〔写真あり〕抜歯後、入れ歯ができるまでに奥歯が倒れこまないか?
相談者:
ニック・ジャガーさん (37歳:男性)
投稿日時:2020-07-03 22:19:27
失礼します。
昨日、歯科医院にて歯根破折した左下第一大臼歯の抜歯を行って頂いたのですが、その後の経過および処置に関して3点質問させて頂きます。
ネットで検索しておりますと、このまま放置すると抜歯した両脇の歯が倒れこんで来るらしいのですが、現状ポッカリと大きな穴が開いており、入れ歯の製作に入るにはまだ時間がかかりそうです。
その歯科の先生によりますと傷口が肉で覆われるまで2週間、さらに骨が安定するまで1ヶ月程かかるそうなのですが、その一ヶ月のうちに両脇の歯が倒れこんできて部分入れ歯が入らなくなるのではないかと恐れております。
抜いて頂いた第一大臼歯は根が骨と癒着していた為抜歯の際には結構骨を削ったそうで、自然抜歯と比べると若干深めの穴が開いているといった状況です。
そこで3点質問なのですが、
1.一般的に下の第一大臼歯を抜歯した場合、両脇の歯が入れ歯の製作が難しい水準まで倒れこんで来るまでどれくらい時間を要するものなのでしょうか?
2.また、現在、部分入れ歯として保険の入れ歯とノンクラスプ(バルプラスト)の2択で迷っているのですが、保険の入れ歯だとバネの力が強く両端の歯への負担が強いとの情報をネット上で拝見したのですが、この保険入れ歯の場合、1日3度の食事中のみ装着するといった使用の仕方では何か問題が生じますか?
最後に、保険適用外のバルプラストの耐久性および噛む能力に関して御教授頂けますと幸いです。
お手数おかけ致します。
昨日、歯科医院にて歯根破折した左下第一大臼歯の抜歯を行って頂いたのですが、その後の経過および処置に関して3点質問させて頂きます。
ネットで検索しておりますと、このまま放置すると抜歯した両脇の歯が倒れこんで来るらしいのですが、現状ポッカリと大きな穴が開いており、入れ歯の製作に入るにはまだ時間がかかりそうです。
その歯科の先生によりますと傷口が肉で覆われるまで2週間、さらに骨が安定するまで1ヶ月程かかるそうなのですが、その一ヶ月のうちに両脇の歯が倒れこんできて部分入れ歯が入らなくなるのではないかと恐れております。
抜いて頂いた第一大臼歯は根が骨と癒着していた為抜歯の際には結構骨を削ったそうで、自然抜歯と比べると若干深めの穴が開いているといった状況です。
そこで3点質問なのですが、
1.一般的に下の第一大臼歯を抜歯した場合、両脇の歯が入れ歯の製作が難しい水準まで倒れこんで来るまでどれくらい時間を要するものなのでしょうか?
2.また、現在、部分入れ歯として保険の入れ歯とノンクラスプ(バルプラスト)の2択で迷っているのですが、保険の入れ歯だとバネの力が強く両端の歯への負担が強いとの情報をネット上で拝見したのですが、この保険入れ歯の場合、1日3度の食事中のみ装着するといった使用の仕方では何か問題が生じますか?
最後に、保険適用外のバルプラストの耐久性および噛む能力に関して御教授頂けますと幸いです。
お手数おかけ致します。
[過去のご相談]
回答1
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2020-07-03 22:43:47
ニック・ジャガーさん、こんにちは。
残根、無事に抜けたようで良かったですね。
>1.一般的に下の第一大臼歯を抜歯した場合、両脇の歯が入れ歯の製作が難しい水準まで倒れこんで来るのにどれくらい時間がかかるのでしょうか?
噛み合わせや歯の状態によると思いますので、一概には言えません。
ただ、1ヶ月でそのようなことが起こるとしたら、そもそもかなり重症な歯周病がある場合だと思います。
>2.また、現在、部分入れ歯として保険の入れ歯とノンクラスプ(バルプラスト)の2択で迷っているのですが
この二択になっている理由が、担当の先生より説明を受けたのが保険と自費でこの2種類だからということでしたら、他の選択肢を視野に入れても良いと思います。
>最後に、保険適用外のバルプラストの耐久性および噛む能力に関して御教授頂けますと幸いです。
バルプラストはナイロン、ポリアミド系の材質で、見た目を良くする目的で使われている素材だと思います。
ノンクラスプデンチャーとしては他にもポリカーボネート系、ポリエステル系、アクリル系などの材料が使われています。
いずれも、弾性力を持たせて金属を見えるところに使わないで済む目的で使用されている材料だと思います。
弾力があることで金属のバネを使わず、ピンクの床部分がバネの役割を果たせるのですが、逆に言うと力を掛ければ変形する素材ということですから、強度は無いです。
また、時間が経過した時の劣化も保険義歯よりも早い場合が多く、修理や改造も難しい素材にはなります。
(見た目に特化した義歯と考えて良いと思います。)
強度や耐久性、しっかりと噛むことを目的とされるのでしたら、あまり良い選択ではないように思えます。
ニック・ジャガーさんの希望が良く噛めることや、残った歯の寿命を伸ばす目的でしたら、例えばRPIクラスプなど、力のかかり方をしっかり吟味してもらった設計にする方法や、スイングロックデンチャーなど、着脱時に歯を揺さぶる力を掛けないように設計された義歯などが、目的に叶うのではないかと思います。
参考にされてください。
残根、無事に抜けたようで良かったですね。
>1.一般的に下の第一大臼歯を抜歯した場合、両脇の歯が入れ歯の製作が難しい水準まで倒れこんで来るのにどれくらい時間がかかるのでしょうか?
噛み合わせや歯の状態によると思いますので、一概には言えません。
ただ、1ヶ月でそのようなことが起こるとしたら、そもそもかなり重症な歯周病がある場合だと思います。
>2.また、現在、部分入れ歯として保険の入れ歯とノンクラスプ(バルプラスト)の2択で迷っているのですが
この二択になっている理由が、担当の先生より説明を受けたのが保険と自費でこの2種類だからということでしたら、他の選択肢を視野に入れても良いと思います。
>最後に、保険適用外のバルプラストの耐久性および噛む能力に関して御教授頂けますと幸いです。
バルプラストはナイロン、ポリアミド系の材質で、見た目を良くする目的で使われている素材だと思います。
ノンクラスプデンチャーとしては他にもポリカーボネート系、ポリエステル系、アクリル系などの材料が使われています。
いずれも、弾性力を持たせて金属を見えるところに使わないで済む目的で使用されている材料だと思います。
弾力があることで金属のバネを使わず、ピンクの床部分がバネの役割を果たせるのですが、逆に言うと力を掛ければ変形する素材ということですから、強度は無いです。
また、時間が経過した時の劣化も保険義歯よりも早い場合が多く、修理や改造も難しい素材にはなります。
(見た目に特化した義歯と考えて良いと思います。)
強度や耐久性、しっかりと噛むことを目的とされるのでしたら、あまり良い選択ではないように思えます。
ニック・ジャガーさんの希望が良く噛めることや、残った歯の寿命を伸ばす目的でしたら、例えばRPIクラスプなど、力のかかり方をしっかり吟味してもらった設計にする方法や、スイングロックデンチャーなど、着脱時に歯を揺さぶる力を掛けないように設計された義歯などが、目的に叶うのではないかと思います。
参考にされてください。
相談者からの返信
相談者:
ニック・ジャガーさん
返信日時:2020-07-03 23:31:56
滝野先生
御回答頂き有難うございます。
お陰様で近場の歯科医院で残り半分の残根も抜いて頂く事が出来ました。
また、ノンクラスプのデメリット、および様々な種類の入れ歯を御教授頂き有難うございます。
差し支えなければもう難点か質問させて下さい。
1.一般的に第一大臼歯一本の欠損の場合、部分入れ歯として御教授頂いた2種(RPIクラスプおよびスイングロックデンチャー)の製作は可能なものでしょうか?
さらにこれらは保険適用外でしょうか?
2.また、とりあえず一度保険の義歯を試してみたのち、どうしても違和感や締め付け感が強かった場合に保険適用外の検討を考えているのですが、保険入れ歯の場合、1日3度の食事中のみ装着するといった使用の仕方では何か問題が生じますか?
(現在通院中の歯科医院で以前製作頂いた奥歯義歯の写真を判断材料として添付させて頂きます。
じつはもう片方(右側)の第一大臼歯も欠損しており製作頂いたのですが、こちらは義歯製作を数年間放置していた為に後ろの歯が前に倒れこんで来てしまい、結局上手く後方に引っ掛ける事が出来ずに使えずじまいでした。
見た感じ、構造は金属とレジンのミックスの様です。)
画像1
御回答頂き有難うございます。
お陰様で近場の歯科医院で残り半分の残根も抜いて頂く事が出来ました。
また、ノンクラスプのデメリット、および様々な種類の入れ歯を御教授頂き有難うございます。
差し支えなければもう難点か質問させて下さい。
1.一般的に第一大臼歯一本の欠損の場合、部分入れ歯として御教授頂いた2種(RPIクラスプおよびスイングロックデンチャー)の製作は可能なものでしょうか?
さらにこれらは保険適用外でしょうか?
2.また、とりあえず一度保険の義歯を試してみたのち、どうしても違和感や締め付け感が強かった場合に保険適用外の検討を考えているのですが、保険入れ歯の場合、1日3度の食事中のみ装着するといった使用の仕方では何か問題が生じますか?
(現在通院中の歯科医院で以前製作頂いた奥歯義歯の写真を判断材料として添付させて頂きます。
じつはもう片方(右側)の第一大臼歯も欠損しており製作頂いたのですが、こちらは義歯製作を数年間放置していた為に後ろの歯が前に倒れこんで来てしまい、結局上手く後方に引っ掛ける事が出来ずに使えずじまいでした。
見た感じ、構造は金属とレジンのミックスの様です。)
画像1
回答2
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2020-07-04 01:04:38
>(RPIクラスプおよびスイングロックデンチャー)の製作は可能なものでしょうか?
どちらも保険外治療です、可能だと思います。
RPIクラスプも一つの例で、様々なクラスプの形態がありますが、保険の縛りに囚われずに歯の形態や歯列への調和を考えて、どのようなタイプのクラスプが適しているのか設計を考えることで、なるべく残存歯への負担は減らせると思います。
>2.保険入れ歯の場合、1日3度の食事中のみ装着するといった使用の仕方では何か問題が生じますか?
歯肉を休める時間も必要でしょうが、外している時間が長すぎると、歯列や咬合の変化が心配です。
>見た感じ、構造は金属とレジンのミックスの様です。
保険の義歯ですと、このような形態になるか、これを左右を繋いだ形になると思います。
また、RPIやその他自費のクラスプも、見た目としては同様に、金属のクラスプ、ピンクのレジン床、人工歯、という構造になると思います。
(審美的要望からジルコニアでクラスプを作る場合もあります)
個人的には、年齢や、残存歯をなるべく失いたくないということでしたら、インプラントの選択肢があるように思いますが…
どちらも保険外治療です、可能だと思います。
RPIクラスプも一つの例で、様々なクラスプの形態がありますが、保険の縛りに囚われずに歯の形態や歯列への調和を考えて、どのようなタイプのクラスプが適しているのか設計を考えることで、なるべく残存歯への負担は減らせると思います。
>2.保険入れ歯の場合、1日3度の食事中のみ装着するといった使用の仕方では何か問題が生じますか?
歯肉を休める時間も必要でしょうが、外している時間が長すぎると、歯列や咬合の変化が心配です。
>見た感じ、構造は金属とレジンのミックスの様です。
保険の義歯ですと、このような形態になるか、これを左右を繋いだ形になると思います。
また、RPIやその他自費のクラスプも、見た目としては同様に、金属のクラスプ、ピンクのレジン床、人工歯、という構造になると思います。
(審美的要望からジルコニアでクラスプを作る場合もあります)
個人的には、年齢や、残存歯をなるべく失いたくないということでしたら、インプラントの選択肢があるように思いますが…
相談者からの返信
相談者:
ニック・ジャガーさん
返信日時:2020-07-04 08:35:54
タイトル | 〔写真あり〕抜歯後、入れ歯ができるまでに奥歯が倒れこまないか? |
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質問者 | ニック・ジャガーさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 37歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
抜歯:6番(第一大臼歯) 部分入れ歯 その他 その他(写真あり) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。