[写真あり] 銀クラウンの土台の歯が割れたら、もう抜歯するしかない?
相談者:
花井さん (35歳:男性)
投稿日時:2010-10-20 03:50:31
参考:過去のご相談
※キシリトールガムを噛みながら寝ると虫歯になりますか
【Q.1】歯茎の奥まで深くいれた銀のクラウンの土台の歯が、割れても、そのままずっと何年も過ごすのは無理でしょうか?
クラウンが歯茎の中にまで入っていても、早晩必ずバイキンが割れ目に入って、歯茎がおかしくなるのでしょうか?
(僕の思い)
僕は歯を抜かなくても、ちょこっとグラグラした状態でそのままずーっとイケるんじゃないか、そのままでいいやと思っていたところ、急に先生にクラウンを外されて歯を抜くことになったので、後悔しています。
(それまでのクラウンの歯の状態)
右上6番の歯です。
歯を引きぬく方向の力が働くと(くっつくガムを噛んだり楊枝で歯の間を掻きだす)、自分の感覚で0.5mmくらいちょこっと浮く。
そのまま何か噛むとそのままもとの歯の位置に収まる。
歯茎の状態によってグラグラしたり、しなかったり。
最近は収まっていた感じ。
歯茎の腫れはない。
ほんの若干糸ようじでたまに血がでる。
(その歯の過去)
13年ほど前に虫歯を放置してために、神経を抜いて銀のクラウンにしました。
何度か、はまりが悪いので銀のクラウンの形を何度かかえました。
1年前にその歯の横の歯茎が腫れたので、クラウンを外したら中で歯が割れていたようです。
なんとか歯の大きな部分が残っていたので、再びクラウンを歯茎の奥深めまで侵入させた形で銀のクラウンにしました。
そして今回、クラウンを外したら中で歯がまた割れていたようです。
(歯ぎしり、かみしめの力)
そこかしこと小さく歯の欠けがあるらしく、全般的に無意識にどこかで歯を強く噛み締めているのでは?と。
違う歯ですが、左上7番で、銀のレジンをしていたのですが、それがクサビとなった形で歯が割れたことがあります。
(今回の先生の処置でクラウンを外すまで)
そのクラウンの歯を上から抑えて(横から揺らさずに)、揺れはちょっとあるけど、「このままイケるでしょう」とのことでした。
それでその歯には手をつけないかんじで、そのまま診療がおわって帰ろうとした間際に自分が、
「グラグラするけどこの歯の寿命は短いのか?」
と質問したら、
「中で取れているのか?」
とつぶやいて、クラウンを外されました。
そこの先生は、何件か回ってそのなかでもいい先生でお気に入りだったので、不信感を抱きたくないのですが。
自分の思いと違うことをされてしまったので、もやもやが取れません。
(最後に)
どちらにしても、歯のクラウンを外して歯を抜歯するのは不可避だったのでしょうか?
2回目の診療で、両日ともこれといったことをなにもしなかったので終わる間際に、保険点数のために無理やりクラウンを外されたんじゃないかと、変に嫌な疑いさえもしてしまいます。
【Q.2】再び、また割れた歯に銀クラウンをつけてもまたすぐ歯がダメになってしまうでしょうか?
入歯感覚でとりあえず付いていたらいいっていう思いなのですが。
【Q.3】インプラントをするなら、概ね歯を抜いてから何ヶ月何年以内にしないとインプラントできないのでしょうか?
その奥の歯が前に倒れてきたりするようですが。
当該の歯の両サイドが傷つくのがいやなのでブリッジは嫌で、現時点では、費用の安い取り外しの入歯?を付けたり外したりしたいと思うのです。(現時点で入歯をあまり付けずに生活しそうです)
【Q.4】右上8番、親知らずがまだ歯茎のなかに残っているのですが、それをそのまま隣の隣の6番に移動して、そこに植え付けるというのは、かなり難しく、成功しても寿命が短いのでしょうか?
インプラント同様、暫定的にその場しのぎで、一本義歯(入歯)にしておいて、何年後かに親知らずをそこに移植っていうことは可能なのでしょうか?
現時点では今、これを考えています。
かかりつけの歯医者さんに聞いて、特別な病院に行ったほうがいいんでしょうか?
長文になってしまいましたが、先生方、実際見ていないのでなんとも言えないでしょうが、一般論でご回答願いますでしょうか?
特に興味があるのはQ1とQ4です。
よろしくお願いします
※キシリトールガムを噛みながら寝ると虫歯になりますか
【Q.1】歯茎の奥まで深くいれた銀のクラウンの土台の歯が、割れても、そのままずっと何年も過ごすのは無理でしょうか?
クラウンが歯茎の中にまで入っていても、早晩必ずバイキンが割れ目に入って、歯茎がおかしくなるのでしょうか?
(僕の思い)
僕は歯を抜かなくても、ちょこっとグラグラした状態でそのままずーっとイケるんじゃないか、そのままでいいやと思っていたところ、急に先生にクラウンを外されて歯を抜くことになったので、後悔しています。
(それまでのクラウンの歯の状態)
右上6番の歯です。
歯を引きぬく方向の力が働くと(くっつくガムを噛んだり楊枝で歯の間を掻きだす)、自分の感覚で0.5mmくらいちょこっと浮く。
そのまま何か噛むとそのままもとの歯の位置に収まる。
歯茎の状態によってグラグラしたり、しなかったり。
最近は収まっていた感じ。
歯茎の腫れはない。
ほんの若干糸ようじでたまに血がでる。
(その歯の過去)
13年ほど前に虫歯を放置してために、神経を抜いて銀のクラウンにしました。
何度か、はまりが悪いので銀のクラウンの形を何度かかえました。
1年前にその歯の横の歯茎が腫れたので、クラウンを外したら中で歯が割れていたようです。
なんとか歯の大きな部分が残っていたので、再びクラウンを歯茎の奥深めまで侵入させた形で銀のクラウンにしました。
そして今回、クラウンを外したら中で歯がまた割れていたようです。
(歯ぎしり、かみしめの力)
そこかしこと小さく歯の欠けがあるらしく、全般的に無意識にどこかで歯を強く噛み締めているのでは?と。
違う歯ですが、左上7番で、銀のレジンをしていたのですが、それがクサビとなった形で歯が割れたことがあります。
(今回の先生の処置でクラウンを外すまで)
そのクラウンの歯を上から抑えて(横から揺らさずに)、揺れはちょっとあるけど、「このままイケるでしょう」とのことでした。
それでその歯には手をつけないかんじで、そのまま診療がおわって帰ろうとした間際に自分が、
「グラグラするけどこの歯の寿命は短いのか?」
と質問したら、
「中で取れているのか?」
とつぶやいて、クラウンを外されました。
そこの先生は、何件か回ってそのなかでもいい先生でお気に入りだったので、不信感を抱きたくないのですが。
自分の思いと違うことをされてしまったので、もやもやが取れません。
(最後に)
どちらにしても、歯のクラウンを外して歯を抜歯するのは不可避だったのでしょうか?
2回目の診療で、両日ともこれといったことをなにもしなかったので終わる間際に、保険点数のために無理やりクラウンを外されたんじゃないかと、変に嫌な疑いさえもしてしまいます。
【Q.2】再び、また割れた歯に銀クラウンをつけてもまたすぐ歯がダメになってしまうでしょうか?
入歯感覚でとりあえず付いていたらいいっていう思いなのですが。
【Q.3】インプラントをするなら、概ね歯を抜いてから何ヶ月何年以内にしないとインプラントできないのでしょうか?
その奥の歯が前に倒れてきたりするようですが。
当該の歯の両サイドが傷つくのがいやなのでブリッジは嫌で、現時点では、費用の安い取り外しの入歯?を付けたり外したりしたいと思うのです。(現時点で入歯をあまり付けずに生活しそうです)
【Q.4】右上8番、親知らずがまだ歯茎のなかに残っているのですが、それをそのまま隣の隣の6番に移動して、そこに植え付けるというのは、かなり難しく、成功しても寿命が短いのでしょうか?
インプラント同様、暫定的にその場しのぎで、一本義歯(入歯)にしておいて、何年後かに親知らずをそこに移植っていうことは可能なのでしょうか?
現時点では今、これを考えています。
かかりつけの歯医者さんに聞いて、特別な病院に行ったほうがいいんでしょうか?
長文になってしまいましたが、先生方、実際見ていないのでなんとも言えないでしょうが、一般論でご回答願いますでしょうか?
特に興味があるのはQ1とQ4です。
よろしくお願いします
回答1
横浜相鉄ビル歯科医院(横浜市西区)の田中です。
回答日時:2010-10-20 05:49:06
おはようございます。
まず歯の根が割れている状態では、一般的にはやはり抜歯となるケースがほとんどでしょう。
たとえその歯をギリギリまで使ったとしてダメになった時、その歯だけがダメになるのであればそれでもいいという場合もあると思いますが、大概はその割れた周囲からの細菌の進入によって、周辺の骨が吸収を起こしてゆきます。
その歯の周囲のみの骨がなくなるのではなく、その横には隣の歯があるわけですから、無理な残し方をするととうとうダメになった時には複数の歯を喪失する事になります。
これが抜歯の理由となるところでしょう。
またその後インプラントまでをお考えであれば、当然骨がダメージを受けるわけですから、その歯を残す事に正当性がありません。
抜歯してからインプラントまでの期間ですが、骨の周囲の感染した範囲が少なければ、抜歯後比較的すぐに埋入する場合もありますし、既に骨の吸収が大きければ3〜4ヶ月待つ事もあり、一概にこのくらいという基準はなく、骨の状態をみながら決めてゆく事になるのでしょう。
1本義歯という方法はあると思いますが、使用しないようになってしまった場合にはその隣の歯や、対合する反対側の歯が移動してしまって、これもやはり多くの歯をダメにしてしまう事が予測されます。
親知らずの移植も可能な場合がありますが、可能性としては少ない方に考えていただいた方が賢明とおもいます。
抜歯後にどうするのかも考えなくてはいけませんが、その時には何故元の歯が割れてしまったのかの原因を探り、次に踏み出さなければならないと思います。
まず歯の根が割れている状態では、一般的にはやはり抜歯となるケースがほとんどでしょう。
たとえその歯をギリギリまで使ったとしてダメになった時、その歯だけがダメになるのであればそれでもいいという場合もあると思いますが、大概はその割れた周囲からの細菌の進入によって、周辺の骨が吸収を起こしてゆきます。
その歯の周囲のみの骨がなくなるのではなく、その横には隣の歯があるわけですから、無理な残し方をするととうとうダメになった時には複数の歯を喪失する事になります。
これが抜歯の理由となるところでしょう。
またその後インプラントまでをお考えであれば、当然骨がダメージを受けるわけですから、その歯を残す事に正当性がありません。
抜歯してからインプラントまでの期間ですが、骨の周囲の感染した範囲が少なければ、抜歯後比較的すぐに埋入する場合もありますし、既に骨の吸収が大きければ3〜4ヶ月待つ事もあり、一概にこのくらいという基準はなく、骨の状態をみながら決めてゆく事になるのでしょう。
1本義歯という方法はあると思いますが、使用しないようになってしまった場合にはその隣の歯や、対合する反対側の歯が移動してしまって、これもやはり多くの歯をダメにしてしまう事が予測されます。
親知らずの移植も可能な場合がありますが、可能性としては少ない方に考えていただいた方が賢明とおもいます。
抜歯後にどうするのかも考えなくてはいけませんが、その時には何故元の歯が割れてしまったのかの原因を探り、次に踏み出さなければならないと思います。
回答2
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2010-10-20 11:56:26
基本的に田中先生の書かれている通りですね。
>【Q.1】
>僕は歯を抜かなくても、ちょこっとグラグラした状態でそのままずーっとイケるんじゃないか、そのままでいいやと思っていた
なぜ、我々歯科医はダメだと判断した歯は、早めに抜きたがるのか?
特にインプラントを計画するような場合の、簡単な模式図を書きましたので、参考にされてください。
図1
バイキンで侵されてしまった下顎の骨。
上顎骨でも似たような概念です。
上顎の場合は「神経」の代わりに「上顎洞」をイメージされてください。
図2
早期に抜歯をすれば多くの骨が残り、安心してインプラントをする事が出来ます。
しかし、長期間バイキンに侵され、骨が無くなってしまった場合にはインプラントを入れようとしても神経損傷のリスクが高くなり、できません。
上顎の場合は上顎洞突孔してしまいます。
(その際には、ソケットリフトやサイナスリフトと言った付加的手術を行う事で可能になる場合もありますが)
なので、我々は少しでもリスクを小さくしたいがために、「ダメだと判断した場合、早期の抜歯を勧める」のです。
>歯を抜歯するのは不可避だったのでしょうか?
実際に拝見していないので、回避可能だったかどうかの判断はできません。
しかし、歯根破折の場合、上記のような理由で早めの抜歯を勧めるのが普通です。
破折歯の「VRF接着修復」と言う方法も無くは無いですが、日本でも限られた歯科医しか行えません。
「口腔外接着修復」と言う方法もありますが、これも得意な先生で無ければ予後は期待できないでしょう。
>【Q.2】再び、また割れた歯に銀クラウンをつけても、またすぐ歯がダメになってしまうでしょうか?
破折線に沿ってバイキンは中へ中へと侵入して行きますから、何らかの方法で破折線をふさがない限り図のような状態になって行きます。
>【Q.3】インプラントをするなら、概ね歯を抜いてから何ヶ月何年以内にしないとインプラントできないのでしょうか?
経験的には2年以内を目安にしてもらうとよろしいかと思います。
(CTを撮るなどして骨の状態を確認しないと何とも言えません)
>【Q.4】右上8番、親知らずがまだ歯茎のなかに残っているのですが、それをそのまま隣の隣の6番に移動して、そこに植え付けるというのは、かなり難しく、成功しても寿命が短いのでしょうか?
田中先生の書かれている通りだと思います。
画像1 画像2
>【Q.1】
>僕は歯を抜かなくても、ちょこっとグラグラした状態でそのままずーっとイケるんじゃないか、そのままでいいやと思っていた
なぜ、我々歯科医はダメだと判断した歯は、早めに抜きたがるのか?
特にインプラントを計画するような場合の、簡単な模式図を書きましたので、参考にされてください。
図1
バイキンで侵されてしまった下顎の骨。
上顎骨でも似たような概念です。
上顎の場合は「神経」の代わりに「上顎洞」をイメージされてください。
図2
早期に抜歯をすれば多くの骨が残り、安心してインプラントをする事が出来ます。
しかし、長期間バイキンに侵され、骨が無くなってしまった場合にはインプラントを入れようとしても神経損傷のリスクが高くなり、できません。
上顎の場合は上顎洞突孔してしまいます。
(その際には、ソケットリフトやサイナスリフトと言った付加的手術を行う事で可能になる場合もありますが)
なので、我々は少しでもリスクを小さくしたいがために、「ダメだと判断した場合、早期の抜歯を勧める」のです。
>歯を抜歯するのは不可避だったのでしょうか?
実際に拝見していないので、回避可能だったかどうかの判断はできません。
しかし、歯根破折の場合、上記のような理由で早めの抜歯を勧めるのが普通です。
破折歯の「VRF接着修復」と言う方法も無くは無いですが、日本でも限られた歯科医しか行えません。
「口腔外接着修復」と言う方法もありますが、これも得意な先生で無ければ予後は期待できないでしょう。
>【Q.2】再び、また割れた歯に銀クラウンをつけても、またすぐ歯がダメになってしまうでしょうか?
破折線に沿ってバイキンは中へ中へと侵入して行きますから、何らかの方法で破折線をふさがない限り図のような状態になって行きます。
>【Q.3】インプラントをするなら、概ね歯を抜いてから何ヶ月何年以内にしないとインプラントできないのでしょうか?
経験的には2年以内を目安にしてもらうとよろしいかと思います。
(CTを撮るなどして骨の状態を確認しないと何とも言えません)
>【Q.4】右上8番、親知らずがまだ歯茎のなかに残っているのですが、それをそのまま隣の隣の6番に移動して、そこに植え付けるというのは、かなり難しく、成功しても寿命が短いのでしょうか?
田中先生の書かれている通りだと思います。
画像1 画像2
回答3
田部歯科クリニック(名古屋市昭和区)の田部です。
回答日時:2010-10-20 14:02:30
田中先生、タイヨウ先生が書かれている後に書くのは忍びないのですが・・・。
ぐらつきだすまで待って、それから抜歯をしてその後にインプラントを使用と思うと、周りに骨がないのでかなり難しい事になります。
それを考えると無理と判断されてのなら、その次何をするのか決めていかなければいけません。
お大事に
ぐらつきだすまで待って、それから抜歯をしてその後にインプラントを使用と思うと、周りに骨がないのでかなり難しい事になります。
それを考えると無理と判断されてのなら、その次何をするのか決めていかなければいけません。
お大事に
タイトル | [写真あり] 銀クラウンの土台の歯が割れたら、もう抜歯するしかない? |
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質問者 | 花井さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 35歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯のひび割れ、破折で抜く予定 抜歯:6番(第一大臼歯) インプラント治療法 親知らずの移植 その他(写真あり) クラウン(被せ物)が動く・グラつく 歯根破折 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。