[写真あり] クラウンに穴を開けて行う再根管治療について (アメリカ)

相談者:  なりかさん (36歳:女性)
投稿日時:2009-11-14 17:22:39
お世話になっております。

参考:過去のご相談
〔写真あり〕右下7番の歯茎に腫れ。治療の緊急性は?(アメリカとタイ)
〔写真あり〕根管治療で無料相談に行ったが、対応が納得できない(アメリカ)
〔写真あり〕抜歯済7番の未練と補綴、また感染根管6番の治療 (タイ・アメリカ)


以前から自覚症状がないものの、レントゲンに黒い影が映っていた右下6番第一大臼歯再根管治療をはじめました。

メタルボンドクラウンが入っていますが、クラウンの咬合部に穴を開け、根管にアプローチしています。


クラウンに穴を開けて再根管治療をする場合について、歯チャンネルで探してみたのですが見つけられませんでした。

クラウンを除去せず穴を開けて行う再根管治療中の仮蓋や根管治療終了時について伺えますでしょうか。



現在の状況は:

初回はクラウン上部に穴を開け、古いガッタパーチャを除去、ファイラーを4本の根管に入れてレントゲン撮影、電気で根管の長さを計測し、消毒液の入った綿を詰めてセメントで仮蓋を。

二週間後の二回目は根管を拡充し、薬剤を入れセメントで仮蓋を。
すでにこの時点で根管内の臭いもなく、改善が見られるとのことでした。


これまで二回の治療後、仮蓋のセメントが食事後に凹んでしまいます。
一回目には翌日別途出向き、セメントの上部にレジンでしょうか?もうちょっと硬質な蓋をしてもらいました。
レーザー(?)で固めるタイプのものです。

二回目も根管治療後にセメントの上に同様にレジンのようなものを乗せてくれたようでしたが、一度食事をしたらセメントだけの時と同様に凹んでしまったので、明日また蓋を盛り足してもらう予定です。


次回1ヵ月後の三回目でガッタパーチャ充填になるようですが、黒く映っている根元の病巣が消えるかどうかは6ヶ月や1年後のレントゲン撮影で判断とのことです。


それまでには新しいクラウンを作らず、また蓋をしておくようなのですが… 再根管治療をしたということはコアも除去してあるということでしょうから、耐久性はかなり落ちるのでしょうか?

穴を開けたクラウンにレジンなどで蓋をしたとして、耐用年数はどの程度のものでしょうか。

いまのところ仮蓋の咬合面があまりにも簡単に磨り減ってしまうようなので、穴を開けたクラウンで1年以上使用して大丈夫なものなのかやや不安です。



また、1年後などに根管治療の効果が認められたら新しくクラウンを作成するとしていますが、残存歯質が少ない場合かえってクラウンを除去するのはリスキーということもありますか?

2ヶ月前に右下7番を抜歯した後、噛み合せに変化が生じたのか、先日左下6番のクラウンが外れまして…。
二次カリエスなどがないため再接着でOKでしたが、やはり右下7番抜歯後に右下6番の負担も増えているのだろうかと、やや不安に思っています。


よろしくお願いいたします。

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回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-11-14 19:57:40
こんにちは、

クラウンに穴を開けて再根管治療をする場合について、歯チャンネルで探してみたのですが見つけられませんでした。

書いてないですね^^;

でも私はたまにしますよ。
この動画の症例も6本ブリッジが入っていたのでメタルボンドに穴を開けて治療しました。

http://www.youtube.com/watch?v=MFm6Tf2te_Y&feature=channel



>いまのところ仮蓋の咬合面があまりにも簡単に磨り減ってしまうようなので、穴を開けたクラウンで1年以上使用して大丈夫なものなのかやや不安です。

レジンできちんと詰めれば特に私の臨床では全く問題は出ていないです^^



>また、1年後などに根管治療の効果が認められたら新しくクラウンを作成するとしていますが、残存歯質が少ない場合かえってクラウンを除去するのはリスキーということもありますか?

十分、ありますね。


こればっかりは結論は出ないというか・・・

基本私は適合の悪い被せ物は殆どの場合で除去します。
なぜなら多くの場合で中の虫歯があるからです。

中に虫歯があるかどうかは、一度外してみないと分からないことがほとんどです。

ですから気になれば1年後に被せ物を外して、やり代えるられたらいいのではないでしょいうか?



異国ということで不安でしょうか、先生のおっしゃられることも十分理解されているようですし、文面から特におかしなことはないのでこのまま加療を続けられてみてはどうでしょうか。


おだいじに^^

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-11-15 06:29:22
おはようございます。


クラウンに穴を開けて再根管治療をする場合について、歯チャンネルで探してみたのですが見つけられませんでした。

クラウンに問題がなければ私もやります。

この方法はクラウンをそのまま使えるのでメリットは大きいと思います。
反面治療する方は難しい場合が多く大変ですが。

そういう意味では色々考えてくれている先生だと思います。



>再根管治療をしたということはコアも除去してあるということでしょうから、耐久性はかなり落ちるのでしょうか?

もともとどの程度歯質が残っていたかによると思いますが、それほど心配されなくても良いような気がします。


>穴を開けたクラウンにレジンなどで蓋をしたとして、耐用年数はどの程度のものでしょうか。

>いまのところ仮蓋の咬合面があまりにも簡単に磨り減ってしまうようなので、穴を開けたクラウンで1年以上使用して大丈夫なものなのかやや不安です。

ほとんど問題ないと思います。



>また、1年後などに根管治療の効果が認められたら新しくクラウンを作成するとしていますが、残存歯質が少ない場合かえってクラウンを除去するのはリスキーということもありますか?

あり得ると思います。
現在中の状態がどうかは担当の先生が把握していると思いますので、再度お聞きになった方が良いと思います。


個人的にはクラウンが問題なく、中も虫歯が広がっていなければそのまま使うことが多いです。


以上参考にしてください。

どうぞお大事になさって下さい。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-11-15 09:00:34
こんにちは。

お2人の先生が書かれた通り、リスキーかどうかは個別の状況によりますから、ここで判断することは出来ないですが、方法自体は別に怪しむ必要もない様に思います。
それなりのメリットもある訳ですからね。

海外のケースでは特によく聞く印象がありますね。
日本で珍しいのは、保険制度の問題ももしかしたらあるかも知れません。
クラウンを再製しないと大赤字になってしまう・・など)



このサイトでも過去に何度も出てますよ?

参考⇒海外で再根幹治療を行う予定ですが、いくつか疑問があります
参考⇒根管治療後のクラウンについて、専門医と担当医の意見が違う

などなど・・



何かと心配と思いますが、なんとかコミュニケーションを取りながら頑張って下さいね。

お大事にどうぞ。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者:  なりかさん
返信日時:2009-11-15 14:52:46
井野先生、宇藤先生、渡辺先生

お忙しいところご回答ありがとうございます。


さきほどレジンの「蓋」を盛り足してもらってきました。
今日処置していただいたのは根管治療の担当医と違う方で、また、クラウン担当の方も違いますので、総合的な話を誰とするのか、時に悩ましい分業体制です。

もちろん分業体制だからこそ、個々の専門分野を極めてらっしゃるんですが。


以前アメリカでも、この右下6番7番について、もし再根管治療をするならクラウンに穴を開けて行うと言っていたので、それ自体そんなに珍しいことでもないのかとは思ったのですが。


穴を開けたクラウンをその後どうするか、について、

 1.レジン充填してそのまま使用できる
 2.とりあえずレジン充填し、6ヶ月〜1年〜数年後に、根管治療の成功(根突病巣の縮小・消失)を確認後、新しいクラウンを作成

2通りあるようなので、一般的にはどうなのだろうと情報を探してもなかなか見つからず、ご相談させていただきました。



>渡辺先生
ありましたね!
根管治療の項目をだいたい目を通したつもりなのですが、何故か見落としていました。


先日右下7番を抜歯したこともあり、下顎7番が左右とも欠損となってしまったので(左下8番はあります)、6番を大事にしたいと思っています。

左下6番の外れたクラウンの中も二次カリエスなし、右下6番の側面部の根っこにも心配されていた二次カリエスなしでしたので、最近の虫歯予防はできているようです。


問題は噛む力が強い&歯軋りをすることがあるので、コアなしレジン充填で右下6番が長い間持つかどうか、かもしれません。

なお、一度パーマネントなレジン充填をしてしまうと、もしまた根管治療が必要な事態になった場合に、の色と似ていて除去が困難でしょうか?



下記に利点と不利な点をまとめてみましたが、だいたいこのようなところでしょうか。

レジン充填の利点
・現在のクラウンをそのまま使用できる
・残存歯質へのダメージが最小限
・費用が抑えられる

レジン充填の不利な点
・コアを入れないため耐久性が劣る?
・またレジン除去の必要が生じた時に除去が困難?
審美製が劣る?(メタルボンドにレジン充填ならあまりめだたない?)

新しいクラウンを作り直すことの利点
・審美製
・耐久性
・現在のクラウン内部に二次カリエスがある場合は作り直すべき

新しいクラウンを作り直すことの不利な点
・現在のクラウンを除去する際に残存歯質にダメージを与える可能性
・費用がかかる


現在のクラウンの適合が良いのであれば、敢えて外さない方がよいものでしょうか。

ともあれ、次回1ヵ月後の根管治療(恐らく最終回)が終わったあとにでも、一度クラウンの専門医とコンサルテーションを入れてもらおうと思います。


また、根管治療自体は、1回目で根の先まで到達し、当初心配したような特に難しいことはないようです。

ラバーダムは使用、マイクロスコープはなしですが、担当医いわくレントゲンで見た根の形状では、マイクロスコープなしで充分だそうです。
防湿はしてくれているので、信頼してお任せしています。



追記:

あまり長くなってもと過去相談へのリンクを省略していましたが、ふと見たら追加されていました。これはログインで自動的になるんでしょうか?

もしどなたかが手動でなさっているのでしたら、お手数をおかけしました。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-11-15 19:00:37
解決?と思ったらまだ続いている様ですね^^;
7番欠損の6番無髄歯だと、確かに慎重になりますね。

>一度パーマネントなレジン充填をしてしまうと、もしまた根管治療が必要な事態になった場合に、の色と似ていて除去が困難でしょうか?

多分そんなには問題ないと思います。



>現在のクラウンの適合が良いのであれば、敢えて外さない方がよいものでしょうか。

適合も大切ですし、クラウンの中の歯質の量も大切でしょうね。

マイクロスコープで内側を覗いてると、ある程度予測が立ちやすいのですが、ここでコメントするのは難しいですね。。
一応、前回のCT像からは、結構ありそうな"気配"はありますけどね。



エンドの先生と、クラウンの先生の見解を尋ねてよく話し合われて下さいね。

歯の状態や、考え方などにかなり左右されそうですし、なかなか正解はないかも知れませんね。



>もしどなたかが手動でなさっているのでしたら、お手数をおかけしました。

↑色々な方のご協力による、手作りサイトなんですよ^^
ご配慮ありがとうございます。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-11-16 09:35:47
>2通りあるようなので、一般的にはどうなのだろうと情報を探してもなかなか見つからず、ご相談させていただきました。

どちらもアリだと思います。

そのまま使えるなら使えば良いでしょうし、審美的に気になったり、咬み合わせの面から考えて作り直しても良いでしょうし‥。


>下記に利点と不利な点をまとめてみましたが、だいたいこのようなところでしょうか。

その通りです。


いずれにしても担当の先生との相談になると思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者:  なりかさん
返信日時:2009-11-18 20:09:09
>渡辺先生

すみません、長引かせまして…(^ ^;

海外で専門別分業体制のクリニックを受診することが多く、そして国際移動も多いため同じクリニックでの継続治療ができないこともあり、「患者力」の向上を目指しています。

根管治療終了後にでもクラウン担当医と相談と思っていましたが、終了前の方が必要ならマイクロで中をチェックすることもできて良さそうですね。

根管治療終了前にクラウン担当医とコンサルテーションを入れてもらえるか、頼んでみようと思います。コメントありがとうございます。



>タイヨウ先生

コメントをありがとうございます。

自分で理解したつもりでも確信がもてないことも多く、こちらの先生方にコメントをいただけると大変参考になります。

海外駐在生活の長い親戚が「アメリカの方が歯医者の腕がいいのでは」と言っていましたが、こちらのサイトを見ていると、日本で問題がある歯科治療は保険制度の問題も多いようですね。

自由診療で高いクオリティを提供したり、保険でできるだけ良い治療をなさそうとしている先生も少なくないようで、いつか日本が生活の拠点になったら良い先生に巡り合えるといいなと思っています。分業でなくて、トータルで診ていただけるところが良いですよね…。


ありがとうございました。



タイトル [写真あり] クラウンに穴を開けて行う再根管治療について (アメリカ)
質問者  なりかさん
地域 非公開
年齢 36歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
根管治療の失敗・再治療
その他(写真あり)
アメリカ(米国)
根管治療中の仮歯・仮の詰め物
根管治療後の詰め物・被せ物
回答者




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