歯科レントゲン室、撮影前後に子供が一緒に入っても問題ない?
相談者:
ゆめゆめわんこさん (4歳:女性)
投稿日時:2011-07-23 07:55:43
参考:過去のご相談
※水平埋伏智歯を全身麻酔で抜歯後、側切歯に痛みとぐらつき
他
以前、私が水平埋伏智歯の抜歯の際、こちらでご相談させていただき、大変参考になり、術前後ともに安心してすごすことができました。
その節はありがとうございました。
今回は子供について、歯科レントゲンに関してなのですが、無知な為非常に不安でたまらず、教えていただきたくてこちらに再びお邪魔致しました。
宜しくお願い致します。
今回、私(34歳)が、体調不良によってのようですが、歯茎が痛くなり、昨日歯科に行きました。
初診だったため、レントゲンをとりました。
4歳の子供をつれて行っていったのですが、その子供が私のレントゲンの位置決めや防護服着用の準備中と、撮影後の防護服を脱いだりする間に、レントゲン室にスタッフの方に連れられて入っていました。
撮影中はドアを閉めていたので、スタッフの方とレントゲン室の外にいました。
でもレントゲン室から近いところにいたと思います。
医院のHPをみますと、歯科用のデジタルレントゲンで、被爆量は従来の5分の1の機械だそうです。
なので、撮影した私については全く心配していませんが、レントゲン室って安全なのか?と子供に対して不安が強いです。
レントゲンの位置決めのために、赤い光のような線が出ているときも、1m弱位のところ子供がいました。
このときは放射線は出ないものなのでしょうか?
位置決めをてこずっていたので、それも心配です。
レントゲンをとった直後は放射線が室内に残っていることはないのでしょうか?
レントゲン室は放射線量が多いイメージが払拭できません。
撮影中は室外にいたといえ、準備・片づけで撮影前後の数分はレントゲン室にいたことになります。
歯科のレントゲン室は一般の病院より狭いですし、非常に不安です。
歯科の先生に聞いたところ「子供に影響がでることはないですよ」とのことでしたが、やっぱり心配です。
影響はなくても、普通の屋内外よりは線量が多くないのでしょうか?
被爆の心配は全くないのでしょうか?
また、親と一緒に行った子供が準備段階で、レントゲン室に一緒に行くことはよくあることなのでしょうか?
最近の原発騒動で、関東在住なのもあり、放射線にはかなり敏感になっています。
この子が1歳直前で頭部CTをとったことがあり、乳幼児は放射線の感受性が高いと後から知り、検査を受けたことをかなり後悔しました。
普段の生活でも放射線から遠ざけようと頑張っていたのに、近づけることになってしまい、昨夜はよく眠れないほど悩んでいました。
レントゲン室は鉛で覆われているとか、放射線を吸収するとか聞いたことがありますが、とったばかりの放射線も吸収してくれるのでしょうか。
外と線量は変わらないのでしょうか。
レントゲン室の仕組みも、歯科レントゲンについても詳しくありません。
室内の線量や被爆について、子供への影響についてぜひ教えてください。
宜しくお願いいたします。
※水平埋伏智歯を全身麻酔で抜歯後、側切歯に痛みとぐらつき
他
以前、私が水平埋伏智歯の抜歯の際、こちらでご相談させていただき、大変参考になり、術前後ともに安心してすごすことができました。
その節はありがとうございました。
今回は子供について、歯科レントゲンに関してなのですが、無知な為非常に不安でたまらず、教えていただきたくてこちらに再びお邪魔致しました。
宜しくお願い致します。
今回、私(34歳)が、体調不良によってのようですが、歯茎が痛くなり、昨日歯科に行きました。
初診だったため、レントゲンをとりました。
4歳の子供をつれて行っていったのですが、その子供が私のレントゲンの位置決めや防護服着用の準備中と、撮影後の防護服を脱いだりする間に、レントゲン室にスタッフの方に連れられて入っていました。
撮影中はドアを閉めていたので、スタッフの方とレントゲン室の外にいました。
でもレントゲン室から近いところにいたと思います。
医院のHPをみますと、歯科用のデジタルレントゲンで、被爆量は従来の5分の1の機械だそうです。
なので、撮影した私については全く心配していませんが、レントゲン室って安全なのか?と子供に対して不安が強いです。
レントゲンの位置決めのために、赤い光のような線が出ているときも、1m弱位のところ子供がいました。
このときは放射線は出ないものなのでしょうか?
位置決めをてこずっていたので、それも心配です。
レントゲンをとった直後は放射線が室内に残っていることはないのでしょうか?
レントゲン室は放射線量が多いイメージが払拭できません。
撮影中は室外にいたといえ、準備・片づけで撮影前後の数分はレントゲン室にいたことになります。
歯科のレントゲン室は一般の病院より狭いですし、非常に不安です。
歯科の先生に聞いたところ「子供に影響がでることはないですよ」とのことでしたが、やっぱり心配です。
影響はなくても、普通の屋内外よりは線量が多くないのでしょうか?
被爆の心配は全くないのでしょうか?
また、親と一緒に行った子供が準備段階で、レントゲン室に一緒に行くことはよくあることなのでしょうか?
最近の原発騒動で、関東在住なのもあり、放射線にはかなり敏感になっています。
この子が1歳直前で頭部CTをとったことがあり、乳幼児は放射線の感受性が高いと後から知り、検査を受けたことをかなり後悔しました。
普段の生活でも放射線から遠ざけようと頑張っていたのに、近づけることになってしまい、昨夜はよく眠れないほど悩んでいました。
レントゲン室は鉛で覆われているとか、放射線を吸収するとか聞いたことがありますが、とったばかりの放射線も吸収してくれるのでしょうか。
外と線量は変わらないのでしょうか。
レントゲン室の仕組みも、歯科レントゲンについても詳しくありません。
室内の線量や被爆について、子供への影響についてぜひ教えてください。
宜しくお願いいたします。
回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-07-23 08:08:56
結果として全く問題ありません。
今話題になっている様な、セシウムの様に放射線を持続して出している訳ではありませんので。
今話題になっている様な、セシウムの様に放射線を持続して出している訳ではありませんので。
回答2
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2011-07-23 08:17:01
撮影スイッチを押さない限り放射線は出ません。
その方が器械が壊れないからです。
放射線は残りません、ある種の電波ですから。
少し難しくなりますが、放射線と放射能と放射性物質は意味が違います。
レントゲン室では、放射線を発生させますが、放射性物質はありません。
セシウムも何もありません。
だから大丈夫です。
TBSテレビに出ていた放射線の専門家でも間違えていたくらいですから、本当に難しい話です、三つを区別するのは。
その方が器械が壊れないからです。
放射線は残りません、ある種の電波ですから。
少し難しくなりますが、放射線と放射能と放射性物質は意味が違います。
レントゲン室では、放射線を発生させますが、放射性物質はありません。
セシウムも何もありません。
だから大丈夫です。
TBSテレビに出ていた放射線の専門家でも間違えていたくらいですから、本当に難しい話です、三つを区別するのは。
回答3
回答日時:2011-07-23 11:12:28
こんにちは。
ご時勢ですよね・・早く元通りの平和な環境に戻って貰いたいものです。
レントゲン撮影で使う"放射線"の1種であるエックス線は、ウランやセシウムみたいに放射線を出し続ける物質(←"放射能\\\"がある、"放射性物質"と言います)を使用している訳ではなくて、電気を使って瞬間的に作りだすもので、「電磁波」の1種です。
ですから携帯電話や電子レンジと同じで、スイッチを入れてなければただの箱なんですが、それもイメージしにくかったら豆電球を想像して貰ってもいいです。
電気を流したときに、必要最低限チョロっと出て来るだけなので、心配ありませんよ。
撮影中ですら部屋の外には一切漏れない様な量ですし、そもそも線中の有害成分は長年の技術開発でかなりカットできてます。
(今回撮影したパノラマ撮影でしたら、撮影中にレントゲン室のドアをあけていたとしても、入り口のところでガイガーカウンターで一瞬計測できるかできないかぐらいの量だと思います。)
報道などで福島の件と医療用の放射線を同列にされるのは、仕方がないとはいえ複雑な気分ですね。
一定の条件が揃うと大量の放射線を当て続けることで、普通の物質が"放射化"して”放射性物質”になることもあるのですが、これを発見した人がノーベル賞をとったぐらいのレベルの話で、歯科や医科のレントゲン室の機械や壁のクロスでそういうことが起こる可能性はありません。
(因みに赤い光は、レーザーポインターと同じただの可視光線です。)
部屋や防護エプロンがタイソウですから、かえって不安になりますよね。
ウチの従業員でも昔いました。
専門家の端くれですら、一度そう思い込んでしまうと直すのが大変ですので、お気持ちは理解出来ます。
そういう訳で、レントゲン室の中には撮影スイッチを押している時以外放射線は存在しませんし、鉛の壁で完全防護しているので外からも全く入ってきませんから、自然放射線などの被曝さえも極力抑えたい様な場合、むしろ一番安全な部屋なんですよ。
今回の件については全く心配ありませんので、ご安心下さい。
ご時勢ですよね・・早く元通りの平和な環境に戻って貰いたいものです。
レントゲン撮影で使う"放射線"の1種であるエックス線は、ウランやセシウムみたいに放射線を出し続ける物質(←"放射能\\\"がある、"放射性物質"と言います)を使用している訳ではなくて、電気を使って瞬間的に作りだすもので、「電磁波」の1種です。
ですから携帯電話や電子レンジと同じで、スイッチを入れてなければただの箱なんですが、それもイメージしにくかったら豆電球を想像して貰ってもいいです。
電気を流したときに、必要最低限チョロっと出て来るだけなので、心配ありませんよ。
撮影中ですら部屋の外には一切漏れない様な量ですし、そもそも線中の有害成分は長年の技術開発でかなりカットできてます。
(今回撮影したパノラマ撮影でしたら、撮影中にレントゲン室のドアをあけていたとしても、入り口のところでガイガーカウンターで一瞬計測できるかできないかぐらいの量だと思います。)
報道などで福島の件と医療用の放射線を同列にされるのは、仕方がないとはいえ複雑な気分ですね。
一定の条件が揃うと大量の放射線を当て続けることで、普通の物質が"放射化"して”放射性物質”になることもあるのですが、これを発見した人がノーベル賞をとったぐらいのレベルの話で、歯科や医科のレントゲン室の機械や壁のクロスでそういうことが起こる可能性はありません。
(因みに赤い光は、レーザーポインターと同じただの可視光線です。)
部屋や防護エプロンがタイソウですから、かえって不安になりますよね。
ウチの従業員でも昔いました。
専門家の端くれですら、一度そう思い込んでしまうと直すのが大変ですので、お気持ちは理解出来ます。
そういう訳で、レントゲン室の中には撮影スイッチを押している時以外放射線は存在しませんし、鉛の壁で完全防護しているので外からも全く入ってきませんから、自然放射線などの被曝さえも極力抑えたい様な場合、むしろ一番安全な部屋なんですよ。
今回の件については全く心配ありませんので、ご安心下さい。
回答4
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2011-07-23 14:38:06
ノア先生、上手い事言いますね!
「携帯電話や電子レンジと同じで、スイッチを入れてなければただの箱」
「鉛の壁で完全防護しているので外からも全く入ってきませんから、自然放射線などの被曝さえも極力抑えたい様な場合、むしろ一番安全な部屋なんですよ。」
使わせてもらおう…( ..)φメモメモ
と、言う事で、ご安心ください。
「携帯電話や電子レンジと同じで、スイッチを入れてなければただの箱」
「鉛の壁で完全防護しているので外からも全く入ってきませんから、自然放射線などの被曝さえも極力抑えたい様な場合、むしろ一番安全な部屋なんですよ。」
使わせてもらおう…( ..)φメモメモ
と、言う事で、ご安心ください。
相談者からの返信
相談者:
ゆめゆめわんこさん
返信日時:2011-07-23 17:40:35
細見先生
柴田先生
渡辺先生
タイヨウ先生
ご回答ありがとうございます。
放射線にも種類がある・・・ということ程度は存じておりましたが、一時的に発する電磁波のようなものである等、知りませんでした。
今朝より、少し冷静になることができました。
ありがとうございます。
先生方のご回答を自分なりに理解しようとしてみました。
・レントゲン撮影前、撮影直後にレントゲン室に入室しても、そのときには放射線は存在していない。
放射線が存在するのはスイッチを押している間のみ。
・レントゲン撮影中はレントゲン室からごく近い場所にいても、扉が閉まっていれば、放射線が外に漏れることは全くといっていいほどない。
・子供に影響は全くない。
以上のようにとらえてよいのでしょうか?
人が通りすがるのが大変なくらい廊下が狭いところだったので、子供はさぞかしレントゲン室の近くにいただろうと思います。
どの歯科であっても、レントゲン室の規定を満たしているのだから大丈夫なのかなとは思うのですが、扉の隙間から放射線が漏れることはないでしょうか?
神経質になっているのだと思いつつも、どうしても心配です。
参考までに、教えてください。
もし、先生方のお子様や身内の乳幼児が同じような状況になっても、全く心配されないですか?
そのくらい今回のことは全く問題ないと思ってよろしいでしょうか?
失礼な質問ばかりですみません。
子供のことなので、どうしてもきっちりと正しく理解したいと思います。
宜しくお願い致します。
柴田先生
渡辺先生
タイヨウ先生
ご回答ありがとうございます。
放射線にも種類がある・・・ということ程度は存じておりましたが、一時的に発する電磁波のようなものである等、知りませんでした。
今朝より、少し冷静になることができました。
ありがとうございます。
先生方のご回答を自分なりに理解しようとしてみました。
・レントゲン撮影前、撮影直後にレントゲン室に入室しても、そのときには放射線は存在していない。
放射線が存在するのはスイッチを押している間のみ。
・レントゲン撮影中はレントゲン室からごく近い場所にいても、扉が閉まっていれば、放射線が外に漏れることは全くといっていいほどない。
・子供に影響は全くない。
以上のようにとらえてよいのでしょうか?
人が通りすがるのが大変なくらい廊下が狭いところだったので、子供はさぞかしレントゲン室の近くにいただろうと思います。
どの歯科であっても、レントゲン室の規定を満たしているのだから大丈夫なのかなとは思うのですが、扉の隙間から放射線が漏れることはないでしょうか?
神経質になっているのだと思いつつも、どうしても心配です。
参考までに、教えてください。
もし、先生方のお子様や身内の乳幼児が同じような状況になっても、全く心配されないですか?
そのくらい今回のことは全く問題ないと思ってよろしいでしょうか?
失礼な質問ばかりですみません。
子供のことなので、どうしてもきっちりと正しく理解したいと思います。
宜しくお願い致します。
回答5
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2011-07-23 19:05:43
患者さんが、うまくCCDセンサーを押さえられないときにレントゲン室に入って、レントゲンのセンサーを押さえてスタッフが外でスイッチを押します。
これを月何回かしますし、もう25年してますけど気にしていません。
外で押すときは中の状態を見ますので、鉛入りガラス窓から中をのぞいて何万回とスイッチを押しています。
子供どころか自分で実証しています。
これを月何回かしますし、もう25年してますけど気にしていません。
外で押すときは中の状態を見ますので、鉛入りガラス窓から中をのぞいて何万回とスイッチを押しています。
子供どころか自分で実証しています。
回答6
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2011-07-23 19:25:48
>扉の隙間から放射線が漏れることはないでしょうか?
当院は3年前にCTの導入に伴い、レントゲン室の改装を行いました。
ドアの立てつけ部にガイガーカウンターをあて、ちょっとでも針が動くようなら鉛シートの張り直しをしたりしてました。
少なくとも施工直後は、ガイガーカウンターの針はピクリとも動きませんでしたよ。
(最近は測ってませんが…)
当院は3年前にCTの導入に伴い、レントゲン室の改装を行いました。
ドアの立てつけ部にガイガーカウンターをあて、ちょっとでも針が動くようなら鉛シートの張り直しをしたりしてました。
少なくとも施工直後は、ガイガーカウンターの針はピクリとも動きませんでしたよ。
(最近は測ってませんが…)
回答7
横浜相鉄ビル歯科医院(横浜市西区)の田中です。
回答日時:2011-07-23 19:45:39
極論ですが・・・
もしお子さんに向けて、直接X線を当てたとしても問題はありません。
それで問題があるようでは、例えばお子さんに歯科疾患がありレントゲンの必要があっても、レントゲンは撮影できないという事になってしまいます。
レントゲンに限った事ではありませんが、そんなに危険な装置は滅多な事では医療機器として認可されません。
もしお子さんに向けて、直接X線を当てたとしても問題はありません。
それで問題があるようでは、例えばお子さんに歯科疾患がありレントゲンの必要があっても、レントゲンは撮影できないという事になってしまいます。
レントゲンに限った事ではありませんが、そんなに危険な装置は滅多な事では医療機器として認可されません。
回答8
回答日時:2011-07-26 19:06:18
タイヨウ先生に褒められましたね^^
福島の件は異常事態、人災ですから別と考えて下さいね。
医療機関の検査で使用する放射線被曝については上述の通りで、患者さんが心配する様なレベルのものではありません。
(※放射線を使用するかどうかを判断する側の医師は、医療倫理に基づいて神経質になる必要はあります)
医師が有益であると判断して使用する放射線に関しては、法的な上限さえ定められていません。
放射線に対する恐怖感というのは、日本人は特に強いと思いますし、個人的に悪いことではないと思います。
ですが、何が悪いのか、どう悪いのか、意味を知っている人はほとんどいないと思います。
放射線による害については、2つの種類があって、
・確定的影響
・確率的影響
のふたつなのですが、前者(確定的影響)は、かなりの高線量を浴びた場合で、白血球の減少や生殖機能の喪失、福島の作業員でニュースになっていた火傷(放射線皮膚炎)などです。
これは250mSv以上の話ですから、よほど特殊な現場に行かない限り、一般市民には全く関係ないレベルです。
(例;頭部CT一回の撮影や、1年間に浴びる自然放射線で約2mSv)
となると、ゆめゆめわんこさんの様な普通の患者さんが心配するとしたら、後者の「確率的影響」だけと考えられます。
これは簡単に言うと、「発がんリスクの上昇」のことです。
あくまで確率の話になりますから、微量の被曝になってくると本当に影響があるのかどうかもよく分かっていませんし、確認する方法もありません。
ですが、どんな微量でも影響はあるだろうととりあえず仮定して考えているのが「確率的影響」という「考え方」です。
安全のためにそういう「考え方」をしているのですが、逆に言うと
「○○Sv以下なら大丈夫」
と言う数値が理論上存在しなくなりますので、混乱してしまいますし、よく分からないので恐怖感も生まれてしまいます。
因みに200mSvで発がんの確率が1%増えるそうですから、理論上、100mSvで0.5%、10mSvで0.05%、1mSvで0.05%発がんの確率が増える・・と考えることになるかと思われます。
(※日本人の発がんリスクは元々約50%もあります。)
ゆめゆめわんこさんの今回の被曝量は、線質の違いは別として、おそらく、0.04mSv程度です。
この量だと、回答3で書いた通り、撮影中ドアをあけていたとしてもそこで一瞬計測出来るか出来ないかぐらいの量だと思います。
撮影中ドアは閉まっていた訳ですので、「0mSv」と言い切ってもいいのですが、仮にドアに大きな隙間があって、計測器(ガイガーカウンター)で測れる最小単位の、0.0001mSv(0.1μSv)程度が漏れてたとしたら、理論上
0.00005%?ぐらい??の発がんリスク上昇はあるの「かも」知れませんね・・。
(実際にはお子さんの場合何倍かにして計算することになると思います)
テレビを見ていたらお分かりになるかと思いますが、もしかすると窓から漏れ入ってくる自然放射線等(1日平均0.0066mSv?)の方が被曝量が大きいかも??知れないぐらいですよね^^;
すごくビッグな話をすると、地球上の生命全般が、自然放射線を浴びる環境の中で生まれています。
例えばラットだったかマウスだったかの実験で、生後一切被曝させないで育てれば、死んでしまうそうですから、ある程度の被曝は危険ではなくてむしろ「必要」なはずです。
ですから放射線は、どんな微量でもイコール危険と言えるものでもなくて、程度問題というか、あくまで理論上の確率の問題ということです。
・・という中で、歯科の検査で使用するレベルの放射線が、危険かどうかと言うと・・と言う感じですね。
もちろんむやみやたらに使用するものではありませんが、今回の様なケースに関しては全く心配ないということがご理解頂ければと思います。
あとくどいですけど、福島の件と医療放射線の話は切り離して下さいね。
あちらは色々情報も錯綜していて何が本当か分かりませんし、線質の違いや、”放射性物質”の拡散、内部被曝の話、被曝する時間、有益性云々とか倫理観なども全く関係なく、基本的な性格が全然異なりますからね。
あとこれもくどいのですが、この文章は患者さん向けに書いていますので、被曝をさせるかどうかの決定権を持つ医師の側は、有益性とリスクについて神経質に考えないといけませんので、それも区別して下さいね。
(・・くどすぎましたかね・・)
福島の件は異常事態、人災ですから別と考えて下さいね。
医療機関の検査で使用する放射線被曝については上述の通りで、患者さんが心配する様なレベルのものではありません。
(※放射線を使用するかどうかを判断する側の医師は、医療倫理に基づいて神経質になる必要はあります)
医師が有益であると判断して使用する放射線に関しては、法的な上限さえ定められていません。
放射線に対する恐怖感というのは、日本人は特に強いと思いますし、個人的に悪いことではないと思います。
ですが、何が悪いのか、どう悪いのか、意味を知っている人はほとんどいないと思います。
放射線による害については、2つの種類があって、
・確定的影響
・確率的影響
のふたつなのですが、前者(確定的影響)は、かなりの高線量を浴びた場合で、白血球の減少や生殖機能の喪失、福島の作業員でニュースになっていた火傷(放射線皮膚炎)などです。
これは250mSv以上の話ですから、よほど特殊な現場に行かない限り、一般市民には全く関係ないレベルです。
(例;頭部CT一回の撮影や、1年間に浴びる自然放射線で約2mSv)
となると、ゆめゆめわんこさんの様な普通の患者さんが心配するとしたら、後者の「確率的影響」だけと考えられます。
これは簡単に言うと、「発がんリスクの上昇」のことです。
あくまで確率の話になりますから、微量の被曝になってくると本当に影響があるのかどうかもよく分かっていませんし、確認する方法もありません。
ですが、どんな微量でも影響はあるだろうととりあえず仮定して考えているのが「確率的影響」という「考え方」です。
安全のためにそういう「考え方」をしているのですが、逆に言うと
「○○Sv以下なら大丈夫」
と言う数値が理論上存在しなくなりますので、混乱してしまいますし、よく分からないので恐怖感も生まれてしまいます。
因みに200mSvで発がんの確率が1%増えるそうですから、理論上、100mSvで0.5%、10mSvで0.05%、1mSvで0.05%発がんの確率が増える・・と考えることになるかと思われます。
(※日本人の発がんリスクは元々約50%もあります。)
ゆめゆめわんこさんの今回の被曝量は、線質の違いは別として、おそらく、0.04mSv程度です。
この量だと、回答3で書いた通り、撮影中ドアをあけていたとしてもそこで一瞬計測出来るか出来ないかぐらいの量だと思います。
撮影中ドアは閉まっていた訳ですので、「0mSv」と言い切ってもいいのですが、仮にドアに大きな隙間があって、計測器(ガイガーカウンター)で測れる最小単位の、0.0001mSv(0.1μSv)程度が漏れてたとしたら、理論上
0.00005%?ぐらい??の発がんリスク上昇はあるの「かも」知れませんね・・。
(実際にはお子さんの場合何倍かにして計算することになると思います)
テレビを見ていたらお分かりになるかと思いますが、もしかすると窓から漏れ入ってくる自然放射線等(1日平均0.0066mSv?)の方が被曝量が大きいかも??知れないぐらいですよね^^;
すごくビッグな話をすると、地球上の生命全般が、自然放射線を浴びる環境の中で生まれています。
例えばラットだったかマウスだったかの実験で、生後一切被曝させないで育てれば、死んでしまうそうですから、ある程度の被曝は危険ではなくてむしろ「必要」なはずです。
ですから放射線は、どんな微量でもイコール危険と言えるものでもなくて、程度問題というか、あくまで理論上の確率の問題ということです。
・・という中で、歯科の検査で使用するレベルの放射線が、危険かどうかと言うと・・と言う感じですね。
もちろんむやみやたらに使用するものではありませんが、今回の様なケースに関しては全く心配ないということがご理解頂ければと思います。
あとくどいですけど、福島の件と医療放射線の話は切り離して下さいね。
あちらは色々情報も錯綜していて何が本当か分かりませんし、線質の違いや、”放射性物質”の拡散、内部被曝の話、被曝する時間、有益性云々とか倫理観なども全く関係なく、基本的な性格が全然異なりますからね。
あとこれもくどいのですが、この文章は患者さん向けに書いていますので、被曝をさせるかどうかの決定権を持つ医師の側は、有益性とリスクについて神経質に考えないといけませんので、それも区別して下さいね。
(・・くどすぎましたかね・・)
タイトル | 歯科レントゲン室、撮影前後に子供が一緒に入っても問題ない? |
---|---|
質問者 | ゆめゆめわんこさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 4歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | レントゲン写真 |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。