根管治療による根の治癒形態と、理想的な仮封材

相談者: 主婦Aさん (37歳:女性)
投稿日時:2008-02-19 23:29:18
先生方、お世話になります。
かなり以前にご相談させていただいたことの、後日談になります。

根の神経(根管)がありそうで無いケースもある?


ある医院で1年以上前に抜髄し、根管充填まで終わっていたについて、ようやく最近になって、別な医院できちんと治療をすることになりました。

コア、クラウンは装着されていません。諸事情があり、転院したために中途半端なところで治療が中断していたのです。

さらに最近まで、他の歯を先に治療していたため1年も経ってしまいました。

この歯の状態は、ずっと無症状でした。ごく最近になって、かかとの硬い靴でアスファルトを走ったときに軽く響く気がしましたが、それも今はおさまっています。

また、転院後にデンタルX線を撮ってよく診察してもらったところ、3本の根管のうち1本はガッタパーチャが映らず、生活歯髄切断のような状態になっていることが分かっています。


今日、この歯の再治療を始めましたが、1年以上前に撮影した古いレントゲン写真しか資料がないのに、改めて撮り直すことはなく、そのまま治療開始となりました。

(1年以上前の、古いデンタルはご覧になっていましたが)

今回は、ガッタパーチャを除去する手前のところまでで終わりました。


私の疑問は、

・1年以上も放置していた歯なので、レントゲンを撮り直して根尖病変の有無を確認する必要はないのか。

・響く感じの原因を、担当医は残って生活している歯髄のせいだと考えているようだったが、他の原因も考えられるか(他の根の、根尖病変など)。

生活歯髄切断の状態になっている神経は、やはり他の2本のように抜髄するのがよいのか(せっかく生きているのに‥‥と思ってしまったり)。


ちなみに、担当の先生は歯内療法が専門の方ではなく、きっと私がこれから受ける根管治療はごくごくふつうの治療だと思います。

根管治療が得意な先生のサイトだと、ファイルを入れた状態のレントゲン写真などが出てきますが、そういう凝ったこと(?)もしてもらえないような気がして、そうなると根管充填までこのままレントゲンを一度も撮らずに終わってしまいそうで不安に感じています。

以上、長文の割りには中身のない質問で恐縮ですが、お時間のあるときにご回答が頂けますと幸いに存じます。

よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-02-21 00:07:25
1年程度であれば、レントゲンは撮るときもあれば撮らない時もあります。
おそらく担当の先生は、必要性を感じなかったのかと思います。

たしかに残髄以外に、原因は他にも考えられますが、2つの根の治療をしたのに、症状が消えない状態で、他の根は残髄しているのであれば、とりあえずは残髄の処置をするのが一般的かと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-02-21 02:16:50
こんにちは。

なんだか主婦Aさんの回答は緊張しますね・・
背後に常連さんの鋭い視線を感じるのは気のせいでしょうか・・^^;

と言うかさすがに時間が経ちすぎじゃないですか??
とか言うとまたクレンチングが・・(汗)


>・生活歯髄切断の状態になっている神経は、やはり他の2本のように抜髄するのがよいのか(せっかく生きているのに‥‥と思ってしまったり)。


いや、もう生きてないでしょう。

(意図せず、希望を込めて)生活歯髄切断法? → (ただの)残髄+感染?? の状態に降格でしょうね。。

生活歯髄切断の話も、かなり楽観的な例えですしね。

もうよくご存じだとは思いますが、根管治療では、厳密に言えばまず全ての症例で大なり小なりの残髄があります。

細菌感染さえしなければ生活・失活関係なく問題は起きないのですが、仮蓋で1年以上の放置となると・・リーケイジが・・・

(※「リゲージ」は前回の井野先生の回答の誤字です^^; 正しくはleakage ; 漏れ ですね)



さて。

>・1年以上も放置していたなので、レントゲンを撮り直して根尖病変の有無を確認する必要はないのか。


についてですが、レントゲン(※これも専門的にはエックス線と言うのが正式なのですが^^;)が成功率をあげてくれる訳でもありませんからね・・

今回の患歯に関しては、治療方針は確定している訳ですし、歯根の形態などの変化はないのですから、重要度はやや低い気もします。

それと全くの憶測ですが、ガッタパーチャ根管充填剤)を取り除いた後に、根管の長さ(作業長と言います)をほぼ決定した時点でファイルを入れた状態か、あるいはもう少しだけ処置が進んだ時点で、確認のレントゲン撮影をされる予定なのではないでしょうか?

であれば今レントゲンで見たいのは根尖病変の大きさだけなのですから、その時の確認の方が余計な被爆・費用負担もなく、むしろ合理的な気さえします。

憶測ですが・・。



>・響く感じの原因を、担当医は残って生活している歯髄のせいだと考えているようだったが、他の原因も考えられるか(他の根の、根尖病変など)。


そりゃリーケイジがありますからねぇ、リーケイジが・・。

井野先生もよく書かれていますが、最近はコアやクラウンの精度でさえ問題視されてるぐらいです。




以上、根管治療中の中断&上顎7番の保存には厳しい、(今日もハタチ前後の患者さんの上顎7番を2本も抜歯した)渡辺でした。

せっかくの熱心な先生なのですから、しっかりと身を委ねて下さいね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 主婦Aさん
返信日時:2008-02-24 00:29:01
先生方、ご回答ありがとうございました。

レントゲンを撮らなかったことが気掛かりでならなかったのですが、今の段階では必要性が低いかもしれない、ということなのですね。

根管治療に詳しい先生のサイトだと、ファイルを入れた状態での画像をよく見かけるのですが、こういうふうに撮影するのはエンドに力を入れているマニアックな先生ではないのですか? 一般的な先生でもされるようなことなのですか?

私の先生は、根管治療に対しては「ふつう」の方だと思うので、根管充填が終わるまでもうレントゲンを撮ってくれないんじゃ‥‥と思って不安を感じたのでした。

根充前にレントゲンを撮る予定があるのか、やっぱり気掛かりなので勇気を出して聞いてみたほうがよいかもしれませんね‥‥私にはちょっと勇気がいるのですが‥‥。



渡辺先生、

>と言うかさすがに時間が経ちすぎじゃないですか??

‥‥については、はい、その通りです。
井野先生のリゲージ、じゃなくてリーケイジという言葉が何度も脳裏に‥‥。

でも、担当医が急いで治療をしなきゃという姿勢ではなかったので、それに任せてしまいました。

自分も怖かったのでつい‥‥ってそれがいけないんですよね。



>いや、もう生きてないでしょう。

セメントを除去する際、削られていてしみる感じがありました。

また、根管口?のところを担当医に「つん」とされたら、痛みを感じてビクッとなってしまいました。「あ、生きてますね〜〜」、とのことでした。案外しぶといようです(?)。



>せっかくの熱心な先生なのですから、しっかりと身を委ねて下さいね。

はい、熱心な先生です。‥‥が、エンドに対しては‥‥??
接着ではラバーダムを使われるのに、それなのにこの前の治療では‥‥。orz

しかし、はじめから先生の得意分野が何なのか、よく知った上でお世話になり始めた方でした。

今日までその恩恵に浴してきて、信頼関係も築けたと思います。

根管治療のプロではないことは百も承知でお世話になっているので、ラバーダムをせずに根管治療に突入されたのはショックではありますが、そのことを動じることなく受け止めようとつとめています。

でも。そうはいっても。

もう手遅れかとは思いますが、次回は残髄の処置に、ガッタパーチャの除去に‥‥と色々あるので、申し出てみようと思います。言いづらいですが。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-02-24 01:56:43
こんばんは。

あっちの掲示板でもお悩みになっているお姿(?)を拝見させて頂いています(^^;)



根管治療に詳しい先生のサイトだと、ファイルを入れた状態での画像をよく見かけるのですが、こういうふうに撮影するのはエンドに力を入れているマニアックな先生ではないのですか? 一般的な先生でもされるようなことなのですか?

一般的な先生でもやりますよ。
ごく一般的な方法です。



>接着ではラバーダムを使われるのに、それなのにこの前の治療では‥‥。orz

それもある意味珍しいですね。。。

でも普段から使い慣れているのであれば、お願いすればそれほど抵抗無く根管治療でも使ってくれるかもしれませんね。

そう祈りましょう(^^;)

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-02-25 01:25:52
>根管口?のところを担当医に「つん」とされたら、痛みを感じてビクッとなってしまいました。「あ、生きてますね〜〜」、とのことでした。


ほんとですか?
なんとしぶとい・・(笑)

伝説の、現代根管治療の礎とも言われる超有名な論文で

THE EFFECTS OF SURGICAL EXPOSURES OF DENTAL PULPS IN GERM-FREE AND CONVENTIONAL LABORATORY RATS.
KAKEHASHI S, STANLEY HR, FITZGERALD RJ.
Oral Surg Oral Med Oral Pathol. 1965 Sep;20:340-9.
(NO ABSTRACT)

と言うのがあります。
(著者は日本人!)

私も全文は読んでないのですが

普通のラットと、無菌ラットを、それぞれ意図的に露髄(中にはパーフォレーションしたものも)させて、しばらく(1〜42日間)放置してから屠殺して病理切片を観察した研究だそうです。

すると、普通のラットは時間とともに、全ての歯髄が失活、根尖部に膿瘍を形成

一方無菌ラットの髄に炎症はほとんどなく、14日以降は再石灰化まで見られ、最も時間の経過したものでは硬組織による完全修復までが見られたそうです。


この研究によって、根管治療の成否には細菌の存在が関与していると決定づけられ、ラバーはするのが当然・・と言う流れになるのですが、、主婦Aさんの場合、これだけ長期間仮蓋で歯髄が大丈夫だったのなら、無菌ラットならぬ無菌人間(?)かも???

だったらラバーも不要ですね!





・・ってのは冗談ですが^^;
よほどセメントがうまくくっついていたのでしょうね。

でもこういった状態なら、私も不安ですし、何年か後に別の先生がレントゲンを見て、「(前医が神経を取り残してるな・・)」なんて思われても嫌ですし、やはり抜髄はするでしょうね。

観念して下さい。



>根管治療に詳しい先生のサイトだと、ファイルを入れた状態での画像をよく見かけるのですが、こういうふうに撮影するのはエンドに力を入れているマニアックな先生ではないのですか? 一般的な先生でもされるようなことなのですか?

私も毎回撮りますけど??
でも必ずしも必要ではないでしょうね。

私の勤務先は古〜い設計なので、診療台のすぐ横にエックス線照射器があるから良いのですが、レントゲン室が離れているとかなり億劫だと思います。

今は知りませんけど、私が大学病院にいた頃は、よく保存科の患者さんが歯にファイルを刺したまま、レントゲン室に誘導されていましたよ。ラバーもせずに・・。



主婦Aさんほどのセミプロ選手が、何も知らないふりして治療を受け続けるのは難しいのかも知れませんね。

「薬液を飲み込みそうで怖い」とか何とか言って、ラバーダムもお願いしてみてはどうでしょうか?


・・あ、でもまだガッタパーチャ除去を始める手前ですよね?

そこまでだったら私もまだラバーはしないですよ??
色々思い過ごしではないでしょうか・・。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 主婦Aさん
返信日時:2008-02-25 16:26:35
先生方、コメントありがとうございます。
ファイルを入れて撮影するのは普通のことなのですね。

最初に治療を受けていたコンビニ歯科ではそういうことが無かったため、熱心な先生しかやらないのかと思っていました。

田尾先生、ラバーダムは使い慣れた先生なので、お願いしたらやっていただけそうな感じはします。

私の先生は「接着専門店」の副店長補佐?なので、接着では使用しても根管治療では使わないというのもあり得るような気がしていました。

渡辺先生、人間の歯髄は思ったより生命力がすごいのかもしれませんね。ここまで生き延びてくれた髄ちゃんも、明日で息を引き取るのかと思うと残念というか感慨無量というか。寂しい感じです。(;_;)

そして、日本人の論文で1965年ですかぁ! なんだかすごいです。

後生に大きな影響を与える論文を書いた日本人の歯医者さんがいらっしゃったのですね。abstractが読めないけれど、被引用回数を調べたらすごかったです(何百も)。

「硬組織による完全修復」というのがどのような状態なのかとっても気になります。瘢痕化治癒とかいうのとは違うんでしょうか。

根管内が、自分の組織で封鎖されるんだったら、これってきっと理想的な状態ですね‥‥!? 


根管治療の場合、ラバーダムは天蓋除去を行ってから付けるものなのですか?

そのタイミングすらよく分からなくて、このあいだはすっかりいじけてしまっていました。

ガッタパーチャ除去前までなら無くてもOKだったんですね!
よかったぁ‥‥。

根管治療はこの歯が初体験なので、正直よく分からないことだらけです(だから怖いです)。

明日の治療で、ラバーダムをお願いしてみるつもりですが、「根管内に細菌が入らないようにして成功率を上げたいから」ではなく、「薬液を飲み込みそうで怖い」の言い方のほうが、お願いされる歯医者さん的には婉曲で気分を害さないものなんでしょうか?

(‥‥って、これは先生の性格によるでしょうか。私の先生はキャラの把握が難しくて、会話の駆け引きが難しいです汗)
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2008-02-25 17:28:25
>「根管内に細菌が入らないようにして成功率を上げたいから」ではなく、「薬液を飲み込みそうで怖い」の言い方のほうが、お願いされる歯医者さん的には婉曲で気分を害さないものなんでしょうか?


「根管内に細菌が入らないようにして成功率を上げたいから」だと、主婦Aさんの本性がばれて警戒されると思いますよ(^^;)

「薬液を飲み込みそうで怖い」のほうが、患者さん的(?)な気がします。


ただ、以前の渡辺先生の回答にもあったように、本気で細菌感染を防ごうと思ったら実はラバーダムをするだけでは不十分なんですが、さすがに、

「ラバーダムをして、その後の消毒もしっかりお願いします」

とは、なかなか言いにくいですよね・・・。

⇒参考:ラバーダムは理想論!?



事前にウォッカや泡盛なんかで自分で消毒して、MYラバーダムを装着していくとか・・・、したら、間違いなく伝説になりますね・・・。


まぁ、日本ではラバーダムをしないのがスタンダードですし、する先生のほうが少数派ですから、日本で治療する以上はある程度は仕方ないのではないかと思います。

できる範囲で少しでも良さそうな方法でやって頂ければ、現実問題としては「よし!」ではないでしょうか?

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2008-02-25 17:37:49
ちなみに、この前始めた歯チャンネル歯科医院検索では、ラバーダムマイクロスコープ拡大鏡使用の有無や、担当医制、その他の治療法の選択などなどから独自のアルゴリズムで、根管治療の得意な歯科医院が検索できるようになる予定です。

(根管治療に関しては、今のところ22項目の診療項目を元に検索結果が出るようになっていますが、詳細は企業秘密です( ̄ー+ ̄)ニヤリ)


ただ、まだ登録歯科医院数が少ないので公開できませんが・・・。

今月末から来月頭にかけて、徐々に科医院への宣伝をしていきますので、これで登録歯科医院数が増えてくればかなり面白いシステムになるのではないかと自分でも期待しています(^^)

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2008-02-25 19:13:02
>人間の歯髄は思ったより生命力がすごいのかもしれませんね。ここまで生き延びてくれた髄ちゃんも、明日で息を引き取るのかと思うと残念というか感慨無量というか。寂しい感じです。(;_;)

これって、歯髄死が成立するにはある程度の細菌数が必要ってことの裏返しなんじゃないでしょうか。

そのある程度の細菌数におさえるためにはラバーダムは必須なんでしょうか?
私はそうは思いません。



>明日の治療で、ラバーダムをお願いしてみるつもりですが、「根管内に細菌が入らないようにして成功率を上げたいから」ではなく、「薬液を飲み込みそうで怖い」の言い方のほうが、お願いされる歯医者さん的には婉曲で気分を害さないものなんでしょうか?

主婦Aさんのケースではすでに、根管内に確実にある程度の数の細菌が存在します。ですので、その数を減らさねばなりません。

そのために治療を行うのですが、その治療中に唾液が入ったところで大して影響があるとは考えられません。

たとえば、汚れたなべを洗っている最中に、別の汚水がちょっとかかったところで、そのなべの汚れを落とすのに違いがあるでしょうか?

それよりも、大切なのは、仮封です。治療中は頻繁に消毒薬を使用しますので、細菌を大量に増やしてしまうことはあまりないかと思いますが、仮封が外れた場合は、持続的に唾液(=細菌)が進入し、細菌数は次回の治療のときまで、増えつづけます。

ですので、個人的には、ラバーダムよりも仮封に命をかけている歯科医師のほうが、すくなくとも感染根管治療においては成績が良いのではないかと思います。

ちなみに、その先生の仮封はどんなもんでしょうか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 主婦Aさん
返信日時:2008-02-25 20:08:27
田尾先生

ラバーダムをしたあとにヨードで消毒‥‥の話(どこかで渡辺先生が書いておられた話)が頭にあったので、ズバリ細菌のことを気にしているというニュアンスを率直に表現したほうがよいのでは、と思ったのですが。接着のときはラバーダムの消毒をしないので‥‥。

でも、「ラバーダムをして、その後の消毒もしっかりお願いします」は、とてもとても言えないです‥‥! 


森川先生

実は!!! 明日、先生に何をどうお話するかを考えていたのですが、そのポイントの一つとして「仮封」のことも申し出よう!ということは考えていました!

>ちなみに、その先生の仮封はどんなもんでしょうか?

‥‥の件については、今までインレー窩洞の仮封剤しか知らないので、正直よく分かりません。

前回の治療時、先生がぐぐーーーっと指で強〜〜く仮封剤を押しつけていたのは覚えています。

そのあと30分は飲食を控えるべし!と言われたので、「唾液を吸って30分ぐらい経つと固まるっていう意味なのかなぁ」と思いながら帰宅したのでした。ということは水硬性セメントというやつでしょうか? 

前医で使われていた仮封はどうだったのか?ということも、なにしろ1年以上が経過している上に、当時はデンタルIQナノ以下だったので覚えがありません。

舌で触った感触は、今入っている仮封と似ています。

今の先生にこのセメントを除去して頂いたときは、けっこう取るのに時間がかかっていた気がします。

少なくとも簡単にポロッと取れたりはしませんでした。
‥‥やっぱり水硬性セメント?
回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2008-02-25 23:42:27
指で押すといっても・・・。

指は最高のインスツルメントですから、私も良く使います。
いろいろな場面で。

まあ、仮封が簡単には取れなかったのなら、それが目的なわけですから、まず問題はないと思います。

いろいろ話を聞いていくと、やはり担当の先生は良い先生なのではないかと個人的には思うんですが、でもだめですか?ラバーしなくっちゃ?

助言 助言1
助言者: たろうさん
助言日時:2008-02-26 00:18:39
たろうと申します。
横から大変申し訳ありません。

私も根の治療を受けていて気になりまして。
半年近く治療を受けて来たなかで、仮封の種類をいくつか経験しました。

ストッピング、キャビトン、酸化亜鉛ユージノールセメント(ネオダイン、インターミディエイトセメント)、二重仮封の時は上部にフィットシール。

簡単にポロっと除去していたのは、ストッピング、フィットシール(デュラシールと同じような製品?)でした。

キャビトン、ネオダインは大臼歯の交合面で減りが多かったので、持って1〜3週間程度のような気がします。

仮封に関する過去のレスで、

根管治療の際、ストッピングでも問題のないケースはありますか?

「接着性のあるセメントのほうが良い」、ストッピングはもとより、キャビトン、ネオダインも好ましくはないとありました。


適切でなければ削除をお願いいたします。
(現在は修正されて少し製品名が消えていましたので)


水硬性のセメント、キレート反応での硬化ユージーノールセメント、カッパーシール、カルボキシレートセメント、具体的にはどのような仮封なら大丈夫なのでしょうか?



●ラバーの使用に関しまして

気になったのですが、根管治療に使用される、FC、FG、ぺリオドン,メトコールの製品の注意書きには口腔粘膜への付着防止に「ラバーダム防湿”等”を行うこと」と”等”という記載が微妙ですが。

また、根管長測定器(EMR)の使用の際にも(ヨシダ製)使用説明書には「ラバーダムを施し」とこちらは明記されています。

上記のような点では、一般的に歯科医師の先生方はどのように考えていらっしゃるものなのでしょうか?

特に絶縁ができないことでEMRでの根管長の測定誤差がでたりする可能性はあるのでしょうか?

(メーカーが安全のために記載しているような気もしてしまいますが)

横から質問を増やしてしまい大変申し訳ありません。
どうしても気になってしまいまして。

主婦Aさま、ご相談の横から大変申し訳ありません。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 主婦Aさん
返信日時:2008-02-26 15:52:43
今日、治療に行ってきましたのでご報告させていただきます。

ラバーダムの件は、「ネットで調べていたら、唾液のことが心配になって‥‥」と比較的ストレートに申し述べたのですが、「用意してありますよ!!」と一言。

つまり、これまでの私の不安は、杞憂に過ぎませんでした‥‥!

色々とここで相談させていただき、先生方にお時間をとらせてしまい、申し訳ありませんでした。(でもとてもホッとしました)

しかし、それでドッと肩の荷がおりたかのような気持ちになり、X線撮影のことはすっかり聞きそびれてしまいました(こちらが本題だったのに)。

キャナルメーターらしきものを使っておられる様子でしたが、「ファイル差して撮影」はありませんでした。次回聞いてみるつもりです。



森川先生

>いろいろ話を聞いていくと、やはり担当の先生は良い先生なのではないかと個人的には思うんですが、でもだめですか?ラバーしなくっちゃ?

はい、私にはいちばんの先生だと思っています。

根管治療でラバーしてくれなくても、この先生を信じて腹をくくってついて行こう、とは以前から考えていました。いろいろな経緯もあるので。

でも、申し出てやって頂けるならその方が‥‥という感じです。




‥‥ところで、私自身の相談は「解決済み」なのですが、たろうさんの質問が入ってきているので、解決済みに設定しないほうがよろしいのでしょうか。

あとで様子をみて解決済みにすればよいですか? ‥田尾先生?
助言 助言2
助言者: たろうさん
助言日時:2008-02-26 16:33:22
すみません^^;
済みにしていただいてかまいません。
失礼しました。
回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2008-02-26 20:45:01
>つまり、これまでの私の不安は、杞憂に過ぎませんでした‥‥!

でしょ!^^

それと「ファイル差して撮影」は、どっちでもいいんですよ。
(※主婦Aさんの場合の本題は根尖病変の確認ですが)

歯髄の長さと歯根の長さは必ずしも一致しませんから、参考にはなるものの、必須とは言えません。

以下の回答でも詳しく書いてます。(※プロ向け)

参考→抜髄後、根管からの出血が止まらないのは何故でしょうか?


キャナルメーター(電気的根管長測定器)の方がどちらかと言うと信頼度が高いことが知られています。

The accuracy of electronic working length determination.
Hoer D, Attin T.
Int Endod J. 2004 Feb;37(2):125-31.
論文はこちら(FULL TEXTあり)

Comparison of radiographic and electronic working lengths.
Pratten DH, McDonald NJ.
J Endod. 1996 Apr;22(4):173-6.
論文はこちら


因みに現在世界中で利用されているキャナルメーターも、開発は日本、シェアの大半を占めているものも日本製です。

それと根尖病変の確認の件ですが、生活歯髄の根にはあるはずないですし、他の根に病変があってもなくてもやることは一緒ですからね。

上顎の7番は元々下顎骨上顎洞などに重なって写りづらいこともありますし、あまり拘る必要もない様な気もしないでもないです。


それとえーと、

>「硬組織による完全修復」というのがどのような状態なのかとっても気になります。瘢痕化治癒とかいうのとは違うんでしょうか。

新生象牙質でしょうね。
瘢痕化ではないです。




>たろうさん

こんにちは。
主婦Aさんに負けず劣らず、研究されてますねぇ。。
新しいスレッドをたてられてはどうですか?^^

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 主婦Aさん
返信日時:2008-02-26 22:56:23
渡辺先生、たびたびのコメント、ありがとうございます。m(_ _)m

本当に今日は嬉しいビックリでした。

今まで、担当の先生とどれだけ意思疎通がはかれているのか自分でもよく分からずに今日まで来て、だけど今日は言う前から用意してあったという嬉しいビックリ。

あ〜〜、やっぱりこの先生でヨカッタ〜〜さすが〜〜♪と信頼度急上昇。
もう来週の治療は怖くありません!(←たったこれだけで、なんと単純な!)


参照論文、ありがとうございます。
いつも、渡辺先生が紹介しておられる論文を楽しみにしています。
(‥abstractだけ大雑把に‥‥ですが)

根管治療がらみでは、小牧先生がいつか触れておられた、「拡大鏡と顕微鏡では副根管の発見率に差がなかった」という論文をずいぶん探したのですが、突き止められず諦めました。


新生象牙質って初めて聞きましたが、第二象牙質のようなものでしょうか。根管にもそういうものが出来るなんて! 人間の身体ってすごいんですね。

恐怖だった根管治療が、これから前向きに頑張れそうです。

あとの補綴も、歯質がたくさん残っているからクラウンではなくアンレーで対処できると言って頂いたのも嬉しい出来事でした。

転院していなければ、問答無用で保険のコア&クラウンになっていたはずでした。

本当に、今回もありがとうございました!!





‥‥私からも、たろうさん、新規スレッド立てられたほうがよいかと思います〜。

以前どなたかが他の方の相談スレッドで便乗質問されていて、新スレッドを立てるようにと先生に誘導されていたような気が。
回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2008-02-26 23:37:23
>「硬組織による完全修復」というのがどのような状態なのかとっても気になります。瘢痕化治癒とかいうのとは違うんでしょうか。

根尖の治癒には

・瘢痕化治癒
・骨性瘢痕治癒

があります。

どちらが理想かと言うと骨性瘢痕化治癒です。

これは根尖セメント質が新生セメント質を作り、更にの中にまで入り込み硬組織で蓋ができます。

ただし、骨性瘢痕化治癒が生じる為には5〜10年の期間がかかります。

また根尖には20〜30の小さな穴が開いていますがこれら全てに起こる訳ではないので、歯の先端が完全に閉鎖する訳ではありません。

こちらの骨性瘢痕治癒はオーバー根充では起こりません。
起こる可能性があるのはショート根充の場合です。

骨性瘢痕化治癒は根尖が大きく開いている(人為的に削った)場合に起こりやすいですが、今の考え方では根尖は聖域に近くあまり大きく開けない方がよいとされていますので、骨性瘢痕化治癒を狙う目的で大きく根尖を開けることはナンセンスです。

 
では瘢痕治癒と言うと、オーバー根充の際に歯から飛び出た根充剤(ガッタパーチャー)が線維性の組織で被包化された場合の治癒形態です。

この飛び出たガッタパーチャーに強い炎症は生じませんが、近年バイオフィルムの問題もあり、オーバー根充が見直されつつあります。

理想を言えばショートでもオーバーでもなく歯の先端ぴったり根充です。
メチャメチャ難しいですが・・・


どちらの治癒も病巣、症状がなければ言い訳で、結果として骨性瘢痕化治癒が起こったもの方が予後が良かったと言う結果論程度のものです。


骨性瘢痕化治癒と言ってショート根充しても死腔を残す訳であり、汚染物質の残留、バイオフィルム、細菌の取り残し、など色々問題があります。

たまたま、上手くいって骨性瘢痕化治癒が出来る訳です。

人の手で行うのであれば、治癒形態は気にせず、きっちり根の先端まで処置をして、根の先端きっちりの所までパッキングすることの方が重要だと私は考えています。

また経時的にガッタパーチャーは痩せたり、吸収が起こることも多々あり、オーバー根充したものでも、長い年月が過ぎ、骨性瘢痕化治癒していることもあります。





>自分の組織で封鎖されるんだったら、これってきっと理想的な状態ですね‥‥!? 

ですね^^

ただここの治癒形態にこだわる必要は全くありません。
ようは症状が無く、病巣がなければ良いだけです。 

回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2008-02-26 23:57:28
たろうさん>

>具体的にはどのような仮封なら大丈夫なのでしょうか?

確実に大丈夫と言えるものはありません。

今の所の理想ですが、
まず根管内に水酸化カルシュウム
その上の1次仮封に水硬性のセメント
その上に接着性のレジン、もしくはグラスアイオノマーセメント


ただし毎回削って取る必要があるのでは少しずつ小さくなります。



>特に絶縁ができないことでEMRでの根管長の測定誤差がでたりする可能性はあるのでしょうか

あります。

しかし、対処法は色々あり、絶縁させるために隔壁、根管内の湿潤、RCプレップ、グライドなどの通電をある程度コントロールできる物を根管内に入れとけばそれほど誤差は出ません。

また根管長測定器で閉鎖根管かを見分ける方法もあります。


電気を上手く使うことで、

歯髄の生死
パフォレーションの有無など
露髄の有無

などができます。
交流、直流それぞれ使い分ける必要も出てきますが・・・

こんなところでよろしいでしょうか!?^^;

回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2008-02-27 09:32:51
解決後の投稿になりますが・・

井野先生>因みにこのスレッドで話題にしている治癒形態は、実験的に起こした露髄面(しかもラット)の話です^^; 根尖じゃないですよー

回答 回答13
  • 回答者
回答日時:2008-02-27 12:11:47
あっ、そうなんですか!?
途中から読んだ物で^^;

気をつけますねm(_ _)m




タイトル 根管治療による根の治癒形態と、理想的な仮封材
質問者 主婦Aさん
地域 非公開
年齢 37歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
ラバーダム
根管治療その他
根管治療関連
根管治療中の仮歯・仮の詰め物
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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