保険治療で「圧排」をしないのは普通の事?

相談者: ナタリアさん (38歳:女性)
投稿日時:2011-12-08 05:31:48
参考:過去のご相談
〔写真あり〕根管充填にシーラーを使わずガッタパーチャだけは良くない?




先日は格先生方、本当にありがとうございます。

恥を忍んで、もう一つ質問があります。

このサイトで「あっぱい」という言葉を知りました。


単刀直入に質問します。

1)
クラウンをする際、緑下マージンになっても、「あっぱい」をしなかったからと言って、特別歯周病等になりやすくなるなどという事はあるのでしょうか。
歯茎歯磨きをよくしていれば良いのでしょうか・・?


2)
クラウンの「あっぱい」は、保険内治療をしているおいしゃさまなら、しないこともごく普通なのでしょうか?
もしそうなら少しは安心するのですが・・



左下7番に充填後土台なしカルボセメントの仮蓋のままの状態5ヵ月以上の歯があります。
時々痛みがあります。
今は納豆などの柔らかいものしか食べないように気をつけています。

それと銀歯が取れて、とりあえずのセメントで蓋をしたまま1年近くにもなる右下6番をかかえています。


治療してくださった先生とは行き違いがあり、その先生とはそれらの治療は中断しました。

大学病院によると、7番は歯茎のすぐ下が黒くなっており、土台なしに歯が動いた事による痛みの可能性があるとの事と、開業医の歯内療法の先生の言うことで、

「歯を大事と考えるなら、あなたは他にもやる歯があるのだし、

(右下6番・・大学病院に見てもらったときは今なら削れば神経まで達しないかも、との事。
他にも前歯に穴が開いてレジンを詰めていますが2時虫歯になっているかもしれません。)

高いお金をかけてまで再治療するだけの決定打と言えるものが無いから、土台をしてしまって、他の歯の治療に入ったほうが良いのでは」

との事で、再治療はせずに土台から考えていたのですが、その頼みの先生は治療をはじめられるのは最低来年5日から・・。
その先生の所は、ファイバーコアを使ってもクラウンは保険内の銀歯にしてくれる所も魅力的でしたが。



もう一人、近くでファイバーコアにも精通していそうな先生がいて、そこでもファイバーコアを使っても保険内の銀歯のクラウンを使える所です。

しかし、保険内銀歯のクラウンを使った場合、「あっぱい」はしない、との事でした。
保険外クラウンにして「あっぱい」してもらえれば良いかもしれませんが、それはためらわれます。

何故なら、痛みの原因はっきりとは分かっているわけではなく、数年後にもしかしたら再治療になってしまうかも?とも思える歯に、再治療もしないまま土台からはじめて、クラウンにお金をかける価値があるのか・・と思ってしまいます。


クラウンにお金をかけるならいっそ再治療したくなってしまいますが、それには1〜2ヶ月は必要で、そうするともう一方の右6番の歯がおろそかになってしまう。。
(6番の歯まで根に達してしまうかもしれない?)
再治療せず土台からの治療は苦渋の選択でしたが・・。




色々書きましたが、一番聞きたいことは上に書いたとおり、保険内だと、「あっぱい」をしないのは普通の事なのでしょうか。
「あっぱい」をしなくても、歯周病等は歯磨きをよくしていればあまり気にしなくてもよいのでしょうか。

何度も本当に申しわけありません。


必要ないかもしれませんが、一応、親知らずセカンドオピニオンをした10月20日の時点の写真ではありますが、左下7番のはと右下6番の歯を添付しておきます。

画像1画像1 画像2画像2


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-12-08 08:26:20
保険内だと、「あっぱい」をしないのは普通の事なのでしょうか。

比率的に言えば圧排しないDrの方が多いと思います。



>「あっぱい」をしなくても、歯周病等は歯磨きをよくしていればあまり気にしなくてもよいのでしょうか。

プラークの溜まり易さをどう考えるかですが、きっちり合ったマージンでもプラークの溜まり易さは0にはなりません。

圧排せずに補綴物を作ればマージンが甘くなる可能性は有ります、それによりプラークの溜まり易さが上がるとは思います。
その上昇率をどう考えるかだと思います。


ブラッシング等でカバー出来る範囲なのか?それでも少しでもフィットの良い補綴物を求めるのか?

難しい問題だと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-12-08 11:05:51
圧排は必要に応じてと考えています。

例えば保険であろうと自由診療であろうとも、歯肉縁上の形成ラインであるなら不要なわけですし、その必要が現場で本当にあったのかどうかは文章では語れません。


その必要性があった場合には当然行いますが、患者様側から「圧排して下さい」とお願いされても、電話でのお話やレントゲンだけでは圧排の要否は判りませんので、「圧排しない」と言われてもその結果の良し悪しの判断にはならないと思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-12-08 11:30:07
はじめまして。カワサキです。

色々と、悩む所だと思います。
お気持ち、お察しします。


さて、単刀直入に、回答します。


≫≫ 1) 「圧排」をしなかったからと言って、特別歯周病等になりやすくなるなどという事はあるのでしょうか。
≫≫ 歯茎歯磨きをよくしていれば良いのでしょうか・・?

※ クラウンの適合精度は下がりますが、だからといって、特別歯周病などになりやすくなりません。
歯肉の境目・歯と歯の間の歯磨き(プラークコントロール)をすれば、大丈夫です。



≫≫ 2)クラウンの「圧排」は、保険内治療をしている歯科医なら、しないこともごく普通なのでしょうか?

※ ごく普通のことです。
ほとんどの歯医者はしないです。




◆ ちなみに、
ファイバーコアを使っても保険内の銀歯のクラウンを使える』
のは、『混合診療』にあたり、ルール違反です。

また、せっかく、ファイバーコアを入れられたのなら、かぶせ物も、いいもの(自費)がお薦めです。

@ 適合精度がいい
A 生体親和性に優れる(歯肉になじみやすい)
B 咬みあわせにもいい(根や歯肉に負担がかかりにくい)

などの、特徴があります。


単刀直入といいながら、長くなりました。

ご参考までに。お大事になさって下さい。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-12-08 14:52:50
レントゲン、反転させたりしていないのであれば、左右が逆のような・・・ ^^;



圧排に関しては、保険とか関係なく必要に応じてだと思います。


右も左も中途半端な状態が長く続いているようですが、「銀歯が取れてとりあえずのセメントで蓋をしたまま」の歯を、神経の治療をしなくて済むように早めに治療を進められた方が良いような気がします。


あと、ファイバーコアへのこだわりが感じられたのですが、歯が比較的多く残っているのであれば(ファイバーは使わず)レジン樹脂だけの土台というのも選択肢だと思いますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ナタリアさん
返信日時:2011-12-09 04:16:59
細見先生、
田中先生、
川崎先生、
吉岡先生、

お知恵をいただき、ありがとうございます。

歯の状態によって、あっぱいをしないとプラークのたまりやすさは上がる可能性はある。。
でも、歯磨きをきちんと(出来ているのか・・(^^;)していれば大丈夫、ということですね。
ありがとうございます。



>『混合診療』にあたり、ルール違反です。

心得ています。(><)
ただ、お二方先生とも、怪しい先生ではないことは確かかと思います(^^;
ですがルール違反前提の質問で申しわけありませんでした。

>@ 適合精度がいい
>A 生体親和性に優れる(歯肉になじみやすい)
>B 咬みあわせにもいい(根や歯肉に負担がかかりにくい)


再治療をしない土台からの治療であっても、クラウンにもお金をかける価値があるようですね。。。
ありがとうございます。
考えてみます。




吉岡先生、
レントゲンは患者に見やすいようしてくれたようです。(^^;

レジンコア・・
考えても見ませんでした。
ファイバーコアはレジンコアにポストを入れた違いのようですが、
接着剤は同じ良い物を使ってくれるのでしょうか・・。

(このホームページによると、レジンコアやファイバーコアは接着性が問題との事でしたが、最近は接着剤もそれに合ったものを使うようで・・でもレジンでは保険内だから、接着剤はファイバーコアのように良い物をつかってくれるかどうか・・)


ただ、先のレントゲン写真を撮った時、歯にヒビが入っていないか不安になることがあり、ctまでとってもらってしまったのですが、場所によってかなり太く削られているところもあるようで。。
やはり強度の強いファイバーコアかなと思ってしまっています。

接着剤、レジンだけでも良いか等、ここら辺は担当の先生にも相談してみたほうが良いですね。
ありがとうございます。


早めの治療、、
放置していた時間をさらしてしまい、お恥ずかしい限りです。(><)
(ノイローゼ気味になっていた時期もありまして(--;)
早めの治療、のアドバイス、恐縮いたします(><)
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-12-09 10:33:16
>このホームページによると、レジンコアファイバーコアは接着性が問題との事でしたが、最近は接着剤もそれに合ったものを使うようで・・でもレジンでは保険内だから、接着剤はファイバーコアのように良い物をつかってくれるかどうか・・


適材適所なので、良い物悪い物というわけではないんです。

メーカーが指定しているボンディング剤などを使用して、しかもきちんと説明書にあるような手順を守って使用する。
これが全て成されて、はじめてメーカーが公表するような強度や性能が出るものです。

例えば。。。一般的にはすごくよくくっつくと評判の商品でも、ある特定の組み合わせで接着しようとすると逆に接着力が弱くなるような物も中にはあります。

よく調べれば、大抵はメーカー側でも注意を要する物に関して、自社HPなどにもそのような不適な組み合わせや使用方法が公表されている場合が多いでしょう。



吉岡先生もお書きになられていますが、私も多分このレントゲンで見るようなケースになった時にはファイバーポストは使わずレジンのみでの築造とするように感じます。

実際の歯の残っている厚みなどが不明なので断定は出来ませんが、保険・自由診療に限らず、どちらかというとポストは避けられるようであれば避けるようにという考え方です。

まぁこの辺は接着好きな渡辺先生辺りが出動してく・・・

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-12-09 11:57:32
歯肉圧排についてですが・・・

クラウンインレーを作るために歯を削ります。
これを形成と言いますが、その際に歯茎よりも深い位置まで削り込んだ場合には、歯型が綺麗に採れません。

また、歯茎よりも深い位置まで削ると、その際に歯肉を傷つけてしまいます。

そこで、歯を削るときや歯の型を採取する時に歯と歯茎の間に1〜2本の糸を入れて歯茎を押し広げて作業を行います。
これを圧排と言います。

つまり、必要か否かによって圧排をするかどうかが決まってきます。


保険だからとか自費だからという問題ではなく作業上に必要かどうかです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ナタリアさん
返信日時:2011-12-10 05:27:32
田中先生、
タカタ先生、

ありがとうございます。

田中先生、

レジン、ファイバー、の違いでの、接着剤の良い、悪い、という事はなく、メーカー側の説明道理に接着すれば、どちらでも接着性はそんなに変わらないというか、気にすることはないという事、、かな?


>ポストは避けられるようであれば避けるようにという考え方です。

これは
1)強度的に優れているファイバーコアを使うまでもない、レジンでも十分、という判断と、
2)患者さんの金銭的な負担も配慮して。

これらを考えての事でしょうか。


レジンは強度的に問題があるイメージがあったので考えても見ませんでしたが、先生と話して、歯を開けてみたときに任せることも考慮に入れてみます。



タカタ先生、

あっぱいのことはそこまで詳しく分かっていませんでした。
ありがとうございます。

ですが、確かに、先生は「保険ならあっぱいはしない」と言いきっていらっしゃり、後で電話で問い合わせたところ、歯科衛生しさんが「保険と自費ではモチベーションが違うので・・ですが場合によって保険でもあっぱいすることがある」とおっしゃられていました。

タカタ先生の言っている内容に当てはまったときの事かな?
そのときはあっぱいしてくれる先生だといいんですが・・(^^;

そのことも聞けたら聞いてみます。
ありがとうございます^^



タイトル 保険治療で「圧排」をしないのは普通の事?
質問者 ナタリアさん
地域 非公開
年齢 38歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ レジンコア(プラスチックの土台)
ファイバーコア(プラスチックとファイバーの芯の土台)
クラウン(差し歯・被せ)その他
その他(写真あり)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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