上顎6番根管治療後の歯冠修復。セラミックか保険の銀歯か

相談者: junjunさん (37歳:女性)
投稿日時:2009-10-26 08:18:46
こんばんは。
いつもお世話になりありがとうございます。


※過去の相談※
レジンにアレルギーがある場合のインレー接着は?




金属アレルギー検査を、もう一度、詳しく大学病院でしたところ、亜鉛とマンガンは陰性との事でした。

(前回のは偽陽性といって、刺激性の反応だったようです。特に亜鉛とマンガンは、汗や試験皿中のアルミニウム等と反応したりして、偽陽性が出やすいそうです)

なので金属を除去しても、今のアレルギー症状は変わらないとのことで、10本全部改めてセラミックに変える事は止めました。
再検査して本当に良かったです。


右上6番(昔、矯正してたので、上下あわせて4本抜いていて、さらに親知らずを抜いているので、6番が一番奥歯になります)を根管治療済みで、クラウン被せものを次する予定なのですが(金属アレルギーの件があったので、治療は待ってもらっていました)、
銀歯かセラミックで迷っています。


根管治療は4回ほど通院し、上手くいったそうです。
いろいろとセラミックについても勉強しましたので、最近セラミックにも興味が出てきて、今ある銀歯をわざわざ変えることはしないけれど、これから治療する際に、セラミックを使っていってもいいかなって思ってきました。
ゴールドは考えていません。
過去の他の方の、質問回答なども読ませて頂きました。


歯質は殆ど残っていないように思います。
2〜3mmくらいの高さの壁が、3辺。
残り1辺は5〜6mmくらいに見えます。
中は殆どぽっかり穴が開いてる感じで、隕石が落ちた後のクレーター?みたいで、ほんとに4辺が壁のように切り立って見えます。

ファイバーポストは扱っていないそうなので、もしセラミッククラウンならレジンのコアのみ(金属の補強ピンは入れない)+オールセラミックになるそうです。

銀歯は恐らく普通の方法です。


神経が無いなので、できる限り今残っている歯を今後残せそうな治療法をしたいと思っています。
抜歯は避けたいです。
ブラッシング虫歯対策は、重視していきます。

金銭面より、歯の方を重視したいと思っています。


(1) セラミックの方が奥歯は割れやすいと聞きましたが、もし割れた場合、今度は抜歯になるのでしょうか?
銀歯でも割れたら、抜歯でしょうか?
歯ぎしりはありません)


(2) 治療前に銀歯を取ったところ、歯の付け根の歯肉部分が一部黒くなっていましたが、これは銀が溶け出したのでしょうか?


(3) 予後に不安がある場合は、銀歯の方がやはり良いのでしょうか?
(銀歯の方が削る量が少ないので)

銀歯の方が、虫歯になりにくいと聞いたのですが、本当でしょうか?


治療する歯医者さんの得意不得意もあるかとは思いますが、金銭面を考えずに、歯にとって、セラミックと銀歯で奥歯の根管治療後に、より適しているのはどちらでしょうか?


お忙しい中恐れ入りますが、宜しくお願いします


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-10-26 15:36:45
なるほど。
とりあえず歯科金属アレルギーという難題は回避されたようなので良かったですね。


>(1) セラミックの方が奥歯は割れやすいと聞きましたが

「割れる」という事象を混同されているように思います。

「割れる」には「クラウンが割れる」と「(根)が割れる」の二通りがあります。

これに当てはめると「セラミックの奥歯は割れやすい」は「クラウンが割れやすいという事を意味します。

クラウンが割れる分には再作成をすれば済む事です。
(費用はかかるかも知れませんが‥)

銀歯でもセラミッククラウンでも歯(根)が割れてしまった場合の対処法としては一般的には「抜歯」となります。


要は「どこで割れるか?」がキーポイントになります。


>(2) これは銀が溶け出したのでしょうか?

実際に拝見していないのでわかりません。
可能性はあります。


>(3) 予後に不安がある場合は、銀歯の方がやはり良いのでしょうか?
>(銀歯の方が削る量が少ないので)

そのような考え方もあります。
僕は治療費を考えます。

万が一、治療が失敗していて再治療(または抜歯)が必要になった場合、セラミッククラウンを壊して処置をするのは少し忍びないですね。

ですから、僕は予後が不安な場合には硬質レジンで1年くらい使っていただき、安心してから最終的なクラウンを作るようにしています。
(僕は保険診療を行っていないので特殊かも知れませんが‥)


>銀歯の方が、虫歯になりにくいと聞いたのですが、本当でしょうか?

マージンフィットという意味ではそうかも知れません。
ただ、きっちり作れば大差無いと思います。


>金銭面を考えずに、歯にとって、セラミックと銀歯で奥歯の根管治療後に、より適しているのはどちらでしょうか?

全ての材料には一長一短があります。
どれが良いかは一概に言えません。
担当の歯科医師の考え方次第だと思いますよ。

ちなみに僕はゴールドかハイブリッドセラミックスが好きです。
ただし、それぞれのメリットデメリットを理解して使い分ける必要があると思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: junjunさん
返信日時:2009-10-28 23:32:53
お返事ありがとうございます。
大変詳しく丁寧な説明で、なるほどと思う事が多く、大変分かりやすかったです。
ありがとうございました。


(1) 『クラウン』は奥歯は、セラミックの方が割れやすいという事ですが、『根が割れる』可能性としては、セラミック、銀歯どちらも同じくらいでしょうか?

それともクラウン自体が割れやすいセラミックの方が、根も割れやすいのでしょうか?


(2)
>クラウンが割れる分には再作成をすれば済む事です。
>(費用はかかるかも知れませんが‥)

との事ですが、再作成の場合も削る量は銀歯より、セラミックの方が多いでしょうか?


(3)
>後が不安な場合には硬質レジンで1年くらい使っていただき、安心してから最終的なクラウンを作るようにしています

仮歯レジンの後、最終的なセラミッククラウンをかぶせる場合、再度残っているは削るのでしょうか?
もし削るなら、わずかに調整する程度でしょうか?

(新たな虫歯など何も問題なければ、全く削らずに、1年後、そのままクラウンをセラミックに被せ直すだけいいのでしょうか?)


(4) ハイブリッドセラミッククラウンは、硬すぎないので、奥歯には最適と聞きましたが、それで先生の所では使用しているのでしょうか?
ただメーカーによって、磨り減りやすいなどあるみたいですね。
(こちらで勉強しました)



残っている歯が少ないようなので、あまり削りたくないと思っています。
この点が、クリアできたら、レジンコアオールセラミックもしくはレジンコア+ハイブリッドセラミッククラウンでお願いしてみようと考えています。

お忙しい中恐れ入りますが、どうぞ宜しくお願いします。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-10-29 00:37:15
こんにちは。

金属アレルギーの疑いが晴れたみたいで、本当に良かったですね^^



さて、クラウンのどれがいい?というご質問には、タイヨウ先生も書かれた通り、それぞれの材料に一長一短ありますので、一概には言えませんね。

いいところばかり!の材料があれば、それだけに統一されるはずですが、実際には色々な材料が選ばれています。



>(1)について

根の割れやすさについては、専門的な言い回しをすると、

「どちらも差があるとは言えない」

と言うレベルだと思います。
気にしなくていいですよ。

因みに残存歯質の量と、レジンビルドアップコアの組み合わせからは、物凄く条件はいい方だと思います。



>(2)について

これも、大差ありません。
気にしなくていいと思います。



>(3)について

これは施術される先生にお尋ねになった方がいいと思います。

仮歯は中のと隙間が空いたり段差が出来たりもしやすいですし、それを1年も使うこと自体嫌う先生もおられると思います。



>(4)について

これはタイヨウ先生へのご質問ですね。
私はハイブリッドセラミックは「高級仮歯」の位置づけです。



実は材料が何か?よりも、担当される先生の技量や哲学の方がよっぽど重要なのではないかと思います。

細かい違いは確かに色々あるのですが、担当の先生ととにかくよく相談するのがやはり王道ではないでしょうか。

「先生だったらどうしますか?」

が、必殺技(?)だと思いますよ。



お大事にどうぞ。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-10-29 10:01:39
>(4) ハイブリッドセラミッククラウンは、硬すぎないので、奥歯には最適と聞きましたが、それで先生の所では使用しているのでしょうか?

最適だとは思っていませんよ(笑)。

「今現在は」と言う限定ですね。
より良い素材が開発されてくれば「ハイブリッドは過去のもの」となる可能性もあります。


>ただメーカーによって、磨り減りやすいなどあるみたいですね。

これも日々進化しています。

例えば、ハイブリッドセラミックスの先駆け的存在であるクラレの「エステニア」は「エステニアC&B」に、GCの「グラディア」は「グラディアフォルテ」に進化しました。


個人的な感じとしては5年後にはもう少し様相が変わっているように思います。

しかし、虫歯の進行は5年も待ってはくれないですからね。
なので「現時点で適切と思われる材料」と言う意味で僕はハイブリッドセラミックスを使っているわけです。

金属アレルギーのリスク、見た目などを気にしなければ「金合金が最適」と思っています。
特に男性の患者さんで咬む力が強い方にはゴールドの方がお勧めですね。

要は使いわけです。



>私はハイブリッドセラミックは「高級仮歯」の位置づけです。

で、いいと思いますよ。
長い目で見れば僕も同じ感覚なのだと思いますから。

5年から10年くらい安心して使ってもらい、作り替えが必要な時に「その時点で適切な物」に作り替えても良いと思っていますので。

おそらく、その時代にはセラミックスポーセレン)がもっと進化しているでしょうね。




タイトル 上顎6番根管治療後の歯冠修復。セラミックか保険の銀歯か
質問者 junjunさん
地域 非公開
年齢 37歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 保険のクラウン(奥歯:銀歯)
オールセラミック(陶器の被せ物)
お勧めのクラウン(被せ物・差し歯)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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