13年間ブリッジが入っていた歯間部歯茎の傷は歯間ブラシで治りますか?
相談者:
ともかさん (37歳:女性)
投稿日時:2009-11-04 01:22:45
似たような質問を見つけられなかったので…よろしくお願い致します。
参考:過去のご相談
・左上6番、歯の神経の一部が生きていることはありますか?他
13年前に左上8番を抜いた時に隣の7番も大きな虫歯で抜歯し、左上567の延長ブリッジになりました。
1年半前位からたまに痛みがあることもあり、現在、紹介先の顕微鏡で治療する専門医のところで2本とも再根管治療を受けています。
神経の治療のほうは少しづつ前に進んでいるのですが、専門医のところで1回目の治療の最後に、画面上で左上5番と6番の間の歯茎が真っ赤になっているのが見えたので、傷ついているのか聞いたところ、先生はうなずいて、
「ブリッジが入っていると磨けないということもあると思います。
かかりつけ医の先生にクラウンを入れる前に見てもらうとよいと思います」
ということでした。
その後、かかりつけの先生に歯と歯の間の歯茎が傷んでいるからクラウンをつける前にそこの歯茎の治療をお願いできるか聞いたところ、
「はい分かりました」
と言ってくださったのですが、ほかの歯の治療になってしまい、どのような治療ができるのか分かりませんでした。
専門医で2回目の治療の時には、そこの歯茎を歯磨きしやすいようにと、5番と6番が2つで1つになっている仮歯の歯と歯の間の歯茎に接するところを削って調整してくださいました。
その後、かかりつけ医の先生に2本で1つになっている仮歯を1つづつに分けて2つの仮歯にして歯石とりをしたほうがよいか聞いたところ、
「それもよいが、仮歯が取れやすくなります。
神経の治療が終わったあとにそうしましょう」
と言われました。
また、この傷んでいる歯茎はどういう治療ができるか聞いたところ、歯間ブラシをしてくださいということでした。
私は今まで使ったことがなく、その時先生が歯間ブラシを入れたところブラシに血液がついていました。
1年前の歯石とりの時と半年前のPMTCの時に歯周ポケットを測った時は
「左上5番6番あたりも2〜3ミリで出血もなく普通でした」
と言われました。
ブリッジの歯と歯の間の歯茎は測っていないと思いますし、13年間もブリッジが入っていて歯間ブラシをしていなかったことを考えると歯間の歯茎は相当悪いのではないかと思ったのですが…
歯肉だけが傷んでいるのではなく、骨まで悪くなっていることも考えられるでしょうか。
それはレントゲンで分かるでしょうか。
歯医者さんで治療できることはほかに何か、例えば薬など、ないでしょうか。
歯肉だけが傷んでいるのであれば歯ブラシと歯間ブラシだけで完治するでしょうか。
一番最初にブリッジを取って仮歯を入れてもらったのはかかりつけ医の先生なのですが、先生のほうからこの歯茎のことを何も言われたことがないので果たしてこれでよいのか心配になり…長くなってしまったのですが、よろしくお願い致します。
参考:過去のご相談
・左上6番、歯の神経の一部が生きていることはありますか?他
13年前に左上8番を抜いた時に隣の7番も大きな虫歯で抜歯し、左上567の延長ブリッジになりました。
1年半前位からたまに痛みがあることもあり、現在、紹介先の顕微鏡で治療する専門医のところで2本とも再根管治療を受けています。
神経の治療のほうは少しづつ前に進んでいるのですが、専門医のところで1回目の治療の最後に、画面上で左上5番と6番の間の歯茎が真っ赤になっているのが見えたので、傷ついているのか聞いたところ、先生はうなずいて、
「ブリッジが入っていると磨けないということもあると思います。
かかりつけ医の先生にクラウンを入れる前に見てもらうとよいと思います」
ということでした。
その後、かかりつけの先生に歯と歯の間の歯茎が傷んでいるからクラウンをつける前にそこの歯茎の治療をお願いできるか聞いたところ、
「はい分かりました」
と言ってくださったのですが、ほかの歯の治療になってしまい、どのような治療ができるのか分かりませんでした。
専門医で2回目の治療の時には、そこの歯茎を歯磨きしやすいようにと、5番と6番が2つで1つになっている仮歯の歯と歯の間の歯茎に接するところを削って調整してくださいました。
その後、かかりつけ医の先生に2本で1つになっている仮歯を1つづつに分けて2つの仮歯にして歯石とりをしたほうがよいか聞いたところ、
「それもよいが、仮歯が取れやすくなります。
神経の治療が終わったあとにそうしましょう」
と言われました。
また、この傷んでいる歯茎はどういう治療ができるか聞いたところ、歯間ブラシをしてくださいということでした。
私は今まで使ったことがなく、その時先生が歯間ブラシを入れたところブラシに血液がついていました。
1年前の歯石とりの時と半年前のPMTCの時に歯周ポケットを測った時は
「左上5番6番あたりも2〜3ミリで出血もなく普通でした」
と言われました。
ブリッジの歯と歯の間の歯茎は測っていないと思いますし、13年間もブリッジが入っていて歯間ブラシをしていなかったことを考えると歯間の歯茎は相当悪いのではないかと思ったのですが…
歯肉だけが傷んでいるのではなく、骨まで悪くなっていることも考えられるでしょうか。
それはレントゲンで分かるでしょうか。
歯医者さんで治療できることはほかに何か、例えば薬など、ないでしょうか。
歯肉だけが傷んでいるのであれば歯ブラシと歯間ブラシだけで完治するでしょうか。
一番最初にブリッジを取って仮歯を入れてもらったのはかかりつけ医の先生なのですが、先生のほうからこの歯茎のことを何も言われたことがないので果たしてこれでよいのか心配になり…長くなってしまったのですが、よろしくお願い致します。
回答1
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2009-11-04 06:13:05
ともかさまおはようございます。
5番と6番の歯間部歯肉の発赤が気になっていらっしゃるのですね。
おそらくきれいに磨けていなかったために歯肉に炎症が起こっているのだと思います。
連結冠が入っているようなのでこの部分を磨くには歯間ブラシが必要です。
磨いているうちに歯肉が治ってきて炎症が治まり出血しなくなると思います。
出来たら歯科医か歯科衛生士の指導の下歯間ブラシの使い方を練習なさるのが一番だと思います。
>骨まで悪くなっていることも考えられるでしょうか。
拝見してみないと何ともいえませんがとりあえず磨けるようになるのが先決です。
>歯医者さんで治療できることはほかに何か、例えば薬など、ないでしょうか。
>歯肉だけが傷んでいるのであれば歯ブラシと歯間ブラシだけで完治するでしょうか。
薬では治りません。
歯肉炎の原因はプラークなのでそれを落とせるようになることが即ち治療方法ということになります。
歯間ブラシでプラークを落とせるところは完治します。
落とせないところはどうやって落とすか考えて見る必要があります、そのためにも指導者が必要です。
お大事になさいませ。
参考:
重症の歯周病 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=166
歯磨きが出来るようになれば歯周病は治ります。
出来なければ治りません。
5番と6番の歯間部歯肉の発赤が気になっていらっしゃるのですね。
おそらくきれいに磨けていなかったために歯肉に炎症が起こっているのだと思います。
連結冠が入っているようなのでこの部分を磨くには歯間ブラシが必要です。
磨いているうちに歯肉が治ってきて炎症が治まり出血しなくなると思います。
出来たら歯科医か歯科衛生士の指導の下歯間ブラシの使い方を練習なさるのが一番だと思います。
>骨まで悪くなっていることも考えられるでしょうか。
拝見してみないと何ともいえませんがとりあえず磨けるようになるのが先決です。
>歯医者さんで治療できることはほかに何か、例えば薬など、ないでしょうか。
>歯肉だけが傷んでいるのであれば歯ブラシと歯間ブラシだけで完治するでしょうか。
薬では治りません。
歯肉炎の原因はプラークなのでそれを落とせるようになることが即ち治療方法ということになります。
歯間ブラシでプラークを落とせるところは完治します。
落とせないところはどうやって落とすか考えて見る必要があります、そのためにも指導者が必要です。
お大事になさいませ。
参考:
重症の歯周病 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=166
歯磨きが出来るようになれば歯周病は治ります。
出来なければ治りません。
相談者からの返信
相談者:
ともかさん
返信日時:2009-11-07 01:33:50
山田先生、ありがとうございます。
やはりプラークが原因で薬では治らないのですね。
重症の歯周病のHPも拝見しました。
担当の先生に歯間ブラシの使い方を見せてもらったので、今歯磨きと歯間ブラシをがんばっています。
この間、かかりつけ医の先生に、
「歯間の歯茎が悪いだけでなくそこの骨も悪くなっていないか心配なんですがそこまではいっていないでしょうか」
と聞いたところ、
「はい」
ということだったのですが、この先生は私の方から歯間の歯茎が傷んでいることを言うまでそのことに気づいていなくて、今まで一度もこの傷んでいる歯肉を見ていません。
質問なのですが、
1.小さい部分的なレントゲンで、歯肉だけが悪いのか骨まで悪くなっているのかの判断は可能でしょうか。
2.歯肉だけが悪いのか、根にプラークがついていて骨も悪くなっているかの区別はどうやって判断できるでしょうか。
仮歯をつけたままの状態で歯間の歯肉は見ていなくてその周辺を見るだけで判断できるでしょうか。
3.もし根にプラークがついていて骨まで悪くなっていた場合は歯医者さんでどういうことができるでしょうか。
完治できるでしょうか。
4.歯肉から出血もなくなり見た目では歯茎が治っているように見えても、根にプラークがついていて骨が悪くなっていくということもあるでしょうか。
なぜ担当の先生は骨は悪くなっていないと思ったのか不思議だったのですが…参考にさせて頂けたらありがたいです。
歯間の歯茎からの出血は、歯医者で歯間ブラシをした時はあったのですが、それ以降はこの一週間位歯間ブラシをしても一度もありませんでした…。
よろしくお願い致します。
やはりプラークが原因で薬では治らないのですね。
重症の歯周病のHPも拝見しました。
担当の先生に歯間ブラシの使い方を見せてもらったので、今歯磨きと歯間ブラシをがんばっています。
この間、かかりつけ医の先生に、
「歯間の歯茎が悪いだけでなくそこの骨も悪くなっていないか心配なんですがそこまではいっていないでしょうか」
と聞いたところ、
「はい」
ということだったのですが、この先生は私の方から歯間の歯茎が傷んでいることを言うまでそのことに気づいていなくて、今まで一度もこの傷んでいる歯肉を見ていません。
質問なのですが、
1.小さい部分的なレントゲンで、歯肉だけが悪いのか骨まで悪くなっているのかの判断は可能でしょうか。
2.歯肉だけが悪いのか、根にプラークがついていて骨も悪くなっているかの区別はどうやって判断できるでしょうか。
仮歯をつけたままの状態で歯間の歯肉は見ていなくてその周辺を見るだけで判断できるでしょうか。
3.もし根にプラークがついていて骨まで悪くなっていた場合は歯医者さんでどういうことができるでしょうか。
完治できるでしょうか。
4.歯肉から出血もなくなり見た目では歯茎が治っているように見えても、根にプラークがついていて骨が悪くなっていくということもあるでしょうか。
なぜ担当の先生は骨は悪くなっていないと思ったのか不思議だったのですが…参考にさせて頂けたらありがたいです。
歯間の歯茎からの出血は、歯医者で歯間ブラシをした時はあったのですが、それ以降はこの一週間位歯間ブラシをしても一度もありませんでした…。
よろしくお願い致します。
回答2
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2009-11-07 06:30:01
おはようございます。
>1.小さい部分的なレントゲンで、歯肉だけが悪いのか骨まで悪くなっているのかの判断は可能でしょうか。
歯周病治療の経験が有るDrは歯肉の様子を見ればどのような状況かすぐに分かると思います。
実際にはそれだけでは判断はしませんがそれほど難しいことではありません。
一番難しいのは患者さんに有効な歯磨き方法を理解していただいて歯磨き技術を身につけていただきそれを続けていただくことです。
>2.歯肉だけが悪いのか、根にプラークがついていて骨も悪くなっているかの区別はどうやって判断できるでしょうか。
>仮歯をつけたままの状態で歯間の歯肉は見ていなくてその周辺を見るだけで判断できるでしょうか。
基本は視診、歯肉を見ること、プラークの残り具合と性状の観察。
触診、ポケットの深さ、歯の動揺度、咬合状態の観察。
画像診断即ちレントゲンの所見。
食習慣についてのインタビューなどで最終的な診断と予後について判断いたします。
蛇足ですが歯周病は生活習慣病なので生活習慣の改善が欠かせません。
これはやって見ないことには出来るかどうかはわかりません。
出来れば必ず治ってきます。
先ずはお砂糖の摂取量を安全量の範囲にすることと、歯磨き技術の習得です。
>3.もし根にプラークがついていて骨まで悪くなっていた場合は歯医者さんでどういうことができるでしょうか。
>完治できるでしょうか。
歯磨き練習でしか治せません。
完治できるかどうかは歯磨き技術にかかっています。
他にも細かいことを言えば色々ありますが基本は歯磨きと砂糖の摂取量です。
歯周病はプラークコントロールと力のコントロールができれば治るといわれています、患者さんができるのはプラークコントロールになります。
力のコントロールは歯科医が咬合調整という形で行います。
>4.歯肉から出血もなくなり見た目では歯茎が治っているように見えても根にプラークがついていて骨が悪くなっていくということもあるでしょうか。
ないとは言えませんがポケットの深さが浅くなってくることで治癒してきていることが分かります。
参考になさってください。
砂糖の摂取量:むし歯予防と歯周病の予防にはプラークコントロールが欠かせません、砂糖の摂取量が増えてくるとプラークの量が増加します。
即ち砂糖の摂取量がコントロールできているとプラークの量が落とせる範囲に収まります。
したがって歯ブラシで落としきれないほどのプラークを作らないためにもお菓子の食べすぎには配慮が必要です。
参考:むし歯の出来ない砂糖の量http://yamadashika.jp/prevent05.html
>1.小さい部分的なレントゲンで、歯肉だけが悪いのか骨まで悪くなっているのかの判断は可能でしょうか。
歯周病治療の経験が有るDrは歯肉の様子を見ればどのような状況かすぐに分かると思います。
実際にはそれだけでは判断はしませんがそれほど難しいことではありません。
一番難しいのは患者さんに有効な歯磨き方法を理解していただいて歯磨き技術を身につけていただきそれを続けていただくことです。
>2.歯肉だけが悪いのか、根にプラークがついていて骨も悪くなっているかの区別はどうやって判断できるでしょうか。
>仮歯をつけたままの状態で歯間の歯肉は見ていなくてその周辺を見るだけで判断できるでしょうか。
基本は視診、歯肉を見ること、プラークの残り具合と性状の観察。
触診、ポケットの深さ、歯の動揺度、咬合状態の観察。
画像診断即ちレントゲンの所見。
食習慣についてのインタビューなどで最終的な診断と予後について判断いたします。
蛇足ですが歯周病は生活習慣病なので生活習慣の改善が欠かせません。
これはやって見ないことには出来るかどうかはわかりません。
出来れば必ず治ってきます。
先ずはお砂糖の摂取量を安全量の範囲にすることと、歯磨き技術の習得です。
>3.もし根にプラークがついていて骨まで悪くなっていた場合は歯医者さんでどういうことができるでしょうか。
>完治できるでしょうか。
歯磨き練習でしか治せません。
完治できるかどうかは歯磨き技術にかかっています。
他にも細かいことを言えば色々ありますが基本は歯磨きと砂糖の摂取量です。
歯周病はプラークコントロールと力のコントロールができれば治るといわれています、患者さんができるのはプラークコントロールになります。
力のコントロールは歯科医が咬合調整という形で行います。
>4.歯肉から出血もなくなり見た目では歯茎が治っているように見えても根にプラークがついていて骨が悪くなっていくということもあるでしょうか。
ないとは言えませんがポケットの深さが浅くなってくることで治癒してきていることが分かります。
参考になさってください。
砂糖の摂取量:むし歯予防と歯周病の予防にはプラークコントロールが欠かせません、砂糖の摂取量が増えてくるとプラークの量が増加します。
即ち砂糖の摂取量がコントロールできているとプラークの量が落とせる範囲に収まります。
したがって歯ブラシで落としきれないほどのプラークを作らないためにもお菓子の食べすぎには配慮が必要です。
参考:むし歯の出来ない砂糖の量http://yamadashika.jp/prevent05.html
タイトル | 13年間ブリッジが入っていた歯間部歯茎の傷は歯間ブラシで治りますか? |
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質問者 | ともかさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 37歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
ブリッジその他 歯茎の痛み その他 歯茎(歯ぐき)の腫れ 歯茎の異常・トラブルその他 |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。