神経のある5番の補綴物の形状と素材の長所・短所

相談者: サマンサ クマさん (48歳:女性)
投稿日時:2015-01-18 19:21:08
現在右上5番(神経あり)が銀歯が一部虫歯、および自歯が一部欠けており虫歯および被せものを治療するよう歯科医より言われました。

右上7番が虫歯であったため、6番(自歯)と7番はジルコニアで連結してます。


元々銀歯の部分が多く削る部分が多くなるとのこと。
見た目があるため、保険外のジルコニア等を将来的なことを考え歯全体に被せものをするようすすめられました。

虫歯や欠けているところのみ、銀歯やセラミックにもできると言われましたが、境目が変色したり虫歯になりやすいリスクもあるとのこと。

歯全体に被せものをする場合は、削るところが多くなるのと周囲の歯やかみあう歯を痛めるのが心配です。

歯全体に被せものをするべきか、保険外で削った部分のみ被せもの
保険内・保険外)を含めて長所・短所をご教示ください


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2015-01-19 15:47:15
そうですね…。

実際に拝見しないとクラウンにした方が良いのか、部分的に詰めた方が良いのかの判断は出来ません(どちらにするかは担当医の考え方、技術などによりケースバイケースです)。

サマンサ クマ さんにはどのような治療法が適しているのか、数件の歯科医院セカンドオピニオンを求められるのも手かもしれません。


クラウンの種類等に関してはこちらを参考にされてください。

参考 http://www.ha-channel-88.com/crown/


ただ、現状で

>6番(自歯)と7番はジルコニアで連結してます

とされている理由が良く解りませんので、担当の先生と良く相談される事をお勧めいたします。
(当院では余程の事が無い限り連結にはしないので…)

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2015-01-19 19:21:49
ご相談ありがとうございます。


>歯全体に被せものをするべきか、保険外で削った部分のみ被せもの
保険内・保険外)を含めて長所・短所をご教示ください


まず長所・短所を整理しましょう。
1.歯全体の被せものと、部分的な被せもの
2.保険内・保険外


1.全体

長所:
キャップのような比較的単純な構造、削る道具も最小限、削る時間も最小限、セットする時間も最小限、外れにくい、歯が欠けにくい、初心者歯科医師の誰でもできる

短所:
削りすぎ易い、神経をとると言われる事が多い、噛み合わせは完全に変わる、隣の歯との関係も完全に変わる、つまり他の全部の歯への影響が出易い、一生歯を残す時の聖域である歯と歯茎の境目を全部削り落とす、アフターケアを考慮した製作でないとやり直しに繋がり易い、やり直しは又全体を削るしか無い、そのためどんどん歯を削られる、アフターケアに失敗すると抜歯へ直行し易い、


2.部分

長所:
病的な部分だけなので削る量が最小限、噛み合わせが今までと変わらないメリットが得られる時がある、隣との関係が今までと変わらないメリットが得られる時がある、一生歯を残す時に分かれ目となる歯と歯茎の境目を自然のままに残せる、アフターケアがし易い事が多い、全体の被せものに変えるのは後からでもできる事が多い、一生の何十年という単位でみると歯が残り易い、

短所:
トレーニングを受けていないと良い結果は得られない、とても複雑な形、設計には非常に高度な基礎知識の集約が必要、削る時は非常に長時間必要、手先の器用さがとても必要、製作する技工士の高度な腕がとても必要、仮歯も重要、仮歯は全体をかぶせるより複雑、セットに非常に時間がかかる、初めから最後まで医院側には最高の緊張状態が続き気を抜ける瞬間が無い、


2.保険内・保険外

保険

長所:
日本の保険は世界でもっとも優れた社会制度、早く・簡単で・楽できて・とても安い、同じ歯を同じ治療で何回でもくり返し受けられる、抜歯も部分入れ歯総入れ歯も最後まで保険で何度でもとても安く受けられる、歯だけが対象だから単純、日本全国どこでも均質な治療を提供できるという建前になっている

短所:
本来日本全体の健康の為という社会制度であるが実はお一人ずつのためではない、自分だけが他人より良い治療を特別に受ける事はできない、くり返し削れば当然ながらあっという間に歯が無くなる、もともと一生歯を残す事は目的ではない、病気だけが対象なので予防をする事は法律で禁止されている、歯だけが対象だから心身は関係がない、入れ歯を入れると嬉しかった保険制度ができた大昔のままでは現代の要求に合わない事が多い、もし問題が無ければこれだけ苦情が多い訳がない


保険外
本来の意義からは、保険ではない、という残り物みたいな意味ではなく、目的を持った自由な考えのある重要な医療という意味で自由診療ともいいます。

長所:
お一人ずつにあった治療目的、治療内容を自由に選べる、医療本来の定義にしたがい、制度の制約は無い、古い治療に限定されない、新しい考えを自由に取り入れられ天井を抑えられる事が無い、お一人ずつのオーダーメイドが可能、予防を総合的に最優先できる、治療にも予防の考えを入れる事ができる、むし歯から一生解放される、病気に追われるのではなく積極的に健康を目指す事ができる、生活の質をさらに高める事ができる、歯だけではなく口全体を診ることができる、口と切り離せない身体の健康も計画できる、身体に直結する心の健康をもっとも大事にする事ができる、病気に振り回せる人生ではなく思い通りに楽しく暮らす自由を取り戻す事ができる、人権を最優先できる、長期的に歯が残り削り直しがほとんど無くなる、削る事も抜歯も無縁な健康の世界に住める、自信がつく、希望がわく、楽しみが増える、予防に勝る治療は無い、自然な健康を目指すために後がとても楽、後になるほど出費も楽、

短所:
総合力が必要で難しい、お金が一時的にかかる、まとまったお金がないと治療を受けられない、自費専門医院ではどんなに痛くてもお金がないと治療自体を全く断られる、予防態勢が整っていないとお金をかけても絵に描いた餅になる、


長くなりましたが医療としてみれば、ようするに目先ではなく、人生のゴールまでどのように健康を考えるかという事になります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: サマンサ クマさん
返信日時:2015-01-20 19:37:38
櫻井先生助言ありがとうござます。
7番右上が歯性上顎洞炎の治療で連結しました。
別の歯科医院にも相談してみます。


さがら先生詳しいアドバイスありがとうございました。
とても参考になりました。
歯はなるべく残したいのでやり直しのきく部分の被せものにかたむきつつあります。

担当医と再度相談してみます。



タイトル 神経のある5番の補綴物の形状と素材の長所・短所
質問者 サマンサ クマさん
地域 非公開
年齢 48歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 詰め物、インレーその他
クラウン(差し歯・被せ)その他
補綴関連
その他(保険と保険外)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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