前歯1番、保険のCAD/CAM冠の色合わせは難しいですか?

相談者: pukiさん (50歳:男性)
投稿日時:2021-01-15 08:46:42
こんにちは。

上の1番ですが、以前の虫歯治療レジンを詰めています。
今回歯医者さんに診てもらったところ、レジンと天然歯の接合部部分に虫歯がみられるとのことで、治療することになりました。
削って今までと同様にレジンを詰めなおせば、色が見た目違和感が出ると言われています。

昨年から保険適用になりました、CAD/CAM冠を使う場合、1本では色が違うようになるので目立つと言われました。
2番、3番も軽度な虫歯があり治療が必要なのですが、色を合わせるために、それを削ってまで左右1から3にCAD/CAM冠をかぶせるのはしたくないのですがいかがでしょうか?

左右1から3の6本CAD/CAM冠にすれば見た目にはきれいでしょうが、予後はいかがでしょうか?

1番のレジン詰めは数年ごとに何回か削って詰めなおしてきています。
それを考えるとクラウンをかぶせてしまうほうがいいのかと思う反面、他の歯を虫歯があるとはいえ削るのはどうかとも思ったりするのですが。

保険適用CAD/CAM冠は色合わせは難しいのでしょうか。

よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2021-01-15 15:34:07
> 削って今までと同様にレジンを詰めなおせば、色が見た目違和感が出ると言われています

上手な歯科医なら、あまり目立たないようにできると思います。
最近は色合わせがしやすいはずのオムニクロマというレジンが発売になっています。

> 保険適用CAD/CAM冠は色合わせは難しいのでしょうか

色合わせのために被せるのは、保険適応外の可能性が高いと思います。

保険自費はともかく、被せる前にラミネートベニアなどの削除量の少ない方法を考慮されてください。

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回答 回答2
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2021-01-15 21:33:55
pukiさん、こんにちは。

>1番のレジン詰めは数年ごとに何回か削って詰めなおしてきています。

充填物には寿命がありますが、歯科医師の技術や手技によっても左右されます。
pukiさんの治療のケースが、実際にどうであるかはわかりませんが。

>それを考えると、クラウンをかぶせてしまうほうがいいのかと思う反面

クラウンにも寿命があります。
クラウンにするには大きく全周を削ることになりますから、歯にとっては次の段階に進むことになります。

歯を削るほど、神経を取ることになったり、何回かやり直しを繰り返してやり替えできる余地が無くなれば抜歯になります。
特に、CADCAM冠は裏側の形成量が増えますから、場合によってはクラウンにする為には抜髄をしなければならないかもしれません。

歯の侵襲の少ないと思われる順番としまして

自費レジン充填を行う。
(ダイレクトボンドでしっかりと色を合わせてもらい、ラバーダムマイクロスコープを使い丁寧な充填をしてもらう。)

保険でも技術のある先生にレジン充填をしてもらう。
(柴田先生の指摘されているオムニクロマという材料も、保険適応で使えると思います。
前歯で背景の抜けている窩洞のケースでは、知識が無いと却って色が合わないこともありますが、通常のレジンでも、保険治療でもそれなり審美的に治療してもらえる歯科医も探せばいると思います。)

それでも審美的に気になるのであればラミネートベニアを行う。

大きく削ってクラウン形態する。
(自費クラウン、保険の前装冠と言われるクラウン、CADCAM冠)

ただ、レジン充填のツギハギで既に歯冠の大半がレジン充填のようなケースも考えられますから、そうした場合はクラウンの選択肢もあり得ると思います。

回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-01-16 15:14:53
こんにちは。

レジン充填治療に使う接着剤は本体とは目的も質も異なる為、接着面には経時的に外部色素が侵入したり汚れが目立つようになり、汚くなって来るのはレジン治療の定めでしょう。

また、本体の部分には色素やフィラーが含有されていますが、吸水性ゼロにはならないですからいずれ汚くなります。

汚くなったら汚い部分を削り取り何回かやり直し可能なので、レジン充填が一番侵襲が少ないでしょう。

しかし、接着面はどのような修復を行う際でも弱点になりますから、そこに色素だけではなく、細菌や有機質まで入り込むまで放置されていると内部で虫歯になっていて、健康な歯質が少なくなっているのかもしれません。

どういう治療を行うにしても、感染した部分や汚くなった部分は残せませんから(残さず取り切る事が治療の長期成功につながる)、表面だけ見て予測して加療に当たる事になると思います。

おかかりになっている歯科医院では、レジン充填では継ぎ接ぎが隠せず、冠の治療がお勧めとの判断のようですね。
もしかしたら別の歯科医院や自費治療まで広げられたら、別の治療法を提案してもらえる状態なのかもしれませんが、残念ながらここではわかりません。

冠の治療を選択すると歯にとっては、次のステージに入ることを意味します。
冠用に歯を全周グルリと削り取られなければ、冠を被せられないからです。

場合によっては歯髄処置も必要になるかもしれませんし、ポストが必要になるかもしれません。
歯面との継ぎ接ぎ面は歯冠部ではなく、歯茎際に大きく移動する事になります。

人工物に置き換えてしまえば、お口の中の状態により歯が溶けるという状態(虫歯など)はなくなり、しばらく綺麗な状態が維持できるでしょう。

しかし、歯面との繋ぎ部分は常にありますから、次にダメになってしまうとより大変な治療になっていくでしょう。

1本のCAD/CAM冠で他の歯と調和できるのか?については、できないという説明を受けられているようですから、それは、妥当だろうと想像できます。

そこで、6本全てを次のステージに一気に進ませるのか?についてですが、賢明には思えません。

通常ならば、1本だけ自費審美的に綺麗にダイレクトボンドで仕上げてもらうか、または、1本だけ自費で高い技術を持った技工士さんに他の天然歯に類似した人工物を製作してもらい、他の健康な天然歯はそのまま維持することを選ばれる方が多いように思います。

冠ではなく、ベニアで治療しておくという更に高度な治療もあると思います。

CAD/CAM冠を6本する事で、得られる事と失う事を天秤にかけて治療を提案してもらい、選択される必要があるでしょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: pukiさん
返信日時:2021-01-16 22:06:34
先生方、ご回答ありがとうございます。
参考にさせていただきます。

治療していただいている先生の技術力によるところが大きいようですが、私にとっては初めての先生なのでどの程度の技量なのかよくわかりません。
何か技術力を見る方法はあるのでしょうか?


まずはCAD/CAM冠より先に、その先生でレジン充填してみてその仕上がり状態で、他の方法もしくは他院にするかどうか判断しようかと思います。
とりあえず、できるだけ削らないように希望してみます。
回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-01-17 11:13:51
>その仕上がり状態で、他の方法もしくは他院にするかどうか判断しようかと思います。

ご存知だと思いますが、念のために。

虫歯治療や不良修復状態であれば保険病名がつきますから、保険治療でレジン充填のやり変えが可能です。
今より大きく歯を削りレジン充填することになります。

色が合わない場合のやり変えは他院でも自費治療になります。
審美目的のやり変えには、保険は使えないと法律にあるからです。

そこで、おかかりの歯科医は、自分の治療ではレジン充填では色が合わないと治療前に説明をしたのでしょう。

つまり、色が合っていないという理由でのやり変えには保険では応じないし、他院に行かれても色が合ってない理由でのやり直しは自費治療になりますよ。
と、ちゃんと説明されてあると取れます。

また、保険でのCAD/CAM冠の一本治療でもナチュラル感は出せませんよ。
審美治療自費に限定されていますよ、ときちんと説明された訳です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: pukiさん
返信日時:2021-01-17 20:08:41
船橋先生、ありがとうございます。

自費でダイレクトボンドで色合わせできるのか聞いてみます。
先生から自費のセラミッククラウンの提案はあったのですが、ダイレクトボンドの説明はなかったので、あまり綺麗に仕上げることが困難なのかもわかりません。



タイトル 前歯1番、保険のCAD/CAM冠の色合わせは難しいですか?
質問者 pukiさん
地域 非公開
年齢 50歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ レジン(白いプラスチック)
詰め物、インレーその他
補綴関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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