咬合性外傷による歯髄炎?歯根膜炎?抜髄で痛みは消えるか
相談者:
さんさ2012さん (42歳:女性)
投稿日時:2014-03-14 13:51:28
こんにちは。
6年ほど前から左下6番あたりの歯痛に悩んでいます。
数年間不定期に発痛します。
特別な誘因はないのですが神経に触るような刺痛が突然出現します。
痛まないときは数か月全く痛まず、食事も問題ありません。
痛みが出るたび歯科を受診しますが、毎回異常なしと言われます。
(レントゲン・視診・触診・打診・風?診・冷温)
噛み合わせをちょっと削ると緩和しますが1年もたたないうちに再発します。
最初に発痛した当時は矯正中でした。
現在は矯正の後戻りもあり奥歯の負担が大きいような気がします。
TCHなども気を付けて、今では日中は上下の歯が触れることはないです。
(夜間歯ぎしりは確認できず)
ナイトガードは装着すると口が閉じれず強いストレスで不眠になるため使っていません。
噛み合わせが原因なら再矯正しかないので、また痛んでも他に出来る処置はない、とのこと。
今回は特に夜間ベットに横になると激痛になり今までと痛み方が変わってきたため、もしや「虫歯?」と疑い心機一転別の歯科を受診しました。
今回も一通り検査の異常はなかったのですが
「6番の樹脂(詰め物)が歯髄と近い気がするので外してみますか?」
と言われたので見て頂きました。
歯髄生死を確認するため麻酔なしで歯髄腔ギリギリまで削りましたが全く痛まず。
先生も
「ここまで削って痛まないなら歯髄は死んでるかも。
でもレントゲンではきれい。」
と言います。
また、
「樹脂と象牙質の間が黒ずんで見える。
樹脂の着色かもしれないけどもしかすると虫歯かも。
ただし、そこまで削ったら抜髄になるので今日は判断できませんでした」
だそうです。
最終的に「抜髄すれば痛みは収まるはずだ。」との結論です。
今回お世話になっている先生は口腔外科に長くいたそうで
「抜髄したらもうおしまいだ!みたいな風潮があるけど今はインプラントも安定して普及している。
痛みを抱えた天然歯で騙し騙し何年もいくより、寿命は短くなっても痛みのない天然歯でストレスなく過ごしてダメになったらインプラントで良いんじゃない?」
とのお考えです。
長くなりましたが私の疑問点は、
1、咬合性外傷の歯髄炎だった場合、抜髄で痛みは消えるのか
2、歯根膜炎だった場合、抜髄は必要か
3、歯髄炎でも歯根膜炎でも咬合性だった場合(非感染?)投薬で治ることはないのか
の3点です。
痛みが強く、つい「荒治療も已む無し」な判断になりがちなので
客観的なご意見を伺いたく。
よろしくお願いします。
6年ほど前から左下6番あたりの歯痛に悩んでいます。
数年間不定期に発痛します。
特別な誘因はないのですが神経に触るような刺痛が突然出現します。
痛まないときは数か月全く痛まず、食事も問題ありません。
痛みが出るたび歯科を受診しますが、毎回異常なしと言われます。
(レントゲン・視診・触診・打診・風?診・冷温)
噛み合わせをちょっと削ると緩和しますが1年もたたないうちに再発します。
最初に発痛した当時は矯正中でした。
現在は矯正の後戻りもあり奥歯の負担が大きいような気がします。
TCHなども気を付けて、今では日中は上下の歯が触れることはないです。
(夜間歯ぎしりは確認できず)
ナイトガードは装着すると口が閉じれず強いストレスで不眠になるため使っていません。
噛み合わせが原因なら再矯正しかないので、また痛んでも他に出来る処置はない、とのこと。
今回は特に夜間ベットに横になると激痛になり今までと痛み方が変わってきたため、もしや「虫歯?」と疑い心機一転別の歯科を受診しました。
今回も一通り検査の異常はなかったのですが
「6番の樹脂(詰め物)が歯髄と近い気がするので外してみますか?」
と言われたので見て頂きました。
歯髄生死を確認するため麻酔なしで歯髄腔ギリギリまで削りましたが全く痛まず。
先生も
「ここまで削って痛まないなら歯髄は死んでるかも。
でもレントゲンではきれい。」
と言います。
また、
「樹脂と象牙質の間が黒ずんで見える。
樹脂の着色かもしれないけどもしかすると虫歯かも。
ただし、そこまで削ったら抜髄になるので今日は判断できませんでした」
だそうです。
最終的に「抜髄すれば痛みは収まるはずだ。」との結論です。
今回お世話になっている先生は口腔外科に長くいたそうで
「抜髄したらもうおしまいだ!みたいな風潮があるけど今はインプラントも安定して普及している。
痛みを抱えた天然歯で騙し騙し何年もいくより、寿命は短くなっても痛みのない天然歯でストレスなく過ごしてダメになったらインプラントで良いんじゃない?」
とのお考えです。
長くなりましたが私の疑問点は、
1、咬合性外傷の歯髄炎だった場合、抜髄で痛みは消えるのか
2、歯根膜炎だった場合、抜髄は必要か
3、歯髄炎でも歯根膜炎でも咬合性だった場合(非感染?)投薬で治ることはないのか
の3点です。
痛みが強く、つい「荒治療も已む無し」な判断になりがちなので
客観的なご意見を伺いたく。
よろしくお願いします。
回答1
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2014-03-14 15:35:33
咬合性外傷の歯髄炎との診断は二人目の先生による診断だったのでしょうか?
一人目の先生
>噛み合わせが原因なら再矯正しかない
二人目の先生
>樹脂と象牙質の間が黒ずんでい見える。樹脂の着色かもしれないけどもしかすると虫歯かも。
大学病院などで、更に別の先生に診ていただくのも一案に思えます。
一人目の先生
>噛み合わせが原因なら再矯正しかない
二人目の先生
>樹脂と象牙質の間が黒ずんでい見える。樹脂の着色かもしれないけどもしかすると虫歯かも。
大学病院などで、更に別の先生に診ていただくのも一案に思えます。
相談者からの返信
相談者:
さんさ2012さん
返信日時:2014-03-14 17:12:49
藤森先生、ご回答有難うございます。
「咬合性外傷(可逆性歯髄炎)」は以前マウスピースをつくった先生の診断です。
この先生は「たとえ6番を抜髄しても噛み合わせを直さない限り
他の歯も同じ様に痛んでくる可能性が高いです。
そうなったらまた抜髄するんですか?」と諭されました。
※ちなみにこの先生は転院されたそうで現在はいらっしゃいません。
今回の先生は
「歯髄が死んでても生きてても神経があるからいたいので抜髄すれば治るよ」
と言います。
病名?は特にないです。
とにかく原因ははっきりしないけど「痛いなら抜髄したら?」な感じで。
それで痛みが消えれば結果オーライですが。。。
自分でもはっきり6番だけ痛い!と断定できないので、抜髄を躊躇しています。
やはり大学病院に行ったほうが良いですかね。
でも「やはり抜髄は嫌なので大学病院に紹介状を書いて下さい」とはいいにくいですね(>_<)
「咬合性外傷(可逆性歯髄炎)」は以前マウスピースをつくった先生の診断です。
この先生は「たとえ6番を抜髄しても噛み合わせを直さない限り
他の歯も同じ様に痛んでくる可能性が高いです。
そうなったらまた抜髄するんですか?」と諭されました。
※ちなみにこの先生は転院されたそうで現在はいらっしゃいません。
今回の先生は
「歯髄が死んでても生きてても神経があるからいたいので抜髄すれば治るよ」
と言います。
病名?は特にないです。
とにかく原因ははっきりしないけど「痛いなら抜髄したら?」な感じで。
それで痛みが消えれば結果オーライですが。。。
自分でもはっきり6番だけ痛い!と断定できないので、抜髄を躊躇しています。
やはり大学病院に行ったほうが良いですかね。
でも「やはり抜髄は嫌なので大学病院に紹介状を書いて下さい」とはいいにくいですね(>_<)
回答2
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2014-03-14 17:23:56
本当に抜髄すれば痛みから解放されるのでしたら、それはそれで良いとは思うのですが・・。
直接大学病院を受診されても宜しいかと思われます。
これまでの経過をまとめられ、更に、ネットで相談したら大学病院での診断を勧められた等の経過を説明されたら良いと思います。
咬合性外傷由来で歯髄炎になる可能性も全くの否定は出来ないとは思いますが・・・・・。
直接大学病院を受診されても宜しいかと思われます。
これまでの経過をまとめられ、更に、ネットで相談したら大学病院での診断を勧められた等の経過を説明されたら良いと思います。
咬合性外傷由来で歯髄炎になる可能性も全くの否定は出来ないとは思いますが・・・・・。
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2014-03-14 17:25:08
んんん…。
なかなか難しいですね。
実際、僕もレントゲンもCTも撮り、マイクロスコープで口腔内をチェックし、TCHの是正指導を行っても痛みが改善されない方がいらっしゃいます。
抜髄しても痛みが取れず、ペインクリニックに行ってもらいましたが症状は「頻度は減ったものの、相変わらず…」と言う状態が2年ほど続いています。
正直言って、僕(とペインクリニックの先生)ではお手上げです。
ただご本人は「まあ、仕方がないですよね。ストレス多いですから」と言う事で納得されているようですが…。
>1、咬合性外傷の歯髄炎だった場合、抜髄で痛みは消えるのか
上記のように痛みが消失しない方もいらっしゃいます。
>2、歯根膜炎だった場合、抜髄は必要か
日常生活に支障があるのであればいたしかたない場合もあるかも知れません。
>3、歯髄炎でも歯根膜炎でも咬合性だった場合(非感染?)投薬で治ることはないのか
上記の患者さんはあくまでも1例で、ペインクリニック系のお薬で症状が無くなった方の方が実際には多く経験しております。
(それ以前にTCH是正で解決してしまう人の方が圧倒的に多いですが…))
非常に無責任な言い方で大変申し訳ないのですが「歯科医学の限界」をご理解いただきつつ「ご自身の納得のいくタイミングで抜髄する事も視野に入れて」治療に臨まれてはいかがでしょうか。
なかなか難しいですね。
実際、僕もレントゲンもCTも撮り、マイクロスコープで口腔内をチェックし、TCHの是正指導を行っても痛みが改善されない方がいらっしゃいます。
抜髄しても痛みが取れず、ペインクリニックに行ってもらいましたが症状は「頻度は減ったものの、相変わらず…」と言う状態が2年ほど続いています。
正直言って、僕(とペインクリニックの先生)ではお手上げです。
ただご本人は「まあ、仕方がないですよね。ストレス多いですから」と言う事で納得されているようですが…。
>1、咬合性外傷の歯髄炎だった場合、抜髄で痛みは消えるのか
上記のように痛みが消失しない方もいらっしゃいます。
>2、歯根膜炎だった場合、抜髄は必要か
日常生活に支障があるのであればいたしかたない場合もあるかも知れません。
>3、歯髄炎でも歯根膜炎でも咬合性だった場合(非感染?)投薬で治ることはないのか
上記の患者さんはあくまでも1例で、ペインクリニック系のお薬で症状が無くなった方の方が実際には多く経験しております。
(それ以前にTCH是正で解決してしまう人の方が圧倒的に多いですが…))
非常に無責任な言い方で大変申し訳ないのですが「歯科医学の限界」をご理解いただきつつ「ご自身の納得のいくタイミングで抜髄する事も視野に入れて」治療に臨まれてはいかがでしょうか。
回答4
山田歯科医院(渋谷区幡ヶ谷)の山田です。
回答日時:2014-03-14 18:51:44
非歯原性疼痛を疑うべきだと思います。
歯が原因でない痛みです。
痛みは歯が痛いように感じてしまいます。
TCH是正で解決しないで、歯科医師の通常の診断で虫歯、破折が疑われないなら、抜髄をする前に専門医にご相談ください。
抜髄すれば将来、根尖病変、歯根破折、補綴の審美的衰えなど2次的な問題を生涯抱えることになります。
痛みから解放されようと抜髄を選び結果改善されない不幸な例がたくさん報告されています。
是非一度専門医にご相談ください。
スッキリ治るかもしれませんよ。
歯が原因でない痛みです。
痛みは歯が痛いように感じてしまいます。
TCH是正で解決しないで、歯科医師の通常の診断で虫歯、破折が疑われないなら、抜髄をする前に専門医にご相談ください。
抜髄すれば将来、根尖病変、歯根破折、補綴の審美的衰えなど2次的な問題を生涯抱えることになります。
痛みから解放されようと抜髄を選び結果改善されない不幸な例がたくさん報告されています。
是非一度専門医にご相談ください。
スッキリ治るかもしれませんよ。
回答5
東京医科歯科大学顎関節治療部(文京区湯島)の西山です。
回答日時:2014-03-14 21:34:13
西山です
電気歯髄診はされましたか?
歯髄近くまで無麻酔で削っても痛みが出ないのであれば、歯髄壊死の可能性も否定しきれませんね。
大きな修復処置を過去にされているのであれば咬合性外傷でなくても、歯髄壊死に至ることはあり得ると思います。
もう少し、歯髄の生死を確かめる検査をしても良いのではないでしょうか。
それで正常な、歯髄反応があるようなら山田先生が書かれた「非歯原性疼痛」について検討する必要があると思います。
電気歯髄診はされましたか?
歯髄近くまで無麻酔で削っても痛みが出ないのであれば、歯髄壊死の可能性も否定しきれませんね。
大きな修復処置を過去にされているのであれば咬合性外傷でなくても、歯髄壊死に至ることはあり得ると思います。
もう少し、歯髄の生死を確かめる検査をしても良いのではないでしょうか。
それで正常な、歯髄反応があるようなら山田先生が書かれた「非歯原性疼痛」について検討する必要があると思います。
相談者からの返信
相談者:
さんさ2012さん
返信日時:2014-03-14 23:06:52
藤森先生、櫻井先生、山田先生、西山先生
ご回答ありがとうございます。
西山先生>
電気診?はやったことがないです。
どこの医院でも出来るものでしょうか。
今お世話になっている医院で聞いてみようと思います。
もともとかなり大きい虫歯の処置をした歯ですが歯髄壊死していたとして6年7年も腐敗せずそのままなんてことあるのでしょうか。
また、壊死してたら痛くないのでは?
死んだ神経が痛むって事は膿が出ているのだと思ってるのですが
レントゲンでは他の歯と変わりなく写っているらしいのです。
なんか、、、混乱してきました(^^;)
山田先生>
非歯原性疼痛!なるほど。
心療内科とかで良いのでしょうかね。
抗鬱剤が有効な場合があると聞きます。
少し視点を変えて考えたほうが良いのかもしれません。
櫻井先生>
そうですね。。。何でも解決して頂けると思ってはいけませんね。
今までの先生方も私みたいのに「さぁ直せ」と詰め寄られては
相当ストレスだったかもしれません。
反省(>_<)!
藤森先生>
大学病院て紹介なしでも行けるのですね!
出来る検査はすべて漏れのないようにこの際きちんと調べてもらった方が良さそうですね。
西山先生のおっしゃる電気検査を大学病院で希望してみるのもアリでしょうか。
先生方お忙しい中有難うございました。
あまりの激痛で客観的思考ができず安易に抜髄を選択するところでした。
大学病院での歯髄生死判定と非歯原性疼痛の専門医に相談、の2方向でアプローチしてみて、結果がでてからまた考えていきたいと思います。
有難うございました。
ご回答ありがとうございます。
西山先生>
電気診?はやったことがないです。
どこの医院でも出来るものでしょうか。
今お世話になっている医院で聞いてみようと思います。
もともとかなり大きい虫歯の処置をした歯ですが歯髄壊死していたとして6年7年も腐敗せずそのままなんてことあるのでしょうか。
また、壊死してたら痛くないのでは?
死んだ神経が痛むって事は膿が出ているのだと思ってるのですが
レントゲンでは他の歯と変わりなく写っているらしいのです。
なんか、、、混乱してきました(^^;)
山田先生>
非歯原性疼痛!なるほど。
心療内科とかで良いのでしょうかね。
抗鬱剤が有効な場合があると聞きます。
少し視点を変えて考えたほうが良いのかもしれません。
櫻井先生>
そうですね。。。何でも解決して頂けると思ってはいけませんね。
今までの先生方も私みたいのに「さぁ直せ」と詰め寄られては
相当ストレスだったかもしれません。
反省(>_<)!
藤森先生>
大学病院て紹介なしでも行けるのですね!
出来る検査はすべて漏れのないようにこの際きちんと調べてもらった方が良さそうですね。
西山先生のおっしゃる電気検査を大学病院で希望してみるのもアリでしょうか。
先生方お忙しい中有難うございました。
あまりの激痛で客観的思考ができず安易に抜髄を選択するところでした。
大学病院での歯髄生死判定と非歯原性疼痛の専門医に相談、の2方向でアプローチしてみて、結果がでてからまた考えていきたいと思います。
有難うございました。
タイトル | 咬合性外傷による歯髄炎?歯根膜炎?抜髄で痛みは消えるか |
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質問者 | さんさ2012さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 42歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
原因不明の歯の痛み 根の病気・異常その他 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。