前歯2番、詰め直しても欠けるレジンからクラウンへの治療について

相談者: ほうじ茶さん (42歳:男性)
投稿日時:2016-06-27 17:48:50
お世話になります。

最近、数年前に詰めた2番のレジンが欠けたので、かかりつけの歯科の先生に、同様に詰め直してもらいました。

しかし、また欠けたので、

「この治療法で駄目なら、かぶせるしかありません」

と説明を受け、同意の上、心棒のようなものを添えた上で、レジンで詰めてもらいました。

しかし、やはりこの詰め物も取れてしまい、ついに

「残念ですが、かぶせるしかありません」

と言われました。


現時点で、上記の説明を受けたのですが、2点、不安な点があるので、セカンドオピニオン的になりますが、ご意見頂ければ幸いです。

1.先生の説明によると、神経を抜く必要はないので残すとのことですが、周りを削らなければならないので、麻酔をかけて治療するということです。

クラウンに合わせて象牙質まで削ってしまうということでしょうか?
情けない話ですが、削られるのが本当に苦手で、今から次回の治療に憂鬱になっております。

一般論として、クラウン治療で神経を残す際、どのくらい削るのかご意見頂けると幸いです。

2.上記の治療の前に説明を受けるかもしれませんが、二回目に欠けた後の診療では、特に保険保険外で治療するかの話はなく、仮の仮詰め(?)で終わりました。

ネットで調べるにつけて、自費診療の材料の方がトータル的には、歯の今後の健康に良い印象を受けるので、前歯のことですし、少し工面をしてでも、保険外治療にするか悩んでおります。

特に2の質問が抽象的で、ご回答が難しいと思いますが、先生方の率直なご意見を頂ければと思います。

かかりつけの先生は、信頼しているのですが、麻酔をかけてまで削るというのは久しぶりで、少し動揺しており、かかりつけの先生に要領よく質問することができませんでした。

乱文で読みにくいとは思いますが、よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2016-06-28 02:26:31
こんばんは。

2番ということでしたら、微妙なところですね。
かかりつけの先生でそのままお願いするのならご説明の通り、クラウンにするのがベストだと思いますが、他の先生でも同じかはわからないです。

一方、かかりつけの先生だと神経は残せるというご判断ですが、これも先生によっては被せる=神経は抜く。 
あるいは自費オールセラミッククラウン=神経は抜く。 
と説明をされる先生もいらっしゃいますから、歯科の治療方針というのは先生によってかなり幅があることをご理解くださいね。



>1.について

クラウンの種類によってもほんの僅かに違います。
あと先生ごとの癖というか、"作風"のようなものもあってそちらの方が大きいと思いますが、ほぼ0〜3.0mmぐらいまでの幅で適宜削ることになるかと思います。

重要なことは、

@神経を抜くか抜かないか?(←※主治医の判断によるところが大きい)と、
A必要なところは必要なだけ削る

の2点だと思います。

削る量が少ないのが良い治療、という誤解が非常に多いですが、必要な量を削らずに作ったクラウンの方が後々為害性が高いですから、@を確認されたらAについてはお任せするべきでしょうね。



>2.について

保険治療についてはどこで受けても似たような技術レベル/費用/仕上がり/耐久性になるはずなのですが、自費治療の場合は基準がないので、保険治療以上のかなり大きな幅があるはずです。

統計的な数値から推測すると、一般的な歯科医院では自費のクラウン治療というのは月に数名あるかないかぐらいですから、そういった平均的な医院で、自費治療と言うだけ(材質が変わっただけ)で審美性や耐久性が飛躍的に延びるということは通常考えにくいです。

事実「保険治療の方がいいですよ」とおっしゃる先生もいれば「自費治療の方がいいですよ」とおっしゃる先生もいらっしゃいますが、どちらもおそらく正解でしょうし、おかかりの先生のお勧めを選択されるのがおそらくはベスト、ということになるかと思います。

不安な点については治療を始める前によくご相談くださいね。
お大事にどうぞ。

回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-06-28 11:06:40
こんにちは。

そもそもかけやすい原因があるのではないでしょうか?

それを放置して治療を行ってもらってもまたトラブルにつながる可能性はないか、一度お尋ねしてみるとよいと思います。

歯並び噛み合わせに問題がある方が割とそういうことになりますから。
特に2番であればクロスバイトや内側に引っ込んでいる方は多いので。

その場合はクラウンにした場合、左右の形態的に綺麗なものが出来るのか?そこも尋ねておくとよいと思います。

歯を削りました。
仮歯にしました。
形が気に入りませんでは、困りますからね。


>一般論として、クラウン治療で神経を残す際、どのくらい削るのかご意見頂けると幸いです。

素材によってこれくらい削ってくれないと、丈夫で綺麗なものは出来ませんよという厳密な数字が各メーカーから出されています。
ですから削っていただく先生に、どれくらい削るのかお尋ねになってミルのがよいと思います。

多くのケースで欠けることを繰り返すようなトラブルのある歯は元々の条件が悪いでしょうから、メーカー推奨の削除量以上に大きく削って歯軸の方向を修正する必要が生じます。

自費治療で最近よく使用される素材ならば、唇・舌側1mm〜1.5mm。先っぽ1.5〜2mmは削らないと作れないということになっています。
歯と歯茎の境は0.8mmは欲しい場合がありそうなれば0.3mm程度もないエナメル質は完全に削り取ることになりますが、最終的にきっちり修復物で置換すれば問題はないというのが歯科治療です。

トラブルが多発する歯の場合、もう少し多めに削られる可能性はとても高いと思います。


質問:2については保険治療であれば金属の裏打ちをしたうえでの治療がメインになりますから、光の透過性も悪くなるので出来れば自費治療にされたほうがよいと思います。
素材も歯茎の際が樹脂になるか金属になるかで、歯茎にとっては嫌な素材ですから経年的に歯茎下がりが起きたり場合によっては、金属イオンが溶け出して歯茎に着色する場合もあります(ない人も多いですが)。

身体にとってマイナスになる素材は若いうちはまだいいでしょうが、加齢とともにマイナスに働きやすいんじゃないかと思いますので、多くの歯科医セラミックを薦めると思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ほうじ茶さん
返信日時:2016-06-29 07:33:35
渡辺徹也先生

ご回答ありがとうございます。非常に参考になりました。
ご助言の通り、かかりつけの先生とよく相談したいと思います。

かかりつけの先生は、長らくお世話になっており信頼していますので、大丈夫かとは思いますが、どうしても不安なことがあったら、またこちらで、セカンドオピニオン的にご質問することもあるかもしれません。



Dr.ふなちゃん(船橋)先生

ご回答ありがとうございます。
かけやすい原因にまで、確かに気が付いていませんでした。
次回の治療の時に、かかりつけの先生にお聞きしてみようと思います。

渡辺先生のご回答と合わせて、よく理解できました。

お二人の先生のご回答を得て、知識面の不安は解消しましたが、質問にも書いた通り、年甲斐もなく削る治療への極度の恐怖症なもので、感情面の不安はありますが、なんとか乗り切ろうと思います。

重ねて御礼申し上げます。
ありがとうございます。



タイトル 前歯2番、詰め直しても欠けるレジンからクラウンへの治療について
質問者 ほうじ茶さん
地域 愛知
年齢 42歳
性別 男性
職業 その他
カテゴリ レジン(白いプラスチック)
補綴関連
詰め物、インレーが割れた・欠けた
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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