リーマー・ファイルを使わない昔の根管治療法の方が良かった…
相談者:
うんにゃさん (55歳:男性)
投稿日時:2016-09-07 19:32:52
8月に、「保険診療で受けた抜髄治療の成功率が極めて低いと知って不安」という相談をさせて頂いた際、途中から、昔に、リーマー・ファイルを使わない抜髄治療を受けた歯についても、伺いました。
今回、昔に受けたリーマー・ファイルを使わない抜髄治療の方法について、伺いたいと思います。
昔に受けた抜髄治療(36〜42年位前に、左下6番、右下6番、左上1番の3本)は、まず針金のような器具で神経を抜きました(ピンク色の細長いもの=神経?が器具に巻き付いていたのが見えた記憶があります)。
その後は、消毒して充填するだけで、リーマーとファイルを使ってガリガリする治療は全くありませんでした。
根管内を触っている時間は極めて短時間だけだったと思います。
今の基準からすれば、根管の掃除も形成も充填も不十分で、かなり大雑把な治療ではないかと思います。
それでも、以降、何の問題も起きておりません。
3本とも途中で被せ物が取れて、被せ直す治療を受けましたが、いずれも根の再治療は受けておりません。
同様の治療を受けた家族や知人にも、問題が起きたという話は聞いたことがありません。
そこで、疑問が湧いてきたましたので、お尋ね致します。
【質問1】
リーマーとファイルを使ってガリガリする治療は、日本ではいつから一般的に行われるようになったのでしょうか。
【質問2】
もし、抜髄治療は多少の掃除し残しや充填の隙間があっても、細菌感染さえ防がれていれば問題を生じることは少ないのであれば、最初に神経を抜く時は、昔のように、神経を抜いて消毒滅菌して、ガリガリしないで、すぐに充填してしまった方が、根管内を触っている時間が短くて感染リスクが減り、より良いような気も致しますが、そのようなことはないのでしょうか。
その方が、歯に過度な刺激やダメージ(歯根膜炎、穿孔、拡大し過ぎ 等)を与えるリスクも減るように思いますし、治療を受ける側にとっても治療をする側にとっても、苦痛や負担やが少なくて良いような気がするのですが。
【質問3】
質問2の方法で抜髄後長いこと問題なく過ごせている人も多いでしょうに、このような治療が、なぜ行われなくなってしまったのでしょうか。
質問2のような治療をしている歯医者さんは、もう存在しないのでしょうか。
昔に抜髄した3本の歯は、神経を抜い後は、治療期間中も含めて一度も痛みを感じたことがありません。
同様の治療を受けた家族や知人の多くも、そう言っておりました。
ですから、これまでは、神経を抜いた歯は痛みを感じないという安心感がありました(歯が脆くなる、二次カリエスに気付かないという欠点は承知の上で)。
ところが、先頃に受けた、何度もリーマーとファイルを使ってガリガリする治療の痛みで、その安心感が崩れてしまい、昔より治療が辛いものに変わっていたことにショックを受けました(また歯科嫌いに…)。
私のような心配性の者には、あれこれ考えてしまわないように、昔の手早い抜髄治療の方が向いているような気がするのですが。
素人考えの質問で、しかも、リーマー・ファイルを駆使して丁寧に抜髄治療なさっている歯医者さんに対して大変失礼な質問で誠に申し訳ございませんが、よろしくお願い致します。
今回、昔に受けたリーマー・ファイルを使わない抜髄治療の方法について、伺いたいと思います。
昔に受けた抜髄治療(36〜42年位前に、左下6番、右下6番、左上1番の3本)は、まず針金のような器具で神経を抜きました(ピンク色の細長いもの=神経?が器具に巻き付いていたのが見えた記憶があります)。
その後は、消毒して充填するだけで、リーマーとファイルを使ってガリガリする治療は全くありませんでした。
根管内を触っている時間は極めて短時間だけだったと思います。
今の基準からすれば、根管の掃除も形成も充填も不十分で、かなり大雑把な治療ではないかと思います。
それでも、以降、何の問題も起きておりません。
3本とも途中で被せ物が取れて、被せ直す治療を受けましたが、いずれも根の再治療は受けておりません。
同様の治療を受けた家族や知人にも、問題が起きたという話は聞いたことがありません。
そこで、疑問が湧いてきたましたので、お尋ね致します。
【質問1】
リーマーとファイルを使ってガリガリする治療は、日本ではいつから一般的に行われるようになったのでしょうか。
【質問2】
もし、抜髄治療は多少の掃除し残しや充填の隙間があっても、細菌感染さえ防がれていれば問題を生じることは少ないのであれば、最初に神経を抜く時は、昔のように、神経を抜いて消毒滅菌して、ガリガリしないで、すぐに充填してしまった方が、根管内を触っている時間が短くて感染リスクが減り、より良いような気も致しますが、そのようなことはないのでしょうか。
その方が、歯に過度な刺激やダメージ(歯根膜炎、穿孔、拡大し過ぎ 等)を与えるリスクも減るように思いますし、治療を受ける側にとっても治療をする側にとっても、苦痛や負担やが少なくて良いような気がするのですが。
【質問3】
質問2の方法で抜髄後長いこと問題なく過ごせている人も多いでしょうに、このような治療が、なぜ行われなくなってしまったのでしょうか。
質問2のような治療をしている歯医者さんは、もう存在しないのでしょうか。
昔に抜髄した3本の歯は、神経を抜い後は、治療期間中も含めて一度も痛みを感じたことがありません。
同様の治療を受けた家族や知人の多くも、そう言っておりました。
ですから、これまでは、神経を抜いた歯は痛みを感じないという安心感がありました(歯が脆くなる、二次カリエスに気付かないという欠点は承知の上で)。
ところが、先頃に受けた、何度もリーマーとファイルを使ってガリガリする治療の痛みで、その安心感が崩れてしまい、昔より治療が辛いものに変わっていたことにショックを受けました(また歯科嫌いに…)。
私のような心配性の者には、あれこれ考えてしまわないように、昔の手早い抜髄治療の方が向いているような気がするのですが。
素人考えの質問で、しかも、リーマー・ファイルを駆使して丁寧に抜髄治療なさっている歯医者さんに対して大変失礼な質問で誠に申し訳ございませんが、よろしくお願い致します。
回答1
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2016-09-07 23:21:31
こんばんは。
>【質問1】
>リーマーとファイルを使ってガリガリする治療は、日本ではいつから一般的に行われるようになったのでしょうか。
少なくとも45年前には行われていました、ただリーマーだけでファイルは使っていなかったように思います。
>【質問2】
>もし、抜髄治療は多少の掃除し残しや充填の隙間があっても、細菌感染さえ防がれていれば問題を生じることは少ないのであれば、最初に神経を抜く時は、昔のように、神経を抜いて消毒滅菌して、ガリガリしないで、すぐに充填してしまった方が、根管内を触っている時間が短くて感染リスクが減り、より良いような気も致しますが、そのようなことはないのでしょうか。
>その方が、歯に過度な刺激やダメージ(歯根膜炎、穿孔、拡大し過ぎ 等)を与えるリスクも減るように思いますし、治療を受ける側にとっても治療をする側にとっても、苦痛や負担やが少なくて良いような気がするのですが。
経験がないのでよくわかりません。
>【質問3】
>質問2の方法で抜髄後長いこと問題なく過ごせている人も多いでしょうに、このような治療が、なぜ行われなくなってしまったのでしょうか。
>質問2のような治療をしている歯医者さんは、もう存在しないのでしょうか。
手抜きしているようなレントゲンを見ることはありますが意図的に仰るような治療をしているかどうかまではわかりません。
>ところが、先頃に受けた、何度もリーマーとファイルを使ってガリガリする治療の痛みで、その安心感が崩れてしまい、昔より治療が辛いものに変わっていたことにショックを受けました(また歯科嫌いに…)。
残髄していたのではないでしょうか。
>【質問1】
>リーマーとファイルを使ってガリガリする治療は、日本ではいつから一般的に行われるようになったのでしょうか。
少なくとも45年前には行われていました、ただリーマーだけでファイルは使っていなかったように思います。
>【質問2】
>もし、抜髄治療は多少の掃除し残しや充填の隙間があっても、細菌感染さえ防がれていれば問題を生じることは少ないのであれば、最初に神経を抜く時は、昔のように、神経を抜いて消毒滅菌して、ガリガリしないで、すぐに充填してしまった方が、根管内を触っている時間が短くて感染リスクが減り、より良いような気も致しますが、そのようなことはないのでしょうか。
>その方が、歯に過度な刺激やダメージ(歯根膜炎、穿孔、拡大し過ぎ 等)を与えるリスクも減るように思いますし、治療を受ける側にとっても治療をする側にとっても、苦痛や負担やが少なくて良いような気がするのですが。
経験がないのでよくわかりません。
>【質問3】
>質問2の方法で抜髄後長いこと問題なく過ごせている人も多いでしょうに、このような治療が、なぜ行われなくなってしまったのでしょうか。
>質問2のような治療をしている歯医者さんは、もう存在しないのでしょうか。
手抜きしているようなレントゲンを見ることはありますが意図的に仰るような治療をしているかどうかまではわかりません。
>ところが、先頃に受けた、何度もリーマーとファイルを使ってガリガリする治療の痛みで、その安心感が崩れてしまい、昔より治療が辛いものに変わっていたことにショックを受けました(また歯科嫌いに…)。
残髄していたのではないでしょうか。
回答2
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2016-09-08 10:50:58
うんにゃさん、こんにちは
私のところはお年寄りも多く、かなり古い被せ物を二次虫歯のため再治療することがよくあります。
冠を外してみると、被せ物の境目だけ二次虫歯になっていて、ほとんど歯の形が残っていることもあります。
実際に治療前に状況がわからないのではっきりしたことは言えませんが、もしかしたら、神経取って被せなくても、詰めるだけでよかったんじゃないかなと思うこともあります。
個人的な意見ですが、昔と今では治療に判断基準が違うことが大きな要因ではないかと思います。
昔なら抜髄する歯でも、今なら神経を残して詰めるだけ。
昔なら抜歯する歯でも、根管治療をして残す。
そうなってくると、治療の難易度も高くなり成功率は低くなります。
今でも、早めに抜髄、早めに抜歯をすればもっと成功率は高くなるように思います。
私のところはお年寄りも多く、かなり古い被せ物を二次虫歯のため再治療することがよくあります。
冠を外してみると、被せ物の境目だけ二次虫歯になっていて、ほとんど歯の形が残っていることもあります。
実際に治療前に状況がわからないのではっきりしたことは言えませんが、もしかしたら、神経取って被せなくても、詰めるだけでよかったんじゃないかなと思うこともあります。
個人的な意見ですが、昔と今では治療に判断基準が違うことが大きな要因ではないかと思います。
昔なら抜髄する歯でも、今なら神経を残して詰めるだけ。
昔なら抜歯する歯でも、根管治療をして残す。
そうなってくると、治療の難易度も高くなり成功率は低くなります。
今でも、早めに抜髄、早めに抜歯をすればもっと成功率は高くなるように思います。
回答3
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2016-09-08 11:21:56
1.歯髄に感染のない歯の抜髄
2.歯髄に感染のある歯の抜髄
に分けた場合
1のケースなんですが、根管内の清掃よりもスピードが命なので昔のようなアバウトな治療でも予後がよい可能性は十分あります。
ただ、今はこういった状況では抜髄は行わないのが普通です。
2のケースは昔の治療法だとほぼ100%アウトです。
最初から抜歯というケースのほうが多いかもしれません。
今うんにゃさんが受けている治療はおそらくこっちです。
簡単に言ってしまうと、今だったら神経を抜かなくてもいい歯の神経を抜かれてしまったから治療成績がよかった それだけのことです。
2.歯髄に感染のある歯の抜髄
に分けた場合
1のケースなんですが、根管内の清掃よりもスピードが命なので昔のようなアバウトな治療でも予後がよい可能性は十分あります。
ただ、今はこういった状況では抜髄は行わないのが普通です。
2のケースは昔の治療法だとほぼ100%アウトです。
最初から抜歯というケースのほうが多いかもしれません。
今うんにゃさんが受けている治療はおそらくこっちです。
簡単に言ってしまうと、今だったら神経を抜かなくてもいい歯の神経を抜かれてしまったから治療成績がよかった それだけのことです。
相談者からの返信
相談者:
うんにゃさん
返信日時:2016-09-09 20:55:01
山田先生、小牧先生、森川先生
ご回答いただき、ありがとうございました。
昔抜髄していた歯は抜髄せずに治療して抜髄を避ける、昔抜歯していた歯は抜髄・根管治療で抜歯を避ける、という現在の流れで、抜髄治療が難しくなっているというのは、なるほどと思いました。
確かに、私が昔受けた抜髄治療のうち1本(虫歯治療済みだった右下6番)は、今なら抜髄せずに済んだのかもしれません…。
ただ、他の2本は、1本(奥歯)は、他の歯科医院に通っているうちに穴が大きくなり自発痛も酷くて転院し、「これは酷い状態だから」と失活させての抜髄でした。
もう1本(前歯)は、突然神経が炎症を起こして緊急で抜髄処置してもらいました。
最近抜髄した歯よりうんと酷い状態だったと思いますが、リーマーとファイルを使ってガリガリ掻き出したり削ったりする治療はありませんでした(治療期間も速かったです)。
これで、どうして今まで問題なく過ごせているのか、不思議です。
40年前は、予防歯科など無く、自発痛が発生してから治療に行く人が多かったので、かなり虫歯が進んだ状態での抜髄も今より多かったように思います。私の周りにも、若くして抜髄→銀歯の人は一杯いましたが、抜髄で問題が起きたとは聞いたことがありません。
奇跡でしょうか…。
そういえば、最近受けた抜髄治療では、先生が、
「年齢が上がってくると、根管が細く固くなってくるので、若い人より時間がかかる」
とおっしゃっていました。
40年前は私も若かったので、治療しやすかったのかもしれませんね。
何はともあれ、抜髄に至るような虫歯になる前にしっかり発見・治療できるよう、予防やメンテナンスに努めたいと思います。
ご回答いただき、ありがとうございました。
昔抜髄していた歯は抜髄せずに治療して抜髄を避ける、昔抜歯していた歯は抜髄・根管治療で抜歯を避ける、という現在の流れで、抜髄治療が難しくなっているというのは、なるほどと思いました。
確かに、私が昔受けた抜髄治療のうち1本(虫歯治療済みだった右下6番)は、今なら抜髄せずに済んだのかもしれません…。
ただ、他の2本は、1本(奥歯)は、他の歯科医院に通っているうちに穴が大きくなり自発痛も酷くて転院し、「これは酷い状態だから」と失活させての抜髄でした。
もう1本(前歯)は、突然神経が炎症を起こして緊急で抜髄処置してもらいました。
最近抜髄した歯よりうんと酷い状態だったと思いますが、リーマーとファイルを使ってガリガリ掻き出したり削ったりする治療はありませんでした(治療期間も速かったです)。
これで、どうして今まで問題なく過ごせているのか、不思議です。
40年前は、予防歯科など無く、自発痛が発生してから治療に行く人が多かったので、かなり虫歯が進んだ状態での抜髄も今より多かったように思います。私の周りにも、若くして抜髄→銀歯の人は一杯いましたが、抜髄で問題が起きたとは聞いたことがありません。
奇跡でしょうか…。
そういえば、最近受けた抜髄治療では、先生が、
「年齢が上がってくると、根管が細く固くなってくるので、若い人より時間がかかる」
とおっしゃっていました。
40年前は私も若かったので、治療しやすかったのかもしれませんね。
何はともあれ、抜髄に至るような虫歯になる前にしっかり発見・治療できるよう、予防やメンテナンスに努めたいと思います。
相談者からの返信
相談者:
うんにゃさん
返信日時:2016-09-11 18:18:24
(こういう話は失礼かと思って二の足を踏んでいたのですが)
実は、この質問をさせて頂いた根底には、抜髄・根管治療の現状に対する疑問もございます。
その疑問とは、基本的には同じようにリーマー・ファイルを使って行う治療が、保険と自費に分かれていて、そこに歴然とした格差が生じている点です。患者は困惑してしまいます。
こういうことは、他の診療科では無いような気がしますが…。
それで、素人の暴論かもしれませんが、最初に神経を抜く治療の場合は、
≪保険の治療≫は、昔のように、神経を抜いて消毒滅菌してすぐに充填する治療(感染防止を最優先にした手早い治療)。
≪自費の治療≫は、マイクロスコープとラバーダムとリーマー・ファイルを駆使して、時間をかけて行う治療(感染防止に万全を期した上で、より緻密に行う治療)。
のように差異化されていれば、患者にとって分かりやすいだろうに、と思ったのです。
昔の保険治療でも、長年問題なく過ごせている人も多いと思いますので、これで良いのではないかと。
それに、昔の治療法ならばマイクロスコープの必要性も少ないのではないかと思いますし、リーマーとファイルを使ってガリガリする治療の保険点数が少なくて赤字になるという問題も生じないのではないでしょうか。
(まことに失礼な素人考え、お許し下さい)
実は、この質問をさせて頂いた根底には、抜髄・根管治療の現状に対する疑問もございます。
その疑問とは、基本的には同じようにリーマー・ファイルを使って行う治療が、保険と自費に分かれていて、そこに歴然とした格差が生じている点です。患者は困惑してしまいます。
こういうことは、他の診療科では無いような気がしますが…。
それで、素人の暴論かもしれませんが、最初に神経を抜く治療の場合は、
≪保険の治療≫は、昔のように、神経を抜いて消毒滅菌してすぐに充填する治療(感染防止を最優先にした手早い治療)。
≪自費の治療≫は、マイクロスコープとラバーダムとリーマー・ファイルを駆使して、時間をかけて行う治療(感染防止に万全を期した上で、より緻密に行う治療)。
のように差異化されていれば、患者にとって分かりやすいだろうに、と思ったのです。
昔の保険治療でも、長年問題なく過ごせている人も多いと思いますので、これで良いのではないかと。
それに、昔の治療法ならばマイクロスコープの必要性も少ないのではないかと思いますし、リーマーとファイルを使ってガリガリする治療の保険点数が少なくて赤字になるという問題も生じないのではないでしょうか。
(まことに失礼な素人考え、お許し下さい)
回答4
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2016-09-11 18:33:00
きちんとトレーニングを受けて知識経験技量がある歯科医が、保険医療機関にならずに行う自費の根管治療はある程度期待できると思います。
保険医が保険医療機関で、マイクロスコープを使いラバーダムをするから自費だと言っている根管治療とは一線を画すものだと思います。
保険診療でも抜髄即時根管充填という一日で抜髄から根管充填までする方法も存在します。
診断が間違わず、カリエス等の感染源をちゃんと除去できて根管充填後の仮封がしっかりしていれば多分それなりの治療成績をあげるのではないかと思います。
保険医が保険医療機関で、マイクロスコープを使いラバーダムをするから自費だと言っている根管治療とは一線を画すものだと思います。
保険診療でも抜髄即時根管充填という一日で抜髄から根管充填までする方法も存在します。
診断が間違わず、カリエス等の感染源をちゃんと除去できて根管充填後の仮封がしっかりしていれば多分それなりの治療成績をあげるのではないかと思います。
回答5
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-09-11 19:11:05
こんにちは。
昔は歯を削るのが大変でしたから歯を少しだけ削って神経を殺す薬を入れてさっさと蓋をして歯髄や有機質を無毒化しておいて綿だけ詰めて終わりというような治療を行っていた時代もありましたね。
そういう場合は根先を痛めることはないし、歯質も温存できますから治療が成功したら長期的に問題が起きない場合というのもあったと思います。
さすがに最近綿栓根充に出会う機会はぱたりと減りましたが数年前にそういう根っこの治療の歯に遭遇したことがあります。
リーマーだけで主根管の歯髄を抜いてそこに大概なポイントを詰めて終わりというような治療ももうあまりみないですね。
今は切削具が発達していますから患者さんも歯を削られてもあまり苦痛を感じなくてよくなってますから危ない薬(例えばホルマリンクレゾールや亜ヒ酸などの劇薬等)をまったく使用しなくても根管の清掃消毒が可能になってきていますね。
現代人は様々な薬害を経験していますからそういう過去使用していた出来ればお口の中では使用したくないような薬は今はもうあまり使われることはなくなったのじゃないでしょうか?
その代わり結構ガリガリ根管を綺麗に綺麗に機械的に拡大してキチンとデッドスペースがなくなるようにスムースな根管形態にする努力をしてぴったりしたポイントを適合されるように努力する治療を大学で習って実習しましたしポイントでは駄目でもっとちゃんとしたものでより緊密な根管充填をしようと努力するほうがよいとか様々な術式が開発されています。
昔おられた手指の感覚だけでの治療を行っている先生というのももう少なくなってしまってるんじゃないかな?という気がしますね。
機械的な拡大だけでは清掃消毒は難しいので化学的な清掃をちゃんと行ってくれるとよいのでしょうがどうなのでしょう?
大学の実習でそこまで習っているのかどうか?今はどうなっているでしょうか?
根管治療でもできるだけ健康な歯質は残してもらいたいような気がしますがこれも術者の好みやポリシーがありましょうね。
>こういうことは、他の診療科では無いような気がしますが…。
ないんじゃなくて素人では理解できない分野ですし、医科は連携を止められたら死活問題になりますから細かいことは表に出しにくいだけなんじゃないでしょうか?
こういうことは技術職ですから例えば大工さんの釘の打ち方ひとつでも様々な流儀ややり方やポリシーや伝統、製品等色々あるでしょう?同じようなものだと思いますよ。
そういう技術に関してはふつうは値段も仕様もまちまちなのが当たり前なのに、歯科も医科も保険点数で同一というほうが実際はおかしいのですがそれは、医療福祉上仕方がない制度ですから
その制度から出てご自身がやりたいことをやりたいように行ってそれ相応の治療費を全額自費でお支払いできる人にしか自分の技術は提供しませんという医者が出てきても何らおかしくないと思います。
歯科であれば他の歯科医院と連携しなければ死活問題ということもありませんから割と自由ですね。
実際は、保険医でも多くの保険医は赤字部門でも根管治療を頑張っています。劇薬に頼らない治療で生体にマイナスにならないような治療方法で患者さんにも理解できるような治療法で日々努力してくれているのだと思います。
昔は歯を削るのが大変でしたから歯を少しだけ削って神経を殺す薬を入れてさっさと蓋をして歯髄や有機質を無毒化しておいて綿だけ詰めて終わりというような治療を行っていた時代もありましたね。
そういう場合は根先を痛めることはないし、歯質も温存できますから治療が成功したら長期的に問題が起きない場合というのもあったと思います。
さすがに最近綿栓根充に出会う機会はぱたりと減りましたが数年前にそういう根っこの治療の歯に遭遇したことがあります。
リーマーだけで主根管の歯髄を抜いてそこに大概なポイントを詰めて終わりというような治療ももうあまりみないですね。
今は切削具が発達していますから患者さんも歯を削られてもあまり苦痛を感じなくてよくなってますから危ない薬(例えばホルマリンクレゾールや亜ヒ酸などの劇薬等)をまったく使用しなくても根管の清掃消毒が可能になってきていますね。
現代人は様々な薬害を経験していますからそういう過去使用していた出来ればお口の中では使用したくないような薬は今はもうあまり使われることはなくなったのじゃないでしょうか?
その代わり結構ガリガリ根管を綺麗に綺麗に機械的に拡大してキチンとデッドスペースがなくなるようにスムースな根管形態にする努力をしてぴったりしたポイントを適合されるように努力する治療を大学で習って実習しましたしポイントでは駄目でもっとちゃんとしたものでより緊密な根管充填をしようと努力するほうがよいとか様々な術式が開発されています。
昔おられた手指の感覚だけでの治療を行っている先生というのももう少なくなってしまってるんじゃないかな?という気がしますね。
機械的な拡大だけでは清掃消毒は難しいので化学的な清掃をちゃんと行ってくれるとよいのでしょうがどうなのでしょう?
大学の実習でそこまで習っているのかどうか?今はどうなっているでしょうか?
根管治療でもできるだけ健康な歯質は残してもらいたいような気がしますがこれも術者の好みやポリシーがありましょうね。
>こういうことは、他の診療科では無いような気がしますが…。
ないんじゃなくて素人では理解できない分野ですし、医科は連携を止められたら死活問題になりますから細かいことは表に出しにくいだけなんじゃないでしょうか?
こういうことは技術職ですから例えば大工さんの釘の打ち方ひとつでも様々な流儀ややり方やポリシーや伝統、製品等色々あるでしょう?同じようなものだと思いますよ。
そういう技術に関してはふつうは値段も仕様もまちまちなのが当たり前なのに、歯科も医科も保険点数で同一というほうが実際はおかしいのですがそれは、医療福祉上仕方がない制度ですから
その制度から出てご自身がやりたいことをやりたいように行ってそれ相応の治療費を全額自費でお支払いできる人にしか自分の技術は提供しませんという医者が出てきても何らおかしくないと思います。
歯科であれば他の歯科医院と連携しなければ死活問題ということもありませんから割と自由ですね。
実際は、保険医でも多くの保険医は赤字部門でも根管治療を頑張っています。劇薬に頼らない治療で生体にマイナスにならないような治療方法で患者さんにも理解できるような治療法で日々努力してくれているのだと思います。
相談者からの返信
相談者:
うんにゃさん
返信日時:2016-09-12 11:25:58
柴田先生
ご回答いただき、ありがとうございました。
私が、昔受けた治療は、抜髄即時根管充填に近い方法だったのかもしれません。
ただ、ホームページ等で「神経を抜いた後、丁寧に根管の先まで掃除し、根管の形を整えて隙間なく充填します。根の本数が多い奥歯では、時間(回数)がかかる場合があります」と説明されている所は一杯ありますが、「神経を抜いた後、即時に充填します」と説明されている所は見たことがありませんので、こうした方法はもう無いのかと思っていました。
-------
船橋先生
ご回答いただき、ありがとうございました。
昔、私が最初に受けた奥歯の治療は、たぶん劇薬で失活させる方法だったと思います(薬を詰めて2日後位に薬を取り出して治療されました)。
上記1本目と2本目の奥歯(左右下6番)の治療は、「リーマーだけで主根管の歯髄を抜いてそこに大概なポイントを詰めて終わりというような治療」だったかもしれません。
最近撮ったレントゲンをチラッと見ただけですが、根の上の方しか白い詰め物が写っていない気がしましたので。
これでも40年問題なく過ぎました。
最近受けた奥歯(右下7番)抜髄治療は、麻酔が効かなくて最初にペリオドン使われましたが、その後はまさに「結構ガリガリ根管を綺麗に綺麗に機械的に拡大してキチンとデッドスペースがなくなるようにスムースな根管形態にする努力をしてぴったりしたポイントを適合されるように努力する治療」だったと思います。
側面の歯茎に近い方で虫歯ができていましたので、治療が困難だったかもしれません。
また、先生が、「年齢が上がってくると、根管が細く固くなってくるので、若い人より時間がかかる」と話されていましたので、大変だったのかもしれません。
途中で歯根膜炎の症状も出て治療を受ける方も回数がかかり辛かったですが…(だからトラウマになってしまい、昔の方が良かったと思ってしまうわけです)。
-------
最近受けた抜髄治療を受けた歯は、治療時の影響か、僅かに歯茎に痛みが残っているように感じますので、早く何の心配も無く噛めるようになってほしいと願っております。
ご回答いただき、ありがとうございました。
私が、昔受けた治療は、抜髄即時根管充填に近い方法だったのかもしれません。
ただ、ホームページ等で「神経を抜いた後、丁寧に根管の先まで掃除し、根管の形を整えて隙間なく充填します。根の本数が多い奥歯では、時間(回数)がかかる場合があります」と説明されている所は一杯ありますが、「神経を抜いた後、即時に充填します」と説明されている所は見たことがありませんので、こうした方法はもう無いのかと思っていました。
-------
船橋先生
ご回答いただき、ありがとうございました。
昔、私が最初に受けた奥歯の治療は、たぶん劇薬で失活させる方法だったと思います(薬を詰めて2日後位に薬を取り出して治療されました)。
上記1本目と2本目の奥歯(左右下6番)の治療は、「リーマーだけで主根管の歯髄を抜いてそこに大概なポイントを詰めて終わりというような治療」だったかもしれません。
最近撮ったレントゲンをチラッと見ただけですが、根の上の方しか白い詰め物が写っていない気がしましたので。
これでも40年問題なく過ぎました。
最近受けた奥歯(右下7番)抜髄治療は、麻酔が効かなくて最初にペリオドン使われましたが、その後はまさに「結構ガリガリ根管を綺麗に綺麗に機械的に拡大してキチンとデッドスペースがなくなるようにスムースな根管形態にする努力をしてぴったりしたポイントを適合されるように努力する治療」だったと思います。
側面の歯茎に近い方で虫歯ができていましたので、治療が困難だったかもしれません。
また、先生が、「年齢が上がってくると、根管が細く固くなってくるので、若い人より時間がかかる」と話されていましたので、大変だったのかもしれません。
途中で歯根膜炎の症状も出て治療を受ける方も回数がかかり辛かったですが…(だからトラウマになってしまい、昔の方が良かったと思ってしまうわけです)。
-------
最近受けた抜髄治療を受けた歯は、治療時の影響か、僅かに歯茎に痛みが残っているように感じますので、早く何の心配も無く噛めるようになってほしいと願っております。
相談者からの返信
相談者:
うんにゃさん
返信日時:2016-09-12 19:25:38
(補足)
このサイトで、次のような質問を見付けました。
『専門医の6番麻抜即時根充、45分という処置のスピードに不安(英国)』
『抜髄処置が30分というのは、普通ですか?』(上7番)
(この中に【質問2】に通じる回答もございました)
治療時間が短くて不安な人もいるのですね。
ただ、やはり私のような神経質で歯根膜が繊細(だそうです)な者にとっては、手短な治療の方が向いているように思いますが、事前にそういうことを知る由もなく、難しいところだと思います。
このサイトで、次のような質問を見付けました。
『専門医の6番麻抜即時根充、45分という処置のスピードに不安(英国)』
『抜髄処置が30分というのは、普通ですか?』(上7番)
(この中に【質問2】に通じる回答もございました)
治療時間が短くて不安な人もいるのですね。
ただ、やはり私のような神経質で歯根膜が繊細(だそうです)な者にとっては、手短な治療の方が向いているように思いますが、事前にそういうことを知る由もなく、難しいところだと思います。
回答6
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2016-09-13 09:26:56
ご相談ありがとうございます。
先生がたの回答通り、同一条件で比較しないと良いかどうかは言えない部分もあります。
ただし40年以上前に論文で検証されている方法で、数分間というごく短時間で終わりながらも成績がとても良い方法がありました。
それはご相談にありましたように、失活させてから乾屍剤を使う方法であり、根管を自然なままで塞ぎ、人為的に根管内をまったくガリガリ削らない方法です。
成績は現代の根管治療の専門家が何時間もかけた結果とまったく遜色がありません。
それは自然の根管を100%活かし、人工的な手を全く加えないエコな方法だからです。
むしろ自然の根管内は人工的に全部処理することはできません。
根管の内部とは、自然に掘られた洞窟である鍾乳洞に似ています。
歯の根が出来上がる時に、縦横無尽に枝分かれしたり、途中で結合していたり、太さも同じ所は一つもなく薄いカーテンのようであったり、行き止まりであったり、戻リ道があったり、別室ができていたり、最近の内部が見られるようになったCTを使って分かる程度であっても、非常に複雑です。
実際は肉眼では見えない部分も治療結果に大きく影響しています。
これは新幹線のトンネルのように、同じ太さでどこまでも枝分かれすること無く1本で続く人工のトンネルと比較できます。
現代の根管治療は、レントゲンで見るとキレイな1本や数本の、トンネルのように詰められた白い線で成功かどうかの手がかりの一つとしています。
根管治療はこのトンネルに近い考えです。
先生がたの回答通り、同一条件で比較しないと良いかどうかは言えない部分もあります。
ただし40年以上前に論文で検証されている方法で、数分間というごく短時間で終わりながらも成績がとても良い方法がありました。
それはご相談にありましたように、失活させてから乾屍剤を使う方法であり、根管を自然なままで塞ぎ、人為的に根管内をまったくガリガリ削らない方法です。
成績は現代の根管治療の専門家が何時間もかけた結果とまったく遜色がありません。
それは自然の根管を100%活かし、人工的な手を全く加えないエコな方法だからです。
むしろ自然の根管内は人工的に全部処理することはできません。
根管の内部とは、自然に掘られた洞窟である鍾乳洞に似ています。
歯の根が出来上がる時に、縦横無尽に枝分かれしたり、途中で結合していたり、太さも同じ所は一つもなく薄いカーテンのようであったり、行き止まりであったり、戻リ道があったり、別室ができていたり、最近の内部が見られるようになったCTを使って分かる程度であっても、非常に複雑です。
実際は肉眼では見えない部分も治療結果に大きく影響しています。
これは新幹線のトンネルのように、同じ太さでどこまでも枝分かれすること無く1本で続く人工のトンネルと比較できます。
現代の根管治療は、レントゲンで見るとキレイな1本や数本の、トンネルのように詰められた白い線で成功かどうかの手がかりの一つとしています。
根管治療はこのトンネルに近い考えです。
回答7
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2016-09-13 09:31:00
歯内療法は1990年代に大きな革命が起こり、それ以前に比べれば非常に進化している治療分野です。
・マイクロスコープ
・CBCT
・ニッケルチタンファイル
・MTA(バイオセラミック)
現代では欠かせない機材・材料が登場したのが90年代です。
これらの機材・材料を使用したModernテクニックは旧来のOld テクニックに比べ成功率が30%上がったともいわれています。
つまり
>神経を抜く治療は、昔の治療法の方が良かった…
これは個人の感想にはなりますが、医学的に正しい意見とはいえません。
後、機材・材料より歯科治療はどの先生に治療してもらうのか?
というのが大きな要素になります。
個人的な意見ですが、上手な先生は何をやっても上手ですし、下手な先生はどんなにいい材料を用いても生かせきれません。
*どんな職業においても同じだと思います。
最新の設備を兼ね揃えれば一律で同じことが出来る分野ではありませんのでね。
>今回、昔に受けたリーマー・ファイルを使わない抜髄治療の方法について、伺いたいと思います。
たぶん断髄法ですね、歯内療法とは異なる治療法です。
また神経を殺す薬などは今でも日本ではまだ使われていますが、シックハウスの原因にもなったホルマリン系の薬でありアメリカ歯内療法学会のガイドラインでは
【パラホルムアルデヒドの使用に対して危険であって、かつ効力がない】
世界的な歯内療法専門医の許可書である「Pathway」には、
【パラホルムアルデヒドを含む材料の使用に固執するのは愚かな判断である】
とアナウンスがあります。
現代歯内療法においてホルマリン系の薬は既に過去の薬になりつつあり『使用しなくても十分治療できます』。
*歯の中に入れたホルマリンは数時間〜数日で血液、リンパ節、副腎、腎臓、脾臓、肝臓、脳に移行しているとの報告もあります。
>≪保険の治療≫
>≪自費の治療≫
>のように差異化されていれば
基本的に保険医療機関においては根管治療は保険治療での治療が原則です。
保険医療機関での自費根管治療は今のところかなり黒よりのグレーゾーンであり大きな実害がないので国の方も黙認といった所でしょうか。
20年前など保険医療機関で自費で根管治療する歯科医院など皆無だったと思います。
赤字が大きくなってきたので、自費クラウンに関しての昭和51年通達を歯科医師が拡大解釈して根管治療も自費にしていますが、国がOKを出した治療制度ではありません。
>治療時間が短くても不安なのですね。
抜髄治療においてはきちんとフィールドコントロールしていれば1回法で治療しても2回、3回法で治療しても予後に差はありません。
むしろ治療期間が長くなるだけエラーが起こりやすくなり感染の機会が増えるとの考えもあります。
私は前歯・小臼歯であれば即日に根管充填まで終わらせていますが、今の所問題は起こっていません。
個人的にもネットで断片的な情報をかき集めてくる人ほど治療がしにくいので、
ネットで真偽が分からない情報を検索するよりある程度信頼ができる歯内療法専門医探して治療を依頼した方がいいと思いますよ。
1つ言えるのは、歯チャンの情報も正しいとは限りませんからね。
おだいじに
・マイクロスコープ
・CBCT
・ニッケルチタンファイル
・MTA(バイオセラミック)
現代では欠かせない機材・材料が登場したのが90年代です。
これらの機材・材料を使用したModernテクニックは旧来のOld テクニックに比べ成功率が30%上がったともいわれています。
つまり
>神経を抜く治療は、昔の治療法の方が良かった…
これは個人の感想にはなりますが、医学的に正しい意見とはいえません。
後、機材・材料より歯科治療はどの先生に治療してもらうのか?
というのが大きな要素になります。
個人的な意見ですが、上手な先生は何をやっても上手ですし、下手な先生はどんなにいい材料を用いても生かせきれません。
*どんな職業においても同じだと思います。
最新の設備を兼ね揃えれば一律で同じことが出来る分野ではありませんのでね。
>今回、昔に受けたリーマー・ファイルを使わない抜髄治療の方法について、伺いたいと思います。
たぶん断髄法ですね、歯内療法とは異なる治療法です。
また神経を殺す薬などは今でも日本ではまだ使われていますが、シックハウスの原因にもなったホルマリン系の薬でありアメリカ歯内療法学会のガイドラインでは
【パラホルムアルデヒドの使用に対して危険であって、かつ効力がない】
世界的な歯内療法専門医の許可書である「Pathway」には、
【パラホルムアルデヒドを含む材料の使用に固執するのは愚かな判断である】
とアナウンスがあります。
現代歯内療法においてホルマリン系の薬は既に過去の薬になりつつあり『使用しなくても十分治療できます』。
*歯の中に入れたホルマリンは数時間〜数日で血液、リンパ節、副腎、腎臓、脾臓、肝臓、脳に移行しているとの報告もあります。
>≪保険の治療≫
>≪自費の治療≫
>のように差異化されていれば
基本的に保険医療機関においては根管治療は保険治療での治療が原則です。
保険医療機関での自費根管治療は今のところかなり黒よりのグレーゾーンであり大きな実害がないので国の方も黙認といった所でしょうか。
20年前など保険医療機関で自費で根管治療する歯科医院など皆無だったと思います。
赤字が大きくなってきたので、自費クラウンに関しての昭和51年通達を歯科医師が拡大解釈して根管治療も自費にしていますが、国がOKを出した治療制度ではありません。
>治療時間が短くても不安なのですね。
抜髄治療においてはきちんとフィールドコントロールしていれば1回法で治療しても2回、3回法で治療しても予後に差はありません。
むしろ治療期間が長くなるだけエラーが起こりやすくなり感染の機会が増えるとの考えもあります。
私は前歯・小臼歯であれば即日に根管充填まで終わらせていますが、今の所問題は起こっていません。
個人的にもネットで断片的な情報をかき集めてくる人ほど治療がしにくいので、
ネットで真偽が分からない情報を検索するよりある程度信頼ができる歯内療法専門医探して治療を依頼した方がいいと思いますよ。
1つ言えるのは、歯チャンの情報も正しいとは限りませんからね。
おだいじに
相談者からの返信
相談者:
うんにゃさん
返信日時:2016-09-13 12:19:07
さがら先生
ご回答いただき、ありがとうございました。
昔は、自然の根管を100%活かし、人工的な手を全く加えないエコな方法というのもあったのですね。
私は昔に受けた、リーマー・ファイルでガリガリしない治療は、これに近かったのだと思います(患者としては楽な治療でした)。
最近受けた治療は、確かに、レントゲンで見てキレイな1本や数本のトンネルのように詰められた白い線を目指されていたと思います。
-------
井野先生
ご回答いただき、ありがとうございました。
上手な先生は何をやっても上手、その通りだと思います。
昔、3本目の抜髄治療を受けた先生は、そう思える先生で、近隣の人が皆そう言っていました。
治療期間が長くなるだけエラーが起こりやすくなり感染の機会が増えるとの考えもあるとのことですが、昔受けた、根管内を触っている時間が短かった治療は、その点は良かったわけですね。
それに、治療期間が長くなると患者の不安も大きくなってしまうようにも思います。
-------
通常は、初めから神経を抜くつもりで歯科医院に行くのではなく、普通の虫歯治療のつもりで歯科医院に行き、そのまま神経を抜くことになるケースが多いと思います(それで、治療途中で不安になってくる)。
初めから神経を抜くつもりで歯科医院を選ぶ人は多くは無いような気がします。
なかなか難しいところだと思います。
保険治療、自費治療に関しては、
虫歯治療でかかった歯科医院から自費の根管治療(歯内療法)専門医院に移って神経を抜き、もとの歯科医院に戻って被せ物をする、ということが可能になれば良いようにも思います。
神経を抜く治療だけを自費診療にすることも可能になり、金銭面で選択肢が増えて良いのではないかと(被せ物まで全て自費は無理でも、これなら出来るという人)。
いろいろ勉強になりました(頭でっかちになり過ぎてはいけませんが)。
ありがとうございました。
ご回答いただき、ありがとうございました。
昔は、自然の根管を100%活かし、人工的な手を全く加えないエコな方法というのもあったのですね。
私は昔に受けた、リーマー・ファイルでガリガリしない治療は、これに近かったのだと思います(患者としては楽な治療でした)。
最近受けた治療は、確かに、レントゲンで見てキレイな1本や数本のトンネルのように詰められた白い線を目指されていたと思います。
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井野先生
ご回答いただき、ありがとうございました。
上手な先生は何をやっても上手、その通りだと思います。
昔、3本目の抜髄治療を受けた先生は、そう思える先生で、近隣の人が皆そう言っていました。
治療期間が長くなるだけエラーが起こりやすくなり感染の機会が増えるとの考えもあるとのことですが、昔受けた、根管内を触っている時間が短かった治療は、その点は良かったわけですね。
それに、治療期間が長くなると患者の不安も大きくなってしまうようにも思います。
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通常は、初めから神経を抜くつもりで歯科医院に行くのではなく、普通の虫歯治療のつもりで歯科医院に行き、そのまま神経を抜くことになるケースが多いと思います(それで、治療途中で不安になってくる)。
初めから神経を抜くつもりで歯科医院を選ぶ人は多くは無いような気がします。
なかなか難しいところだと思います。
保険治療、自費治療に関しては、
虫歯治療でかかった歯科医院から自費の根管治療(歯内療法)専門医院に移って神経を抜き、もとの歯科医院に戻って被せ物をする、ということが可能になれば良いようにも思います。
神経を抜く治療だけを自費診療にすることも可能になり、金銭面で選択肢が増えて良いのではないかと(被せ物まで全て自費は無理でも、これなら出来るという人)。
いろいろ勉強になりました(頭でっかちになり過ぎてはいけませんが)。
ありがとうございました。
タイトル | リーマー・ファイルを使わない昔の根管治療法の方が良かった… |
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質問者 | うんにゃさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 55歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の治療法 根管治療関連 その他(歯科治療関連) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。