ワイヤー矯正とマウスピース矯正の大きな違い
相談者:
まざいさん (19歳:男性)
投稿日時:2017-04-25 21:37:33
ご覧頂きありがとうございます。
私は出っ歯が気になるので矯正治療を受けようと思っています。
矯正の際に重視するのは費用面、最終的な仕上がり、治療中の手入れ(歯磨きなど)のしやすさです。
治療期間や治療中の見た目などはあまり気にしていません。
個人的に歯列矯正と言うとワイヤー矯正のイメージがあったのですが、マウスピース矯正(インビザラインなど)を調べてみたら歯磨きや食事の際に取り外しが可能で、最近になって抜歯を伴う矯正にも対応したらしいのでかなり良いのではないかと思っています。
値段的にもそこまで差がないので未だにワイヤー矯正が一般的に見えることが不思議なのですが、この二つは大きな違いがあるのでしょうか?
先生方の意見をお聞かせください。
私は出っ歯が気になるので矯正治療を受けようと思っています。
矯正の際に重視するのは費用面、最終的な仕上がり、治療中の手入れ(歯磨きなど)のしやすさです。
治療期間や治療中の見た目などはあまり気にしていません。
個人的に歯列矯正と言うとワイヤー矯正のイメージがあったのですが、マウスピース矯正(インビザラインなど)を調べてみたら歯磨きや食事の際に取り外しが可能で、最近になって抜歯を伴う矯正にも対応したらしいのでかなり良いのではないかと思っています。
値段的にもそこまで差がないので未だにワイヤー矯正が一般的に見えることが不思議なのですが、この二つは大きな違いがあるのでしょうか?
先生方の意見をお聞かせください。
回答1
回答2
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-04-26 12:51:51
こんにちは。
ワイヤー矯正は矯正治療の中では歴史が古く(とはいえ矯正治療自体歴史は浅いですが)ケースレポートがたくさんあり学会があるので日本ではワイヤー矯正がまだ主流だと思います。
一方、インビザラインは2000年代に入って発達してきた矯正治療法になります。
ですからまだ歴史が浅くケースは世界で400万ケース程度です。
日本では日本矯正歯科学界が矯正治療法として否定的というか懐疑的な見解に立っていますから、なかなか普及していないが行っている先生は多くなってきているというまだそんな段階です。
様々な治療法が開発発表され世界で評価を受け日本に入ってくる理由は、以前の治療上解決できない様々な問題点を解決できているからですが、インビザライン治療の場合、特徴的な長所は、治療を受ける前にシュミレーション機能によりどのようなイメージで治療が進行するのか?を事前に患者側と共有することが可能という点が大きいと思います。
更に、お書きになっているように着脱式なので食事の際、はずせる、歯磨きにストレスがない、虫歯や歯周病を引き起こしやすい歯磨きの難易度の上昇がないという点でしょう。
しかし、実際にインビザラインを行っている歯科医が皆最初苦労するのはシュミレーションどおりに歯が動くとは限らないという点です。
まあ、それは矯正治療の治療計画を立てておこなっても治療ゴールの見直しは常に行われますので同じ様なものですがそこに術者の技術を入れようとした際、インビザライン治療だけでシュミレーションどおりに歯が動くことを期待しすぎた患者さんであれば別の方法(例えば補助装置の使用など)を受け入れがたくなっているという場合があることでしょうか。
インビザラインもワイヤー矯正も歯科医側にとっては提供できる治療法の一種であって、よい結果に向かってとる手法の一種なだけですから、必要があればワイヤー矯正を併用してもよいしインビザラインを併用してもよいし別の装置を併用してもよい程度のものだと思うのですが、最初の治療契約時には選択式になっていることが多いですから、患者さん側はそれがすべてかと思って悩まれるわけですよね?
実際には、ブラケット矯正(ワイヤー矯正)の際も最終仕上げでマウスピース矯正を使用する場合もありますし、保定に入った後で修正をマウスピースで行う場合もあります。
インビザライン治療の場合も同じように、インビザライン治療の得意としない歯の動かし方が必要な場合はワイヤーやゴムを使用して補助を行う場合もありますし、先にカリエールディスタライザーなどを使用する場合もありますし、ブラケット矯正で抜歯スペースを先に大体閉鎖しておく場合もあるでしょう。
この方法で行うところを探すというのではなく、歯並びが綺麗になりたいとお考えの場合は矯正専門医にまずご相談にいかれるのがよいと思います。
余計なこだわりをお持ちでなければ必要なことを必要な時期に必要な装置で無理がないように行ってくれると思います。
ワイヤー矯正は矯正治療の中では歴史が古く(とはいえ矯正治療自体歴史は浅いですが)ケースレポートがたくさんあり学会があるので日本ではワイヤー矯正がまだ主流だと思います。
一方、インビザラインは2000年代に入って発達してきた矯正治療法になります。
ですからまだ歴史が浅くケースは世界で400万ケース程度です。
日本では日本矯正歯科学界が矯正治療法として否定的というか懐疑的な見解に立っていますから、なかなか普及していないが行っている先生は多くなってきているというまだそんな段階です。
様々な治療法が開発発表され世界で評価を受け日本に入ってくる理由は、以前の治療上解決できない様々な問題点を解決できているからですが、インビザライン治療の場合、特徴的な長所は、治療を受ける前にシュミレーション機能によりどのようなイメージで治療が進行するのか?を事前に患者側と共有することが可能という点が大きいと思います。
更に、お書きになっているように着脱式なので食事の際、はずせる、歯磨きにストレスがない、虫歯や歯周病を引き起こしやすい歯磨きの難易度の上昇がないという点でしょう。
しかし、実際にインビザラインを行っている歯科医が皆最初苦労するのはシュミレーションどおりに歯が動くとは限らないという点です。
まあ、それは矯正治療の治療計画を立てておこなっても治療ゴールの見直しは常に行われますので同じ様なものですがそこに術者の技術を入れようとした際、インビザライン治療だけでシュミレーションどおりに歯が動くことを期待しすぎた患者さんであれば別の方法(例えば補助装置の使用など)を受け入れがたくなっているという場合があることでしょうか。
インビザラインもワイヤー矯正も歯科医側にとっては提供できる治療法の一種であって、よい結果に向かってとる手法の一種なだけですから、必要があればワイヤー矯正を併用してもよいしインビザラインを併用してもよいし別の装置を併用してもよい程度のものだと思うのですが、最初の治療契約時には選択式になっていることが多いですから、患者さん側はそれがすべてかと思って悩まれるわけですよね?
実際には、ブラケット矯正(ワイヤー矯正)の際も最終仕上げでマウスピース矯正を使用する場合もありますし、保定に入った後で修正をマウスピースで行う場合もあります。
インビザライン治療の場合も同じように、インビザライン治療の得意としない歯の動かし方が必要な場合はワイヤーやゴムを使用して補助を行う場合もありますし、先にカリエールディスタライザーなどを使用する場合もありますし、ブラケット矯正で抜歯スペースを先に大体閉鎖しておく場合もあるでしょう。
この方法で行うところを探すというのではなく、歯並びが綺麗になりたいとお考えの場合は矯正専門医にまずご相談にいかれるのがよいと思います。
余計なこだわりをお持ちでなければ必要なことを必要な時期に必要な装置で無理がないように行ってくれると思います。
タイトル | ワイヤー矯正とマウスピース矯正の大きな違い |
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質問者 | まざいさん |
地域 | 東京23区 |
年齢 | 19歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 大学生・短大生・専門学生 |
カテゴリ |
歯列矯正の治療法 マウスピース矯正 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。