歯科大学病院にあるレントゲンは開業医にあるものより高性能なのか?

相談者: 鹿鹿さん (44歳:女性)
投稿日時:2012-05-18 02:23:46
参考:過去のご相談
大学病院で行われる補綴の技術レベルはどうなのか?



歯学大学病院にあるレントゲンと開業医にあるレントゲンでは解像度が違うのでしょうか?
大学病院にあるレントゲンの方が精度が良かったりするのでしょうか?


実は数件訪れた開業医のレントゲンではいずれも根管治療終了後のレントゲンでは薬もちゃんと詰まってるし影もないと言われました。
しかし、昨日受診した某歯科大学病院ではレントゲンに薄らと影があると言われました。

ほんの薄く影があると言われたら素人の私でもわかりましたが、これは大学病院にあるレントゲンが高解像度だから見えたのでしょうか?


その影が治る過程での影でこれからさらに薄くなる過程なのか、根管充填後に暫く放置してたことで新たな感染源が根管内に侵入して発生した薄い影なのかはわからないと専門の先生は仰ってました。
再治療の必要性も緊急性はないが、悪くなる前にやっておいた方が
安心でしょうと言われました。

先生曰く、

「影をゼロにすることを目指してるけど、影をゼロにするのは100%できるとは言えない。」

とのことでした。



根管治療後に何も痛みもない状態で再度根管治療をすると、比較的容易なのでしょうか?

最初の根管治療は難なく終了しましたので、同じように簡単に済むのならもう1回大学病院でやってもいいのかなと思ってますが、先生方のお考えを聞かせてください。


また根管充填後に仮歯も仮蓋もしない状態でどのくらい放置してたら、再度根管治療をしたほうが無難なのでしょうか?
できるだけ早くコアもクラウンも付けた方がいいのはわかるのですが、目安として仮歯の状態では何か月くらい大丈夫だと言われてるのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-05-18 07:58:50
>歯学大学病院にあるレントゲンと開業医にあるレントゲンでは解像度が違うのでしょうか?

機種による違いはあるかもしれませんが基本は同じです。



>最初の根管治療は難なく終了しましたので、同じように簡単に済むのならもう1回大学病院でやってもいいのかなと思ってますが、先生方のお考えを聞かせてください。

意味が無いと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-05-18 08:05:07
レントゲンにはアナログデジタルの両方があり個人的にはアナログの方が高解像度だと思います。

またデジタルのレントゲンの場合はCCDセンサーとIPなどの種類がありメーカーごとに解像度に差があると思います。

開業医と歯科大学での受診の時間的間隔はどれぐらいでしょうか?かりに根尖病変があった場合進行すれば影が新たにできることはあると思います。


根管充填後に仮歯も仮蓋もしない状態でどのくらい放置してたら、再度根管治療をしたほうが無難なのでしょうか?

早いと月単位で根尖への感染が起こると思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-05-18 08:13:02
病がある=影ができる

ことは”よく”ありますが

影がある=病気がある

とは必ずしも言い切れないのです。
特に根の治療の際に、骨性瘢痕治癒という状態になっているとX線上では区別が難しいです。
実際、私自身、過去に何ケースか

『影があるから抜きましょう!』

といって、抜いて病理検査をしたら

”瘢痕です。炎症症状はありません”

と帰ってきたケースがかなりあります。



なので、”影”に対して目くじらを立てないようにして下さい。

それよりは

疼痛
腫脹
発赤
発熱
機能障害

という 炎症の5大徴候があるかどうかを”まず第一に”重視したほうが良いと思います。

X線診断では確定診断は不可能ですので。



ちなみに、大学病院と開業医での機械の差は無いと思います。
とくに、国立大学は進歩的な開業医よりも5年以上機器導入は遅れている傾向にあります。

しかし大学病院の圧倒的なアドバンテージはX線画像を読み取る”読影力”です。

専門の部署があり、朝から晩まで画像と睨めっこしているので診査診断の能力には長けていますし、”撮影方法・機械の調子”などについても事細かくチェックしているのでコンスタントに”いい画像”を撮影しています。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-05-18 09:16:07
レントゲンにはアナログデジタルの両方があり個人的にはアナログの方が高解像度だと思います。

個人的には逆に思えますが^^;

アナログは撮った後に徐々に劣化していきますし・・・


アナログで撮影している先生や、10年前ぐらいにデジタルを導入した先生がウチに見学に来ると、今のデジタルの綺麗さにびっくりされますよ。

デジタルは、コントラストを強く付けたり、画像の白黒反転が出来て便利ですよ^^


ただ、タカタ先生がおっしゃるように、やはりレントゲンは白黒の影絵なので、先生の読影能力による部分が大きいですね。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-05-18 09:45:18
鹿鹿さん、こんにちは

>歯学大学病院にあるレントゲンと開業医にあるレントゲンでは解像度が違うのでしょうか?
>大学病院にあるレントゲンの方が精度が良かったりするのでしょうか?

基本的には同じですが、撮影条件や現像の条件によって、変わってくると思います。

大学病院の場合はほとんどデジタルだと思いますし、条件などは放射線科の専門の先生がシビアに設定していますので、非常に見やすいレントゲンであることは確かでしょうね。



根管治療後に何も痛みもない状態で再度根管治療をすると、比較的容易なのでしょうか?

容易であるかないかは痛みの有無ではなくて、根管の形態や状態(根管の数や側枝やイスムスなど)によって変わってきます。

症状がなく根管治療して間もない場合は、私は治療せず経過観察することが多いです。



>レントゲンにはアナログデジタルの両方があり個人的にはアナログの方が高解像度だと思います。

確かに解像度という点ではアナログのほうが優れているはずですよね。

でも結局アナログの場合、撮影の条件や現像の条件によって、非常に影響を受けますので、デジタルのほうがきれいにみることができるのだと思います。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2012-05-18 13:33:44
レントゲンにはアナログデジタルの両方があり個人的にはアナログの方が高解像度だと思います。

>確かに解像度という点ではアナログのほうが優れているはずですよね。

>でも結局アナログの場合、撮影の条件や現像の条件によって、非常に影響を受けますので、デジタルのほうがきれいにみることができるのだと思います。


私も畑田先生の意見に同意です。

アナログはフィルムそのものの差や、現像法や、現像液そのもの、温度、定着、水洗などの条件に大きく左右されます。

さらに、自動現像器のような機械化によってさらに画質が落ちます。
手で正確に現像するには非常に手間がかかります。


しかし、多くの条件をクリアーすれば、デジタルよりずっときれいです。
TVのハイビジョンと普通の映像ぐらいの差はあるように思います。

私のところでは、手で条件を細かく設定して現像していますので、今までに、業者がデジタルの新製品が発売されるたびに、持ってきてもらい、自分たちの口の中で実際に撮影現像して試してみますが、今まで、私のところのアナログよりきれいに撮影できたものは有りませんでした。



>アナログは撮った後に徐々に劣化していきますし・・・

確かに劣化は有りますが、後処理をきちっと行えば、10年前のものでもほとんど差がありません。



>ウチに見学に来ると、今のデジタルの綺麗さにびっくりされますよ。

うちの見学にみえる先生や、うちの症例発表をみられた先生は、うちのアナログのきれいさにびっくりしますよ!!

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2012-05-18 13:51:53
ウチも開業時はアナログでした。
過去のレントゲンは処理が悪かったのか今見るとみたい部分がはっきり見えません。
(貰い物の自動自現機で現像していましたが^^;)


>しかし、多くの条件をクリアーすれば、デジタルよりずっときれいです。

>うちの見学にみえる先生や、うちの症例発表をみられた先生は、うちのアナログのきれいさにびっくりしますよ!!

たぶんベテランのスタッフがいる小牧先生の歯科医院であればいいかもしれませんが、誰が同じことをしても同じ条件で現像できるデジタルの方が理にかなっているかと・・・

推測になりますが、アナログレントゲンを今のデジタル以上の現像が出来て、なおかつ保存出来ている歯科医院ってそんなに多くはないと思いますが。
  
また小牧先生の所に行った際に色々教えて下さい^^



実際綺麗に現像出来ても読影能力に大きく左右される問題だとは思っています。

今日の午前中はデンタルでもCTでも分らない症例が1ケース出てきてしまいました・・・
   

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2012-05-18 14:15:35
>たぶんベテランのスタッフがいる小牧先生の歯科医院であればいいかもしれませんが、誰が同じことをしても同じ条件で現像できるデジタルの方が理にかなっているかと・・・

確かに、デジタルほうが、現像に左右されることなく一定の画像が得られますね。
特にイメージングプレート方式はかなり、良い画像が得られるように思います。


私のところは、10年以上の長期の患者さんで、過去からの変化を診て診断しますので、今更デジタルに変えられれないという事情も有ります。
そこで、現像条件を何度も試してみたり、スタッフを徹底的に教育したり、頻繁に現像液を変える等の努力をしています。



>推測になりますが、アナログレントゲンを今のデジタル以上の現像が出来て、なおかつ保存出来ている歯科医院ってそんなに多くはないと思いますが。

当たり!


  
>また小牧先生の所に行った際に色々教えて下さい^^

将来的にはデジタルも検討しなければいけないと思っているので、こちらこそ教えてください。



>実際綺麗に現像出来ても読影能力に大きく左右される問題だとは思っています

読影能力にプラスして、撮影条件(フィルムの位置とコーンの角度)も大きな要因ですね。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2012-05-18 14:31:10
レントゲンに関しては機械より撮影する人間の影響の方が大です。

大学病院の放射線の技師さんはそれだけで飯を食ってます。

ちょっとくらい新しい機器を使っているからといって、一般の歯科医院歯科医師と同レベルでは恥ずかしくて生きていけないと思われます。
(スペシャリストの開業歯科医師は除きます)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 鹿鹿さん
返信日時:2012-05-19 15:50:20
先生方有難うございました。

大学病院ではレントゲン写真は全体的に白っぽく、開業医で撮ったレントゲン写真は全体的に黒若しくは灰色ぽく、大学病院でのレントゲンはちゃんと見やすいようにデジタル処理されてるのだろうとは思いました。

開業医のレントゲンではデジタルの所もありましたし、恐らく古い設備の歯科医院の所はアナログであったのかと思います。
ただ両方とも背景が黒っぽく、根管の影は見えませんでした。


開業医のレントゲンだとどこも背景がグレー色ぽく設定してるのかと思いますが、もっと見やすく白っぽく設定はできないのでしょうか?
歯科医の先生方が見やすいのが一番なのでしょうが。
回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2012-05-19 17:19:25
フィルムタイプのレントゲンは固いところを白、柔らかいところを黒で表現するようになっています。
当然デジタルも基本はこれです。

ですから多くの歯科医、医師、看護師、衛生士、放射線技師も同様にこのタイプに慣れていると思います。


患者さんに説明する場合は白黒反転することはデジタルなら可能です。
フィルムでは不可能だと思います。

回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2012-05-19 19:08:42
≫≫ 開業医のレントゲンだとどこも背景がグレー色ぽく設定してるのかと思いますが、もっと見やすく白っぽく設定はできないのでしょうか?

※ デジタルレントゲンですと、白黒反転の他に、赤ー緑色のコントラスト、影絵をつける……などの、オプションもあります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 鹿鹿さん
返信日時:2012-05-24 01:13:17
先生方、お答え有難うございました。



タイトル 歯科大学病院にあるレントゲンは開業医にあるものより高性能なのか?
質問者 鹿鹿さん
地域 非公開
年齢 44歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
レントゲン写真
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
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