01
井野先生

貴重なご意見をいただき、ありがとうございます。
特に、根管治療の現代的なトレンドと、治療の質に対する洞察は大変興味深く、参考になりました。


ただ、日本における抜髄処置の頻度に関しては、「安直に抜髄処置が行われている」という懸念があることも認識しています。

これは、世界的にも注目される問題であり、我が国の公的医療制度の中でどのように位置づけられるべきか、重要な議論の一つです。



リンクを削除しましたby 柴田
理由は「大学ではない所謂スタディグループ」へのリンクのため

井野先生がおっしゃるように、「緊密な根管充填に力を入れている歯科医院で治療を受ける」というアドバイスは、患者にとって非常に価値があります。
しかし、多くの患者さんが直面する問題は、そのような歯科医院をどのようにして見分けるかという点です。

歯冠が十分に残っている前歯の単純な根管治療でも支台築造の工程は必要なのでしょうか?レジン充填するだけなのに支台築造料金加算は必要になりますか?
回答 回答10
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2024-04-11 15:50:08
〉画像1で、根の先からシーラーが飛び出しているのは飛び出しすぎでしょうか。
>根尖孔外への押し出しは禁忌とされているようですが

禁忌と言っても歯を抜かれるよりマシですよね。
根尖端が炎症で溶けちゃってグスグスの歯質になっていてそこが感染源になっていたらその感染源まで取り切らないと治らないので、アンダーで根管治療を終わらせたらずーっと治らない訳ですから致し方なく根尖端のシーリング部破壊がされちゃいます。

すると加圧根充ではメインポイントはストップを作る根管形成でストップ出来てもシーラーは逸出します。

シーラーは薬剤なので刺激がある為しばらく痛みが残るかもしれませんが感染源にはなりません。


それでも何だか上手く行かなかったとなれば、根切で対応することもできますね。



とにかく、感染根管になると条件はどんどん悪くなるわけですからできる事は限られて来ます。
神の手はほとんどの歯科医院で期待薄になると思ってある程度は諦めてください。

医療により抜かないといけない歯を救ってもらえただけありがたいと捉えてくださる方が増えて下されば良いのですが。



〉* 各国での失活歯の利用頻度:

医療統計を持ち出すとどこまで本当かなぁ?とまず疑ってみる必要があると思っています。
まぁ、統計さえもなければ何言ってるんだ?なりますが。

また、解釈の仕方により日本は失活歯でも抜かずに再利用を心掛けて歯科医がトライしてくれている(治療費の自己負担額が目先で安い為。とはいえ徴収される社会保険料は馬鹿高いので歯科への医療費配分が低いだけですが)為に、失活歯利用割合が高いと考察することも出来たはずですよね。

それを抜髄しがちと書いているのは疑問ですね。

一見歯科医院に支払う治療費はめちゃくちゃ安くて済んでしまうように誤認させている為に、定期的歯科検診受診の動機付けに失敗していて歯髄保存不可能なステージに進行してやっと歯科医院を受診する人がほとんどになっていて抜髄に至るというケースはかなりあります。


また、歯への価値観が低い為セラミック治療を受けたがる人が増えて強度保証の為に歯質削除量が増え抜髄というケースもきっと増加していると思います。

特にセラミックは歯より綺麗ですから歯髄保存を優先して縁上マージン設定でセットしたら合いが悪い治療をされたとかいうような患者さんも多数おられますし、自分の歯質を好んで削り取ってもらいたがる潔癖症のような患者さんも沢山おられますし、歯科医も画像撮影で見栄えがよくなるからそうやっちゃいますから、歯質は治療によりごっそり削られる傾向にはなってしまいがちです。


ただこれはどの国でも治療法は同程度に進化していますから国による差には繋がっていないと想像します。



国による差と言えば、日本は過去矯正歯科治療を選択する人が少なすぎた為、歯軸や歯の位置の問題が重大で抜髄に至るというケースは多々あったと思います。


統計が貼ってあると一見それらしく見えちゃいますが、国の事情はバラバラですから一概に比較できにくいのが実情だろうと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Macosさん
返信日時:2024-04-18 12:59:22
船橋先生、

> シーラーは薬剤なので刺激がある為しばらく痛みが残るかもしれませんが感染源にはなりません。

実際に、治療直後から上顎洞炎気味です。


根尖孔外への薬剤の溢出という医療事故 「上顎洞に溢出すると上顎洞炎になります」

https://www.nishika.co.jp/calcipex2/dd2.pdf


空洞の大きさを計測してみました。(画像2)

根尖孔外への薬剤溢出の形態の乱脈さ、空洞の大きさ、問い合わせへの無応答を考慮すると、この治療がAmerican Association of Endodontists の根管治療専門医による時給25万円のものであることに疑問を感じます。

専門家からの高額な治療を受ける際には、それに見合った明確なコミュニケーションと治療結果を期待していますが、この場合、期待される水準に達していないと感じられます。



> 徴収される社会保険料は馬鹿高い

日本の保険診療に関して、実際には「健康保険」という名目で徴収される税金も含めた総費用を考慮する必要があると思います。

全体的な負担額を考えると、日本の保険診療が必ずしもコストパフォーマンスに優れているわけではないですね。

それぞれの患者が年間に支払う健康保険税と実際に受ける歯科治療の総費用を比較することは、医療費用の透明性を高める上で重要ですね。

画像1画像1 画像2画像2
回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2024-04-18 18:49:32
>実際に、治療直後から上顎洞炎気味です。

返信1、4、11のレントゲン写真は相談者自身のものでしょうか?

本来はレントゲンへの回答はしないように決められていますが、敢えて回答すると3番4番の治療と上顎洞炎は無関係だと思います。

それはどのレントゲンをみても根尖上顎洞の位置が離れているからですね。


ニシカのHPへのリンクの内容で扱っている薬剤は「ビタペックス」と「カルシペックスU」かと思います。

これらの薬剤と根管充填用シーラーである「バイオシーシーラー」は多少使い方が違うと思います。


>この治療がAmerican Association of Endodontists の根管治療専門医による時給25万円のものであることに疑問を感じます

「時給」と有りますが意味が少し分かりません。


>また4番小臼歯ガッタパーチャではなさそうですか? インドの専門医でしたが。


という記載もありどこで治療されたのかが理解できなくなりました。

時給が「総額」であれば疑問を感じられても仕方がないと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Macosさん
返信日時:2024-04-18 21:51:53
柴田先生、丁寧にご回答いただき、ありがとうございます。

鼻脇筋から目の下の右頬にかけて、施術後から違和感と微腫れ感が続きました。上顎洞までは炎症が及んでいないかもしれませんが、根尖周辺の炎症は否定できないように感じています。

ただ、2週間ほど経過して症状は軽快してきているようです。
運動で汗を流し始めたことで解毒作用が効いているのかもしれません。


4番小臼歯については、6年前に外傷性の歯髄壊死歯茎から排膿があったものの、治療により改善した経緯があります。


今回3番と1番の治療は、日本人の AAE Specialist memberの先生に行っていただきました。
時給については、1時間程度の治療時間の報酬総額という意味です。

また、「4番小臼歯もガッタパーチャではなさそう」と記載しましたが、これは誤りのようです。
種類は異なるにせよ、通常はガッタパーチャあるいは類似の根管充填材が使用されるようですね。


3番施術時の画像です。
動画アップできないのが残念です。

画像1画像1



タイトル [写真あり] 根管治療における根管充填材の気泡について
質問者 Macosさん
地域 非公開
年齢 55歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
その他(写真あり)
根管充填
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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