7歳、エナメル質形成不全の治療法とフッ素の過剰摂取の因果関係
相談者:
みゆうママさん (31歳:女性)
投稿日時:2009-07-31 13:31:31
参考:過去の相談
〔授乳中における3MIX-MP法の安全性について〕
〔7歳。テトラサイクリン系抗生物質とエナメル質形成不全の因果関係は?〕
7歳の娘がエナメル形成不全と診断され、上前歯2本が白濁しているのと、6歳臼歯4本のうち1本が先端が黄色く、象牙質むき出しの状態で、他の6歳臼歯も溝の部分が黄色く変色して溶けており、薄く削って詰め物をしてもらいました。
娘の歯には、大変神経質になっており、乳歯が生えてきた頃から、定期的に小児歯科で健診とフッ素を塗ってもらい、家でも歯科で勧められたフッ素ジェルを毎日塗って磨いていました。
乳歯の虫歯はありましたが、定期健診をしていた為、そんなに進行はしていなかったと思います。
なのに、せっかく生えてきた永久歯が、エナメル質形成不全でとてもショックを受けております。
この先も定期的に健診とフッ素で虫歯を予防するしかないと言われました。
象牙質がむき出しの状態でしみたりはしていないようですが、削って白いクラウンをする事はできないのでしょうか?
保険外でも結構です。
歯磨きをするたびに気になります。
そもそも、これは乳歯の頃からフッ素を過剰に摂取したことによって起こる斑状歯ではないのでしょうか?
小児歯科では4ケ月に1度のペースでフッ素を行っていました。
ホームジェルは朝と寝る前に1日2回です。
また、このエナメル質形成不全とは今回初めて知ったのですが、永久歯ではよくある事なのでしょうか?
どうか、ご返答お願い致します。
回答1
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2009-07-31 21:19:46
>そもそも、これは乳歯の頃からフッ素を過剰に摂取したことによって起こる斑状歯ではないのでしょうか?
6歳臼歯は2、3歳でエナメル質の部分はほぼ完成しますので、乳歯列の頃に仮にフッ素を過剰摂取しても斑状歯にはなりません。
なるとすれば、出生前後の時期と考えられます。
>また、このエナメル質形成不全とは今回初めて知ったのですが、永久歯ではよくある事なのでしょうか?
手足のあざ、ほくろみたいなもので、よくありますよ。
6歳臼歯は2、3歳でエナメル質の部分はほぼ完成しますので、乳歯列の頃に仮にフッ素を過剰摂取しても斑状歯にはなりません。
なるとすれば、出生前後の時期と考えられます。
>また、このエナメル質形成不全とは今回初めて知ったのですが、永久歯ではよくある事なのでしょうか?
手足のあざ、ほくろみたいなもので、よくありますよ。
相談者からの返信
相談者:
みゆうママさん
返信日時:2009-08-03 11:06:08
回答2
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2009-08-03 23:28:22
歯磨剤は通常の使用量なら全量飲み込んでも、単独で班状歯を引き起こすほどの量とはなりません。
フッ化物が多く含まれている地下水を摂取しているとか、歯摩剤以外にもフッ化物を使用している等でなければ、心配する必要はないと考えられます。
フッ化物が多く含まれている地下水を摂取しているとか、歯摩剤以外にもフッ化物を使用している等でなければ、心配する必要はないと考えられます。
相談者からの返信
相談者:
みゆうママさん
返信日時:2009-08-04 22:49:45
度々、ご返答ありがとうございます。
ニュートラガードは、980ppmとありましたが、うがいのできない幼児には500ppm以下のものが望ましいという記事を見ましたが、子供用の歯ブラシの半分くらいの量を毎日1日2回全て飲み込んでしまったとしても、心配いらない量だと解釈してよろしいのでしょうか?
しつこい質問で申し訳ございません。
ニュートラガードは、980ppmとありましたが、うがいのできない幼児には500ppm以下のものが望ましいという記事を見ましたが、子供用の歯ブラシの半分くらいの量を毎日1日2回全て飲み込んでしまったとしても、心配いらない量だと解釈してよろしいのでしょうか?
しつこい質問で申し訳ございません。
回答3
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2009-08-05 23:36:44
適正フッ化物濃度とされる1ppmFの水道水を1日1リットルのんだとすると、
1ppm = 1/1000,000 1リットル≠1000,000mg ですから
1mg/日 のフッ化物を摂取することになります。
それに対して、1000ppmFの歯磨剤100g中には
1000ppm = 1/1000 100g = 100,000mg ですから
100mg のフッ化物が入っていることになります。
つまり、(吸収率等を無視したアバウトな計算ですが)1000ppmの歯磨剤1本(100gと仮定)を100日間で飲みきると、ちょうど適正濃度の水道水とほぼ同量のフッ化物を摂取したことになります。
2ppmF以上から斑状歯が目立ち始めると言われておりますので、歯磨剤1本を50日以内で飲みきるペースですと、影響が懸念されることになるかと思います。
1ppm = 1/1000,000 1リットル≠1000,000mg ですから
1mg/日 のフッ化物を摂取することになります。
それに対して、1000ppmFの歯磨剤100g中には
1000ppm = 1/1000 100g = 100,000mg ですから
100mg のフッ化物が入っていることになります。
つまり、(吸収率等を無視したアバウトな計算ですが)1000ppmの歯磨剤1本(100gと仮定)を100日間で飲みきると、ちょうど適正濃度の水道水とほぼ同量のフッ化物を摂取したことになります。
2ppmF以上から斑状歯が目立ち始めると言われておりますので、歯磨剤1本を50日以内で飲みきるペースですと、影響が懸念されることになるかと思います。
相談者からの返信
相談者:
みゆうママさん
返信日時:2009-08-06 11:43:17
タイトル | 7歳、エナメル質形成不全の治療法とフッ素の過剰摂取の因果関係 |
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質問者 | みゆうママさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 31歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
フッ素 歯の異常・トラブルその他 小児歯科治療 歯の生えかわり(生え変わり) 小児歯科その他 |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。