[写真あり] 歯根端切除術の予後 (アメリカ)
相談者:
tak8414さん (32歳:男性)
投稿日時:2012-01-14 03:21:39
参考:過去のご相談
*〔写真あり〕根分岐部病変のようだが歯根端切除術で治る?(米国)
他
お世話になっております。
Apicoectomy Retrograde fillingを米国で受けてまいりました小澤と申します(何度も申し訳御座いません)。
・再度、手術前に説明を受けまして、添付の写真のように(切る方の根に横線を追記してます)、19番(左下6番?)の根を少し切り、周りを洗浄(?)するとのことでした
・立派な拡大鏡は使われていましたがマイクロスコープは使わず
・手術時間は麻酔を含めて40−50分
・最初は、ガリガリ、何か歯の周りを手で削っているようでして、その後、ウイーンという音と共にしばらく何かを機械的に削っているようでした。
(よく虫歯とかを削るときに使うような機械の先に、根の先端をカットするための刃をつけたもの?)
予後は現在順調でして、昨日は20分おきに氷をあてておりましたが、痛み止めも必要なく(違和感も何も御座いません)、腫れもありません。
昨日はうっすらと口の中に血がたまりがちでしたが、今日はなんともございません。
今後1週間は食塩水で1日3,4度ほど、口の中を洗い、その後、再度、経過を診断しにいってまいります。
もちろん、その診断の中で気になる点は確認してこようと思いますが、一般論として事前に知っておきたいことがございます。
1.通常、フィステルは術後すぐに消えるものでしょうか?
あるいは、術後すぐに膿はとまらず、徐々になくなっていくといったものなのでしょうか?
なにぶん、術後であるため歯肉が柔らかく、フィステルというほどのものでもないのですが、元々フィステルがあった箇所の内部に少し膿があるようにも見えるので・・・
2.仮に術後にフィステル=予後が芳しくない、とういことですと、すぐに抜歯するのが一般的でしょうか?
6月には帰国予定ですので、可能であれば、抜歯・インプラント等は日本で落ち着いて受けたいなと思っているので、どういう状況だとすぐに抜歯したほうがいいのかというような目安のようなものがあると(現場のプラクティスといいますか、経験的なものでもよいのですが・・・)、非常に参考になるのですが・・
以上、お忙しいところ申し訳御座いませんが、アドバイスを頂けますとありがたいです。
画像1
*〔写真あり〕根分岐部病変のようだが歯根端切除術で治る?(米国)
他
お世話になっております。
Apicoectomy Retrograde fillingを米国で受けてまいりました小澤と申します(何度も申し訳御座いません)。
・再度、手術前に説明を受けまして、添付の写真のように(切る方の根に横線を追記してます)、19番(左下6番?)の根を少し切り、周りを洗浄(?)するとのことでした
・立派な拡大鏡は使われていましたがマイクロスコープは使わず
・手術時間は麻酔を含めて40−50分
・最初は、ガリガリ、何か歯の周りを手で削っているようでして、その後、ウイーンという音と共にしばらく何かを機械的に削っているようでした。
(よく虫歯とかを削るときに使うような機械の先に、根の先端をカットするための刃をつけたもの?)
予後は現在順調でして、昨日は20分おきに氷をあてておりましたが、痛み止めも必要なく(違和感も何も御座いません)、腫れもありません。
昨日はうっすらと口の中に血がたまりがちでしたが、今日はなんともございません。
今後1週間は食塩水で1日3,4度ほど、口の中を洗い、その後、再度、経過を診断しにいってまいります。
もちろん、その診断の中で気になる点は確認してこようと思いますが、一般論として事前に知っておきたいことがございます。
1.通常、フィステルは術後すぐに消えるものでしょうか?
あるいは、術後すぐに膿はとまらず、徐々になくなっていくといったものなのでしょうか?
なにぶん、術後であるため歯肉が柔らかく、フィステルというほどのものでもないのですが、元々フィステルがあった箇所の内部に少し膿があるようにも見えるので・・・
2.仮に術後にフィステル=予後が芳しくない、とういことですと、すぐに抜歯するのが一般的でしょうか?
6月には帰国予定ですので、可能であれば、抜歯・インプラント等は日本で落ち着いて受けたいなと思っているので、どういう状況だとすぐに抜歯したほうがいいのかというような目安のようなものがあると(現場のプラクティスといいますか、経験的なものでもよいのですが・・・)、非常に参考になるのですが・・
以上、お忙しいところ申し訳御座いませんが、アドバイスを頂けますとありがたいです。
画像1
回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-01-14 07:57:31
回答2
歯科医師の松山です。
回答日時:2012-01-14 16:15:21
私には何故歯根端切除をしたか理解に苦しみます。
近心根の歯根膜腔拡大から、近心根の歯根破折を疑います。
フィステルができた場所は、あえて言えば6番頬側で5番寄り、歯肉縁から3ミリくらいのところではありませんか?
近心根の歯根膜腔拡大から、近心根の歯根破折を疑います。
フィステルができた場所は、あえて言えば6番頬側で5番寄り、歯肉縁から3ミリくらいのところではありませんか?
相談者からの返信
相談者:
tak8414さん
返信日時:2012-01-14 17:06:39
細見先生、
早速の御返事ありがとうございます。
なるほど、一般的には消えていくのですね。
少し、様子を見て、気になったらすぐに担当医に相談したいと思います。
松山先生、
ありがとうございます。
歯根膜腔拡大・・・今はじめて知りました。
なるほど、その場合は歯根破折が疑われるのですね。
歯根破折は、歯根端切除術中には気づけないものなのでしょうか?
また、フィステルがあった場所は、おっしゃるように歯肉縁から3mmくらいのところ(浅いといいますか、割と歯に近かったです)で、場所は6番頬側真横と、6番と一番奥の歯(7番?)の間あたりに二つ山ができておりました。
フィステルの位置からも何かわかることがあるのでしょうか?
小澤
早速の御返事ありがとうございます。
なるほど、一般的には消えていくのですね。
少し、様子を見て、気になったらすぐに担当医に相談したいと思います。
松山先生、
ありがとうございます。
歯根膜腔拡大・・・今はじめて知りました。
なるほど、その場合は歯根破折が疑われるのですね。
歯根破折は、歯根端切除術中には気づけないものなのでしょうか?
また、フィステルがあった場所は、おっしゃるように歯肉縁から3mmくらいのところ(浅いといいますか、割と歯に近かったです)で、場所は6番頬側真横と、6番と一番奥の歯(7番?)の間あたりに二つ山ができておりました。
フィステルの位置からも何かわかることがあるのでしょうか?
小澤
回答3
歯科医師の松山です。
回答日時:2012-01-14 17:47:25
>歯根端切除術中には気づけないものなのでしょうか?
該当歯根でもわかることがあるとは限りません。
カット線が入っているのは遠心根で、近心根の破折を疑っているわけです。
フィステルは、原則的に体表に一番近いところに開孔します。
歯根尖部の炎症なら、もう少し深いところにできることが多いですし、脹れ方も違います。
近心根の歯根破折を疑って記したわけです。
(根尖部に透過像が見られず、槽間中隔(歯根分岐部)に透過像が見られることから。)
該当歯根でもわかることがあるとは限りません。
カット線が入っているのは遠心根で、近心根の破折を疑っているわけです。
フィステルは、原則的に体表に一番近いところに開孔します。
歯根尖部の炎症なら、もう少し深いところにできることが多いですし、脹れ方も違います。
近心根の歯根破折を疑って記したわけです。
(根尖部に透過像が見られず、槽間中隔(歯根分岐部)に透過像が見られることから。)
相談者からの返信
相談者:
tak8414さん
返信日時:2012-01-15 04:44:06
回答4
歯科医師の松山です。
回答日時:2012-01-15 09:49:31
>その時点で抜歯ということですよね
遠心根歯根端切除、近心根の歯根破折であれば抜歯せざるを得ないかもしれません。
化膿したまま置いておくのはあまりよくありません。
歯槽部の吸収が大きくなりインプラントが不利になりますから。
歯根分岐部の破折の可能性、髄床底部の側枝の存在も疑わなければいけないのですが。いずれにしても予後は悪いような気がします。
遠心根歯根端切除、近心根の歯根破折であれば抜歯せざるを得ないかもしれません。
化膿したまま置いておくのはあまりよくありません。
歯槽部の吸収が大きくなりインプラントが不利になりますから。
歯根分岐部の破折の可能性、髄床底部の側枝の存在も疑わなければいけないのですが。いずれにしても予後は悪いような気がします。
相談者からの返信
相談者:
tak8414さん
返信日時:2012-01-15 14:49:50
松山先生、
ご丁寧にわかりやすくご説明くださり、ありがとうございます。
頂いたアドバイスを踏まえて、今後の経過を見守りたいと思います。
本当にありがとうございました。
小澤
ご丁寧にわかりやすくご説明くださり、ありがとうございます。
頂いたアドバイスを踏まえて、今後の経過を見守りたいと思います。
本当にありがとうございました。
小澤
タイトル | [写真あり] 歯根端切除術の予後 (アメリカ) |
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質問者 | tak8414さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 32歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯根端切除術 その他(写真あり) アメリカ(米国) 根の病気(根尖病変・根尖病巣) 歯根破折 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。