臼歯のクラウンの銀と銅の溶け出しが心配。もっと高カラットの方が安全?

相談者: しろうとさん (33歳:男性)
投稿日時:2012-04-12 08:45:16
参考:過去のご相談
最も良い歯科用金属と聞いた白銀加金は、金とプラチナの合金ですか?


こんにちは!

現在第一臼歯3本にクラウンが被せてあります。

素材が金68%プラチナ7%含み、残り25%が主に銀と銅でできた合金です。

銀と銅の溶け出しが心配な為、個人的にはもっと高カラットの方が安全と考えています。

このままで大丈夫なのでしょうか?
取り替えたほうが良いのでしょうか?

回答宜しくお願いします!
 


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-04-12 09:10:34
成分からみると、白金加金合金のようですね。

かなり上等な部類の金属になると思います。

個人的には問題ないと思いますが、どうしても気になるようなら、オールセラミックの様なメタルフリーの素材を使えば良いと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-04-12 09:11:24
こんにちは。

大丈夫かどうかは、リスクの考え方になります。

例えば「青信号なら横断歩道を渡って大丈夫か?」という質問があったとして、大半の人なら大丈夫と答えるかも知れませんが、赤信号に気づかず突っ込んでくる車もゼロとは言い切れませんよね。

今回のクラウンの場合もそれとニュアンス的に近く、圧倒的に大多数の方はもっと不安定な保険用金属(金が12%、銀が60%ぐらい)でも自覚出来るほどの問題は出ません。

しろうとさんの場合は、それに比べればハイカラットですので、相当安全そうな感じはします。

ですが最近は金にアレルギー反応を示す患者さんもアレルギー科などには多く訪れるのが現状ですから、確率で比較するなら金属アレルギーが不安ならオールセラミックの方がまだ安全でしょうね。

個人的には金が12%か68%かなら多少いい様な気はしますが、例えば68%か90%かぐらいの違いなら、リスクとしては大差ない様なイメージがありますね。
(どちらにしても滅多に問題の出るものではないので、あくまでイメージです)

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-04-12 09:13:04
しろうとさまこんにちわ。

金属の溶出を気になさっているようですね、歯科用金属として作られているものと考えられるので、現在金属アレルギーを起こしていないのなら心配なさらなくてもいいと思います。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-04-12 13:04:10
現時点で金属アレルギーや適合不良などの問題が無いなら・・・

いじってその他の問題を引起すリスクの方が、溶出によるリスクより高いと思います。


どうしても気になるなら、細見先生のご回答のように金属を使わない方法が良いと思います。


ご参考まで・・・

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-04-12 17:42:58
こんにちは。

>このままで大丈夫なのでしょうか?
>取り替えたほうが良いのでしょうか?

簡単なようで難しい質問ですね。

たとえばここで我々が「大丈夫です。取り替える必要はありません!」と言えば、納得される程度のご心配なのであれば簡単なのですが、(ただ、100%大丈夫だとはここでは言えませんが)文面を見る限り、そうではない気がします。

つまり、大丈夫かそうでないかは、しろうとさんの気持ち次第ではないかと思います。

ですので回答としては他の先生方がおっしゃるように、どうしても気になるなら、金属を使わない方法で、となりますね。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2012-04-12 18:58:29
他の回答にもありますように、アレルギーなどが発現している場合には別ですが、現状問題無いようでしたらそのままでもかまわないように感じます。

歯科用合金というのは、それぞれ適材適所でメーカーにより成分が決められているものです。

高カラットだと良いかというと、そういう場合もありますしあるいはそれだと硬度が足りないために不適となる場合もあります。

そういった上での金属の選択なのだと思います。

ご参考になさって下さい。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: しろうとさん
返信日時:2012-04-12 19:04:29
こんばんは!

諸先生方の丁寧な回答、本当にありがとうございます!



もう一つ質問があります。

歯科用金属を調べると、「陶材焼付用金属」と「鋳造用合金」の2つをよく目にします。

前者は貴金属90%以上の合金が多く後者は貴金属70〜80%位に留まる製品が多いです。

何か理由があるのでしょうか?     
宜しくお願いします。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2012-04-12 19:26:46
>「陶材焼付用金属」と「鋳造用合金」

金属の使い方に違いが有ります。

前者は陶材溶着鋳造冠(俗称メタルボンド)を作る為に利用します。
これは文字通り金属の上に陶材を盛り炉に入れ焼き上げます。
そのため加熱と冷却を繰り返します。
そのため熱収縮に対して注意をしなければなりません。
また、陶材を焼く焼成温度に耐える金属でなければなりません。
その対策をとってある金属と認識して下さい。

一方鋳造用金属は単に冠を作る為の金属です。

簡単な説明ですが、参考にして下さい。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2012-04-13 19:29:59
>銀と銅の溶け出しが心配な為、個人的にはもっと高カラットの方が安全と考えています。

他の先生が触れていないようなので、いまさらながら回答させていただきますが、銀も銅も必須元素です。
つまりある程度の量は人間にとって不可欠です。

歯科用の金属から過剰摂取になるほど溶け出すことは考えにくいので、過剰摂取という点からは安全と言っていいと思います。


あと、他の先生も書かれているようにアレルギーの可能性はあります。

ただ、その場合、銅は確かにアレルギーを起こす可能性が少なくありませんが、(イメージとは違うと思いますが)銀よりも金のほうがアレルギーを起こしやすいです。
ですので高カラットにすると良いとは一概には言えません。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2012-04-13 22:10:34
≫≫ 歯科用金属を調べると、「陶材焼付用金属」と「鋳造用合金」
の2つをよく目にします。
>前者は貴金属90%以上の合金が多く後者は貴金属70〜80%位に留まる製品が多いです。
>何か理由があるのでしょうか?

※ お詳しいですね。田部先生が、言われる通りです。

@ 陶材焼付用金属 …… セラミックを金属の上に焼き付け、冷やすため、融点が、高温になる性質を持つ、合金です。

A 鋳造用合金 …… 金属の単独冠、レジン前装冠などに用いられます。

 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: しろうとさん
返信日時:2012-04-14 18:46:59
皆様、丁寧なご回答を誠にありがとうございました。

森川先生のご回答には、思わず「はっ!」としました。


歯科用の金属から過剰摂取になるほど溶け出すことは考えにくいので、過剰摂取という点からは安全と言っていいと思います。

「絶対に溶け出さない」ことを重視するのであれば、メタルフリーの素材を選べばよいのですよね(細見先生ありがとうございます)。

ただ…先生方から様々な情報を教えていただき、私はあくまでも「金という素材が好きである」ということを感じました。

本当にありがとうございました!



タイトル 臼歯のクラウンの銀と銅の溶け出しが心配。もっと高カラットの方が安全?
質問者 しろうとさん
地域 非公開
年齢 33歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ クラウン(差し歯・被せ)その他
補綴関連
材料・機材関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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