金属アレルギー、インプラントのアバットメントについて
相談者:
おたかさん (40歳:女性)
投稿日時:2014-01-26 20:53:29
たびたびの質問、申し訳ありません。
今回はインプラントのアバットメントについて質問させて下さい。
金属アレルギーのため、インプラントかブリッジかで迷っています。
担当医の説明によると、フィクスチャーと上部構造は純チタンで出来るが、アバットメントはチタン合金になってしまうとの事です。
アレルギー検査の結果、純チタンは陰性でしたが(ニッケルはじめ他の多くの金属は陽性反応)、チタン合金に関してはこれから検査をする予定です。
担当医は、もしチタン合金の検査で陽性反応が出ても、アバットメントは完全に中に入ってしまう構造なので歯肉等に触れる事はなく、それが原因でアレルギー症状が出る事は考えられないと言われています。
本当にアバットメントが僅かでも歯肉等に触れる事はないのでしょうか?
皮膚炎が悪化してきていて、些細な事でも気になっています。
「金属アレルギーだからこそインプラントを勧める」
とその先生はおっしゃいますが、正直なところ、検査で陰性と出たチタンも今後どうなるかわからないので、ブリッジを選択した方が無難かなと思ってきています。
まとまりのない文章で申し訳ありませんが、アバットメントについてご回答いただけましたら助かります。
よろしくお願いいたします。
今回はインプラントのアバットメントについて質問させて下さい。
金属アレルギーのため、インプラントかブリッジかで迷っています。
担当医の説明によると、フィクスチャーと上部構造は純チタンで出来るが、アバットメントはチタン合金になってしまうとの事です。
アレルギー検査の結果、純チタンは陰性でしたが(ニッケルはじめ他の多くの金属は陽性反応)、チタン合金に関してはこれから検査をする予定です。
担当医は、もしチタン合金の検査で陽性反応が出ても、アバットメントは完全に中に入ってしまう構造なので歯肉等に触れる事はなく、それが原因でアレルギー症状が出る事は考えられないと言われています。
本当にアバットメントが僅かでも歯肉等に触れる事はないのでしょうか?
皮膚炎が悪化してきていて、些細な事でも気になっています。
「金属アレルギーだからこそインプラントを勧める」
とその先生はおっしゃいますが、正直なところ、検査で陰性と出たチタンも今後どうなるかわからないので、ブリッジを選択した方が無難かなと思ってきています。
まとまりのない文章で申し訳ありませんが、アバットメントについてご回答いただけましたら助かります。
よろしくお願いいたします。
回答1
回答2
小林歯科クリニック(渋谷区神宮前)の小林です。
回答日時:2014-01-26 21:16:14
おたか さん、こんばんは。
>アバットメントはチタン合金になってしまうとの事です。
インプラントのシステムによっては、非金属のアバットメントを使用することも可能かと思います。
インプラントに精通した歯科医院でご相談になってみるのも一法かもしれません。
>アバットメントはチタン合金になってしまうとの事です。
インプラントのシステムによっては、非金属のアバットメントを使用することも可能かと思います。
インプラントに精通した歯科医院でご相談になってみるのも一法かもしれません。
相談者からの返信
相談者:
おたかさん
返信日時:2014-01-26 22:38:56
回答3
加藤デンタルクリニック(横浜市中区)の加藤です。
回答日時:2014-01-26 23:46:51
>金属アレルギーのため、インプラントかブリッジかで迷っています。
>担当医の説明によると、フィクスチャーと上部構造は純チタンで出来るが、アバットメントはチタン合金になってしまうとの事です。
インプタント体(フィクスチャー)は純チタンと言いますが、純チタンは99%以上がチタンであって僅かに鉄などの金属が1%未満ですが入っている事が多いです。
メーカーはどんな金属が入っているかは企業秘密なので、公表しなくても良いので、教えてくれないメーカーがほとんどです。
アバットメントはメーカーによってはジルコニアなどが可能ではないかと思います。
ヒーリングアバットメントはチタンでないこともメーカーによってはあると思いますが、テンポラリーのプラスチックのアバットメントなど代用できないか検討すれば大丈夫なことあります。
また、パッチテストなどのアレルギーテストはありますが、100%アレルギーを判別する訳ではありません。
もしもアレルギーテストで問題がなくても、インプラント治療を受けて、金属アレルギーの症状が出ることもありますので、慎重にインプラント治療を検討されると良いと思います。
またインプラント治療を受けた場合は、治療してアレルギー症状が出ることも考えて治療を受けた方が良いかと思います。
>担当医の説明によると、フィクスチャーと上部構造は純チタンで出来るが、アバットメントはチタン合金になってしまうとの事です。
インプタント体(フィクスチャー)は純チタンと言いますが、純チタンは99%以上がチタンであって僅かに鉄などの金属が1%未満ですが入っている事が多いです。
メーカーはどんな金属が入っているかは企業秘密なので、公表しなくても良いので、教えてくれないメーカーがほとんどです。
アバットメントはメーカーによってはジルコニアなどが可能ではないかと思います。
ヒーリングアバットメントはチタンでないこともメーカーによってはあると思いますが、テンポラリーのプラスチックのアバットメントなど代用できないか検討すれば大丈夫なことあります。
また、パッチテストなどのアレルギーテストはありますが、100%アレルギーを判別する訳ではありません。
もしもアレルギーテストで問題がなくても、インプラント治療を受けて、金属アレルギーの症状が出ることもありますので、慎重にインプラント治療を検討されると良いと思います。
またインプラント治療を受けた場合は、治療してアレルギー症状が出ることも考えて治療を受けた方が良いかと思います。
回答4
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2014-01-27 08:54:37
ご相談ありがとうございます。
>担当医は、もしチタン合金の検査で陽性反応が出ても、アバットメントは完全に中に入ってしまう構造なので歯肉等に触れる事はなく、それが原因でアレルギー症状が出る事は考えられないと言われています。
>本当にアバットメントが僅かでも歯肉等に触れる事はないのでしょうか?
それは間違いと考えられます。
わずかどころがアバットメントは全面が歯肉に囲まれて強く接触しています。
目に見えなくなるから安全という考えは危険です。
大量のメタルですから、充分にアレルゲンとなり得ると思います。
純チタンと言われている材料も不純物が混入していることは工業界でも常識です。
不純物の成分による影響は確認されていません。
異常が出てから除去すれば良いという考えもありますが、チタン等重金属イオンは体にしみ込んだほんの僅かでもアレルギーを起こす極微動的作用を起こす可能性があり、それは取り除けません。
特に体調が良くない時は過敏に反応しますから、疑問があれば初めから体に入れないという予防的な安全策も考えられます。
また他の方法でも歯科治療ではよくプラスチック系の材料も使いますが、どうせ検査をするならばその系統も全て調べると安心できるかもしれません。
東京医科歯科大学歯学部付属病院歯科アレルギー外来ではそこまで検査を受けられます。
なお5年から10年くらいで歯の再生医療が始まるとの話もありますから、それまでは入れ歯にしておく選択肢も検討しても良いかもしれません。
自分の歯がもう一度生えてくれればアレルギーの心配は出ないはずですからね。
>担当医は、もしチタン合金の検査で陽性反応が出ても、アバットメントは完全に中に入ってしまう構造なので歯肉等に触れる事はなく、それが原因でアレルギー症状が出る事は考えられないと言われています。
>本当にアバットメントが僅かでも歯肉等に触れる事はないのでしょうか?
それは間違いと考えられます。
わずかどころがアバットメントは全面が歯肉に囲まれて強く接触しています。
目に見えなくなるから安全という考えは危険です。
大量のメタルですから、充分にアレルゲンとなり得ると思います。
純チタンと言われている材料も不純物が混入していることは工業界でも常識です。
不純物の成分による影響は確認されていません。
異常が出てから除去すれば良いという考えもありますが、チタン等重金属イオンは体にしみ込んだほんの僅かでもアレルギーを起こす極微動的作用を起こす可能性があり、それは取り除けません。
特に体調が良くない時は過敏に反応しますから、疑問があれば初めから体に入れないという予防的な安全策も考えられます。
また他の方法でも歯科治療ではよくプラスチック系の材料も使いますが、どうせ検査をするならばその系統も全て調べると安心できるかもしれません。
東京医科歯科大学歯学部付属病院歯科アレルギー外来ではそこまで検査を受けられます。
なお5年から10年くらいで歯の再生医療が始まるとの話もありますから、それまでは入れ歯にしておく選択肢も検討しても良いかもしれません。
自分の歯がもう一度生えてくれればアレルギーの心配は出ないはずですからね。
相談者からの返信
相談者:
おたかさん
返信日時:2014-01-27 10:53:43
加藤先生、さがら先生
お忙しいところのご回答、ありがとございます。
純チタンはチタン100%ではなかったのですね!!!
衝撃でした。
知らないとは怖いことですね。
先生方にご相談させていただいて良かったです。
インプラントは選択しない方が無難ですね。
さがら先生、再生医療の情報をありがとうございました。
初耳でしたし、実用化されるか否かは別として、そういった情報を知っておくだけでも現時点での治療の選択に活かせそうです。
アレルギー検査ではプラスチック系の検査もしてもらう予定にしています。
やはりインプラントはきちんとした知識をお持ちの先生に相談しないとダメですね。
後々痛い目に合わないためにも・・・
お忙しいところのご回答、ありがとございます。
純チタンはチタン100%ではなかったのですね!!!
衝撃でした。
知らないとは怖いことですね。
先生方にご相談させていただいて良かったです。
インプラントは選択しない方が無難ですね。
さがら先生、再生医療の情報をありがとうございました。
初耳でしたし、実用化されるか否かは別として、そういった情報を知っておくだけでも現時点での治療の選択に活かせそうです。
アレルギー検査ではプラスチック系の検査もしてもらう予定にしています。
やはりインプラントはきちんとした知識をお持ちの先生に相談しないとダメですね。
後々痛い目に合わないためにも・・・
回答5
松元教貢歯科医院(大田区山王)の松元です。
回答日時:2014-01-27 13:07:01
純チタンとは99.99%以上、モノによっては99.999%以上チタンである、とされているモノのことですので、極微量でもチタンではないものがあることは間違いがありません。
現時点で100%のチタンでインプラントを作れるところはない、と聞いておりますし、大元のチタン金属を生成しているメーカー自体が確か100%のチタンで生成してなかったはずです。
因みに、より生体安全性の高いジルコニアで出来ているインプラントも海外では使われ始めていますし、ストローマンインプラントではジルコニアとチタンの合金で強度を高め、生体安全性にも配慮したインプラントを海外では売っています。
アバットメントが生体に接しないタイプの治し方は、ストローマンタイプのインプラントで、1回法のテッシュレベルインプラントとかのものなら有り得る話です。
インプラントレベルで型取りをして、インプラント上に被せ物が嵌るようにして、アバットメントは完全に中に包まれる治し方です。
そう言う治し方なら、アバットメントがインプラントより細い直径になりますから、チタン合金で強度を上げる対応をする、と言うことは考えられます。
インプラントと言う同じ言葉を用いてても、治し方、使う材料、材質は色々と分かれています。
その全てに精通して患者さん毎に使い分ける、と言う先生がいたら凄いのですが、現実的には器具機材を揃えたり、インプラントとかもストックしなければならない、としたらまず不可能です。
それぞれの先生は自分が使っているインプラントには詳しいけれど、他のは???なことは多くあります。
私もそうです。
そんな中で選択しなければならないのですから、患者さんも大変だと同情致します。
失礼しました。
現時点で100%のチタンでインプラントを作れるところはない、と聞いておりますし、大元のチタン金属を生成しているメーカー自体が確か100%のチタンで生成してなかったはずです。
因みに、より生体安全性の高いジルコニアで出来ているインプラントも海外では使われ始めていますし、ストローマンインプラントではジルコニアとチタンの合金で強度を高め、生体安全性にも配慮したインプラントを海外では売っています。
アバットメントが生体に接しないタイプの治し方は、ストローマンタイプのインプラントで、1回法のテッシュレベルインプラントとかのものなら有り得る話です。
インプラントレベルで型取りをして、インプラント上に被せ物が嵌るようにして、アバットメントは完全に中に包まれる治し方です。
そう言う治し方なら、アバットメントがインプラントより細い直径になりますから、チタン合金で強度を上げる対応をする、と言うことは考えられます。
インプラントと言う同じ言葉を用いてても、治し方、使う材料、材質は色々と分かれています。
その全てに精通して患者さん毎に使い分ける、と言う先生がいたら凄いのですが、現実的には器具機材を揃えたり、インプラントとかもストックしなければならない、としたらまず不可能です。
それぞれの先生は自分が使っているインプラントには詳しいけれど、他のは???なことは多くあります。
私もそうです。
そんな中で選択しなければならないのですから、患者さんも大変だと同情致します。
失礼しました。
相談者からの返信
相談者:
おたかさん
返信日時:2014-01-27 23:20:52
松元先生
丁寧なご回答、ありがとうございました。
患者側としては、全てに精通した凄い先生を希望します(笑)
現実的には難しそうなので、患者側も情報を収集して、時にはセカンドオピニオンを求めたりして、その上で判断していくしかなさそうですね。
先生方に相談して、チタンは100%チタンではないことが判っただけでも収穫でした。
先生方のご助言を参考にして、慎重に決めていきたいと思います。
ありがとうございました。
丁寧なご回答、ありがとうございました。
患者側としては、全てに精通した凄い先生を希望します(笑)
現実的には難しそうなので、患者側も情報を収集して、時にはセカンドオピニオンを求めたりして、その上で判断していくしかなさそうですね。
先生方に相談して、チタンは100%チタンではないことが判っただけでも収穫でした。
先生方のご助言を参考にして、慎重に決めていきたいと思います。
ありがとうございました。
タイトル | 金属アレルギー、インプラントのアバットメントについて |
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質問者 | おたかさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 40歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
インプラント治療法 歯科金属アレルギー |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。