前歯インプラント除去後の補綴方法と骨の再生について
相談者:
ふく33さん (49歳:女性)
投稿日時:2017-12-22 13:27:35
お忙しい中 何度もご相談にのって頂き、先生方の貴重なご回答に感謝しております。
また よろしくお願い致します。
2年前抜歯即時挿入した上前歯のインプラントを除去(2年間治療の為、前歯4本仮歯の状態)しましたが、その後の治療方法についてお伺いしたいと思います。
7月に歯茎に腫れが出たのでCTをとったところ、インプラントの周囲の骨が溶けていることがわかり、9月に除去しました。
「半年位して骨が再生してきたら、補綴方法(インプラント・ブリッジ)を考えましょう」
との説明でした。
12月初めにCTを撮り今後の治療方法の説明をうけたところ、唇側の骨が無くなっているので、口内の骨をとり移植して 骨の再生と同時にインプラントの再挿入をするか、または陥没した歯茎に歯肉の移植をして4本連結のブリッジにするかのどちらかになりますとの事でした。
再度インプラント治療を受ける勇気もなくブリッジにしたいと考えておりますが、将来インプラントの治療も受けられるように、骨の再生もしていただけないかと相談したところ、それは意味が無いとの事でした。
ブリッジを選択して歯肉移植をしても 骨にぽっかり穴があいたままなのではと不安を感じております。
そこでインプラントを除去した後、先生方がとられている方法や考え方を教えていただけましたらと思いご相談させていただきました。
お忙しい中 お手数をお掛け致しますが、どうぞよろしくお願い致します。
また よろしくお願い致します。
2年前抜歯即時挿入した上前歯のインプラントを除去(2年間治療の為、前歯4本仮歯の状態)しましたが、その後の治療方法についてお伺いしたいと思います。
7月に歯茎に腫れが出たのでCTをとったところ、インプラントの周囲の骨が溶けていることがわかり、9月に除去しました。
「半年位して骨が再生してきたら、補綴方法(インプラント・ブリッジ)を考えましょう」
との説明でした。
12月初めにCTを撮り今後の治療方法の説明をうけたところ、唇側の骨が無くなっているので、口内の骨をとり移植して 骨の再生と同時にインプラントの再挿入をするか、または陥没した歯茎に歯肉の移植をして4本連結のブリッジにするかのどちらかになりますとの事でした。
再度インプラント治療を受ける勇気もなくブリッジにしたいと考えておりますが、将来インプラントの治療も受けられるように、骨の再生もしていただけないかと相談したところ、それは意味が無いとの事でした。
ブリッジを選択して歯肉移植をしても 骨にぽっかり穴があいたままなのではと不安を感じております。
そこでインプラントを除去した後、先生方がとられている方法や考え方を教えていただけましたらと思いご相談させていただきました。
お忙しい中 お手数をお掛け致しますが、どうぞよろしくお願い致します。
回答1
K DENTAL CLINIC(神戸市中央区)の金田です。
回答日時:2017-12-22 15:58:10
ふく33さん
こんにちは。
上の前歯のインプラントを除去してその後の治療のことでご不安なようですね。
ふく33さんの場合は、インプラント周囲炎のために除去しているので、一般的にはまず除去後3か月〜半年くらい骨の治癒を待つ事になると思います。
12月初めにCTを撮られたということですので先生としてはインプラントを再埋入できるかを模索していたのではないでしょうか?
>再度インプラント治療を受ける勇気もなくブリッジにしたいと考えておりますが、将来インプラントの治療も受けられるように、骨の再生もしていただけないかと相談したところ、それは意味が無いとの事でした。
これは先生の説明は一理あるかもしれません。
せっかく大変な思いをして骨移植しても大半は吸収してしまう可能性があります。
インプラントを埋入すればインプラント体の特性によって、あるいは咬合力によって骨をある程度維持することができると思いますが。
>ブリッジを選択して歯肉移植をしても 骨にぽっかり穴があいたままなのではと不安を感じております。
インプラントを除去した後の穴は空洞にはなりません。
新生骨か線維性結合組織などによって満たされます。
ただし、歯肉に若干の退縮は見られると思います。
こんにちは。
上の前歯のインプラントを除去してその後の治療のことでご不安なようですね。
ふく33さんの場合は、インプラント周囲炎のために除去しているので、一般的にはまず除去後3か月〜半年くらい骨の治癒を待つ事になると思います。
12月初めにCTを撮られたということですので先生としてはインプラントを再埋入できるかを模索していたのではないでしょうか?
>再度インプラント治療を受ける勇気もなくブリッジにしたいと考えておりますが、将来インプラントの治療も受けられるように、骨の再生もしていただけないかと相談したところ、それは意味が無いとの事でした。
これは先生の説明は一理あるかもしれません。
せっかく大変な思いをして骨移植しても大半は吸収してしまう可能性があります。
インプラントを埋入すればインプラント体の特性によって、あるいは咬合力によって骨をある程度維持することができると思いますが。
>ブリッジを選択して歯肉移植をしても 骨にぽっかり穴があいたままなのではと不安を感じております。
インプラントを除去した後の穴は空洞にはなりません。
新生骨か線維性結合組織などによって満たされます。
ただし、歯肉に若干の退縮は見られると思います。
相談者からの返信
相談者:
ふく33さん
返信日時:2017-12-22 22:51:08
回答2
K DENTAL CLINIC(神戸市中央区)の金田です。
回答日時:2017-12-23 09:05:08
ふく3さん
おはようございます。
恐らく空洞というのは「骨ができていない」という意味でおっしゃったのだと思います。
空洞というのは文字通り空間(空気しか存在しないスペース)ということになりますので、正常な治癒過程では起こりえないものです。
空間なのであれば歯肉を押すとペコペコ凹むことになります。
骨ができなかったのと、歯と歯の間にすき間があることで臨在歯が傾斜してくるという意味でおっしゃられたのではないでしょうか?
骨の再生はインプラント以外でも重度の歯周病の方に行われることもあります。
インプラント前提以外で骨再生をする意義があるかどうかはわかりかねます。
おはようございます。
恐らく空洞というのは「骨ができていない」という意味でおっしゃったのだと思います。
空洞というのは文字通り空間(空気しか存在しないスペース)ということになりますので、正常な治癒過程では起こりえないものです。
空間なのであれば歯肉を押すとペコペコ凹むことになります。
骨ができなかったのと、歯と歯の間にすき間があることで臨在歯が傾斜してくるという意味でおっしゃられたのではないでしょうか?
骨の再生はインプラント以外でも重度の歯周病の方に行われることもあります。
インプラント前提以外で骨再生をする意義があるかどうかはわかりかねます。
相談者からの返信
相談者:
ふく33さん
返信日時:2017-12-23 22:15:37
回答3
加藤デンタルクリニック(横浜市中区)の加藤です。
回答日時:2017-12-24 09:42:30
ふく33 さんこんにちは。
7月に歯茎に腫れが出たのでCTをとったところ、インプラントの周囲の骨が溶けていることがわかり、9月に除去し「半年位して骨が再生してきたら、補綴方法(インプラント・ブリッジ)を考えましょう」との説明だったのですね。
そして、12月初めにCTを撮り今後の治療方法の説明をうけたところ、唇側の骨が無くなっているので、口内の骨をとり移植して 骨の再生と同時にインプラントの再挿入をするか、または陥没した歯茎に歯肉の移植をして4本連結のブリッジにするかのどちらかになりますと説明を受けたのですね。
再度インプラント治療を受ける勇気もなくブリッジにしたいと考えているが、将来インプラントの治療も受けられるように、骨の再生もしていただけないかと相談したところ、それは意味が無いとの事でその理由が知りたいのですね。
まず、どのような再生するかによっても異なりますが、移植した骨は機能していないと(歯やインプラントがあって支える骨として)吸収してしまいます。
ですから、意味が無いというのは、お金をかけても吸収して無くなってしまうのであればわざわざ移植する必要があるのか?ということでしょうね。
しかし、ブリッジを選択して歯肉移植をしても 骨にぽっかり穴があいたままなのではと不安を感じてるのですね。
骨も歯肉も移植してブリッジを入れる場合もありますね。
特に見た目を気にする場合はインプラント治療でなくても移植をすることはあります。
自分の骨は吸収しやすいですが、熱処理された他の骨ですと吸収は遅いです。今移植をしなくても、いざインプラント治療をしたいと考えた時に移植をするのも方法だと思います。
納得がいくまでご相談して、治療方法を決めていかれるといいと思います。
参考までに。
7月に歯茎に腫れが出たのでCTをとったところ、インプラントの周囲の骨が溶けていることがわかり、9月に除去し「半年位して骨が再生してきたら、補綴方法(インプラント・ブリッジ)を考えましょう」との説明だったのですね。
そして、12月初めにCTを撮り今後の治療方法の説明をうけたところ、唇側の骨が無くなっているので、口内の骨をとり移植して 骨の再生と同時にインプラントの再挿入をするか、または陥没した歯茎に歯肉の移植をして4本連結のブリッジにするかのどちらかになりますと説明を受けたのですね。
再度インプラント治療を受ける勇気もなくブリッジにしたいと考えているが、将来インプラントの治療も受けられるように、骨の再生もしていただけないかと相談したところ、それは意味が無いとの事でその理由が知りたいのですね。
まず、どのような再生するかによっても異なりますが、移植した骨は機能していないと(歯やインプラントがあって支える骨として)吸収してしまいます。
ですから、意味が無いというのは、お金をかけても吸収して無くなってしまうのであればわざわざ移植する必要があるのか?ということでしょうね。
しかし、ブリッジを選択して歯肉移植をしても 骨にぽっかり穴があいたままなのではと不安を感じてるのですね。
骨も歯肉も移植してブリッジを入れる場合もありますね。
特に見た目を気にする場合はインプラント治療でなくても移植をすることはあります。
自分の骨は吸収しやすいですが、熱処理された他の骨ですと吸収は遅いです。今移植をしなくても、いざインプラント治療をしたいと考えた時に移植をするのも方法だと思います。
納得がいくまでご相談して、治療方法を決めていかれるといいと思います。
参考までに。
相談者からの返信
相談者:
ふく33さん
返信日時:2017-12-24 20:45:45
加藤先生
お忙しい中、ご丁寧な御説明有難うございました。
転院してのリカバリー治療の為、現歯科医院では余り色々とお聞きできない状態でしたので、本当に先生方のご助言が有難く胸に沁みます。
インプラントを選択した場合は 下顎や上顎から板状のブロック骨を採取して、前歯部の顎骨に貼り付けて再生する方法だそうです。
せっかく移植しても 歯やインプラントが無いと吸収してしまうのですね?
「自家骨を使用する場合は採取による手術侵襲が大きい。
移植骨が安定しないことや感染によって再治療となるリスクがあります。」
という記載がありましたが、加藤先生のおっしゃる自分の骨は吸収しやすいというリスクもあるのですね?
その様なリスクの説明は全く受けていなかったので、お話を伺って骨造成・インプラントの再挿入が簡単な事では無い事が理解出来ました。
「骨も歯肉も移植してブリッジを入れる場合もありますね。特に見た目を気にする場合はインプラント治療でなくても移植をすることはあります」
とのご説明に、もう少し勇気を出して治療法の選択肢を広げていただけないのか、もしくは再生治療専門の先生にお願いすることも考えたいと思います。
インプラント手術後 2か月めの排膿時にセカンドオピニオンを受けていれば、ここまで骨が溶けてしまう事はなかったのに・・・
(転院先の先生にもご迷惑をお掛けせずにすんだのでは?)
と後悔しきりですが、嘆いていても仕方ない事ですので、こちらで頂いたご助言を頼りに前向きにいきたいと思います。
お忙しい中、貴重なご意見を本当に有難うございました。
お忙しい中、ご丁寧な御説明有難うございました。
転院してのリカバリー治療の為、現歯科医院では余り色々とお聞きできない状態でしたので、本当に先生方のご助言が有難く胸に沁みます。
インプラントを選択した場合は 下顎や上顎から板状のブロック骨を採取して、前歯部の顎骨に貼り付けて再生する方法だそうです。
せっかく移植しても 歯やインプラントが無いと吸収してしまうのですね?
「自家骨を使用する場合は採取による手術侵襲が大きい。
移植骨が安定しないことや感染によって再治療となるリスクがあります。」
という記載がありましたが、加藤先生のおっしゃる自分の骨は吸収しやすいというリスクもあるのですね?
その様なリスクの説明は全く受けていなかったので、お話を伺って骨造成・インプラントの再挿入が簡単な事では無い事が理解出来ました。
「骨も歯肉も移植してブリッジを入れる場合もありますね。特に見た目を気にする場合はインプラント治療でなくても移植をすることはあります」
とのご説明に、もう少し勇気を出して治療法の選択肢を広げていただけないのか、もしくは再生治療専門の先生にお願いすることも考えたいと思います。
インプラント手術後 2か月めの排膿時にセカンドオピニオンを受けていれば、ここまで骨が溶けてしまう事はなかったのに・・・
(転院先の先生にもご迷惑をお掛けせずにすんだのでは?)
と後悔しきりですが、嘆いていても仕方ない事ですので、こちらで頂いたご助言を頼りに前向きにいきたいと思います。
お忙しい中、貴重なご意見を本当に有難うございました。
タイトル | 前歯インプラント除去後の補綴方法と骨の再生について |
---|---|
質問者 | ふく33さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 49歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
インプラント治療法 ブリッジ治療法 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。