保険の銀歯にレジンセメントを使えば、ゴールドと同じぐらい密着できる?

相談者: ホワイトコートさん (28歳:男性)
投稿日時:2015-05-16 11:46:51
保険の銀歯はゴールドに比べ歯との密着性が落ちると聞きます。


保険の銀歯にレジンセメントを使えば、その差は最小限に抑えられるといったことはないのでしょうか?


ご回答宜しくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2015-05-16 11:53:28
レジンセメントであっても収縮したり剥がれたりしますので、問題解決にはなりません。

基本的にはセメントの層が厚くなれば厚くなるほど問題が起こりやすくなりますので、極力セメントの層が薄くなるように、インレークラウンの適合精度を高めることが重要となります。


あと、どんな材料を使うかよりも、どのように使うか?のほうが予後には遥かに大きく影響すると思います。(材料<<歯科医師の腕)

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ホワイトコートさん
返信日時:2015-05-16 12:13:03
田尾先生

ご回答ありがとうございます。

なるほど、セメントの層の厚さも関係してくるのですね。
とても分かりやすいご回答をしてくださり、ありがとうございます。


インレークラウンの適合精度さえしっかりしていればゴールドも保険の銀歯も予後にほぼ差がないというご見解なのですね。

ということは、逆に言えば適合精度があまりよくなければゴールドにしても意味がないということも言えるのでしょうか?
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2015-05-16 12:26:37
銀歯金歯では、そもそも歯との適合精度が雲泥の差です。
そのため セメントに何を使ってもそれで埋めれるものではありません。


宮大工が作ると釘を使わずに建てれるものが、格安住宅だと釘や接着剤を使いまくるのと同じです。
形こそ似ていても、その製作工程から材料まですべてが大きく異なるわけです。

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回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2015-05-16 13:17:26
保険の銀歯はゴールドに比べ歯との密着性が落ちると聞きます。

そういう言い方をすればそうなのですが、どちらかというとゴールドの方がより適合良く出来るという事であって、保険で使う合金の「精度が悪い」という意味ではありません。

保険で使われる金属も色々なメーカーから多種多様に製品化され、そういう中でより良い性能が出るように研究されて世に出るものですから、そんなダメなものを保険で認可はしないと思います。


セメントも然り。
一般的にはものすごくよくくっ付くセメントでも、ある材料だと接着しないとかある物質や薬液が近くに付着していると接着力が落ちるとか。。。

そういった現象は各材料にあります。



余談ですが。。。
結果の良し悪しにこだわらなければの話ですが、レジンセメントは貴金属の合金(例えば金合金)より非貴金属合金(例えばコバルトクロム合金など)の方が接着力は引き出しやすいです。

このように、どの材料だとうまくゆくというわけではなく、どの材料が今目の前にあるケースに向いているのかを見極める担当医の眼力が重要と思います。

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回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2015-05-16 13:52:30
こんにちは。

材料の違いによる差もさることながら、どのような形態を付与するかや、型取りの仕方、模型の作り方、補綴物の作成過程、かみ合わせの調整、接着時の環境等、予後に影響するステップは様々です。

それぞれのステップに手間暇をかけて、より精度を上げられるかどうかが大切だと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ホワイトコートさん
返信日時:2015-05-17 21:03:52
先生方、ご回答いただきましてありがとうございます。


素材の違いこそあれ、それぞれの工程での完成度が予後に影響してくるのですね。

色々な先生方にお答えいただき、大変嬉しく思っております。
ありがとうございました。



タイトル 保険の銀歯にレジンセメントを使えば、ゴールドと同じぐらい密着できる?
質問者 ホワイトコートさん
地域 非公開
年齢 28歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 補綴関連
材料・機材関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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