歯周病のために粉末緑茶での歯磨きは効果あるか?
相談者:
teeth68さん (70歳:男性)
投稿日時:2011-12-31 11:05:13
参考:過去のご相談
*親知らず抜歯後1週間抗生剤を服用。痛みが残るが継続服用すべき?
他
お世話になります。
歯周病になっている歯もあり、少しでも睡眠中のカテキンによる殺菌効果を期待して、就寝前の歯磨きで、歯周病対応と記載されている歯磨き粉をやめて粉末緑茶で代替しようかと思っているのですが、どちらが効果が大きいのでしょうか?
*親知らず抜歯後1週間抗生剤を服用。痛みが残るが継続服用すべき?
他
お世話になります。
歯周病になっている歯もあり、少しでも睡眠中のカテキンによる殺菌効果を期待して、就寝前の歯磨きで、歯周病対応と記載されている歯磨き粉をやめて粉末緑茶で代替しようかと思っているのですが、どちらが効果が大きいのでしょうか?
回答1
川崎歯科クリニック(中野区大和町)の川崎です。
回答日時:2011-12-31 11:37:16
はじめまして。カワサキです。
歯周病の対策の基本は、『プラーク・コントロール(=歯磨き)』です。
よって、歯磨き粉で、殺菌効果は、企業が、CMで、謳うほど、効果が期待できないのが、現状と考えられます。
(どちらの、歯磨き粉でも、効果は、さほどないです)
あくまでも、補助的ですが、“歯磨き粉”よりは、“デンタル・リンス(=うがい薬)”のほうが、多少はいいかもしれないと思います。
『プラーク・コントロール(=歯磨き)』 ……
@ 歯医者さんでの、定期健診+クリーニング(PMTC;プロケア)
A 日々の、自宅での歯磨き(セルフケア)
の、両輪で、『歯周病の予防』をします。
定期的に歯医者さんに通われて、また、『歯磨きの仕方』(=ブラッシング指導)も、受けられると、ベストです。
『歯磨き』も、奥深く、磨けているつもりでも、少しずつ、汚れが溜まります。
歯ブラシの種類や、歯磨き粉などを含めまして、一度、かかりつけの歯医者さん・衛生士さんに、相談してみるといいと思います。
ご参考までに。
お大事になさって下さい。
歯周病の対策の基本は、『プラーク・コントロール(=歯磨き)』です。
よって、歯磨き粉で、殺菌効果は、企業が、CMで、謳うほど、効果が期待できないのが、現状と考えられます。
(どちらの、歯磨き粉でも、効果は、さほどないです)
あくまでも、補助的ですが、“歯磨き粉”よりは、“デンタル・リンス(=うがい薬)”のほうが、多少はいいかもしれないと思います。
『プラーク・コントロール(=歯磨き)』 ……
@ 歯医者さんでの、定期健診+クリーニング(PMTC;プロケア)
A 日々の、自宅での歯磨き(セルフケア)
の、両輪で、『歯周病の予防』をします。
定期的に歯医者さんに通われて、また、『歯磨きの仕方』(=ブラッシング指導)も、受けられると、ベストです。
『歯磨き』も、奥深く、磨けているつもりでも、少しずつ、汚れが溜まります。
歯ブラシの種類や、歯磨き粉などを含めまして、一度、かかりつけの歯医者さん・衛生士さんに、相談してみるといいと思います。
ご参考までに。
お大事になさって下さい。
回答2
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2011-12-31 12:21:38
川崎先生に同意です。
歯周病対策は「適切なプラークコントロール」が重要です。
(セルフケアだけではなくプロフェッショナルケアも大切ですが)
そして、プラークコントロールで重要なのは「ブラッシング」です。
当サイトの回答者である山田先生は「ノンペースト」つまり何も使わないで、歯ブラシだけで磨く事を推奨されております。
僕は何か使う方が良いとは思っておりますが、それは「補助的に」と言う意味です。
例えば100点満点中、ブラッシングが90%の割合を占めているとすれば歯磨剤やデンタルリンスなどはせいぜい7〜8点くらいの割合でしょう。
なので
>どちらが効果が大きいのでしょうか?
と、相談されても「どちらもそんなに変わらない」と答えると思います。
粉末緑茶の効能がどの程度のものかはわかりませんが、何か効果をうたっているものがあったとしても
「乾布摩擦をすると健康的!」
と言っているのと大差ないように思います。
だからと言って、
「絶対に辞めてください」
と言うほどのものでもないと思います。
>粉末緑茶
ステインの着色には注意された方が良いかもしれませんね。
参考にされてください。
歯周病対策は「適切なプラークコントロール」が重要です。
(セルフケアだけではなくプロフェッショナルケアも大切ですが)
そして、プラークコントロールで重要なのは「ブラッシング」です。
当サイトの回答者である山田先生は「ノンペースト」つまり何も使わないで、歯ブラシだけで磨く事を推奨されております。
僕は何か使う方が良いとは思っておりますが、それは「補助的に」と言う意味です。
例えば100点満点中、ブラッシングが90%の割合を占めているとすれば歯磨剤やデンタルリンスなどはせいぜい7〜8点くらいの割合でしょう。
なので
>どちらが効果が大きいのでしょうか?
と、相談されても「どちらもそんなに変わらない」と答えると思います。
粉末緑茶の効能がどの程度のものかはわかりませんが、何か効果をうたっているものがあったとしても
「乾布摩擦をすると健康的!」
と言っているのと大差ないように思います。
だからと言って、
「絶対に辞めてください」
と言うほどのものでもないと思います。
>粉末緑茶
ステインの着色には注意された方が良いかもしれませんね。
参考にされてください。
回答3
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2011-12-31 13:04:07
粉末緑茶。。
歯に茶渋が付きそうですね。。
大昔、日本にはお歯黒という虫歯予防の風習がありました。
歯に対する価値観は人それぞれ違いますので一概には言えませんが、多くの人がしている方法の方が問題が少ないから普及しているのではないでしょうか…?
歯科医の考えとしては、山田先生やタイヨウ先生と同意見です。
歯の専門家の意見も是非、参考にして下さい。
歯に茶渋が付きそうですね。。
大昔、日本にはお歯黒という虫歯予防の風習がありました。
歯に対する価値観は人それぞれ違いますので一概には言えませんが、多くの人がしている方法の方が問題が少ないから普及しているのではないでしょうか…?
歯科医の考えとしては、山田先生やタイヨウ先生と同意見です。
歯の専門家の意見も是非、参考にして下さい。
回答4
回答日時:2011-12-31 15:44:42
色々な意見が出てますが・・
歯周病予防に対して、圧倒的に効果が高いのはプラークコントロールですね。
歯磨剤もうがい薬も、「ほぼ」効果はないです。
例えば歯磨剤やうがい薬に使用されることのあるCHXやtriclosanなどで実験的に多少の炎症抑制効果は得られていますが、日常的に利用するのは現実的でもないです。
緑茶ですが、これには唾液の緩衝能を助ける働きが少しだけあります。
(緑茶に限らずお茶全般)
緩衝能、というのは歯周病予防には関係がなくてむし歯予防に役立つ効果なのですが、これも〇〇%程度むし歯が抑制できる、という様な話でもなく、理論上少し良い様だ、という程度の話になります。
むし歯予防に関してはフッ素が「多いに」効果的ですから、代わりにはなりえません。
以前のご相談
参考→歯磨き粉が癌の要因になることはないですか?
にも少し関わりますが、むし歯予防のためには歯磨剤を使った方がいいです。
歯周病予防のためにはどちらでも、となります。
ところが歯周病患者さんは一般的に歯根面が露出して、「根面カリエス」という非常に予防が難しいむし歯が多発する様になります。
ほとんどの歯周病(元)患者さんがこの問題に直面します。
となると、歯周病予防のみではなくセットでむし歯予防は考えなくてはなりません。
となると・・フッ素の利用は必須となります。
歯磨剤だけに限らず色々な方法があるので、歯磨剤中のごくわずかな刺激物質や、経皮毒(←※医学用語ではありません。医学的でないものなので解釈に注意 前回の相談中の「洗剤の害を声高に・・」はこのこと)がどうしても不安でしたら、フッ素洗口などの他の方法や、あるいは山田先生の様に極端な食事制限をされても良いと思います。
参考→虫歯予防に対するフッ素の効果的な使用法とは?
前回のご相談の回答で、
>フッ素の化学反応は瞬時ですから、
とあり、それも確かにそう(正確には3〜4秒)なのですが、その後も口内のフッ素イオン濃度が何時間も維持されていくことの方が実は重要で、フッ素(歯磨剤や洗口液の低濃度)の定期的(1日2回以上)な使用をやめるとむし歯の効果的な予防効果はなくなる様です。
また、フッ素イオンは水や唾液で流されてしまいます。
ですから歯磨剤、あるいは洗口液中のフッ素は極力洗い流さない様にして、それを毎日2回以上行うということは、むし歯予防上はとても大切なことですよ。
例えばせっかくフッ素入り歯磨剤で歯磨きをして、その後に歯周病予防のつもりで洗口液を使えば、ほとんど歯周病予防効果もないような液体で、確実にむし歯予防効果のあるフッ素を洗い流してしまうことにもなってしまいます。
お茶でも同じです。
個人的には、歯磨剤の利用をお勧めします。
歯周病予防に対して、圧倒的に効果が高いのはプラークコントロールですね。
歯磨剤もうがい薬も、「ほぼ」効果はないです。
例えば歯磨剤やうがい薬に使用されることのあるCHXやtriclosanなどで実験的に多少の炎症抑制効果は得られていますが、日常的に利用するのは現実的でもないです。
緑茶ですが、これには唾液の緩衝能を助ける働きが少しだけあります。
(緑茶に限らずお茶全般)
緩衝能、というのは歯周病予防には関係がなくてむし歯予防に役立つ効果なのですが、これも〇〇%程度むし歯が抑制できる、という様な話でもなく、理論上少し良い様だ、という程度の話になります。
むし歯予防に関してはフッ素が「多いに」効果的ですから、代わりにはなりえません。
以前のご相談
参考→歯磨き粉が癌の要因になることはないですか?
にも少し関わりますが、むし歯予防のためには歯磨剤を使った方がいいです。
歯周病予防のためにはどちらでも、となります。
ところが歯周病患者さんは一般的に歯根面が露出して、「根面カリエス」という非常に予防が難しいむし歯が多発する様になります。
ほとんどの歯周病(元)患者さんがこの問題に直面します。
となると、歯周病予防のみではなくセットでむし歯予防は考えなくてはなりません。
となると・・フッ素の利用は必須となります。
歯磨剤だけに限らず色々な方法があるので、歯磨剤中のごくわずかな刺激物質や、経皮毒(←※医学用語ではありません。医学的でないものなので解釈に注意 前回の相談中の「洗剤の害を声高に・・」はこのこと)がどうしても不安でしたら、フッ素洗口などの他の方法や、あるいは山田先生の様に極端な食事制限をされても良いと思います。
参考→虫歯予防に対するフッ素の効果的な使用法とは?
前回のご相談の回答で、
>フッ素の化学反応は瞬時ですから、
とあり、それも確かにそう(正確には3〜4秒)なのですが、その後も口内のフッ素イオン濃度が何時間も維持されていくことの方が実は重要で、フッ素(歯磨剤や洗口液の低濃度)の定期的(1日2回以上)な使用をやめるとむし歯の効果的な予防効果はなくなる様です。
また、フッ素イオンは水や唾液で流されてしまいます。
ですから歯磨剤、あるいは洗口液中のフッ素は極力洗い流さない様にして、それを毎日2回以上行うということは、むし歯予防上はとても大切なことですよ。
例えばせっかくフッ素入り歯磨剤で歯磨きをして、その後に歯周病予防のつもりで洗口液を使えば、ほとんど歯周病予防効果もないような液体で、確実にむし歯予防効果のあるフッ素を洗い流してしまうことにもなってしまいます。
お茶でも同じです。
個人的には、歯磨剤の利用をお勧めします。
相談者からの返信
相談者:
teeth68さん
返信日時:2012-01-01 10:12:46
タイトル | 歯周病のために粉末緑茶での歯磨きは効果あるか? |
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質問者 | teeth68さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 70歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯周病(歯槽膿漏)予防 歯磨きに関する疑問 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。