歯周病菌院内感染の可能性は?

相談者: いるかさん (35歳:女性)
投稿日時:2009-02-05 00:51:05
以前歯肉退縮で相談させていただいたものです。

参考:過去のご相談
歯肉退縮で歯肉移植手術の予定・注意点は何か?衛生面の不安もある
ブラッシング指導で強く磨かれ、前歯の間に大きな空隙ができて心配です
歯肉退縮とかみ合わせの関係と歯科医不信について


歯周病の一通りの検査を終え、歯周病菌検査も問題ない結果でした。

現在対策として正しいブラッシングを身につけること、マウスピースによる夜間歯ぎしり対策をはじめまだ1か月ですが、通院をはじめてからなぜか歯茎のはれ、出血があらゆるところで急激にみられるようになり、担当医も不思議そうでした。

以前歯周病菌の院内感染はまともなところであればおこらないと、こちらでご回答いただきましたが、、もしかして5回の治療中に、歯周病菌がうつってしまったのではないかと不安になっています。


そちらでは器具は滅菌しているから、、とのことでしたが、マウスピースの調整時にあきらかに使い回しとおもわれる何か白い液体(マウスピースの形を整えるもの)を筆でぬっていました。
おそらく自分の唾液もマウスピースについたままです。

このような治療をうけても感染する可能性はないのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-02-05 04:23:34
こんにちは。

歯周病菌の院内感染の可能性についてですが、99.9%起こり得ないですよ^^; ご安心を。

口腔内細菌の感染というのは、データにばらつきは大きいのですが、夫婦や親子間でさえもそんなに高率で起きるものではありません。

まして院内感染なんて言うのは、まず考えられないですね。

それでもし感染する様だと、何か物を口に入れる度に色んな菌に感染してしまって、大変なことになってしまいますよね^^;



腫れや出血については実際に拝見している訳ではないのでちょっとよく分かりませんが・・たぶん一過性のものではないかと思いますよ。

最近内服を始めたお薬とかはないですよね?

一応、歯磨きの仕方が変わったり、歯石が少しずつなくなったことで歯ぐきがびっくりするという様な現象も、治療の初期にはよく起きますからね。

担当の先生とはよく相談しながら、頑張って治療を続けて下さいね。


お大事にどうぞ。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-02-05 04:50:50
いるかさまおはようございます。

歯周病の検査が正常であるにもかかわらず、歯肉の腫脹と出血があるというのは矛盾しています。

おそらく歯肉に炎症があるのだと思います。

発赤、腫脹、痛みは炎症の三兆候です、そして歯周病は歯肉の炎症です、主治医の見解をお尋ねになってみてはいかがでしょうか。



歯周病の感染源ですが私の理解では、垂直感染だと考えています、つまり親から子どもへ代々と感染が続いていると考えています。

ただその細菌叢は定着した時の条件や食生活、歯磨き技術によって違ってくるみたいです。

おそらく院内感染をしても定着できないのではないでしょうか。


参考になさってください。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-02-05 08:05:30
細菌というものは、殆んどどこにもいます。
大気圏ないであれば、成層圏のちょっとしたから、海の深い海溝からでも採取可能なのです。

我々は生まれてくる瞬間から、お母さんのもつ乳酸菌を体に纏いつかせて生まれてくるお陰で、彼らの作る乳酸が他の細菌が侵入してくるのをブロックしてくれます。

細菌イコールすべて悪ではありません。


現実問題として、その液体が何なのか?不明ですが、レジンのように私に思えますが、レジンの液体は揮発性の化学薬品ですから、その中で歯周病原因菌といわれる種類が長期間生存出来うる可能性はとんでもなく低いでしょう。

彼らの一生はわれわれとは時間の尺度が違いますので、数時間から数日間の単位であれば薬液に抵抗性があっても増殖はできないでしょうから、死滅してしまいます。


また、どんな人でも口腔内にはものすごい数の細菌がすでに常在しており、新規に侵入した細菌に侵されるものではありません


歯周病が発症するのは、もともといた歯周病菌に有利な環境を作り上げてしまった宿主(人間側)の問題です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: いるかさん
返信日時:2009-02-06 02:03:30
渡辺先生、佐藤先生、山田先生ご回答ありがとうございました。


先生方がおっしゃるように、99.9パーセント院内感染の確率はなく、また、感染しても菌の定着はできない、新規に侵入した細菌に侵されるのではないとのことで安心いたしました。

確かに歯ブラシを新たに変え、ブラッシング法を見直し中で歯茎がびっくりしているのかもしれませんし、新たに私自身が歯周病菌に有効な環境を新たにつくってしまった結果の炎症かもしれません。


歯茎が少し赤く腫れぼったくなるのは夜でブラッシング時に少しネバツいた感じがありますが、朝は歯茎の色も状態も比較的すっきりし、ネバツキもかんじません。

やはり歯周病の状態である可能性が高いですよね? 
初期治療から頑張ります。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-02-06 08:39:13
誤解されているかもしれないので念のため書きますが。

歯周病菌に(新たには)感染しないと言うのは、いるかさんの口の中にもすでに歯周病菌が定着しているからです。

おそらくすべての人が産道を通過する途中(つまり生まれる直前。)、帝王切開の場合は開腹して空気に触れた瞬間にすでに感染していると思われます。


HBやHIVに感染しないというのとは根本的に異なります。

HBやHIVは体内への感染。
虫歯歯周病の原因菌の感染は体外への感染(=定着)ですから。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: いるかさん
返信日時:2009-02-07 00:29:57
森川先生へ

ご回答いただきありがとうございました。
確かに誤解しているかもしれません。

では、、例えば虫歯菌がない子供に箸を共有したり口移しなどにより虫歯菌をうつしてしまうという原理とは、ちがうということでしょうか?

勉強不足で申し訳ございません。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-02-07 19:11:58
>では、、例えば虫歯菌がない子供に箸を共有したり口移しなどにより虫歯菌をうつしてしまうという原理とは、ちがうということでしょうか?

同じですよ。
虫歯菌だって、口の中に存在させないようにすることなど不可能ですから。


ただ、某国立大学の小児歯科の教授ですら、「箸を共有したり口移しなどにより虫歯菌が感染する」なんて言ってますから、そう考える人が多いのも不思議はないですよね。

個人的には、こういった考え方には、(どんな権威のある人間が言っていようが)信頼できる根拠が皆無と感じますので、採用していません。




タイトル 歯周病菌院内感染の可能性は?
質問者 いるかさん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯周病その他
その他(その他)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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