歯周病が中々治らない、歯周病最新治療の普及はいつごろ?

相談者: ユキエさん (59歳:女性)
投稿日時:2014-01-27 11:50:38
こんにちは

治療中の歯周病が、なかなか治りません。

現在、過酸化水素水(オキシドール)とブルーレイ照射で歯周病菌を100%近く退治する実験的治療が東北大学で行われているそうです。

革命的な方法と思われますが、その治療を受けたいと思います。


どの程度の年数で一般の歯科医に普及するのでしょうか。

もしその治療法が確立しても耐菌性との戦いは続くのでしょうか。


ご意見お聞かせください。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-01-27 12:12:00
こんにちは。

歯周病が治らなくて困っていらっしゃるようですね、最新治療については判りかねますが、歯周病の原因はプラークです。

したがってプラークを出来にくいようにすることと、歯に付着したプラークをきれいに落とせることです、これさえ出来ればよほどひどい歯周病でない限り治っていきます。


先ずプラークを出来にくくするためには原因であるおさとうを減らすことです、具体的にはお菓子を止めてしまうことです、これだけでも歯周病は改善してきます。

もし全く止めてしまうことが出来ないと仰るなら、お菓子の量を減らすことです、せめて一日一種類一個にしましょう。


もうひとつのプラークをきれいに落とすことですが具体的には毛先磨きをマスターすることになります。

歯面に直角に歯ブラシの毛先を当てて軽くこすることになります、また歯ブラシ選びも重要です、磨きにくい歯ブラシを使って磨くと苦労してもきれいに落としきれません。

お勧めの歯ブラシはGC社のプロスペックヤングです、もうひとつ最後に歯磨剤を使わないことです。

だまされたと思ってやってみてください、うまく出来ればいい結果がでてくるでしょう。


歯周病 http://www.yamadashika.jp/perio.html
毛先磨き http://www.yamadashika.jp/prevent08.html#kesaki
ノンペースト・ノンウオーター http://www.yamadashika.jp/prevent08.html#04
ブラッシングの威力 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=52
お勧めの歯ブラシ http://www.yamadashika.jp/prevent08.html#haburashi

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-01-27 12:47:08
本当に革命的な治療方法なのか?それがまず問題です。


次に、一般に普及するのか否か、ですが、そうそう簡単に普及するのはないだろうと思いますし、それが保険導入されるのかどうか?治療費がどれくらいになるのか?が全く不明です。

歯周病菌は常在菌ですから100%いなくしたら、他の菌が繁殖することになり、それが良いことなのかどうか?それも検討しないといけないでしょう。


患者さんは新しい情報とかで革命的とか新しいとかの言葉に弱いのが常です。

しかし、現時点で確立されている方法である程度治療効果が認められているのですから、まずは現時点でちゃんと専門家に治療していただいて、患者さんご本人も全面的に協力して頑張って直していくのが先決だと思います。


歯周病治療は、何処の歯医者でも出来る、と言うようなものではありません。
まずはちゃんとした専門家に頼られることをお勧めします。



何時出来るのか分からない薬、治療方法を当てにして、現時点で悪くなるままにしてはいけないと思います。
まず足元から、出来ることか、らちゃんとするのが筋道ではないでしょうか?

失礼しました。

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回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-01-27 14:20:48
ユキエ さん、こんにちは。

>革命的な方法と思われますが、その治療を受けたいと思います。

どのような治療であれ、よく説明を受け、納得してから治療を開始なさってくださいね。



>どの程度の年数で一般の歯科医に普及するのでしょうか。

本当に良い効果が現れるのでしたら、数年の内には普及するかと思います。



>もしその治療法が確立しても耐菌性との戦いは続くのでしょうか。

松元先生も書いていらっしゃいますが、菌交替現象が懸念されますので、治療開始前に、この辺りについて、よく説明をしていただくことをお勧めします。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ユキエさん
返信日時:2014-01-27 23:15:56
山田先生 ありがとうございます。



>よほどひどい歯周病でない限り治っていきます。

本当に「治る」のでしょうか。

★ ネット情報では歯周病は一生治らないとされています。


もともと甘味類、菓子も好まず。

ところが数年前から糖尿病の危険値がジワジワ上がっています。
歯周病が原因かもしれません。


プラークを落とすことが基本中の基本ということですね。、

その効果が上がらないのは歯垢が落ちていないからですか?
ブラッシング改革する必要があるのかもしれません。


私は山田先生紹介の歯間ブラシ歯茎に縦入れのYouTube動画を見たことがあります。

歯科衛生士に聞いたら、歯間ブラシ先の針金が粘膜を傷めると言われました。
でも先端がゴム製の歯間ブラシ見つけました。


その事でご指導受けたいので次回また質問させていただきます。


どうぞよろしくお願いします。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ユキエさん
返信日時:2014-01-27 23:38:35
松元先生
小林先生

丁寧なご回答ありがとうございます。



常在菌のバランスを欠く・・・という点で混乱しています。

多少の歯周病菌は必要悪ということでしょうか?

歯周病菌を100%死滅させることが不可能なので治ったように見えても、油断してはいけないと考えていました。



歯周病は赤ちゃんのときは無菌でも成長の段階で肉親から移る。

歯周病予防歯磨きで自らの菌を少しでも減らすという点と、他人から菌をもらわないように注意すること。

このように解釈していました。


善玉菌ばかりになると口腔内で不都合が起きるのでしょうか?
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-01-28 10:44:49
ご相談ありがとうございます。


>常在菌のバランスを欠く・・・という点で混乱しています。
>多少の歯周病菌は必要悪ということでしょうか?
>善玉菌ばかりになると口腔内で不都合が起きるのでしょうか?


歯周病は確かに病原性の細菌との戦いと言えます。
しかし、死滅させるほど強い方法が必ずしも良いとも言えません。

細菌学は非常に複雑です。
健康をかなえる人間の身体の仕組みはもっと複雑です。


もともと、お口の中には約500種類の菌等がいるといわれています。
そして人間は口の中だけではなく、腸の中も顔や皮膚の表面にも無数の細菌が着いていて、実は細菌によっても人間は守られています。

それを人間は都合良く善玉菌などと呼んでいますが、善玉菌も豹変して病気を起こすこともあります。


つまり悪役も善玉も、それになりきる種類と、状況によって性格を変える菌もいることが分かっています。
悪役にも大事なお役目があるらしいのです。

善玉菌と悪玉菌の区別すら難しいのです。

区別すら難しい悪玉菌だけを選んで死滅させる方法は不可能ですから、強力な治療方法とは、戦争の絨毯爆撃か原爆攻撃のように根こそぎ全滅を狙う方法が簡単です。

その方法で、そもそも善玉菌だけが生き残ることは難しいと言えます。


人間と細菌は運命共同体というか、助け合い関係です。
免疫力とか栄養とかが身体に良いとご存じでしょうが、細菌と口の病気とそれらも深い関係にあります。

ですから、その最新の方法が善玉菌まで死滅させるほどでは別のトラブルを作ってしまうリスクも出てきます。


もちろん病原菌が増えて困った病気になっては困ります。
そのために、歯周病治療とか、歯周病予防虫歯予防とかの治療を受けることが必要になります。


最新の大学などの基礎研究というものは、その一部分だけを切り取っていて、一生健康でいられる医療に生かす応用まで広く考えているわけではありません。

現実的には基礎研究だけではなく、臨床研究という医療効果の判定までした治療方法を実践することが確実で、困った未知の副作用も起きないはずです。


それには今行われている歯周病治療が一番確実です。
平凡で物足りないかもしれませんが、一番治ります。


もちろん、最新の基礎研究が臨床応用された報告が出れば、開業医の治療方法も変わり、もっと良くなることでしょう。

歯周病と糖尿病の関連も浅くないといわれています。
栄養など、全身を考えた歯周病治療がとても重要です。


健康を目指した医療に継続的に通院することしかありません。

思いついたことも必ずその中で相談して下さい。
自己診断は危険です。

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回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2014-01-28 11:21:22
ユキエ さん、今日は

>常在菌のバランスを欠く・・・という点で混乱しています。
>多少の歯周病菌は必要悪ということでしょうか?

歯周病菌がいるからといって歯周病になるというわけではありません。

細菌の数や、抵抗力、発症する為の誘因がそろって発症します。

どのような感染症でも同じことがいえます。

例えば、胃潰瘍の原因菌はピロリ菌といわれています。
日本人の多くの人は、ピロリ菌を持っていますが、全員が胃潰瘍になるわけではありません。



歯周病菌がいても、歯周病が発症しなければ問題ありません。
また、不幸にして、歯周病が発症しても、歯周病菌がいても、治療をして、歯周病が治れば問題ないわけです。

治療の目的は歯周病菌をゼロにすることではなく、歯周病を治すことです。


また、歯周病は多種の菌による複合感染です。
お互いの菌が共生(助け合ったり)して、あるいは拮抗して、作用しています。
歯周病菌の関しては、現時点ではあまり良くわかっていません。

今わかっている菌だけを、コントロールしたからといって、歯周病が治るわけではありません。



>歯周病菌を100%死滅させることが不可能なので治ったように見えても、油断してはいけないと考えていました。

「治ったかにみえる」のではなく、治すことはできます。
治っても再発するということです。


歯周病は治っていることがわかりにくいので、治ってなくて、「治ったかにみえる」場合は、ちゃんとなのしてもらって下さいね。



>歯周病は赤ちゃんのときは無菌でも成長の段階で肉親から移る。

歯周病菌の伝播元については、口腔内の細菌は、成長過程では保育者から伝搬することが多いと思いますが、小さなお子さんは、歯周病菌が住み着ける環境にないので、歯周病菌については、ある程度成長して、家族間や夫婦間等で伝搬することが多いようです。



歯周病予防は>歯磨きで自らの菌を少しでも減らすという点と

厳密にいえば、歯磨きで、歯周病菌が住みやすい環境を作る細菌を減らして、歯周病菌が住みにくい環境を作るということだと思います。

とは言っても、正しい歯磨きをするということですね。



>他人から菌をもらわないように注意すること。

伝搬を防ぐことはできませんから、そのような注意は必要ないと思います。
それよりも、伝搬しても、お口の中に住み着いたり、増殖したりできないような環境を作ることが大切でしょう。

その為には、正しい歯磨きをすることです。



>善玉菌ばかりになると口腔内で不都合が起きるのでしょうか?

おそらく、不都合は無いと思いますが、善玉菌ばかりにすることは不可能です。

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回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2014-01-28 12:28:09
>本当に「治る」のでしょうか。

治るの定義の問題ですね^^;

20歳の時のような歯肉、骨の状態を治るとイメージされればそれは無理でしょうね。


歯間ブラシ歯茎に縦入れ

基本的に山田先生のオリジナルで、教科書的な方法ではありません。


歯チャンネル含めネットは科学的なこと、非科学的なこと、過去に考えられていたこと、その先生・歯科医院オリジナルのもの、人体実験的なこと、医学的には考えにくいカルト的なものゴチャゴチャです。

ネットで情報収集する時には気を付けてくださいね^^


おだいじに

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ユキエさん
返信日時:2014-01-28 15:31:18
さがら先生
小牧先生
井野先生

詳しく深い内容のご回答をありがとうございます。

菌の世界について何も知りませんでしたので大変勉強になりました。


読んでいるとまるで人間社会の縮図のように菌もいろいろな役目があるものだと思いました。

悪玉菌を撲滅すると、今まで問題のなかった菌が悪の勢力になる可能性もあるのですね。

また人間世界でも聖人君子や人格者ばかりで固めた社会だからといって犯罪が起きないとは言えません。
逆におかしな歪みが生まれるかもしれません。

そんな想像をいたしました。


歯周病菌の除去として歯磨きを励行しているつもりでも私の場合は
遅々として治療効果があがりません。

進歩も後退も感じません。

そうなると患者の一方的な不安ですが歯磨き効果に自信のなくなる気持ちは分かっていただけますでしょうか。

どうしてもそれ以外の治療方法を求めるようになります。


しかしそんな状態のときはこの掲示板を今一度読み直してオーソドックスな治療を続けていこうと思います。

これからもよろしくお願いいたします。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2014-01-28 17:35:37
歯周病菌の除去として歯磨きを励行しているつもりでも私の場合は
遅々として治療効果があがりません。


歯周病の予防は、歯磨きだけで可能ですが、一旦かかってしまうと、治療は歯磨きだけではできません。

正しく歯周病の治療が行われている歯科医院は、さほど多くありませんので、もしかすると、現在おかかりの先生の技術が及ばないのかもしれませんね。

最新の治療では無く、基本的な治療をきちんと行ってもらえる歯科医院だといいですね。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ユキエさん
返信日時:2014-01-28 19:20:37
小牧先生

再回答ありがとうございます。


歯周病の予防は、歯磨きだけで可能ですが、一旦かかってしまうと、治療は歯磨きだけではできません。

軽度ならともかく、私の場合中〜重度で、難しい部位ということ。
私も歯磨きだけで治ることは疑問です。


今の担当医は腕も良く誠実で申し分ありませんが、ただこれまでの経緯を考えると慎重過ぎる気がします。

今の症状も現状維持が無難と説明します。


もしこのままの方針なら思い切ってセカンドオピニオンを切り出してみようと思います。

一方では、やはり新しい治療法が多くの患者の救済になることも期待しています。



タイトル 歯周病が中々治らない、歯周病最新治療の普及はいつごろ?
質問者 ユキエさん
地域 非公開
年齢 59歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯周病(歯槽膿漏)治療
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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