歯列矯正中の8歳児、折れた下前歯を接着しても何度も取れて心配
相談者:
osewaninarimasuさん (8歳:男性)
投稿日時:2011-12-26 01:19:45
⇒参考:過去のご相談
「8歳、ブラケットによる頬の傷は仕方がないのでしょうか?」
「8歳、強打し折れた歯を今朝接着したが取れてしまいました」他
8歳の息子の事ですが、2ヶ月前に強打し、下前歯(1番)の永久歯を、1/3程折ってしまいました。
歯はグラグラし、痛がっていました。
歯髄が露出していたので、保護して、接着しました。
レントゲンには異常は、みられませんでした。
1ヶ月前に、再度強打し、接着した所から、取れてしまいました。
その時も、歯はグラグラで、痛がっていました。
再び、接着しました。
そして、先日給食時に、硬い物を食べたり、前歯で引きちぎるような行動は、避ける様にしていましたが、バッキって音がして、歯が痛く、グラグラになった、というので、受診したら、また、接着面から、取れていました。
再度、接着しました。
接着面から、取れただけだからそれ程、気にしなくていい事なのでしょうか?
それとも、痛みと、グラツキと共に取れるという事は、残った神経をさらに痛めつけているという事で、とても、深刻な事でしょうか?
また、食事で取れてしまうという事は、接着に問題があるのでしょうか?
折れた先の歯は、何度でも、保存状態がよければ、接着可能なのでしょうか?
1度目は、5〜10分位で探し出し、保存液に入れ折れてから30〜40分程で、受診しました。
2度目、3度目は、矯正のワイヤーに引っかかっていて、口の中で、保存できました。
しかし、2度目は、土曜の夜に折れたので、12時間後に、日曜歯科で接着し、その10時間後に接着面が取れ、12時間後に、主治医にて、再度接着し直しています。
3度目は、給食から5時間後の受診です。
この状態は、保存がよいといえるのでしょうか?
とにかく、何度も取れてしまい、心配です。
アドバイスお願いいたします。
「8歳、ブラケットによる頬の傷は仕方がないのでしょうか?」
「8歳、強打し折れた歯を今朝接着したが取れてしまいました」他
8歳の息子の事ですが、2ヶ月前に強打し、下前歯(1番)の永久歯を、1/3程折ってしまいました。
歯はグラグラし、痛がっていました。
歯髄が露出していたので、保護して、接着しました。
レントゲンには異常は、みられませんでした。
1ヶ月前に、再度強打し、接着した所から、取れてしまいました。
その時も、歯はグラグラで、痛がっていました。
再び、接着しました。
そして、先日給食時に、硬い物を食べたり、前歯で引きちぎるような行動は、避ける様にしていましたが、バッキって音がして、歯が痛く、グラグラになった、というので、受診したら、また、接着面から、取れていました。
再度、接着しました。
接着面から、取れただけだからそれ程、気にしなくていい事なのでしょうか?
それとも、痛みと、グラツキと共に取れるという事は、残った神経をさらに痛めつけているという事で、とても、深刻な事でしょうか?
また、食事で取れてしまうという事は、接着に問題があるのでしょうか?
折れた先の歯は、何度でも、保存状態がよければ、接着可能なのでしょうか?
1度目は、5〜10分位で探し出し、保存液に入れ折れてから30〜40分程で、受診しました。
2度目、3度目は、矯正のワイヤーに引っかかっていて、口の中で、保存できました。
しかし、2度目は、土曜の夜に折れたので、12時間後に、日曜歯科で接着し、その10時間後に接着面が取れ、12時間後に、主治医にて、再度接着し直しています。
3度目は、給食から5時間後の受診です。
この状態は、保存がよいといえるのでしょうか?
とにかく、何度も取れてしまい、心配です。
アドバイスお願いいたします。
回答1
東京国際歯科六本木(港区六本木)の宮下です。
回答日時:2011-12-26 01:48:33
osewaninarimasさん
おはようございます。
お子さんの事でご心配だと思います。
この様な場合の治療は決して簡単ではありません。
国際外傷歯科学会の基準でも、折れた歯を用いる場合と、レジンというプラスティックを充填する場合と、専門家でコンセンサスは取れていません。
取れる理由は、接着面が非常に小さいからです。
下の前歯は小さい上に、神経を守るための薬の部分も接着には不利な部分です。そこに噛む力が加わると、やはり取れやすくなります。
何度も取れると歯髄が感染しやすくなりますので、比較的深い位置まで歯髄を除去し、プラスティックが維持されるように充填した方がよいかもしれませんね。
私も患者さんが「歯」を持って来られた場合は一度は接着を試みますが長期的には、何かしらの治療か、充填をしていると思います。
ぶつけた歯は治療が簡単ではないのです。
おはようございます。
お子さんの事でご心配だと思います。
この様な場合の治療は決して簡単ではありません。
国際外傷歯科学会の基準でも、折れた歯を用いる場合と、レジンというプラスティックを充填する場合と、専門家でコンセンサスは取れていません。
取れる理由は、接着面が非常に小さいからです。
下の前歯は小さい上に、神経を守るための薬の部分も接着には不利な部分です。そこに噛む力が加わると、やはり取れやすくなります。
何度も取れると歯髄が感染しやすくなりますので、比較的深い位置まで歯髄を除去し、プラスティックが維持されるように充填した方がよいかもしれませんね。
私も患者さんが「歯」を持って来られた場合は一度は接着を試みますが長期的には、何かしらの治療か、充填をしていると思います。
ぶつけた歯は治療が簡単ではないのです。
回答2
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-12-26 16:44:15
こんにちは。
海外からのコメントになりますが、参考になされて下さい。
>折れた先の歯は、何度でも、保存状態がよければ、接着可能なのでしょうか?
残念ながら、ここで回答している私たちには実際の状況が分かりません。
どの様に折れておられるのか、範囲はどれ位なのか、破折線は歯肉の上なのか、下なのか(この場合は歯肉縁下どれ位なのか)で、はじめて予後を含めた接着の可否問題がある程度分かることがあり、文面上の記述内容だけでは断定的なことは申し上げられません。
ただ、歯冠破折された場合に、欠片を使用して修復すべきか、レジン又はセラミックで修復すべきかは、宮下先生が仰るように未だコンセンサスが取れておりませんし、外傷時の年齢や破損状態、破折面積、費用、また、審美的な要望の違いで左右される事もあるのが現状です。
>また、食事で取れてしまうという事は、接着に問題があるのでしょうか?
下顎の前歯はとても小さな歯です。
接着面積の問題も確かにありますが、防湿が施しにくい位置にあるということも影響していると思います。
下顎の前歯の舌側すぐ後ろに唾液腺の開口があり、お子さんのように年齢的に防湿処置を施しにくい場合があります。
また、歯冠歯根破折の破折線が歯肉縁下にあると仮定した場合、このような状態では100%の防湿を確保することは極めて困難です。
接着時にきちんとした乾燥面を確保出来なければ、接着の耐久性に影響を及ぼすのは必至の理です。
ですから、面積的に、(破折線を含め)位置的に、治療協力度的に、また歯列を含めた上下の噛み合わせ関係が、接着修復に適しているかどうか、耐久性を含めた予後が期待出来るような好条件があるのかどうか、という「診断」が先ず何よりも必要だと感じます。
>それとも、痛みと、グラツキと共に取れるという事は、残った神経をさらに痛めつけているという事で、とても、深刻な事でしょうか?
歯髄を保護したと書いておられますが、この様に何回もまた折れ、保護した歯髄の表面が外界に触れているような状態は、歯髄にとってはとても不利だと感じます。
その都度、感染されている可能性が上がっているという意味です。
以前投稿なされた内容も全て拝見させていただきましたが、スポーツ好きな、とても活発なお子さんのようですね。
それ自体はとても喜ばしいことですが、お子さんはスポーツ歯科外傷のリスクファクターを高く持っておられることは知っておかれて下さいね。
スポーツで顔面にケガをする人は意外に多いのです。
では、スポーツではどのくらいの数の人が、口や歯にケガをしているのでしょうか。
顎や顔面周囲のケガの治療のために歯科を訪れた人についてまとめますと、いずれも交通事故が原因の一番目にあるのですが、階段などでの転倒や転落に次いで、スポーツが3番目になっています。
また、学童期のお子さんは、学校で歯科外傷を受ける割合も高くなっています。
学校での授業、或いは放課後のケガの中でも、口や顔のケガが占める割合はかなり高いことが分かっています。
平成何年の報告かは忘れましたが、日本体育・学校健康センターの調べでも、学校でのケガ約100万件のうち約20%が顔面部の障害に関するもので、小学生では約2万件が歯に関するものであったとされています。
ですから、ご家庭で、お子さんと学校生活の安全対策について語り合う時間を設けられることも、大切なのではないかと思いますよ。
スポーツ歯科外傷の多くはマウスガードをはめることで、防止出来たり、軽減出来たりることが多いので、一度歯科でご相談されるのも良いかもしれませんね。
マウスガードは、「マウスピース」あるいは「マウスプロテクター」とも呼ばれます。
しかし「マウスピース」と言えば、トランペットなどの楽器に用いるものと混同される恐れもあり、日本スポーツ歯学会では「マウスガード」と呼ぶようにと薦めています。
歯を含め、お口のケガを予防するのが目的のため、通常は上顎の歯を被うようなU字型のもので、衝撃を吸収するような軟らかい素材で出来ています。
サッカーをおやりになると書いておられましたので、今後またボールに直撃されない様に技を磨くことは勿論ですが、是非外傷の予防対策もお立てになられて下さいね。^^
では、お大事になされて下さい。
海外からのコメントになりますが、参考になされて下さい。
>折れた先の歯は、何度でも、保存状態がよければ、接着可能なのでしょうか?
残念ながら、ここで回答している私たちには実際の状況が分かりません。
どの様に折れておられるのか、範囲はどれ位なのか、破折線は歯肉の上なのか、下なのか(この場合は歯肉縁下どれ位なのか)で、はじめて予後を含めた接着の可否問題がある程度分かることがあり、文面上の記述内容だけでは断定的なことは申し上げられません。
ただ、歯冠破折された場合に、欠片を使用して修復すべきか、レジン又はセラミックで修復すべきかは、宮下先生が仰るように未だコンセンサスが取れておりませんし、外傷時の年齢や破損状態、破折面積、費用、また、審美的な要望の違いで左右される事もあるのが現状です。
>また、食事で取れてしまうという事は、接着に問題があるのでしょうか?
下顎の前歯はとても小さな歯です。
接着面積の問題も確かにありますが、防湿が施しにくい位置にあるということも影響していると思います。
下顎の前歯の舌側すぐ後ろに唾液腺の開口があり、お子さんのように年齢的に防湿処置を施しにくい場合があります。
また、歯冠歯根破折の破折線が歯肉縁下にあると仮定した場合、このような状態では100%の防湿を確保することは極めて困難です。
接着時にきちんとした乾燥面を確保出来なければ、接着の耐久性に影響を及ぼすのは必至の理です。
ですから、面積的に、(破折線を含め)位置的に、治療協力度的に、また歯列を含めた上下の噛み合わせ関係が、接着修復に適しているかどうか、耐久性を含めた予後が期待出来るような好条件があるのかどうか、という「診断」が先ず何よりも必要だと感じます。
>それとも、痛みと、グラツキと共に取れるという事は、残った神経をさらに痛めつけているという事で、とても、深刻な事でしょうか?
歯髄を保護したと書いておられますが、この様に何回もまた折れ、保護した歯髄の表面が外界に触れているような状態は、歯髄にとってはとても不利だと感じます。
その都度、感染されている可能性が上がっているという意味です。
以前投稿なされた内容も全て拝見させていただきましたが、スポーツ好きな、とても活発なお子さんのようですね。
それ自体はとても喜ばしいことですが、お子さんはスポーツ歯科外傷のリスクファクターを高く持っておられることは知っておかれて下さいね。
スポーツで顔面にケガをする人は意外に多いのです。
では、スポーツではどのくらいの数の人が、口や歯にケガをしているのでしょうか。
顎や顔面周囲のケガの治療のために歯科を訪れた人についてまとめますと、いずれも交通事故が原因の一番目にあるのですが、階段などでの転倒や転落に次いで、スポーツが3番目になっています。
また、学童期のお子さんは、学校で歯科外傷を受ける割合も高くなっています。
学校での授業、或いは放課後のケガの中でも、口や顔のケガが占める割合はかなり高いことが分かっています。
平成何年の報告かは忘れましたが、日本体育・学校健康センターの調べでも、学校でのケガ約100万件のうち約20%が顔面部の障害に関するもので、小学生では約2万件が歯に関するものであったとされています。
ですから、ご家庭で、お子さんと学校生活の安全対策について語り合う時間を設けられることも、大切なのではないかと思いますよ。
スポーツ歯科外傷の多くはマウスガードをはめることで、防止出来たり、軽減出来たりることが多いので、一度歯科でご相談されるのも良いかもしれませんね。
マウスガードは、「マウスピース」あるいは「マウスプロテクター」とも呼ばれます。
しかし「マウスピース」と言えば、トランペットなどの楽器に用いるものと混同される恐れもあり、日本スポーツ歯学会では「マウスガード」と呼ぶようにと薦めています。
歯を含め、お口のケガを予防するのが目的のため、通常は上顎の歯を被うようなU字型のもので、衝撃を吸収するような軟らかい素材で出来ています。
サッカーをおやりになると書いておられましたので、今後またボールに直撃されない様に技を磨くことは勿論ですが、是非外傷の予防対策もお立てになられて下さいね。^^
では、お大事になされて下さい。
相談者からの返信
相談者:
osewaninarimasuさん
返信日時:2011-12-27 00:00:28
説明不足で、すみません。
折れた箇所は、下前歯(1番)の永久歯で上から、外側向かって、斜切りのように、すっぱっと、折れました。
折れた歯は外側は、根元から歯冠全体の1/3ぐらいの所で、内側は上から1/4ぐらいの所から折れました。
歯髄が、露出したのは、はじめの1度だけで、その後は、接着面から、外れたという感じで、その場所からは、神経は見えなかったので、しっかり保護できているので、感染はしないと、思っていたのですが・・・
違いますか?
マウスガードは、もちろん使用する予定ですが、今矯正中で、歯がきれいに並んでからしか、作れないと、言われました。
(折れた歯は、まだ触っていません)
ですから、当分先になります。
(1度目の事件は矯正初めて、1週間後の出来事でした)
折れた箇所は、下前歯(1番)の永久歯で上から、外側向かって、斜切りのように、すっぱっと、折れました。
折れた歯は外側は、根元から歯冠全体の1/3ぐらいの所で、内側は上から1/4ぐらいの所から折れました。
歯髄が、露出したのは、はじめの1度だけで、その後は、接着面から、外れたという感じで、その場所からは、神経は見えなかったので、しっかり保護できているので、感染はしないと、思っていたのですが・・・
違いますか?
マウスガードは、もちろん使用する予定ですが、今矯正中で、歯がきれいに並んでからしか、作れないと、言われました。
(折れた歯は、まだ触っていません)
ですから、当分先になります。
(1度目の事件は矯正初めて、1週間後の出来事でした)
回答3
東京国際歯科六本木(港区六本木)の宮下です。
回答日時:2011-12-27 00:26:54
osewaninarimasさん
接着が取れると感染しやすくなりますが、取れていなくても細菌は侵入している場合もあります。
目で見えることは当てにはなりません。
感染しないことを期待したいですね。
今現在出来る事をしっかりとやって貰うしかありません。
今治療して貰っている事は、プラモデルの小さなパーツを狭い接着面でくっつけている様なものです。
そして、食事の度に2000回位、噛んでいますので、取れる事はあるのが普通です。
取れてもその下がしっかりと封鎖されている様に見える事は、少なくとも良い事ですが、取れた場合はなるべく早く受診されて下さい。
接着が取れると感染しやすくなりますが、取れていなくても細菌は侵入している場合もあります。
目で見えることは当てにはなりません。
感染しないことを期待したいですね。
今現在出来る事をしっかりとやって貰うしかありません。
今治療して貰っている事は、プラモデルの小さなパーツを狭い接着面でくっつけている様なものです。
そして、食事の度に2000回位、噛んでいますので、取れる事はあるのが普通です。
取れてもその下がしっかりと封鎖されている様に見える事は、少なくとも良い事ですが、取れた場合はなるべく早く受診されて下さい。
相談者からの返信
相談者:
osewaninarimasuさん
返信日時:2011-12-29 23:21:07
先生方、大変丁寧な分かりやすい説明、ありがとうございました。
小さいので他の歯より取れやすいし、取れると感染のリスクが増える事等々、疑問が解決しました。
今後も歯に異常を感じたら、外傷がないように見えても、早目に受診します。
小さいので他の歯より取れやすいし、取れると感染のリスクが増える事等々、疑問が解決しました。
今後も歯に異常を感じたら、外傷がないように見えても、早目に受診します。
タイトル | 歯列矯正中の8歳児、折れた下前歯を接着しても何度も取れて心配 |
---|---|
質問者 | osewaninarimasuさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 8歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯が割れた・折れた・欠けた 歯をぶつけた、歯が欠けた・抜けた 歯をぶつけた(歯の打撲・外傷) |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。