根尖病巣で骨が溶け抜歯したところへの歯牙移植は可能か

相談者: YYタカイさん (36歳:男性)
投稿日時:2019-03-29 21:27:43
根に病気があり周囲の骨が溶けている歯を抜歯して、病気がない親知らず歯牙移植することは可能なのでしょうか?

移植先の骨がすでに溶けていることが原因で、歯牙移植できないこともあるのでしょうか?

よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2019-03-30 07:48:40
炎症に依って骨が溶けているままでは、親知らずを移植できないこともあると思いますよ。

実際の状態が判りませんが、例えると、土壌改良しないままの泥沼にビルを建てるようなイメージでしょうか。

ただ、なぜ骨が溶けているのか原因を究明し、ちゃんと対応していただくことで、移植が可能になる可能性もあります。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2019-03-30 09:00:51
YYタカイ さんこんにちは。

 根に病気があり周囲の骨が溶けている歯を抜歯して、病気がない親知らず歯牙移植することは可能だと思います。

 確かに移植先の骨がすでに溶けていることが原因で、歯牙移植できないこともあるかもしれません。しかし、歯には歯根膜があり、これが骨を再生することもありますし、抜歯後に骨がある程度再生します。また、必要に応じて骨再生(骨移植)を行うことによって歯牙移植を可能になります。

 ただし、インプラント治療よりも歯牙移植の方が難易度が高く、行っている歯科医院は少ないので、歯牙移植を行う予定である歯科医院で良くご相談くださいね。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2019-03-30 21:09:13
抜歯される歯の原因は何なんでしょうか?

歯根破折歯周病、酷い虫歯による根尖病巣、どれなのでしょうか?

それぞれの対応次第で、親知らずの移植は可能かと思いますが、まず口腔内のプラークコントロール、簡単に言えば歯垢をしっかり取れているのかがとても大事です。

歯牙移植も、手術の伴う治療で、その成功を左右するのは、プラークコントロールの状況です。

もし、歯周病で骨の破壊が進行していてなら、プラークコントロールの状態が問題があるのではないでしょうか?

残念ですが、プラークコントロール指導を専門家に受けたことがない方は、プラークが8割も残ってることは普通にあります。

歯牙移植を考えておられるなら、成功させるためにも、そう言うことから治療してくださる先生、医院をお探し下さい。

そうすれば良い成果を得られると思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: YYタカイさん
返信日時:2019-03-30 23:21:14
小林 先生

返信ありがとうございます。


骨が溶けている原因は歯根破折根尖病巣です。

移植が可能になる可能性もあると知れてよかったです。


ありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: YYタカイさん
返信日時:2019-03-30 23:32:23
加藤 先生

返信ありがとうございます。


骨移植が必要になるということは、一度歯を抜いて骨移植をして骨が再生するのを数か月待って、その後に歯牙移植をすることになるのでしょか?



>ただし、インプラント治療よりも歯牙移植の方が難易度が高く、行っている歯科医院は少ないので、歯牙移植を行う予定である歯科医院で良くご相談くださいね。

歯牙移植は難易度が高い治療になるのですね。



ありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: YYタカイさん
返信日時:2019-03-30 23:48:37
松元 先生

返信ありがとうございます。


抜歯される歯の原因は何なんでしょうか?

歯根破折歯周病、酷い虫歯による根尖病巣、どれなのでしょうか?

歯根破折と根尖病巣です。


プラークコントロール歯牙移植の成功に重要なのですね。


歯牙移植を考えておられるなら、成功させるためにも、そう言うことから治療してくださる先生、医院をお探し下さい。

分かりました。


ありがとうございました。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2019-03-31 08:40:18
補足です。

プラークコントロールは、ありとあらゆる歯科治療の成功、予後を左右します。

特に外科を伴う治療の場合には、プラークコントロールの徹底が鍵になります。

理想的にはプラークコントロールレコードが20%以下にできれば、その方の口腔内に問題が起きにくい、と疫学的研究で分かっています。

プラークの染め出しできる製品は薬局でも売ってますので、お口の健康を守りたいなら、それを定期的に自助努力でなされると良いと思います。

治療費よりもお金もかかりませんから、まずはご自分から頑張られては如何でしょうか。

回答 回答5
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2019-03-31 20:38:41
『海面骨』という部分は歯を移植すれば再生してくるのですが、壁部分となる『皮質骨』はなかなか再生してくれないように思います。

担当の先生にしっかりと判断してもらってください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: YYタカイさん
返信日時:2019-03-31 23:52:05
松元 先生


今後のためにもプラークコントロール頑張っていきます。


丁寧に説明していただいてありがとございます。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: YYタカイさん
返信日時:2019-03-31 23:56:43
藤森 先生


移植しても再生しにくい骨があるんですね。

そういう部分も相談してみたいと思います。


ありがとうございました。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2019-04-01 10:10:28
YYタカイ さん

おはようございます。
ご質問ありがとうございます。

もしかして、右下6番の部位に親知らずを移植しましょうと言われましたでしょうか?
もしもそうですと、加藤先生がお書きになられているように
インプラント外科よりも難しいポイントがいくつかあります。

右下6番は通常親知らずよりも大きい歯です。
しかも根が2本あり、普通大きく広がっています。
親知らずはそれよりも小さいですが、根が1つにまとまっていることがほとんどです。

そうすると、移植しようにも、サイズが合わないので、それを合わせることから行わないといけません。

普通はそのまま入れても入らないのです。
そこで、6番の根の股の部分の骨を大きく削って隙間を作ることを行います。
これって結構大変です。

それより前に親知らずを抜くわけですから、その根の周りの細胞を殺さないように優しく取り扱わないと、骨が出来ません。歯周組織とは、歯の根の周りの組織が一番重要なのです。

そして、その抜くときに歯が折れないように細心の注意を払って行います。

さらに、移植後、親知らずは6番の位置で安定しません。
これを安定させないと歯がくっつきません。

そして、以上のことが全て上手く行ったら、2週間後には根管治療を行います。

ここでも6番を抜いた理由が根管治療由来でしたら、きちんと感染させないで治療してくれる先生を探しておかないと、全く意味がなくなります。

そうして、それも上手くいっても、歯が折れることを予防する必要があります。
このくらい大変な治療を行わないと成功に辿りつけないのです。

以上の覚悟をされて手術に望まれてください。


ちなみに、私は歯周病と根管治療の専門医として働いていますので、歯の移植に関しては最も適切な職業のはずですが、一度も行ったことがありません。
そのくらい難しいということです。

同じ歯を同じ部位に根の治療後移植したことは3回あります。そのうち1本は先週、結局抜歯になりました。

違う部位に歯を移植するのは、これよりも100倍大変ですが、「失敗しても失うものは少ない」とお考えになられるのであれば、チャレンジされても良いと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: YYタカイさん
返信日時:2019-04-01 22:10:05
宮下 先生

返信ありがとうございます。


>もしかして、右下6番の部位に親知らずを移植しましょうと言われましたでしょうか?

そうです。


インプラント外科よりも難しいポイントがいくつかあります。


歯の移植というものがかなり難易度が高い治療だということがよく分かりました。
詳しく知ることが出来てよかったです。
よく相談して移植を決めようと思います。


詳しく説明していただいてありがとうございました。
回答 回答7
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2019-04-02 11:02:56
歯の移植保険適応もされているのですが、その難易度ゆえ、自費で行っている歯科医院もあります。

最初によく確認なさってください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: YYタカイさん
返信日時:2019-04-02 18:28:38
藤森 先生


保険のこともよく確認してみます。


ありがとうございました。



タイトル 根尖病巣で骨が溶け抜歯したところへの歯牙移植は可能か
質問者 YYタカイさん
地域 非公開
年齢 36歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯、根の病気で抜けた・抜く予定
親知らずの移植
根管治療関連
口腔外科関連
根の病気(根尖病変・根尖病巣)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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