奥歯の詰め物を白いものに変えたいと思っています
相談者:
Iさん (31歳:女性)
投稿日時:2007-03-12 17:08:00
以前投稿させて頂いた、気になる奥歯の銀歯についてです。
【前回の質問】
前歯のセラミック治療とファイバーコアについて
削られてしまった右上の4、5、6番目の歯なのですが、普通に笑うのにも歯の間が銀歯が目立って、気になります。
白い物に変えたいと思うのですが、かなり深く削ってありそうで、白い物は交換する頻度が高そうなので、すぐに神経を取る事になるのではと、恐いです。
特に6番目は元々銀歯の詰め物(真ん中だけ)があったのですが、歯間と歯の内側が半分全部銀歯にされてしまって、その歯と5番目の歯の間が、知覚過敏のように詰めたい物や熱いものがしみます。
ひょっとしたら、今の詰め物を取り替える時か、次回位には神経を取らないといけなくなったら・・・と思うとそれも恐いです。
今の歯科医院で聞いたら、ハイブリッドセラミックを安くで、出来ると云う事でした。
これから先、詰め物を変える度に削る事(虫歯で穴があくより、機械で削るのはあっという間だということがわかってしまって、恐いです)で、神経を取る事になる心配を、今の先生に聞いたら、「それもあるけれど、すごくたくさん削るわけではないので」と言われました。
上手な先生だと最小限に削る事が出来るのでしょうか?
白い詰め物の寿命(変色してきたら、歯の間はおかしいですか?)(変色が銀歯より気にならないくらいであれば、どのくらい、もつものなんでしょうか?)メリット、デメリットを教えてください。
すごくしつこい、質問ですみません。
歯に関してはどうしても神経質になってしまいます。
こちらのサイトは、いろんな先生方の意見が聞けて、先生によってこんなに治療方針や考え方が様々だということがわかり、ためになっています。
【前回の質問】
前歯のセラミック治療とファイバーコアについて
削られてしまった右上の4、5、6番目の歯なのですが、普通に笑うのにも歯の間が銀歯が目立って、気になります。
白い物に変えたいと思うのですが、かなり深く削ってありそうで、白い物は交換する頻度が高そうなので、すぐに神経を取る事になるのではと、恐いです。
特に6番目は元々銀歯の詰め物(真ん中だけ)があったのですが、歯間と歯の内側が半分全部銀歯にされてしまって、その歯と5番目の歯の間が、知覚過敏のように詰めたい物や熱いものがしみます。
ひょっとしたら、今の詰め物を取り替える時か、次回位には神経を取らないといけなくなったら・・・と思うとそれも恐いです。
今の歯科医院で聞いたら、ハイブリッドセラミックを安くで、出来ると云う事でした。
これから先、詰め物を変える度に削る事(虫歯で穴があくより、機械で削るのはあっという間だということがわかってしまって、恐いです)で、神経を取る事になる心配を、今の先生に聞いたら、「それもあるけれど、すごくたくさん削るわけではないので」と言われました。
上手な先生だと最小限に削る事が出来るのでしょうか?
白い詰め物の寿命(変色してきたら、歯の間はおかしいですか?)(変色が銀歯より気にならないくらいであれば、どのくらい、もつものなんでしょうか?)メリット、デメリットを教えてください。
すごくしつこい、質問ですみません。
歯に関してはどうしても神経質になってしまいます。
こちらのサイトは、いろんな先生方の意見が聞けて、先生によってこんなに治療方針や考え方が様々だということがわかり、ためになっています。
回答1
回答日時:2007-03-13 01:31:00
技術が確かなら、という前提ですが、銀色の詰め物(メタルインレー)をハイブリッドセラミックインレーに交換するのはすごく良さそうだと思いますよ。
参考⇒ハイブリッドセラミックの詰め物について
参考⇒保険のインレーの作り直し
参考⇒インレーの種類〜少しでも自分の歯を残すには?
もちろん上手な先生なら、健康な歯はほぼ削らないことも可能です。
色もいつまで経っても銀色よりはマシですから、奥歯なら全然気にならないぐらいのレベルだと思います。
これだけ悩んだのですから、良い治療が受けられるといいですね。
参考⇒ハイブリッドセラミックの詰め物について
参考⇒保険のインレーの作り直し
参考⇒インレーの種類〜少しでも自分の歯を残すには?
もちろん上手な先生なら、健康な歯はほぼ削らないことも可能です。
色もいつまで経っても銀色よりはマシですから、奥歯なら全然気にならないぐらいのレベルだと思います。
これだけ悩んだのですから、良い治療が受けられるといいですね。
回答2
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2007-03-13 09:32:00
僕は金属がキライなのでこのようなケースではハイブリッドセラミックスへの交換を勧めています。
僕の術式をを書きますね(ちょっと専門的かもしれませんが、先生方、参考にしてみてください)。
まず、麻酔下で金属を除去します。
もちろん、可能な限り歯を傷めないように気をつけて。
金属が除去できたらウ蝕検知液で染めてLMエキスカで軟化象牙質の除去を行います。
ADゲルと言う消毒剤で窩洞を消毒します。もちろん、完全に無菌化することは出来ませんが、臨床上かなり有効だと思います。菌の活動性を抑える「シールドレストレーション」と言う考え方に基づいています。
次に酸性水でリンスします(アルカリ条件では接着力が低下するため)。
ライナーボンドIIΣでプライミング、ボンディングを行い、プロテクトライナーでレジンコーティングします。
この状態で印象を取り、次回、ハイブリッドセラミックスをセットします。
象牙質に対し、きっちりとボンディングし、ボンディングレジン→フロアブルレジン→接着性レジンセメント→ハイブリッドレジンと言うレジンによる接着を行っていきます。
あ、もちろん、ラバーダムは基本です。
偶発的な直径1mm程度の露髄であれば不快症状も、歯髄変性も起こさず、この2年くらいは経過しています。
難しい話になってしまいましたが、下手に金属での治療を繰り返すよりも、接着で治療されたほうが結果的には歯に優しい治療になるのではないかと考えています。
僕の術式をを書きますね(ちょっと専門的かもしれませんが、先生方、参考にしてみてください)。
まず、麻酔下で金属を除去します。
もちろん、可能な限り歯を傷めないように気をつけて。
金属が除去できたらウ蝕検知液で染めてLMエキスカで軟化象牙質の除去を行います。
ADゲルと言う消毒剤で窩洞を消毒します。もちろん、完全に無菌化することは出来ませんが、臨床上かなり有効だと思います。菌の活動性を抑える「シールドレストレーション」と言う考え方に基づいています。
次に酸性水でリンスします(アルカリ条件では接着力が低下するため)。
ライナーボンドIIΣでプライミング、ボンディングを行い、プロテクトライナーでレジンコーティングします。
この状態で印象を取り、次回、ハイブリッドセラミックスをセットします。
象牙質に対し、きっちりとボンディングし、ボンディングレジン→フロアブルレジン→接着性レジンセメント→ハイブリッドレジンと言うレジンによる接着を行っていきます。
あ、もちろん、ラバーダムは基本です。
偶発的な直径1mm程度の露髄であれば不快症状も、歯髄変性も起こさず、この2年くらいは経過しています。
難しい話になってしまいましたが、下手に金属での治療を繰り返すよりも、接着で治療されたほうが結果的には歯に優しい治療になるのではないかと考えています。
相談者からの返信
相談者:
Iさん
返信日時:2007-03-13 11:19:00
お返事ありがとうございます。
ただ、削って型を取って、付けるだけと思っていましたので、工程の多さにびっくりしました。
ハイブリッドセラミックスはレジンでくっつけるのですか?
AGCガルバノテクニック、とかGES(これは同じ物ですか)というのをネットで知ったのですが、これはどうなんでしょうか?
また虫歯になりにくいようにきれいにつけてほしいと思っているのですが、今の歯科医院では、(言っていいのかな?)ハイブリッドセラミックを保険で内緒でしてあげている。とのことだったのですが、保険外の治療より、劣ってしまうのでしょうか?
ラバーダムというのは確か、神経を取る時に使うものではなかったですか?・・
こちらのサイトで、いろんな知識を知る事が出来てうれしいのですが、実際先生に「こういう治療方法や、材質があるみたいですが」などと聞くのは、先生側からしたら、素人がちょっと知ってるからと言って、と不快に思われてしまうんじゃないかと思ってたずねにくいなあと思うのですが。どうなんでしょうか?
でも実際はいろんな治療のケースがあって、こんがらがってわからなくなってますが・・・。
あと、1本の歯の治療は3回?までとか雑誌で見た記憶があるのですが、詰め物の耐久年数からすると、交換するのは3回どころではないと、思うのですが。
いつもわかりづらい文章で、申し訳ありません。
ただ、削って型を取って、付けるだけと思っていましたので、工程の多さにびっくりしました。
ハイブリッドセラミックスはレジンでくっつけるのですか?
AGCガルバノテクニック、とかGES(これは同じ物ですか)というのをネットで知ったのですが、これはどうなんでしょうか?
また虫歯になりにくいようにきれいにつけてほしいと思っているのですが、今の歯科医院では、(言っていいのかな?)ハイブリッドセラミックを保険で内緒でしてあげている。とのことだったのですが、保険外の治療より、劣ってしまうのでしょうか?
ラバーダムというのは確か、神経を取る時に使うものではなかったですか?・・
こちらのサイトで、いろんな知識を知る事が出来てうれしいのですが、実際先生に「こういう治療方法や、材質があるみたいですが」などと聞くのは、先生側からしたら、素人がちょっと知ってるからと言って、と不快に思われてしまうんじゃないかと思ってたずねにくいなあと思うのですが。どうなんでしょうか?
でも実際はいろんな治療のケースがあって、こんがらがってわからなくなってますが・・・。
あと、1本の歯の治療は3回?までとか雑誌で見た記憶があるのですが、詰め物の耐久年数からすると、交換するのは3回どころではないと、思うのですが。
いつもわかりづらい文章で、申し訳ありません。
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2007-03-13 12:02:00
ハイブリッドセラミックスとは乱暴に言えばセラミックスとレジンを混ぜたものです。
氷を入れたコーラ(?)を想像していただくと良いと思います。
氷がセラミックス。コーラがレジンです。
これを冷凍庫で固めると固体となりますよね。
ハイブリッドセラミックスは光で固まり、固体になります。
断面で見ると氷の断面とコーラの断面があるのが想像できると思います。
コーラの断面はレジンですから、接着性レジンセメントにとても良くくっつく‥と。
もちろん、セラミックスの断面にもシラン処理をします。
あと、ガルバノテクニックやGESはメタルボンドに使うテクニックですね。金属の裏打ちを電気的処理を施して、よりきっちりくっつけるものです。ハイブリッドインレーには使いませんね。
そしてラバーダムの最大の目的は「唾液や血液を歯に入れない事」と「薬液を誤飲させない(漏らさない)事」です。
神経の治療にはもちろん、接着時にも使います。
なぜなら、接着の大敵は唾液と血液ですから、できるだけ排除したいですし、様々な薬液を使いますから、それを漏らさないようにする必要もあります。
例えば上記したADゲルの主成分は次亜塩素酸です。
身近なもので言えばハイター(混ぜるな危険)ってヤツです。
誤飲させたら大変でしょ。
だから、接着の時にもラバーダムをするのが基本なんです(もちろん、使えない場合も時々あるのですが、そのときは慎重に操作を行います‥)。
1本の治療は3回までと言われているのは事実ですが、それは保険で一般的に行われている治療法や削りをやると、再治療の度に歯を削りますから、だんだん歯が薄くなってしまい「3回くらいが限度」と言われていると思います。
特に神経取りをしてある失活歯の場合、メタルコアを使った治療法では歯根破折の確率がだんだん上がりますから、再治療の目安としては3回くらいが限度となるでしょうね。
氷を入れたコーラ(?)を想像していただくと良いと思います。
氷がセラミックス。コーラがレジンです。
これを冷凍庫で固めると固体となりますよね。
ハイブリッドセラミックスは光で固まり、固体になります。
断面で見ると氷の断面とコーラの断面があるのが想像できると思います。
コーラの断面はレジンですから、接着性レジンセメントにとても良くくっつく‥と。
もちろん、セラミックスの断面にもシラン処理をします。
あと、ガルバノテクニックやGESはメタルボンドに使うテクニックですね。金属の裏打ちを電気的処理を施して、よりきっちりくっつけるものです。ハイブリッドインレーには使いませんね。
そしてラバーダムの最大の目的は「唾液や血液を歯に入れない事」と「薬液を誤飲させない(漏らさない)事」です。
神経の治療にはもちろん、接着時にも使います。
なぜなら、接着の大敵は唾液と血液ですから、できるだけ排除したいですし、様々な薬液を使いますから、それを漏らさないようにする必要もあります。
例えば上記したADゲルの主成分は次亜塩素酸です。
身近なもので言えばハイター(混ぜるな危険)ってヤツです。
誤飲させたら大変でしょ。
だから、接着の時にもラバーダムをするのが基本なんです(もちろん、使えない場合も時々あるのですが、そのときは慎重に操作を行います‥)。
1本の治療は3回までと言われているのは事実ですが、それは保険で一般的に行われている治療法や削りをやると、再治療の度に歯を削りますから、だんだん歯が薄くなってしまい「3回くらいが限度」と言われていると思います。
特に神経取りをしてある失活歯の場合、メタルコアを使った治療法では歯根破折の確率がだんだん上がりますから、再治療の目安としては3回くらいが限度となるでしょうね。
回答4
回答日時:2007-03-13 13:18:00
削って型を取って、付けるだけの先生もいらっしゃいますよ。
中にはメタルインレーの場合と、接着剤だけ変えればいいと思っている先生もいらっしゃる様ですが、それはさすがに問題がある・・かも。かなり細かい話ですけどね。
もちろんケースによってはそれでも大差ないでしょうが、何事も、技術や知識の差というのは形になって激しく現れます。。私も頑張らないと。
タイヨウ先生ぐらい念入りなやり方をされる先生は極めて稀でしょうが、少なくとも内緒で保険で出来るレベルではありませんよ。
私の場合、大体似た様なやり方で行って、型をとるまでに1時間以上つきっきりになることが多いです。これが保険だと、大赤字です。
色んな材料や方法があって、それぞれの先生が一生懸命やられてる訳ですから、気にいった先生のことは信用してお任せし、あんまりにも細かいところまでは口を挟まない方がいいと思いますよ。
細かい材料のひとつひとつまで主張し合ったら、私とタイヨウ先生でもつかみ合いの大喧嘩ですよ(笑)
中にはメタルインレーの場合と、接着剤だけ変えればいいと思っている先生もいらっしゃる様ですが、それはさすがに問題がある・・かも。かなり細かい話ですけどね。
もちろんケースによってはそれでも大差ないでしょうが、何事も、技術や知識の差というのは形になって激しく現れます。。私も頑張らないと。
タイヨウ先生ぐらい念入りなやり方をされる先生は極めて稀でしょうが、少なくとも内緒で保険で出来るレベルではありませんよ。
私の場合、大体似た様なやり方で行って、型をとるまでに1時間以上つきっきりになることが多いです。これが保険だと、大赤字です。
色んな材料や方法があって、それぞれの先生が一生懸命やられてる訳ですから、気にいった先生のことは信用してお任せし、あんまりにも細かいところまでは口を挟まない方がいいと思いますよ。
細かい材料のひとつひとつまで主張し合ったら、私とタイヨウ先生でもつかみ合いの大喧嘩ですよ(笑)
相談者からの返信
相談者:
Iさん
返信日時:2007-03-14 12:18:00
回答5
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2007-03-15 09:44:00
保険だろうが、保険外だろうが医療である以上、本来は治療方法に差があってはいけないと思います。
しかし、現在の日本の歯科事情は「時間的な制約」「コスト的な制約」「材料的な制約」から保険ではまかなえない治療が存在すると言う事ですね。
あ、ワタナベ先生とアツく話をしたらホント、喧嘩になるね(笑)。
まあ、お互いにより良い歯科治療を目指しているわけですから、ジェントルに「議論」しましょう。
しかし、現在の日本の歯科事情は「時間的な制約」「コスト的な制約」「材料的な制約」から保険ではまかなえない治療が存在すると言う事ですね。
あ、ワタナベ先生とアツく話をしたらホント、喧嘩になるね(笑)。
まあ、お互いにより良い歯科治療を目指しているわけですから、ジェントルに「議論」しましょう。
タイトル | 奥歯の詰め物を白いものに変えたいと思っています |
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質問者 | Iさん |
地域 | 東京都下 |
年齢 | 31歳 |
性別 | 女性 |
職業 | その他 |
カテゴリ |
保険のインレー(銀・金属) ハイブリッドセラミックインレー 審美歯科治療(人工の歯) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。