親が使った箸などの虫歯菌は子供に感染しますか?

相談者: mokiさん (31歳:女性)
投稿日時:2010-12-08 14:39:16
参考:過去のご相談
1歳半、虫歯はないが歯石を取ったほうがいいか?
(お子さまの相談)
潔癖症のため虫歯治療等での感染が心配
(ご自身の相談)




出産、育児でなかなか歯科に行けず、かなり虫歯がたくさんあるのではないかと思います。

子供が1歳8ヶ月なのですが、虫歯菌をうつしたくないので、今まで自分の箸を使い捨てにしたり、いろいろ気を使ってきました。

そろそろ治療に行かなければならないと思っていますが、すぐ全部治るわけではないので気になります。


そこで質問です。

1.私が使った箸等についた虫歯菌は、普通に洗剤で洗えば虫歯菌は落ちますか?

2.虫歯菌は家族の唾液からうつるようですが、唾液が乾いた部分を子供が触ってその指をしゃぶった等の場合でも、虫歯菌は感染しますか?

3.虫歯がある間は口の中の虫歯菌は増えているのでしょうか?


よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-12-08 18:56:58
ご相談ありがとうございます。


>1.私が使った箸等についた虫歯菌は、普通に洗剤で洗えば虫歯菌は落>ちますか?

落ちます。


>2.虫歯菌は家族の唾液からうつるようですが、唾液が乾いた部分を>子供が触ってその指をしゃぶった等の場合でも虫歯菌は感染します>か?

その状況がハッキリしませんが、ほとんど感染しません。


>3.虫歯がある間は口の中の虫歯菌は増えているのでしょうか?

穴が開いて無くてもむし歯ではありますが、むし歯とは、穴が開いた状態をお考えなのでしょうか?

穴が開いていれば、その中で虫歯菌は増え続けます。
それが唾液に乗って口の中でも多くなります。

でも唾液混じった菌は、もし飲み込まれれば胃の中で溶けてしまいます。


少々心配しすぎにような気がします。
むし歯が必ずしも家族の唾液からだけでうつるわけでもありません。

またうつっても必ずしもむし歯になるわけでもありません。
全く無菌な状態にできるわけでもありません。

少々感染してもむし歯にしないようにしていくことはそんなに難しいことではありません。


ただ2才頃は免疫も切れてきて、また第一のむし歯の危険期と言えないこともありませんから、通院しやすいご近所でお子さんの予防計画を立てて頂くと良いと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-12-09 03:42:16
mokiさまこんばんわ。

1才8ヶ月のお子様に、むし歯菌をうつさないよういろいろ配慮なさっているようですね。


>1.私が使った箸等についた虫歯菌は普通に洗剤で洗えば虫歯菌は落ちますか?

おそらくほとんど落ちるとは思いますが、全て落としきることは不可能だと思います。


唾液が乾いた部分を子供が触ってその指をしゃぶった等の場合でも、虫歯菌は感染しますか?

可能性は有るように思いますが、すでにむし歯菌には感染してしまっていると思います。


>3.虫歯がある間は口の中の虫歯菌は、増えているのでしょうか?

1才8ヶ月なら、すでに口腔内の菌叢歯安定していると思います、したがってお菓子をたくさん食べる食生活にならない限り、増え続けることはないと思います。


この回答をしながら、役に立たないことに実にに真剣に取り組んでおられようすを想像してむなしくなってきました。


生き物は色々な微生物に囲まれて脈々と命をつないできています、むしば菌のそのひとつということになります。

それを排除するという発想そのものに無理があります、むしば菌を口腔内に抱えながらむし歯にならない手立てが必要だと考えています。

即ち3歳までお菓子を与えない育児をなさることです、仕上げ磨きも特に必要はありません、有効では無い方法にこだわって本当に育児に大切なことを見失わない様になさってください。

むし歯を作らない子育て http://yamadashika.jp/prevent.html#01

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-12-09 09:24:04
こんにちは、さがら先生、山田先生がおっしゃられていますが、私もそこまで神経質になる話ではない気がします。


>またうつっても必ずしもむし歯になるわけでもありません。
>全く無菌な状態にできるわけでもありません。

>生き物は色々な微生物に囲まれて脈々と命をつないできています、むしば菌のそのひとつということになります。

結論は先生方が書かれていますが、

「無菌=良い」ではないですからね^^;

菌がいても人間は生きていけますし、大きなダメージを受ける訳でもありません。


最近の流れとして、何でもかんでも細菌を殺すのではなく、なるべく増やさず、問題のない状態を維持していく方向になっているそうです。

菌を殺す抗生剤を乱用すれば、その抗生剤より更に強い菌が生まれてきます。

何でもかんでも菌を殺して行けば、問題を起こさなかった菌までも人間に害を及ぼすようになります。


潔癖症の方の考え方は非常にデリケートですが、医学的に言っても今回の質問は、そのまま経過しても問題なく生活していけることなので心配し過ぎないようにしてください^^

  

おだいじに
 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: mokiさん
返信日時:2010-12-09 14:19:35
先生方、ご回答ありがとうございます。

虫歯菌がうつらなければ、虫歯にならないと思っていたので、そのことに神経を使っていました。
もううつっているかもしれませんが・・・。

虫歯菌がうつっても、砂糖の摂取や歯磨きに気をつければ虫歯を予防できるということですね。
そこに気を使ったほうがいいということですよね。



もうすこし質問させていただきたいのですが、

1.虫歯菌の数は人によって決まっているようですよね。
それは、環境で決まるのですか?
それとも体質なのでしょうか?
歯磨きで菌を出してもまたすぐもとの数に戻るとか・・・。

私は虫歯ができやすいみたいでいやな思いをしているので、子供はそうならないようにしてあげたいという思いがあります。


2.虫歯になりやすい、なりにくいというのは何によって決まるのでしょうか?

私の勝手な想像で、同じように歯磨き等しても、虫歯菌が口に多くある人は虫歯になりやすいのかと思っているのですが、違うのでしょうか?

たびたびすみませんがよろしくお願いします。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-12-09 19:33:00
>私は虫歯ができやすいみたいでいやな思いをしているので、子供はそうならないようにしてあげたいという思いがあります。

それならなおさら、虫歯とはどういうものなのかただし知識を身につけることがその第一歩です。


>2.虫歯になりやすい、なりにくいというのは何によって決まるのでしょうか?

虫歯とは、虫歯菌口腔内の入ってきた糖分などを分解して出来る酸によって、歯が脱灰(溶ける)結果歯に実質欠損が生じた状態をいいます。


>私の勝手な想像で、同じように歯磨き等しても、虫歯菌が口に多くある人は虫歯になりやすいのかと思っているのですが、違うのでしょうか?

もちろん細菌数が多いと、作られる酸も多くなりますから少ない人に比べ虫歯は出来やすいかもしれませんが、酸の原料となる糖類も少ない方が良いでしょう。
また歯は一瞬にして穴にはなりません、時間がかかりますから酸にさらされる時間を少なくする必要があります。

酸性になった口腔内を中性に近い所まで戻してくれるのは、唾液の作用です。
唾液がしっかり仕事をしてくれる時間を作ってください。

その意味では唾液に関しては親子で遺伝的に多い少ないなどあるかもしれません、お母さんが虫歯が多かったならばお子さんもなりやすいかもしれません。

唾液は良く咬んで食事をすることでたくさんでてくれますから、回数を多く咬む様な食事を心がけると良いと思います。

3歳くらいまでの間に砂糖をたくさん摂取すると、口腔内常在菌が虫歯菌の割合が多くなるということもあるようです。
口腔内常在菌は一度獲得されると簡単には変化しません。

ですから今が大事ということです。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-12-09 20:37:40
moki さん、今晩は。


>1.虫歯菌の数は人によって決まっているようですよね。
>それは、環境で決まるのですか?それとも体質なのでしょうか?

虫歯菌については実は良くわかっていないのです。
常在菌ですので、人によって大体は決まっています。
しかしそれがどうして決まるのかは、現時点ではわかっていません。



>2.虫歯になりやすい、なりにくいというのは何によって決まるのでしょうか?

いろいろな要素があります、いくつか例を挙げておきます。

唾液の酸を中和する能力
唾液の量
フッ化物の使用状況
細菌の数
歯磨き習慣
食生活
生活のリズム
職業
知識
社会環境

等々



>私の勝手な想像で、同じように歯磨き等しても、虫歯菌が口に多くある人は虫歯になりやすいのかと思っているのですが、違うのでしょうか?


虫歯菌が少ない人はむし歯になりにくいといえますが、虫歯菌が多い人が虫歯になりやすいとはいえません。

虫歯菌の多い人の中にも虫歯になりにくい人もいます。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2010-12-10 10:45:25
小牧先生の挙げられた要素の中で、自分で改善可能な項目は

フッ化物の使用状況
歯磨き習慣
食生活
生活のリズム

です。
見直してみてください。

この中で最も重要なのは歯磨き習慣だと考えます。


>同じように歯磨き等しても、虫歯菌が口に多くある人は虫歯になりやすいのかと思っているのですが、違うのでしょうか?

同じように歯磨きしているはずが、プラークを除去できていない場合があります。
指導を受け上手にできるようになっても、ちょっとしたきっかけで雑になることがあります。

定期的に歯磨きがちゃんとできているかのチェックも必要です。


ご参考まで・・・

回答 回答7
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2010-12-10 12:50:04
少し質問の意図と違うかもしれませんが・・、

細菌の数というより、むしろどんな種類のものが棲み付いているかがポイントになろうかと思います。

腸内細菌の事はご存知だと思いますが、有用な細菌が棲み付いてくれるかどうかは、実に出生後数日以内が勝負どころだそうです。

口の内の細菌叢は、後日ももっと変化を受けやすいものかもしれませんが、個人的にはそれに近いもののように思っています。
虫歯菌の進入阻止は非常に困難(不可能?)に思えます。


一方、日常的に薬剤(イソジンなど)を使用せずに嗽をする方が風邪を引き難いそうです。
害の無い(少ない)細菌が喉に存在することで、むしろ有害な細菌・ウイルスの進入を防いでくれるのかもしれません。
同様の理由から、薬用石鹸でなく普通石鹸で手を洗おうと言う方々もいます。

口腔内の細菌の拮抗作用(虫歯菌以外のものが虫歯菌の繁殖・活動を妨げる)については、はっきりとしたエビデンスがないのが現実らしいですが、可能性は考えられるはずです。(個人的意見)

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2010-12-10 16:57:20
>この中で最も重要なのは歯磨き習慣だと考えます。

何が重要かは諸説いろいろありますが、科学的に効果がはっきりと(エビデンスレベルが高く)証明されているのは、フッ化物のみです。

フッ化物の使用と歯磨き習慣と食生活の改善は、どれも同じくらい重要です。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2010-12-11 00:10:06
小牧先生も書かれているように、むし歯の予防法として可能性のあるものはいくつかありますが、信頼できる根拠があるのはフッ化物の応用のみです。

ただ、信頼できる根拠がないものであっても、無効であるという意味ではありません。
個人的には食生活を含めた生活の改善は有効であるのではないかと考えますが、指導は簡単にできても、実際に行ってもらうのは簡単ではありません。

こういった理由もあって、むし歯は生活習慣病であるといった捉え方がある反面、食生活指導をむし歯予防の第一選択にはもってこれないのではないかと考えます。

また、むし歯の感受性は個人差が非常に大きい上に、どの予防法もそれほど完璧なものではありませんので、皆が目いっぱいの予防を行う必要はないのではないかと思います。

私自身も甘いものは大好きで、子どものころはもちろんむし歯はありましたが、ここ20年くらいは新たな虫歯はできていません。

ですので、甘党をやめて、精進し、徹底的なむし歯予防に努めるなんてまっぴらごめんですね。

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2010-12-11 00:51:47
>私自身も甘いものは大好きで、子どものころはもちろんむし歯はありましたが、ここ20年くらいは新たな虫歯はできていません。
>ですので、甘党をやめて、精進し、徹底的なむし歯予防に努めるなんてまっぴらごめんですね。

いやぁ〜、久しぶりに森川先生の回答で笑わせて頂きました(^^;)

私もオヤジに25年前に治してもらったアマルガム2本以来、虫歯になったことはないですね。


私もです。
甘い物は疲れた時食べますし。

「コーラー」も大好きでございます^^;



『歯の為の人生』も

>まっぴらごめんですね。


(^^;)

  




タイトル 親が使った箸などの虫歯菌は子供に感染しますか?
質問者 mokiさん
地域 非公開
年齢 31歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯予防
歯磨きに関する疑問
歯磨き(プラークコントロール) その他
子供の虫歯予防
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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