スイスで受けた歯科治療に対する不安

相談者: GEさん ( : )
投稿日時:2007-09-22 18:56:00
欧州某国在住10年目の者です。

こちらに来てから3回ほど奥歯の金属の詰め物が取れて、現地の歯医者さん2人のお世話になりました。

どちらの歯医者さんも金属が取れた跡をちょっと削り、そこに金属ではなく白い詰め物(レジン?)をしました。

この夏、久々に日本に長期帰国したので、歯科検診を受けたところ、治療をすでにしたこと名のある何本かの歯に小さい虫歯が再発しているということで治療を受けました。

この時は全て金属をはめていただきました。

今私が不安に思っていることは、海外と日本受けた治療の違いです。

レジンで治療した奥歯は強度や2次カリの発生などに関して、金属に比べて劣っているということはありますか?

また、この夏日本で虫歯が見つかるまでに毎年こちらで検診を受けていましたが、その際は問題ないということでしたので、こちらの歯科医にちょっと不信感を抱いています。

検診の際も日本ではパノラマレントゲンを撮ったのに、こちらでは左右の奥歯のレントゲンした撮りません。

日本の歯科医師の先生方、どう思われますか?
よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-09-22 22:17:00
はじめまして。
海外と日本で治療を受けると何かと「?」も多いでしょう。


>金属ではなく白い詰め物レジン?)をしました

そもそも、金属修復は非常に手間がかかり、技術のいる治療です。
海外ではお金持ちの治療選択肢とも言えるでしょう。

(海外の金属修復は金を使いますが、7万以上は確実にします。)

日本人は国民皆保険のおかげで金属修復を非常に安い費用で受けることができます。ですから、海外ではレジン修復で治して頂いたことも理解できます。

(このことを国民が知っていれば、もっと歯科に対する考え方も変わると思うのですが・・・)


>レジンで治療した奥歯は強度や2次カリの発生などに関して、金属に比べて劣っているということはありますか

過去の統計では金属修復の方が耐久年数はながかったです。

しかし、今のレジンであれば分かりません。
レジンの技術進歩は凄いですから。


>日本ではパノラマレントゲンを撮ったのに、こちらでは左右の奥歯のレントゲンした撮りません

レントゲンは日本でもまちまちですよ。
最近話題に上りましたので参考に。

レントゲン撮影の結果と、虫歯の治療方針が、歯医者によって様々です…

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-09-23 03:28:00
はじめまして。

レジンで治療した奥歯は強度や2次カリの発生などに関して、金属に比べて劣っているということはありますか?

についてですが、これはどちらの材料を使用するかよりも、その先生がその方法について精通しているかどうかの方が重要だと思います。

逆の言い方をすると、どちらでも十分な修復治療が可能ですよ。

金属修復は昔から大差ありませんが、レジンについては井野先生も書かれている通り進歩は物凄いものがあります。

今統計が出ている様なレジンは一昔前のものになりますが、一番最近に出た現行タイプのレジンの長期予後調査報告では、本当に良い結果が出ていて私も驚いたほどでした。

7年後だったか8年後で、2次カリエスなどは皆無でしたね。

ですからそちらでもこちらでも、治療方法を気にするよりは腕の良さそうな先生を見つけることが先決だと思います。

因み私は北欧の歯科学が大好きです。

もしも私の歯が痛くなり、初対面の日本人歯医者、欧州の歯医者どちらかに大至急治療してもらわないといけない状況になれば、片言の英語を使ってでも欧州の先生に頼みそうです。

そういうひいき目で言わせてもらいますと、

・奥歯のレジン修復→問題なし
虫歯の診断→診断基準の違い(欧州の方が信頼できそう)
パノラマ撮影→虫歯のチェックはデンタルで撮るべき

という考え方も出来ます。

ですから、この文面だけではそちらの先生に不信感を持たれる根拠は見あたりませんよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: GEさん
返信日時:2007-09-23 04:57:00
井野先生、渡辺先生、ご回答ありがとうございました。

海外に住んでいて一番不安なのは体の具合が悪い時です。
日本の歯科医師の先生が丁寧に答えていただいて本当に有難いです。

こちら(スイスです)で受けた治療が私が思っているほど心配なものではないことが分かりちょっと安心しました。

こちらで診ていただいた先生に勝手に不信感を募らせてしまいました。
日本に帰れない時はこれまで通りこちらでも検診に行こうと思います。

また、金属修復が手間も技術も必要な大変な作業であることは認識していませんでした。保険でそんな治療をしてもらえるなんて日本っていい国ですね。

こちらでは検診と歯石取りで一回一万五千円ぐらい、レジン修復の治療(麻酔も入れて)もほぼ同額、横向きに生えていた下の親知らず抜糸は一本3万円でした(しかも薬代は別で8千円)。

歯よりもお財布に痛いぐらいです。


この場をお借りして別の質問してもよろしいでしょうか。

こちらではフッ素(またはその化合物?)を含んだ歯磨き粉デンタルリンスが何種類も売っているのですが、これは虫歯歯周病予防に効果的でしょうか?
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2007-09-23 07:01:00
やっぱり海外は治療費高いですね…。
だからこそ、国民の予防意識も高いのでしょうが…。

フッ素(またはその化合物?)を含んだ歯磨き粉デンタルリンスが何種類も売っているのですが、これは虫歯歯周病予防に効果的でしょうか?

歯周病予防に効果はありませんが、虫歯予防には欠かせません。

歯周病を予防するためには定期健診と歯石取りが重要なのですが、これは日本でも保険適用にはならない(基本的に、予防目的の場合は保険は適用されません)ので、1回1万円くらいかかります。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2007-09-23 12:40:00
スイスと言えば時計とインプラントが有名ですよね。
よくは知りませんが、けして歯科医療レベルの低い国ではないと思います。

やっぱり海外に在住の方はみなさん不安が大きい様で、海外からのご相談は多いですよ。

色々な先生に診てもらうと、その時に受ける印象や、人間的に合うとか合わないとか、そういう事も大事だと思います。

どこの国でも先生によってのレベルの差はピンキリだと思います。

ですから人柄だけでは信用しきれませんから、歯科についてはこのサイトなどである程度の予備知識をつけてから判断されると良いでしょうね。


フッ素の効果については以下の回答もご覧下さい。

基本的には虫歯の発症率の高い若年者での効果でしかデータはありませんが、成人においても有効だろうと考えられています。

少なくとも悪くはありませんし、現状で他に効果のありそうな薬剤は皆無ですから積極的に使用されると良いと思いますよ。

参考⇒デンタルリンスや、乳酸菌入り(LS21)タブレットの効果は?


田尾先生も書かれている様に、予防に関しては金額的に大差ないかも知れません。でも全般的にはやはり非常に高く感じるでしょうね。

ですがそれも善し悪しで、日本では歯科の医療報酬が少なすぎてモラルハザードの問題がすでに出てきている様な感じもしています・・。

参考⇒簡単に神経を抜くことと、歯科業界の実情(ワーキングプアー?)


歯科ではスウェーデンがすごく有名で、ちょうど来月から友人の先生も留学されたりとか、そういうのに私も憧れはあるのですが・・

なかなか実際に海外で暮らす勇気はありませんね。
良い担当医を見つけて、元気に楽しんで下さい。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: GEさん
返信日時:2007-09-24 16:22:00
先生方、回答して下さって本当に有り難うございました。
日本の先生方のご意見をいただけるなんて素晴らしいです。

フッ素化合物入りの歯磨き粉ですが、以前こちらで診ていただいた先生方が2人ともElmexというブランドを推薦していたので、取り合えず今日これから買いに行って早速使ってみます。

こちらは歯科治療費用が高く、それをカバーする保険も非常に高いため、国民の予防意識は高いと思います。

私もこちらに来て自然に歯の健康に気を使うようになりました。
これからはこちらのサイトでも勉強してもっと気を使うようにしたいです。

余談ですが、私の住む町は国連があるので(どこだかバレバレですね)、日本人およびその家族がたくさん住んでいるのですが、日本人または日本語の出来る歯科医師の先生は一人もいません。

日本人で集まると、日本人の歯科医師が開業してくれたら助かるのにねという話によくなります。

私は今は普段の生活では現地語でも問題ないのですが、体の具合が悪いと不安でエネルギーが99%減になって、日本語でこの辛さを伝えられればどれだけ良いかと涙目になります。

日本人の歯科医の先生で、スイスにコネ(?)があったりして、こちらで開業してくださる方いませんか?なんて、無理な話ですよね。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2007-09-24 23:04:00
ちょうど今開業地を探しているところなので、招待して頂けるのなら是非・・

と言いたいのですが、多分日本の免許ではそちらで出来ないんですよね^^;
国連本部見てみたかったのに残念です。

スイスはよく分からないのですが、米国やスウェーデンでしたら、日本の歯科医師が大学のポストグラデュエートコース(一般歯科医が専門医になるための3年とかのコース)に入学するとその時点から診療は出来る様になるみたいです。

ですがスイスで日本人歯科医師が留学する様な大学って・・聞いた覚えがありませんね。

ということはそちらで歯学部を卒業しないとダメかも知れません。
となると・・多分将来的にも無理?と思いますよ。

また困った時はこちらで相談して下さいね。
因みにスイスからの投稿はお二人目でした^^




タイトル スイスで受けた歯科治療に対する不安
質問者 GEさん
地域  
年齢  
性別  
職業  
カテゴリ 医療ミス、不信感その他
スイス
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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