根管治療でレントゲンで判らないことはCTでも判らないのか?

相談者: khyさん (33歳:女性)
投稿日時:2016-06-04 15:34:20
度々すみません。
転院先探しで悩んでいます。

家族が通院している歯医者を検討していますが、根幹治療などを行う際にCTを使うこともあると言ってました。
その歯医者のHPにも、根幹治療やインプラント治療にはCTが役立つと書いてあります。

しかし、今のかかりつけの先生ともう一人別の先生から

「根幹治療でCTは滅多に使わない。
レントゲンで分からないことはCTでも分からない。」

と言われました。


ここの先生方、どう思われますか?

以前、根の治療した奥歯が少し痛くて、転院先で診てもらいたいと考えています。
今の先生に

「根に膿があると治ることはないから」

と言われました。


例えば、CTを使えばレントゲンでは確認できないことも分かって、治療に期待ができますか?
それとも、結局はその先生の腕や技術的な問題ですか?

また、保険治療の場合“根幹治療は何回以内の診察で終わらせる”という決まりはありますか?


過去に似た質問があったかもしれませんが、探しきれませんでした。
よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2016-06-04 15:46:15
根管治療でCTは滅多に使わない。
レントゲンで分からないことはCTでも分からない。

私も根管治療でCTはめったに使いませんが(たまに使いますが)、デンタルレントゲンだけでは分らない事もCTで分る事も有ります。



>例えば、CTを使えばレントゲンでは確認できないことも分かって、治療に期待ができますか?
>それとも、結局はその先生の腕や技術的な問題ですか?

CTやマイクロスコープも道具です、使いこなせない歯科医が使っても意味がありません。

そういう意味では歯科医の技術です。



保険治療の場合“根幹治療は何回以内の診察で終わらせる”という決まりはありますか?

その様な決まりは有りません。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2016-06-04 15:54:48
khy  さんこんにちは

>例えば、CTを使えばレントゲンでは確認できないことも分かって、治療に期待ができますか?

もちろん、レントゲンではわからなかった事がわかる事もあります。ただ、CTを撮影すればなんでもわかるというわけではありません。


根幹治療でCTは滅多に使わない

私が持っていたらたくさん使ってしまうと思います(笑)


>それとも、結局はその先生の腕や技術的な問題ですか?

そうなりますね。
知識、経験、腕といったところでしょうか?
それらを発揮するために、CTやマイクロスコープなどのいろいろな機械や器具、材料があるわけです。

CTを撮影しても、それを読影する知識がなければ全く意味がないですし、わからないところをわかるような撮影をしないと同じCTを撮影してもわかりません。


例えが悪いかもしれませんが、いくら高級な食材を用意しても、料理人が下手であれば美味しいものはできません。
一流の料理人が、手間暇をかけるから美味しいものが出来上がるのと似ていると思いますよ。



>根に膿があると治ることはないから

????? であるとすればそのような状態の歯は全て抜歯という診断なのでしょうかね??
私は、きちんと治療すれば治るとおもいますよ。
もちろん全てが治るというわけではありませんけれどね。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2016-06-04 17:09:01
あくまでも私見ですが…
自費専門医と言う事も含めて)

>「根幹治療でCTは滅多に使わない。

当院ではほんとんどすべての根管治療時にCT撮影を行います。


レントゲンで分からないことはCTでも分からない。」

レントゲンではわからなかったところが見えるのがCTです。
(そうでなければ高価なCTを導入する意味がありません)

もちろん、レントゲンでもCTでもわからないところもあります。


>今の先生に「根に膿があると治ることはないから」と言われました。

治りますよ。


「治せる」か「治せない」かの違いはあるかもしれませんが…。

「きちんとした根管治療の技術を持った歯科医師」であれば「治せる確率」は上がります。


>CTを使えばレントゲンでは確認できないことも分かって、治療に期待ができますか?

でしょうね。


>結局はその先生の腕や技術的な問題ですか?

でしょうね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: khyさん
返信日時:2016-06-04 17:34:44
細見先生、水川先生、ご回答ありがとうございます。

根幹ではなく、根管でした…(笑)


細見先生

根管治療は難しいと聞きます。
診察回数に決まりがなければ、数回の治療で終わる先生と、時間をかけて治療する先生がいたら、やはり後者の方が良い先生(患者のことを考えてくれている?)でしょうか?



水川先生

>????? であるとすればそのような状態の歯は全て抜歯という診断なのでしょうかね??

以前治療した時、治療後に

「膿がなくならなければ抜歯。
膿がなくなることを期待するしかない。」

と言われました。
膿の大きさによっては、薬を詰めた状態で冠をして後は様子見…ということはよくありますか?
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2016-06-04 19:51:50
CTものすごく有用ですよ。
でもどちらかと言えば当然その先生の技量の方が重要でしょうね。
ただ細かく言えば、CTで出た画像を読み取るのも技量ですし、そこから正確な診断、治療方針に繋げる技量?能力?も同様に重要です。



>診察回数に決まりがなければ、数回の治療で終わる先生と、時間をかけて治療する先生がいたら、やはり後者の方が良い先生(患者のことを考えてくれている?)でしょうか?

少ない回数で、一回あたりは長い時間、というのが理想でしょう。
保険治療では採算上厳しいですが、専門医の場合だと1回あたりが60〜90分のアポイントになると思います。

(日本の学会の資格上の専門医という意味ではなくて欧米の専門医教育を受けた専門医の意味です。
日本は保険制度があったりで話がややこしくなるので・・)



>膿の大きさによっては、薬を詰めた状態で冠をして後は様子見…ということはよくありますか?

よくあるかと言われればきっとあるかと思いますが。。

専門医の見解であれば、膿(ほとんどの場合根管の感染が原因)は、ほとんどが治せます。
膿があるから抜歯という判断は基本的にはないと思いますよ。

よくあることかどうかと、適切かどうかというのはまた違う話になるような気がします。

ご予算や時間の許す範囲で、出来るだけ専門性の高そうな先生に相談されるのがやはり良いのではないでしょうか。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答5
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-06-04 20:28:02
CTは有用だと思いますが撮影したからといって治療ができるわけではありません。

2次元の情報:デンタルで十分な場合もあります。


>「根幹治療でCTは滅多に使わない。
レントゲンで分からないことはCTでも分からない。」
>と言われました

根管治療で最も大事なことは手指の感覚という先生もおられます。

そういう先生は繊細な感覚の持ち主ですから機械でビューンと根管を開けて掃除するということはされないことが多いです。

レントゲン撮影は根管の形態やダメージを受けている周囲組織をイメージすることには大変役立ちますが、最終的には切削器具が正しく到達して汚いものがきちんと清掃できて生体の許容範囲に消毒できる腕がないと治療になりませんから、高価な診断用機械を取り揃えておいても治せないならば意味がないですよね。


本当に根管治療が上手い先生は基本的な道具などがあればきちんと治すことが出来たりしますから、設備ではないのでそこが難しいといわれるゆえんでしょうね。



>根に膿があると治ることはないから

そういう場合もあるかもしれませんが、きちんと清掃と消毒が行えれば支障なく使用できるようになることが多いような気がします。


一度失敗した奥歯の再根治は難しいですから厭わず行ってくれる専門医にそれ相応の費用を出してしっかりと行ってもらったほうが治療の確実性が高まることがあるかもしれませんね。

一般歯科の中には根管治療が苦手な先生も大勢いますから、得意で専門的にしていますと表明している医院にて行ってもらうとよいかもしれません。


>、保険治療の場合“根幹治療は何回以内の診察で終わらせる”という決まりはありますか?

決まりがないので永遠にずるずると根治を行っても治りもしないというケースもあるようです。
積極的な治療が行われることなく長期にわたるようならば、専門医に転医されたほうがよいといった場合もあるかもしれません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: khyさん
返信日時:2016-06-04 21:59:23
櫻井先生、渡辺先生、船橋先生、ご回答ありがとうございます。


専門医というのは、自費治療のみ行っている先生のことですよね?
自費治療や歯科大なども検討はしてみました。

予算や通院可能か、本当に治るのかという不安もあります。
保険治療で治る確率は、やはり低いですか?


専門医の先生方はCTを活用されてるんですね。
逆にレントゲンでは確認できるものがCTではできないこともありますか?
(読影力とか見落としは別としてです)


自費と保険では、治療に使える材料が違いますね。
あと、自費だと設備も全然違いますね。
一回の治療時間が長くて治療回数は少ない、これは理想的だと思います。
その分、治療費は高額ですが。

一般歯科で確実な根管治療を受けるのは、宝くじに当たるようなものですかね…。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2016-06-05 09:32:25
>「根幹治療でCTは滅多に使わない。
>レントゲンで分からないことはCTでも分からない。」
>と言われました。

個人的にはマイクロを使った事のない歯科医によくあるセリフと一緒だと思います。
実際に使っていないと評価はできませんね。

被曝の問題や1170点という保険での評価を高いと思えば使わないかもしれないし、それらを理解した上でCTを撮影する歯科医もいると思います。私は後者です。



>今の先生に
>「根に膿があると治ることはないから」
>と言われました

多くの場合には治ると思います。

CTはクラウンメタルコアなどの金属の影響を受けやすいのでこれらが入った状態だと判断に困る場合があります。
このような時には普通のレントゲンの方がいい場合があると思います。
逆に言えば根管充填材、メタルコア、クラウンがない状態で撮影するとより正なしい診断に近づくと思います。


CTはあくまでレントゲンですから診査機器です。
その検査結果から歯科医が診断をする訳です。

当然診断力に差はあります。
診断後治療するのは歯科医です。
ここから先が治療する技術になります。
マイクロスコープもある意味診査機器ですね。
ただ治療にも使えるので。


日本歯内療法学会という根管治療を学問する学会があります。
そちらの専門医のリストです。

* http://www.jea.gr.jp/kaiin/senmoni.shtml

また学会の会員ということは根管治療に多少なりとも関心がある歯科医ではないかと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: khyさん
返信日時:2016-06-07 11:37:31
柴田先生、ご回答ありがとうございます。

日本歯内療法学会のリスト、ありがとうございます。
参考になります。



タイトル 根管治療でレントゲンで判らないことはCTでも判らないのか?
質問者 khyさん
地域 非公開
年齢 33歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
レントゲン写真
CT
回答者




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