1年前の銀歯治療以来、唇の荒れと腫れ。剥離性口唇炎でしょうか

相談者: いさりんこさん (39歳:女性)
投稿日時:2013-09-02 19:41:12
以前にも相談させていただいたのですが、唇の荒れと腫れが全く治りません。

一年前に、右奥歯と左奥歯に虫歯があり保険の銀歯にしました。
この治療中からだんだん荒れてきて、今まで色々な病院に受診しました。

内科では、ビタミン不足と言われ、耳鼻科でも原因がわからず、口腔外科ではカンジタの検査もしましたが、陰性で、大学病院からの紹介で、背中全面にパッチを貼って金属アレルギーと醤油の検査をしました。
何種類かの醤油に反応と二種類の金属に反応しました。

銀歯にも、この種類の金属を使用している可能性があるため、セラミックにしました。
今、片側だけ入ったのですが、ますます酷くなる感じがします。
まだ片側なので、なんともわかりませんが、ご飯の後に赤くなり、唇の境目が真っ赤でカサカサになり、皮が固くなり、すぐめくれヒリヒリになります。

ネットで調べていたら、剥離性?口唇炎というものではないでしょうか?
毎日、苦痛でなりません。
何とか治していただける病院があるならと思っています。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2013-09-03 00:56:29
こんにちは。

症状の感じからは確かに剥離性口唇炎のようにも思えますね。
剥離性口唇炎は金属アレルギーや自己免疫疾患、細菌感染などとの関連も疑われていますが、はっきりとしたことはわかっていません。
血液検査や病理組織検査も受ける必要があると思います。

治療法も定まった方法はなく、幾つかの治療法を試してみることになると思います。
文献もほとんどありませんが、副腎皮質ホルモンの軟膏塗布が有力です。
漢方薬も効果があるかもしれません。

最近私が経験した患者さんの剥離性口内炎に対しては、副腎皮質ホルモンの軟膏塗布でほぼ治りました。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2013-09-03 08:49:36
いさりんこさん、おはようございます。
唇の荒れと腫れが長く続いていらっしゃるようですね。

樋口先生がおっしゃるように、説明からは剥離性口唇炎の可能性が高いという印象を受けます。
もう一つ考えられる可能性としては、actinic cheilitis(光線性口唇炎)などがございます。

光線性口唇炎は、唇と皮膚の境界線が不明瞭になり、荒れて皮がめくれやすくなり、クリームなどを縫ってもなかなか治らない状態が続きます。
これは、下唇に起こりやすく、外で働く機会が多いような、紫外線に長時間さらされる方に好発します。
白人に多く見られ、比較的日本人には少ないです。

いさりんこさんが、「唇の境目が真っ赤で」とおっしゃっているので、炎症性変化である剥離性口唇炎の方が可能性としては高いと思います。
剥離性口唇炎は副腎皮質ホルモンの軟膏で改善することが多いですが、光線性口唇炎は、改善しないのでこれが鑑別の手掛かりとなる事もございます。

一般的に、鑑別疾患に何が挙げられるかにもよりますが、治療を開始して2週間以上経過しても改善しない病変は病理組織検査をする事が多いです。
病理組織検査を行うと、その組織で何が起こっているのかを見れるため、それに応じた治療の計画をたてることができるので、有益である事が多いです。

あくまでも、いさりんこさんの唇を実際に診たわけではないので、一般的な話をさせていただきました。
今かかっている先生に、これらの疾患の可能性や、病理組織検査や血液検査などの必要性をご相談いただくのがよろしいかと思います。

ご参考までに。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: いさりんこさん
返信日時:2013-09-04 00:03:15
先生方、とても親切にわかりやすく教えて下さりありがとうございます。

前に、耳鼻科でいただいたキンダーベートを昨日からつけています。
ベロベロ古い皮?がめくれて、新しい皮が出ているような感じもします。

あと、質問なのですが、今日友達に、小麦アレルギーじゃない?と言われ、気になっています。
もともと、アレルギーはありませんが、パンや麺類をよく食べます。醤油が唇にしみたり、なんとなく、喉が苦しいような感じもしてきました。
それ以外には何の症状もありません。

小麦アレルギーで、唇だけに、こんなに顕著に症状がでるものなのでしょうか?
蕁麻疹などは全く出ません。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2013-09-04 23:40:12
いさりんこさん、こんにちは。

Celiac Disease (セリアック病)と呼ばれる、小麦アレルギーの一種(グルテン・麩質)で、口腔粘膜症状が顕著に現れるとされる状態がございます。
これは、アメリカでは100人に一人くらいの頻度で起こると言われていますが、日本人には非常に稀であると考えられています。

症状は主に下部消化管症状で、腹痛、下痢、嘔吐、栄養吸収不全、体重減少などが挙げられます。
口腔粘膜症状(舌の炎症16%、口内炎の頻発42%、地図状舌7%)も頻繁に見られるという報告がある事から、唇の症状も小麦アレルギーの一つではないかとご友人は考えられたのだと思います。
しかし、セリアック病は、唇の症状に関しては報告はされていません。

さて、キンダーベートで症状が改善するのであれば、唇の病変は炎症性変化であると判断ができると思います。

次に原因を探すとしたら、アレルギーも可能性の一つとして考えるのが妥当だと思います。
唇の症状の波と、自分の生活を照らし合わせて考える事がヒントとなる事がありますので、担当している医師と相談しながら治療の計画を立てていってください。

ご参考までに。




タイトル 1年前の銀歯治療以来、唇の荒れと腫れ。剥離性口唇炎でしょうか
質問者 いさりんこさん
地域 非公開
年齢 39歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 保険のインレー(銀・金属)
口腔外科関連
唇の病気・異常
歯科金属アレルギー
回答者




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  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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