9歳、6歳臼歯に小さな穴がありシーラントをするべきか迷います

相談者: きたさんさん (40歳:女性)
投稿日時:2018-11-09 18:38:47
いつもお忙しい中ご回答してくださりありがとうございます。

長文で申し訳ありません。
9歳の子供のことで相談させてください。


先月歯科検診へ行き、歯のクリーニングフッ素塗布、細菌の検査をしてもらい、虫歯はなし、プラークもほとんどなく、細菌もほとんどいなくて良い口内環境だと言われました。 

その一週間位後に、歯磨きの際、6歳臼歯にぽつっと穴のようなものがあるのに気づき、見る角度によって黒く見えるので心配になり、早めに予約の取れた歯医者さんへ行き診てもらったところ、欠けたのかも知れない、奥のほうが着色しているが、フッ素入りの歯磨き粉で丁寧に磨いていけば進行することはないと言われました。

穴はスケーラー?(検診の時に使用することのある先の尖った器具)の先が少し入る位で、歯ブラシの毛先を入れるのが若干難しいです。


その後、かかりつけの歯医者さんで診てもらえ、別の歯医者さんに言われたことを話し、今後どのようにしたら良いか聞いたところ、これは虫歯ではなく、いずれは歯のすり減りと共になくなっていくと思うが、歯の清掃のことを考えると、シーラントをしたほうが安心ではないかと言われました。

シーラントをする場合は、穴のところだけでなく溝全体にするとのこと。
着色しているところにシーラントをしても大丈夫か聞いたところ、虫歯ではないので全く問題ないとのこと。


ただ、シーラントにはデメリットもあると聞いたことがあったため、すぐにお願いできませんでした。
先生の診察の後、歯科衛生士さんに仕上げ磨きの仕方や家でのフッ素の活用方法について指導してもらい、迷っていることを伝えると、現在の口内環境は良いし、確かにシーラントはデメリットもあるので、心配ならシーラントをするかすぐに決めず、定期的に検診をして様子を見ても、と言われ、ひとまず3か月後に診ていただくことにしました。



そこで質問ですが、かかりつけの先生は大丈夫とおっしゃっていたのですが、着色した部分にシーラントをして、シーラントの下の部分が虫歯になってしまう心配はないのでしょうか。

かといって、シーラントせず、歯ブラシが当たりづらい状態が続けばやはり穴の空いた虫歯に進行してしまうのでしょうか。

ほかの歯医者さんにも行って診てもらい、どうするべきかお聞きしてみた方が良いのでしょうか。
 

あと、素朴な疑問ですが、虫歯の進行の確認のために必要なこととは思うのですが、今後毎回検診の都度スケーラーで穴のところをチェックしていただくことで穴が大きくなることはないのでしょうか。

できれば自然の状態で歯を守っていきたいのですが、大事な永久歯ですので最良の方法で穴の空いた虫歯にならないよう維持していきたいです。


実際に診察していただいていないので難しいとは思うのですが、シーラントをするべきなのか、そのままの状態でフッ素入りの歯磨き粉を使用して歯磨きを頑張っていけばいいのか、どのようにするのがベストな方法かご指導いただけるとありがたいです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2018-11-10 08:30:11
個人的な感覚ですが、よく言われる「シーラントのデメリット」はほとんどが適切に処置がなされていないために起こるものだと思います。

適用の見極めや術式に問題がなければシーラントをすることのデメリットはほぼないと考えられます。


きたさん さんのお子さんにシーラントが必要かどうかは診察してみないと分かりませんが、歯ブラシが届きにくい状態の裂溝ということであればシーラントを行うことに問題はないと思います。



> あと、素朴な疑問ですが、虫歯の進行の確認のために必要なこととは思うのですが、今後毎回検診の都度スケーラーで穴のところをチェックしていただくことで穴が大きくなることはないのでしょうか。

スケーラーではなく探針ですね。
力のかけ具合が適切であれば大丈夫です。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: きたさんさん
返信日時:2018-11-10 18:42:28
堀先生、ご回答ありがとうございます。


適用の見極めや術式に問題がなければシーラントのデメリットはほぼないとのことですが、適用の見極めや術式は、やはり先生によって異なるのでしょうか。
また、シーラントは先生によって仕上がり?も異なりますか。


歯ブラシが届きにくい状態の裂溝ということであればシーラントを行うことに問題はないのですね。
必要と診断すれば、着色したところにシーラントをすることは、通常の処置ですか。

もしシーラントをしてもらうことに決めた場合、次回の検診の3か月後でなくできるだけ早くしてもらったほうが良いのでしょうか。
 


スケーラーでなく探針というのですね。
歯医者さん歯科衛生士さんならきっと適切な力のかけ具合で検診してくださいますね。
その点については納得しました。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2018-11-14 08:48:51
>適用の見極めや術式は、やはり先生によって異なるのでしょうか。
>また、シーラントは先生によって仕上がり?も異なりますか。

むし歯にはなっていないことを確認する
・防湿(処置中に歯が唾液で濡れないようにする)をしっかり行う

以上が必須ですが、これらが不十分な状態でシーラントが行われることもあるようです。


>必要と診断すれば、着色したところにシーラントをすることは、通常の処置ですか。

着色がむし歯によるものでなければ一般的な処置といえると思います。


>もしシーラントをしてもらうことに決めた場合、次回の検診の3か月後でなくできるだけ早くしてもらったほうが良いのでしょうか。

実際の状況によるので何とも言えません。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2018-11-14 12:48:16
ご相談ありがとうございます。

>着色した部分にシーラントをして、シーラントの下の部分が虫歯になってしまう心配はないのでしょうか。

ありえます。
とくにエッチングと言って、シーラントの前処理に酸を使う場合のエナメル質へのダメージは成長期にとって非常に大きいからです。


>かといって、シーラントせず、歯ブラシが当たりづらい状態が続けばやはり穴の空いた虫歯に進行してしまうのでしょうか。

もし、下記の条件であれば、

>虫歯はなし、プラークもほとんどなく、細菌もほとんどいなくて良い口内環境だと言われました。 

虫歯に進行することはありません。


>シーラントをするべきなのか、

もしその条件ならば、6番には決してするべきではありません。


基本的なことを説明します。

歯には山(咬頭)と谷(溝、裂溝)の形があります。
溝とは違い、裂溝は入口が小さくて中が広がっていてとても特殊です。

そしてふつうは、6番には裂溝ができ、他の歯には溝ができます。
これは先祖代々人類が生き残るため、遺伝情報により6番にその形が必要と設計されているからです。
この形は数億年の歳月をかけて進化しながら、ほぼ三千万年前に設計が決まりました。


そのため、正しく成長する子供では、6番に無理にシーラントをしてしまうと、後で自然に剥がれてしまうことがよく起きます。

お子さんが未来までも健康に生き残れる身体を作り上げるためには6番に裂溝が不可欠です。
成長の芽を摘まないようにしましょう。


>そのままの状態でフッ素入りの歯磨き粉を使用して歯磨きを頑張っていけばいいのか

成長期の予防で一番大事なことは、フッ素でも歯磨きでもありません。
一生を左右するとても大事な体と歯と頭を作る時期だからです。
人生百年時代に生き残れる成長をするためだからです。

今の年齢は硬い食品をよく噛むこと、その後は20代後半までの成長期にエナメル質の成熟と完成を導くことです。
フッ素と歯磨きはそのジャマをすることがありますから、メリットとリスクについてよく説明を聞きましょう。
成長誘導指導を受けましょう。


一つヒントがあります。

人類が地球上に生まれて約700万年と言われています。
生き残ってきたその長い間に、フッ素も歯ブラシもシーラントも売っていなかったのですよ。

本当に生き残る力をお子さんは潜在的に遺伝子情報として持っています。
それを引き出しましょう。
それが本当の予防です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: きたさんさん
返信日時:2018-11-16 06:37:00
堀先生、早速にご回答ありがとうございました。


これまでシーラントについて検討したことがなかったため、今回いろいろ教えていただき、とても勉強になりました。



 
さがら先生、ご回答ありがとうございました。

着色部分へのシーラント、もし単なる着色でなく初期虫歯だった場合はどうなるか気になり、再度質問しようかと考えていた時でした。
やはり着色した部分がシーラントの下で虫歯になってしまう可能性もあるのですね。

また、シーラントは酸の処理をすることで歯へのダメージもあるとネットで見て、そのことについてもあわせてお聞きしたいと思っていました。

本当の予防、とても考えさせられました。
 




今回相談させていただき、いろいろな考えをお聞きすることができて良かったです。
先生方からいただいたご回答を参考にさせていただき、かかりつけの先生と相談しながらどうするか決めていきたいと思います。
 


 



タイトル 9歳、6歳臼歯に小さな穴がありシーラントをするべきか迷います
質問者 きたさんさん
地域 非公開
年齢 40歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ シーラント
回答者




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  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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