衛生士のダイアグノデントと視診のみで先生の診察が無いので不安

相談者: 春風さん (11歳:女性)
投稿日時:2009-05-29 18:04:46
いつもお世話になり、有難うございます。

【過去のご相談】
11歳、開咬をワイヤー矯正する医院の選択で迷っています

今日は、娘の虫歯治療について相談させて頂きます。

娘が数年通っている歯医者は、予防に力を入れている小児歯科ですが、このまま、ここで治療を続けた方がいいのか、転医した方がいいのか…疑問に思い始めました。


検診時は、いつも、衛生士さんが、ダイアグノデント咬合面の数値を測り、舌側・頬側はミラーで目視し、その後、数値が特に高かったり、虫歯等問題があれば、先生が目視・治療という感じです。(問題がなければ、先生は診ません)

前回は今年3月半ばに受診。

ダイアグノデントの数値が、上の6番が左30で、右41であったため、削られ、

「虫歯が結構進行していた」

と削ってから、親に言われました。(デンタル撮影は、なし)

他ので、要観察とかの話はありませんでした。
(前々回は、昨年9月に受診、数値は0〜9で、治療はなし。)


ところが、娘の咬み合せが気になっているので、3日前に、久しぶりに私が娘の口の中をじっくり見たところ、虫歯らしきものを発見してショックでした。

下左右6番の咬合面に、小さなくぼみ(白)がひとつずつと、頬側に茶色の小さな点がひとつ(左下6)、それから、左上5と6の間にも白濁した虫歯らしきものがありました。

翌日、たまたま、矯正の相談に行った別の医者で確認したところ

「これらは短針がひっかかるので、全部虫歯。
小さな虫歯は治さない医者もいるようだが、うちでは、虫歯はすぐ治す。
矯正するなら、全部治して」

と言われました。

なお、同じ日にあった学校の歯科検診では、治療カードはもらいませんでしたし、私の虫歯の治療に通っている別の歯医者で、先週ついでも娘も診て貰ったところ、「虫歯なし」でした。(視診のみ)

しかし、経過観察していいものかは分かりませんが、素人目でも「虫歯」ということは、はっきり分かります。

これらの虫歯について、本当に、経過観察でよいのか気になったので、受診した歯医者に電話で問い合わせ、受付の方にカルテを見てもらったところ、

「カルテには、特に要観察の虫歯のことは書いてないので、3月の時点では問題ないと判断したのだろう。
それとも、後からできたのか、分からない」

とのことでした。

カルテに「要観察」とか記載があれば、先生も認識していてくれているので、安心できたのですが。

それとも、2ヶ月ちょっとで、そんなに沢山、しかも茶色のくぼみのような虫歯ができるでしょうか?(全て2年以上前に生え変わった永久歯です)

初期虫歯でも、すぐ削る歯医者さんが依然として多いため、また短針でつつく問題等もとりだたされたので、ダイアグノデントで数値で管理し経過観察重視の方が安心かと思い、現在の歯医者に通っているのです。

ですが、このサイトを読んで、ダイアグンデントは天気予報みたいもの、これだけを頼りに削ると削りすぎになるとか聞いて、ショックでした。

このサイトで回答されている先生方のように、ダイアグノデント、先生によるしっかりとした視診、デンタル撮影、で経過観察なら、ベストだと思いますが、周りでそういう歯医者を知りません。

ずっと、今の歯医者に通った方がよいか、あるいは、ダイアグノデントは持っていなくても、基本に立ち返り、普通にデンタルとって、早期治療をしているところの方が結局は、歯の寿命を延ばすことになるのでしょうか? 

是非、教えて下さい。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-05-29 18:24:12
春風さん、こんばんは。

>ダイアグンデントは天気予報みたいもの

天気予報は普段の生活上、参考にしますよね?
検査の結果は診断するための「材料のひとつ」です。
ないよりはあった方が、判断材料が増えます。

初期ムシ歯に関しては、基準が医師によって変わります。

「黒ければムシ歯」という先生もいれば、進行していないムシ歯は経過観察していくという方針の先生もいます。

学校検診は、診察環境によって大幅に結果が変わります。
(見えないものは見えないので・・・)


の寿命を延ばすことになるのでしょうか?

どう治療するかよりも、今後どうメンテナンスしていくかが重要です。

予防に力を入れているのであれば、できるだけ削らないようにされているのでしょう。

そういう考え方を受け入れられないなら、転院も仕方ないように思えます。
担当医とよくコミュニケーションを取るようにされてください。


>「虫歯が結構進行していた」
>と削ってから、親に言われました。

ちょっと、この点は気になりますけど・・・

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 春風さん
返信日時:2009-05-29 18:57:21
吉岡先生、早速のご回答有難うございました。

私は「できるだけ削らない」という考え方を支持しています。
また、先生も受付の方も優しい方なので、数年通っています。

ただ、ダイアグノデントと視診は、基本的に衛生士のみ、というのが気にはなります。
削ってしまえば終わりなので、まずはもう一度、担当医とのコミュニケーションを心がけたいと思います。



追加の質問で、すみませんが、

1.検診の場合、先生方のところでも、特に問題がなさそうな患者は、衛生士のみ診て、先生は診ない、で終わりということは多いですか?

2.また、これから矯正予定ですが、その場合は、経過観察でよいか意見が分かれるような虫歯でも、あるいは白濁だけでも、削って治しておいた方がいいでしょうか?

3.今の医者はあまり、デンタルを撮らないのですが、こちらからお願いした方がよいでしょうか?

例えば、黒(茶)の小さな穴があいたような初期虫歯を経過観察していく場合、デンタルは撮ってもらった方がいいですよね?

また、ダイアグノデントで数値が高く削る場合は、その前に、デンタルも撮ってからと、お願いした方が、削る量が少なくて済む場合があるのなら、撮ってもらいたいのですが…

それとも、デンタルを撮るか撮らないかは医者に任せておくべきでしょうか?(歯チャンの先生方は、ちゃんとデンタルを撮っていらっしゃるようなので…ちょっと気になりました)

4.デンタルを撮る場合、鉛のエプロンはあった方がいいですか?

一回で、撮っても1〜3枚程度ですが、無くても、被爆の問題は大丈夫でしょうか?(医者によって対応が違うので)
特に、女の子の場合はつけるべきですか?

度々すみませんが、どうか宜しくお願いします。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-05-29 19:15:29
1.について

「診断行為」は、医師と歯科医師、獣医師に限られます。

衛生士が予備診査をすることはあっても、診断は歯科医師がするものです。(その際に診ると思いますけど)


2.について

矯正するなら、全部治して

という方針を受け入れるかどうかでしょう。
(受け入れざるをえないように思えますけどね)

私見ですが、矯正歯科の施術前のムシ歯チェックって厳しいように思えます。


3.について

必要な状況であれば、撮るでしょう。
撮るまでもない状況なら、撮らないこともあると思います。

撮って確認してもらいたければ、その旨を伝えても良いと思います。

その後の判断は医者任せで良いと思います。
「要るものは要る」「要らないものは要らない」ので。


4.について

鉛のエプロンは、つけるのが一般的だと思ってますが・・・。
違うんでしょうか。。。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 春風さん
返信日時:2009-05-29 19:35:42
吉岡先生

重ねてのご回答、本当に有難うございます。

1、の「診断行為」について、私も吉岡先生のおっしゃるとおりだと思います。

しかし、通院している歯医者は、ダイアグノデントと視診は衛生士がします。
後は、問題がなければ先生は診ない、問題があればその箇所は先生が診るけど、全体をくまなく先生がチェックするというのではありません。

ですので、「すぐ削らない」という予防歯科の方針は支持するのですが、通常の検診時に、先生がじっくり診ないというところが引っかかります。

ここがひっかかるのであれば、転医した方がいいということですね。

他の医者は、基本的にすぐ削るし…なかなか、ぴったり合う医者を見つけるのは難しいです。


2、の矯正歯科の術前虫歯チェックが厳しいというご意見も、とても参考になりました。

と、いうことは、フッ素塗布も取り入れ、PMTCにも力を入れている矯正歯科であれば、「さっとしか診ない」一般歯科より、安心と言える気がしました。


3、4についても、ご回答、どうも有難うございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 春風さん
返信日時:2009-05-29 21:41:26
何度もすみません。

やはり、上記の「診断行為」が気になるのと、また、矯正する際は、どっちみち「経過観察」はできないのであれば(勿論、矯正医にも確認するつもりですが)、今の一般歯科にこだわる理由はないので、転院しようかとも考えています。

その場合、何とかして、治療のデータを入手した方が、いいでしょうか?(もらいにくいですが…)

3月に、上左右6番を削って治療してもらっていますが、6番のどの部分を削って、埋めた(白いもの)のか説明はありませんでした。

ダイアグノデントの数値を頼りに削ったということは、咬合面だと思うのですが、目では確認できません。

今回、上左5と6の間に、虫歯(白濁)を発見しました。
つまり、3月に治療したのと同じです。

転院して治療する場合、前はどこを治療したか分からなくても、治療結果に影響は出ませんか?

転院先でデンタルを撮れば、白い詰め物でも、治療痕跡は明確に分かるものでしょうか?

今回の新たな虫歯を治療する際、3月に処置した詰め物の一部が取れ、またその部分を新たに削られるようなことがないかと、心配になりました。

細かい質問で、すみません。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-05-29 21:41:59
ダイアグノデントなんですが、やってみるとわかるんですけど再現性は低いです。
同じ検査者であっても同じ数値がでるわけではありません。
当然、検査を行なう人が代われば、数値も異なってきます。

つまり、当てる角度や場所、表面の性状や唾液等の影響を強く受けます。

ですので、ダイアグノデントを第1の判断基準とするのは問題があると思います。

まあどうでも良い話かもしれませんが、天気予報はそれとはまったく違います。

天気予報は、気圧や気温、湿度等の莫大な量のデータを、優秀な人材が長年にわたって研究し、ものすごい量の計算をスーパーコンピュータによって計算した結果得られた統計的な確立ですから、80%雨なら80%の確立で雨となっているはずです。

ダイアグノデントの表す数値はこういったものではありません。

そういえば、天気予報は、昔は当たらないもののたとえとしてよく使われていましたが、今は、天気予報を参考にしない人がいないほど信頼されているのではないでしょうか。


それからフッ化物の利用はむし歯予防に有効であることは疑う余地がありませんが、PMTCはむし予防に有効であると言うエビデンスは乏しいと思いますので、それを根拠に歯科医院を選択することは、個人的にはどうかなと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 春風さん
返信日時:2009-05-29 22:02:14
森川先生

ご回答をありがとうございました。

ダイアグノデントは医師が診断の補助として使えば有効だけど、それだけに頼るのは、危ないということがよく分かりました。

実は、前回、ダイアグノデントの数値だけで、デンタルも撮らずに削ったということも、ひっかかっていたのです。
(本当は、削る前に、デンタル撮って、親に確認させてから処置してくれれば、安心できたのですが)

PMTCについてのご見解も参考になりました。

森川先生のご回答を読んで、転院しなければ…という思いが強くなってきました。

今度こそ、虫歯予防に熱心な医師に当たりたいのですが、どうすれば失敗しませんか?

まさか、電話して

「そちらの医院では、衛生士ではなく、医師が虫歯をしっかりチェックしますか?」

初期虫歯は削りませんか?」

とか聞くのも変ですし。

何かコツがあれば教えて下さい。
(恐縮ですが「返信3」の質問と併せ、ご回答頂ければ幸いです)
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-05-29 22:25:43
ちょっと僕の意見は違うので迷わせてしまうかもしれませんが…


"要治療" か "経過観察" かの判断は、過去の相談にもあるように非常に微妙な場合があります。

⇒参考:小さな虫歯・・・削るVS経過観察


その場合、早めに削って治療をするのと、しばらく経過観察をして進行しているようであれば治療するのとでは、僕は後者のほうがベターじゃないかな〜と思っています。

理由は、小さな虫歯でも治療をする際には大きく削らなければいけないので、少し虫歯が進行してから削ったとしても、を削る量はほとんど変わらないからです。

治療を行うことが必ずしもベストではなくて、進行していない虫歯の場合には、予防と経過観察がベストの場合があります。

経過観察が不十分だとか、定期検診にいけないなどの理由があれば早期治療もありだとは思いますが、早期発見・早期予防(早期指導)が大切ではないかと思います。



それと、黒いからといって虫歯とは限りません。

⇒参考:初期虫歯以外の虫歯でも、経過観察したほうがいい場合もある?

⇒参考:噛み合わす部分に黒い筋・・・虫歯ですか?


というわけで、今回の文面からだけでは、転院するべきかどうかの判断はできないと思いますよ。

ダイアグノデントに頼り切っていたら問題だと思いますが、あくまでも診断の補助として使っているのであれば問題ないですし。



治療をすればもう虫歯にならないというわけではなく、場合によってはむしろ再治療のリスクが高まり、歯の寿命が短くなる可能性もありますので、早期治療が絶対に良いというわけではありません。

ただ、春風さんがすでに体験されているとおり、この辺りの考え方については歯科医師によって様々です。

ただ、たぶん予防を真剣に勉強している先生であれば、まず経過観察をする先生のほうが多いような気はします。



矯正のこともあるので大変だと思いますが、健康な歯あっての矯正ですので、まずは予防、その次に矯正…というのが個人的には良いのではないかと思いました。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-05-29 22:32:33
あと、予防に力を入れている歯科医院の見つけ方については、メルマガの第7回を参考にされてみて下さいね。

⇒参考:メルマガ歯オタク育成



メルマガではPMTCにも触れていますが・・・

確かにPMTCそのものに予防効果があるというエビデンスはありませんが、ただ歯のクリーニングをするだけではなく、歯磨きチェックや指導なども合わせて行うことで、予防効果はあると思いますよ。

PMTCと言っても内容が決まっているわけではないので、ただクリーニングをするだけのPMTCはちょっとどうかな…という気がしますが、ちゃんと予防についての指導も合わせてしてくれるのであればいいんじゃないかな〜と思います。

この辺でも、予防に力を入れているかどうかをある程度判断できるかもしれませんね。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2009-05-29 23:04:30
>転院先でデンタルを撮れば、白い詰め物でも、治療痕跡は明確に分かるものでしょうか?

レントゲンでたいがい把握できます。
視診も合わせれば、大丈夫だと思います。


虫歯予防に熱心な医師

「ホケン」には「予防」が入らないですからね・・・難しそう。
日本歯科医師会は「よ坊さん」なんてキャラ作ってますけど。。。

私見と偏見の織り交ざった「読み物」にしかなりませんが、参考までに。。。
http://www.breath-design.com/?cid=62079 

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2009-05-29 23:09:15
こんにちは。

田尾先生に同意します。

それと衛生士による虫歯チェックですが、これはこれで良いことだと思いますよ。

ウチもやりますし。

もちろん、その医院ではダイアグノデントの数値をどう解釈して運用しているのかなど、現場の方にしか分からない部分も多々ありますが。。



「診断行為」は当然ドクターの責任の下ですが、衛生士によってスクリーニング・・と言うのですが。

"ざる"の様に、怪しいものをもらさず多めにすくい上げる?(←スクリーニング)と言う行為を衛生士が意識的にして、その後ドクターが診断をすれば、効率的かつ効果的だと思います。



で時々?毎回?医院運営状況にもよるでしょうが、ドクターも自らチェックすれば、ダブルチェック(複数の目でチェックすること)にもなりますし、良い様に運用するなら、診断精度を上げていく手法のひとつとも解釈出来ますよ。

たぶん一般の方は「診断」って簡単に想像されていると思うのですが、例えば同じ診断能力のA先生が、

・A先生がひとりで診査する
・よく教育された衛生士が診査して、その結果を受けてさらにA先生も診査する
・よく教育された衛生士が診査して、その結果を聞かずにA先生も診査する

ではそれぞれ診断精度が異なります。
また、コストの問題も考慮しなければなりません。

毎回必ず何分もドクターを長時間拘束するとなると、それに対してもコストが発生しますから、費用対効果という考えも持つ必要が、実はありますよね。



因みに比較として学校検診を例にあげると、ああいうのは、

集団の中から、低コストで明らかに重症の者だけをすくいあげて、(個人ではなく)集団全体の医療コストを落とす

ということが目的なので、精度がどうのという次元の話ではないですよ。



・・と、この説明が正確かどうかはわかりませんが、なんとなくこんな感じの話なので、要は田尾先生がおっしゃる通り、春風さんのかかられている医院が悪いとは言いきれないのではないかと感じました。

ご参考までに。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2009-05-29 23:31:17
学校検診の結果が出てくるシーズンなので、追記。

地域にもよりますが、私が担当している地域では「約2時間で100〜150人」を1人の医師が検診しています。

「こんにちは〜」から始まって、生徒の入れ替わりの時間も含めて「約30秒」という程度のものです。

なので、渡辺先生の「精度がどうのという次元の話ではない」という通りだと思います。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2009-05-29 23:55:12
>何とかして、治療のデータを入手した方が、いいでしょうか?

一般的なカルテに記載されたような情報であれば、あってもなくてもあまり違いはないと思います。
レントゲンを取れば大体わかりますので。


>森川先生のご回答を読んで、転院しなければ…という思いが強くなってきました。

田尾先生も書かれているように、"要治療" か "経過観察" かの判断は簡単ではありませんので、春風さんのお子さんが現在、治療を行なったほうが良いのか経過観察が良いのかは、この相談室の回答者には判断ができません。

ですので、どちらの先生の診断が妥当なのかもわかりません。


>今度こそ、虫歯予防に熱心な医師に当たりたいのですが、どうすれば失敗しませんか?

虫歯の予防でもっとも大切なことは、患者さんが虫歯の予防法をよく理解し実践することであって、歯科医院側が患者さん全員に予防処置に多くの時間を割くこととは必ずしも同じではないと思います。

また、個人個人で虫歯の感受性は相当な違いがありますし、原因もさまざまです。

それなのに、虫になりにくい人にまで濃厚で画一的な予防処置をすることは患者にとっては無駄なことかと思いますが、どうも予防に熱心な歯科医師というと、それに近いような印象をお持ちではありませんか?

十分な問診をし、個人個人に応じて、患者自身が行なうべきことを教えてくれ、必要な処置のみ行なってくれるのが本来の意味での予防に熱心な歯科医師だと個人的には考えます。

ただこういったことは、実際に受診して話を聞いてみないとおそらくわからないでしょうね。

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2009-05-30 11:37:26
ダイアグノデント=天気予報

と書いた張本人のタイヨウでございます。


何か、勘違いされているようなので修正させてください。


ダイアグノデントが「不正確である」とか「科学的である」とか言う意味で「天気予報」を例えに出したわけではありません。

「出てきた数値をどのように判断するかは個人個人それぞれ違うでしょ?」

と言う意味です。

「ダイアグノデントの数値が30を超えたら削りましょう」

と言う一律的な考え方はいかがなものか?と言う意味です。

虫歯の判断はもっと総合的に判断すべきですよ、と。


例えば、全く同じ状態の「初期虫歯」だったとします。

Aさんは定期的にメインテナンスに来てくれる人。
Bさんは飛び込みで来院され、他にも治していない虫がいっぱいある人。

僕はAさんには「経過観察しましょう」と言いますし、Bさんには「削って治療しましょう」と言います。

なぜだか解りますよね。


つまり、虫歯予防と言うのは「一律」で出来るものではないと思います。
この件に関しては森川先生に同意です。


PMTCにエビデンスがあるわけではありません。
単なる「技」の名前です。
(ゴロが良いのでついつい口にしてしまいますが‥)

田尾先生のおっしゃる

「ただクリーニングをするだけのPMTCはちょっとどうかな…という気がしますが、ちゃんと予防についての指導も合わせてしてくれるのであればいいんじゃないかな〜」

に同意です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 春風さん
返信日時:2009-05-30 17:40:38
田尾先生、吉岡先生、渡辺先生、森川先生、タイヨウ先生

昨日の深夜から今朝にかけて、また新たにご回答頂き、本当に有難うございました。

過去ログにも、同様の悩みが散見され、正直、今回質問してもいいものか、かなり躊躇していたのですが、こんなに多くの先生方より、ご丁寧な回答を頂き、心から感謝しております。

今は、転院するか決めかねています。
が、気持ちを整理するとこんな感じです。



【転院しないのであれば】

?今後、歯医者に行く前に、親がデンタルミラーも使って出来る限り、子供の口の状態をチェックする。

?その上で、気になるところを言って特にチェックしてもらう。

?治療しない初期虫歯(白濁、くぼみ、着色等)あれば、教えてもらい、次回検診まで、特に注意する。また、くぼみを経過観察する場合は、デンタルを撮って貰えないか聞いてみる。

と、いうことが、一番確実かな?とは、思います。

ほんとは、プロに任せるわけですから、素人がここまでうるさくする必要はあるのか…とも思いますが。


田尾先生のおっしゃるように
「早めに削って治療をするのと、しばらく経過観察をして進行しているようであれば治療するのとでは、後者のほうがベター」と、私も思い、今の医院にかかりました。

主治医自身のに「二十年ほど前に出来た虫歯がまだ進行していない」ともおっしゃっていたことがありました。(つまり、すぐ削らないという方針です)

ご参考までに… 
 
くだんの矯正医は一般歯科もやっており、ダイアグノデントは無く、まず、衛生士が視診とフロス使用でチェック、その後、先生が念入りにチェックするのですが、知り合いのお子さん(高校生)が検診で受診したところ、視診では虫歯はなかったので、先生はおかしいと思い、レントゲンまで撮って虫歯を発見し、それを治したようです…

今かかっている所で、引っかかっているのは、
「問題がなければ先生は診ない」、「ダイアグノデントに頼り切ってるのでは?」という点です。




前段と一部重複しますが、検診時の順序は、

?衛生士によるダイアグノデント、視診。

?-1衛生士が虫歯なしと判断→衛生士が器械でプラークをとって終わり。(先生は診ないで終了)

?-2衛生士が虫歯ありと判断、あるいは親の主訴あり→先生による診察(治療)→器械でプラークをとる。

?ダイアグノデントの数値結果を書いた紙をくれる。(衛生士が記入。
ただし、「要観察歯あり」という記載は、この紙にもカルテにもなし)    

という順序です。 

「よく教育された衛生士が診査して、その結果を受けてさらに先生も診査する」

という体制ではないのです。

私も、予備段階の「衛生士による虫歯チェック」は構わないと思っています。

しかし、少なくとも、歯チャンの先生方で、上記のように、先生は診ず、衛生士任せという所はないですよね?

また、うちは、この前、初めて、ダイアグノデントで30や41という高い数値が出ました。

41はともかく、30についても、デンタルも撮らず(何の説明もなく)削られました。

うちは、そこに数年、4〜6ヶ月ごとに定期的に通院している患者ですが、経過観察等の話はありませんでした…

「ダイアグノデントは再現性が低い」なら、せめてデンタルを撮ってから治療しくれたら、同じ治療結果にしろ、すっきりしたのに…という思いです。

そんな思いで悶々とし、今回新たに発見した「虫歯」について、もしかして見落とし?という気持ちが拭えず、質問させて頂きました。

大変お騒がせして、失礼しました。
そして、沢山のご回答、どうも有難うございました。

タイヨウ先生、「天気予報」の意味を取り違えていたようで、失礼しました。よく分かりました。



タイトル 衛生士のダイアグノデントと視診のみで先生の診察が無いので不安
質問者 春風さん
地域 非公開
年齢 11歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
虫歯に関するトラブル
小児歯科治療
歯医者への不信感
歯医者への不満・グチ
その他(診断)
子供(子ども)の虫歯
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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