質問 |
たいしろう 2025/04/16(Wed) 06:14
こんにちは。質問させていただきます。よろしくお願いします。
現在右上奥歯6番に虫歯の疑いがあるのですが、歯科医の先生によって見解に差がありどの見解を信じればよいか困っています。
3月中頃に歯医者で定期検診を受けた際、右上奥歯6番がC3の虫歯だと指摘を受けました。
3月終わり頃に別の歯医者に矯正の検診で行く機会がありその際には虫歯はないと言われました
そして転居の関係で歯医者を変更し、別の歯医者に昨日検診とクリーニングを受けたところ、
確かに、CTに影は少しあるが状態としてはCOか進んでいたとしてもC1だと言われました
COかC1のためすぐ治療するのではなく一度様子見を進めると言われました。
歯科医の判断診断に乖離がありすぎて判断に困っています。
そこで質問です。
1. 虫歯があったと仮定してC2の虫歯がCOに戻る可能性はあるのでしょうか?
再石灰化を促進するというペーストなどは使っています。
2.虫歯の有無を確定診断する方法はないのでしょうか?またどちらの見解を信じるべきでしょうか?
もしC3だとしたらかなり進んでいる虫歯だと思うので心配です
3.また、今後COないしはC1と仮定して治療するべきでしょうか?
4. 右下親知らずが完全に露出していて、虫歯があるとの診断を受けていて
親知らずなので虫歯治療というよりは抜歯だという診断だったのですが
こういう場合、抜歯するのが通常なのでしょうか?
よろしくお願いいたします。 |
回答1 |
Dr.ふなちゃん 2025/04/17(Thu) 11:17
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船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
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こんにちは。
このサイトでもよく質問があるのですが、虫歯の診断は難しい場合が多々ありますが、C0からC3まで広い診断を受けてしまうと何を信じたら良いのか?困られるのは当たり前だろうと思いました。
C3の診断を受けた際にはレントゲンで説明を受けられたのでしょうか?診断が大きく分かれる初期虫歯の代表が隣接面虫歯ではないかと思いますが、どういうタイプの虫歯という説明を受けられていますか?
誰もが目視可能な部位の虫歯でも診断が別れる時があります。隣接面や修復治療を受けた後にできた2次虫歯ではかなりのばらつきが出る事があると思います。
とはいえ、一旦虫歯と確定された部位から削り始めますと治療の最中には虫歯自体の進行具合が目視可能、触診可能になってきますから診断のばらつきはどんどんなくなっていくと思います。
確定診断ができない虫歯であればクリーニングしつつ経過観察という選択が良いのではないかと思います。機械的歯面研磨などを受けていくと歯の表面の汚れがどんどん落ちていき正確な診断がしやすくなっていくと思います。
>1
C2は戻りません。
>2
C3はかなり進んでいる状態です。痛みやしみるなどの症状が出ていますか?
>3
C0は治療対象にはならず経過観察やエナメルケアになっていくと思います。C1も即座に治療対象にならない場合が多いと思いますが、どの程度進行しているのか?まず歯面をしっかりクリーニングしてもらわないと正しい診断は無理だと思います。
>4
親知らずは基本的に抜歯になる事が多いでしょう。虫歯治療しても治療の完成度は低くなりがちですし、根管治療に至っては根管の形態が根管治療の成功条件にほど遠くなっていると思いますから良い治療につがなりにくい歯ということがほとんどでしょう。また矯正治療を受けられたのか?受ける予定なのか?わかりませんが良い歯並びにしておくには(維持するのは)親知らずは不要な物という場合がほとんどでしょう。虫歯にしているということですからご自身でのお掃除はうまくできていない部位ということにもなりますから、そういう無用なものは抜いておくという考えが歯科では一般的だと思います。下の頭が完全にでている親知らずの抜歯は難易度はそう高いとはいえない場合が多いと思いますから抜歯を選択される事が一般的と言っても良いと思います。
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返信1 |
たいしろう 2025/04/17(Thu) 15:24
Dr.ふなちゃん先生
丁寧なお返事ありがとうございます。
隣接面虫歯はなく、右奥歯上6番の歯面の虫歯でC3という診断でした。どのクリニックでもレントゲンを撮影していますが
他の2つのクリニックでは、ないあるいはCOかC1という診断でした。
>C3はかなり進んでいる状態です。痛みやしみるなどの症状が出ていますか?
特に痛みはないですが、元々歯面が少し欠けているということで
修復して研磨していただいたことがある歯になります。
これも影響している、と考えるべきでしょうか?
また、C1かCOの場合は、クリーニングやケア次第では再石灰化して、元に戻るということでしょうか?
もしC3が本当だとしたら早く治療を進めたいですが
COなど、必要がない状態で歯を削るのは
無駄になる可能性があると思うので、抵抗感があります。
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回答2 |
Dr.ふなちゃん 2025/04/17(Thu) 22:55
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船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
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過去に修復治療を受けた履歴がある歯の虫歯の程度の診断は難しい場合がしばしばあると思います。修復治療の下がどうなっているのか?視診も触診もできないからです。
修復材が外れずに残っているとその下にある歯の状態はわからないからですね。修復物を外して虫歯治療をやり直した方が良いと考える歯科医もいると思いますし、修復の状態の評価は置いておいてとりあえず修復してあるし痛みなどの自覚症状がないようだから治療はせずに経過観察で良いと考える歯科医もいると思います。
多くのケースでやり直し治療を行うと2次虫歯が確認できてそれを完全に除去しようとすると歯髄を断髄する必要が生じたり下手をすれば歯髄症状が生じて抜髄に進むこともあったりすると思います。そういう経験はどの歯科医も結構あると思いますから急いで治療をするのではなく経過観察で留めておくということはよくすると思います。
修復治療を受けた事がある歯はその状態によりますが正確な診断が難しい場合は多いと思います。
C1、C0は修復治療の出来とは関係なく歯の見えている面のエナメル質の状態を示していますから修復があるならば問題はその下だったりその隣接部のつなぎ目の見えない部分だったりするので実際どの程度の虫歯なのかは誰もわからないと思います。
ただ、C3という診断に至るにはレントゲン検査で神経に近接する深い部分に至る虫歯の透過像があったはずですからレントゲン検査の説明をきちんと受けられたのではないでしょうか?レントゲン検査は通常の撮影では立体を2次元にした影絵になりますから虫歯の透過像が撮影角度によって写っていたり写っていなかったりする事があると思います。また最近受けられたというC T撮影はそこまでの検査がなぜ必要だったのか?わかりにくいですが、お受けになったという事ですから3次元画像構築されるものになりますが非常にはっきり写っているものと断層画像の構築具合によってあまりはっきりしないものなど結構なバリエーションのある画像を見せてもらうことになったものとお思います。案外はっきりしない画像しか出してもらえずに(色々調整すればはっきりした画像にできたりすると思いますが)痛みがない臨床症状から診断が控えめになった可能性が考えられたりするかもしれません。
虫歯の診断はよくある病気なので簡単なように思われるかもしれませんが結構バラツキがあるため、短い期間に複数の歯科医にかかっていると混乱されることになることもあると思います。治療の緊急性について診断した歯科医に直接お尋ねいただいた方が良いと思います。
C0で歯を削ることはないように思いますが、C1でも虫歯のところだけを削って修復治療は可能でしょうし、C3でも隣接面虫歯でなければ虫歯の部分だけを削って修復治療をすることは可能だと思いますから必要がない状態で歯を削ったり無駄に削るという可能性はないものと思いますから治療の必要性についてはおかかりの歯科医に説明してもらってください。
ちなみに学校歯科検診の時はC0、C1、C2、C3を使い、保険病名ではCe、C、C1“、C2“、C3“などの記載になると思います。また別にICDASコードというものもあります。
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返信2 |
たいしろう 2025/04/19(Sat) 15:04
お返事ありがとうございます。
過去に修復治療を受けた履歴がある歯の虫歯の程度の診断は難しい場合がしばしばあると思います。修復治療の下がどうなっているのか?視診も触診もできないからです。
修復材が外れずに残っているとその下にある歯の状態はわからないからですね。修復物を外して虫歯治療をやり直した方が良いと考える歯科医もいると思いますし、修復の状態の評価は置いておいてとりあえず修復してあるし痛みなどの自覚症状がないようだから治療はせずに経過観察で良いと考える歯科医もいると思います。
多くのケースでやり直し治療を行うと2次虫歯が確認できてそれを完全に除去しようとすると歯髄を断髄する必要が生じたり下手をすれば歯髄症状が生じて抜髄に進むこともあったりすると思います。そういう経験はどの歯科医も結構あると思いますから急いで治療をするのではなく経過観察で留めておくということはよくすると思います。
修復治療を受けた事がある歯はその状態によりますが正確な診断が難しい場合は多いと思います。
>正確な診断が難しいという事なんですね。
小さな虫歯であれば経過観察なのは納得なのですが、
もしC3の大きな虫歯があるとしたら経過を見るのも
心配な気がします。対処としては、自覚症状が出るまでは、経過を見るという事になるんでしょうか?
治療の緊急性は、確認したところ、C3との診断だった先生はすぐにでもやらないと抜歯の可能性があると仰っていて
他の先生は、虫歯がないか、あるいはあってもC0という診断だったので余計に判断に困っています。
C1、C0は修復治療の出来とは関係なく歯の見えている面のエナメル質の状態を示していますから修復があるならば問題はその下だったりその隣接部のつなぎ目の見えない部分だったりするので実際どの程度の虫歯なのかは誰もわからないと思います。
ただ、C3という診断に至るにはレントゲン検査で神経に近接する深い部分に至る虫歯の透過像があったはずですからレントゲン検査の説明をきちんと受けられたのではないでしょうか?レントゲン検査は通常の撮影では立体を2次元にした影絵になりますから虫歯の透過像が撮影角度によって写っていたり写っていなかったりする事があると思います。また最近受けられたというC T撮影はそこまでの検査がなぜ必要だったのか?わかりにくいですが、お受けになったという事ですから3次元画像構築されるものになりますが非常にはっきり写っているものと断層画像の構築具合によってあまりはっきりしないものなど結構なバリエーションのある画像を見せてもらうことになったものとお思います。案外はっきりしない画像しか出してもらえずに(色々調整すればはっきりした画像にできたりすると思いますが)痛みがない臨床症状から診断が控えめになった可能性が考えられたりするかもしれません。
> 歯の歯面に、目視で見える虫歯はないとの事です。
CTは根幹治療中の歯があるため
歯の全体を把握するとのことで撮影しました。
大きな虫歯があるとの診断の医院では、レントゲンのみを撮影していて3次元的に見たら、大きな影があるとの話だったのですが
実際の画像は見ていません。
これは、CTとレントゲンでは見える範囲に差があるという事でしょうか?
よろしくお願いいたします。
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回答3 |
Dr.ふなちゃん 2025/04/19(Sat) 15:48
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船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
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CTは断層撮影を画像構築したものですから他のレントゲンとは見え方は全く異なります。
どちらも撮影して歯科医の頭の中で構築し直して考える必要があったりしますね。
虫歯のように小さなものを見る為には断層の幅をより小さくするモードの撮影が必要かもしれませんね。
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返信3 |
たいしろう 2025/04/26(Sat) 15:33
丁寧な回答ありがとうございました
参考になりました。
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