[写真あり] 9歳児、海外赴任先で矯正を勧められた。帰国は1〜2年後

相談者: tomoandyさん (38歳:女性)
投稿日時:2015-07-15 20:05:41
息子(9歳8ヶ月)の歯科矯正につき日本語で相談させて頂きたく投稿させて頂きました。

現在、海外在住につき、乳歯から永久歯へ完全に生え変わった頃(ちょうどあと1〜2年で日本へ本帰国予定です)に矯正をしようと検討中でしたが、前日定期健診で受診した現地の歯科医院にて、取り外し可能な装置(歯の凸凹を修正するだけでなくあごの発達も促せると説明を受けました)にて早めに治療を開始することを強く勧められました。

私自身、子供の頃に(上下計4本を抜歯し)ブリッジ矯正治療したことはありますが、このような取り外し式の装置は使ったことがないため、今の段階から始めた方がよいのかとても悩み相談させて頂きました。


質問の内容としましては、

@このような装置を使って早めに治療を始めた場合、ブリッジ治療をする際に利点(抜歯をせずに済む、治療期間が大幅に短縮出来るなど)がありますか?

A取り外し式の装置を作成する為に、一番突出している歯(右上3番)をすぐに抜歯するよう勧められましたが、あと1〜2ヶ月待てば自然に抜ける歯を急いで抜歯してすぐに治療を開始する必要がありますか?

B乳歯がまだ5本残っていますが、全て生え変わってからブリッジで治療を開始するのでは遅いでしょうか?
尚、今では日本でもブリッジ前に取り外し式の装置を使って前準備をするのが主流なのでしょうか?
歯科治療費が日本の倍近くかかってしまうこともあり、経済的な負担も考えて、ブリッジ治療は日本で開始したいと思っていますが、それまで何もしなくてよいのか、それとも前準備として取り外し式の装置を使用した方が良いか知りたいです。


息子も私に似て、顎の大きさに対して一本一本の歯が大きい為、いずれかの段階で治療が必要になると思っておりますが、どのタイミングで開始すべきかわからず、日本と海外で矯正治療に対する考え方も異なり、どの治療が息子にとって最適か分からず悩んでおります。

先生方からアドバイスを頂けましたら幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。

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回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2015-07-15 20:42:26
まず、ブリッジ矯正ではなくブラケットで矯正あるいはブレースで矯正でしょうか?


@取り外し式の装置で子どもの成長発育期に介入するメリットは抜歯をせずに済むという点が最も大きいでしょう。
但し、装置の種類によっては十分な顎顔面の発育誘導を期待できませんので最終的に抜歯矯正になる可能性もあります。
どういう装置を使用するか、矯正治療の目標は何かを十分ご確認いただく必要があると思います。

取り外し式装置にも様々な種類がありますから。

A私は抜歯する必要はないと思いますが、使用する装置の種類によっては抜歯したほうがよい場合もあるともいます。
どういう装置で何を目標にするのか?
よく担当医にお尋ねください。

B乳歯が残っているうちに矯正を開始するメリットはたくさんあります。
咬合平面のコントロール(咬む面のガタガタを修正)をしやすいことと、顎や中顔面の発育をコントロールできることと、顎につく筋肉やその他の形態を一緒に修正しやすいなどです。


日本にも昔から取り外し式の矯正装置でお子さんの発育を誘導する矯正方法はありました。
今はそういう器具が既製品のシリコン製になったものもあり、歯並びだけでなく顎の発育や機能まで無理無駄なくコントロールできるものもありますから今後、ますます混合歯列期の取り外し式装置での矯正治療法が主流になってくるのではないかと思っています。


ただ、矯正治療は担当医との意思の疎通が十分できなければ長期にわたってストレスがあると思いますから日本に帰られてされてもよいのかもしれません。もちろん、担当医のいうことが十分理解出来て納得できればされたほうがよいのではないかと思います。

いかがでしょうか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: tomoandyさん
返信日時:2015-07-16 04:39:08
船橋先生

お忙しい中、早速ご回答下さりどうもありがとうございました。
特にBの説明は初めて知ることもあり、大変参考になりました。
英語のみでの受診に多少不安はあるものの、信頼出来る先生に出会えたので、思い切ってこちらで矯正治療を始めてみようかと検討中です。

前回のカウンセリングでは、まだブレース(日本語で私がブリッジと呼んでいたものです)を着けるのは早いので、その前段階として取り外し装置での矯正を、との説明を受けました。

最後にもう一点質問をさせて頂きたいのですが、現段階では日本へ戻ってからブレース治療を開始予定でおりますが、もし赴任期間が長引き、こちらでブレースを装着した場合、日本で継続治療(矯正の途中で受け入れて頂くこと)は可能でしょうか?
可能な場合、治療費はブレース装着も含めた金額(治療費の100%)になるものか、または多少割引された金額+毎回の通院費で受診出来るのか知ることが出来ましたら幸いです。

矯正代は決して安いものではありませんが、息子の将来を考えると価値のある治療だと思いますので、慎重に検討し、ベストなタイミングで治療を進めていけたらと願っています。
先生方からのアドバイスをお待ちしております。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2015-07-16 14:39:38
こんにちは。

矯正治療開始のタイミングですがもし叢生だけなら個人的にはすべて永久歯に生え変わってから開始したほうがいいと考えています。


>@このような装置を使って早めに治療を始めた場合、ブリッジ治療をする際に利点(抜歯をせずに済む、治療期間が大幅に短縮出来るなど)がありますか?

個人的には叢生だけなら利点はないと考えています、というのも早めの治療には成長予測が必要なわけですがこれほど難しいものはないからです。

>A取り外し式の装置を作成する為に、一番突出している歯(右上3番)をすぐに抜歯するよう勧められましたが、あと1〜2ヶ月待てば自然に抜ける歯を急いで抜歯してすぐに治療を開始する必要がありますか?

個人的には取り外しの装置では矯正治療はほとんど致しません。

>B乳歯がまだ5本残っていますが、全て生え変わってからブリッジで治療を開始するのでは遅いでしょうか?

遅くはないと思います、むしろその方が正確な診断ができると思います。

回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2015-07-17 11:09:03
日本でもよくご存じのようにふつう矯正治療は全顎自費です。

ですから日本で治療契約される歯科医院との話し合いにより治療費は決定されます。

日本に帰国された際に通院可能な歯科医院との連携があればよいですが、多くのケースでないと思われますから資料採取、治療計画からやり直しになる場合もあると思います。




早期に行う育成矯正は歯の萌出の力を上手く利用しながら顎の発育や鼻の機能、舌の機能、身体の機能を修正しつつ、よい顔、よい口元、よい歯並びを獲得させようとするものです。
ですから正確に成長予測をする必要があるものではなく成長を誘導するためのものであるべきだと思っています。

山田先生も書かれていますように、この時期の矯正法には色々な手法があり考え方がありますから成長誘導を積極的に行おうとしない矯正法もあります。
そういう見極めは一般の方には難しいと思いますから信頼できる先生という選択でよいのかどうか決めにくいだろうと想像します。


この時期に放置しておいても中顔面は前に成長出来ず結果、抜歯矯正が最適ということになる場合もありますから、治療を任せる際は、最終目標をしっかりお尋ねになっておく必要があると思います。

回答 回答4
  • 回答者
伊藤矯正歯科クリニック(名古屋市中区)の伊藤です。



※2013年9月14日までは伊藤和明先生、それ以降は伊藤雅大先生がご回答されています。
回答日時:2015-07-17 20:46:22
tomoandyさん、こんばんわ。

まず、質問についてですが、

1.早期治療によって抜歯する可能性を減らせる可能性はあります。
ただ、早期治療をしたからと言って、抜歯を必ず回避できるというものではありません。
また、早期から治療を行うので、トータルの治療期間は必然的に長くなります。

固定式のブレース治療(ブラケットだと思いますが)は、その時の状況や抜歯非抜歯によって異なるので、一概に短くなるとも言えません。


2.歯科医師が必要であると判断すれば抜歯が必要になると思います。
かなり動揺しているのであれば、脱落を待つこともあります。


3.通常の場合、ブラケットの治療はすべての歯が永久歯に生えかわってから行います。
奥の12歳臼歯が完全にはえるのは早い人で12歳ごろで、遅い人の場合は15歳以降のこともあり得ます。

早期治療については、必要と考える先生もいれば、あまり意味がないと考える先生もみえます。


また、転医は可能だと思いますが、様々な制約があります。
日本国内での転医の場合でも、前医から返金された金額では足りないと思います。
医院によっては、改めてフルチャージかかることもあれば、前医の分を考慮することもあると思います。

さらに、治療方針の変更や、使用するブラケットの違いなどによって改めて付け直すこともあると思います。


個人的には、早期治療はともかく、ブラケットの治療は長期滞在するところで行った方が良いと思います。
(日本国内においても)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: tomoandyさん
返信日時:2015-07-17 23:51:21
船橋先生、伊藤先生

ご多忙中、貴重なお時間を頂き、とても丁寧なご説明を頂きまして、どうもありがとうございました。
このように日本語で相談出来る場所があり、とても感謝しております。

お二人のご説明で、海外→日本と継続治療することの難しさがよく分かりました。
転医した場合の治療や料金につきましてもご説明頂き、とても参考になりました。

また、こちらの先生からは1年後くらい(11歳前後)からブラケット治療に切り替えると伺っていた為、『通常はブラケットでの治療は永久歯が完全に生え変わってから行う』という伊藤先生のお言葉に、慌てなくても良いのだと気持ちが楽になりました。

欧州では歯並びに対する意識がとても高く、その為か矯正治療を開始する年齢も早いように感じます。
特に息子のように歯並びが悪いと、定期健診やクリーニングに行く度に矯正を勧められ、何も治療をしていないことに親として負い目を感じてしまいますが、主人とも相談して慎重に決めたいと思います。



タイトル [写真あり] 9歳児、海外赴任先で矯正を勧められた。帰国は1〜2年後
質問者 tomoandyさん
地域 東京23区
年齢 38歳
性別 女性
職業 主婦
カテゴリ 歯列矯正の治療法
小児矯正(子供の矯正)
その他(写真あり)
海外その他
子供の歯列矯正
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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