奥歯のインレーは何を選択すればいいのか分かりません

相談者: りんごちゃんさん (21歳:女性)
投稿日時:2010-05-19 18:41:31
参考:過去のご相談
レジン充填より「ダイレクトボンディング」の方が歯に良いのですか?
前歯の虫歯の詰め物について、多くの疑問があります


奥歯インレーの選択をするとき、何を選択すればよいのでしょうか?
前の投稿を見ていてもいまいち分かりません。

例えば、金ならなじみやすいとか、メタルフリーとか。
金が良いとおっしゃる先生がたくさんいると思うのですが、その先生もメタルフリーも薦めていたり。
レジンだと咬合に耐えられないからやめたほうが良いとか。

先生の得意不得意や、ケースバイケースだとは思いますが、知りたいです。

あと、メタルフリーにすると、レントゲン2次カリエスが発見できるのでしょうか?

なじんでくれるなら、金が良いと思うのですが、なぜメタルフリーを薦めたりするのでしょうか?
見た目だけですか?

先生方なら、自分のはのインレーは何にするのでしょうか?


最後に、インレーとアンレーの違いはなんですか?
アンレーは、神経を抜いていないクラウンのことでしょうか?
神経を抜いていないクラウンなんてないのでしょうか?
クラウンというのは、支台を含めてクラウンなんでしょうか?

違いが、いまいち分かりません。

歯科医院で、質問したり、理解したりするためにも教えてください。


回答 回答1
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2010-05-19 19:53:29
色々な意見が出るはずです。

その患者さんなりに適したもの材料はあるのかもしれません。

一般的な話として、私の場合はゴールドですね。
インレーなら特に柔らかいものでも大丈夫だと思います。

歯・歯並びは一生を通じて変化していくものなので、その変化を妨げ難い材料というのが第一の選択理由です。力を受けたときに適度に変形してくれます。(他にも理由はありますが)

アンレーはインレーとクラウンの中間の物です。
詳しい説明は誰かがされるでしょう。

「神経を抜いていないクラウン」というのは、素晴しい面白い着眼点だったと思いますよ。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-05-19 20:20:29
僕のチョイスとしては2パターン。

ハイブリッドセラミックスかゴールドです。

基本的には「硬すぎない」が大きな理由です。
藤森先生の書かれているように、「経年変化に対応して」と言う意味です。


>メタルフリーにすると、レントゲン2次カリエスが発見できるのでしょうか?

金属よりは見つけやすくなると思いますが、僕の場合はレジンコーティングする事が前提なので、「2次カリエス発見しやすさ」と言う事に主眼をおいてはいません。


>なぜメタルフリーを薦めたりするのでしょうか?

上記の「硬すぎない」に加えると、

審美的理由。
金属アレルギーのリスク軽減。
破損したときの修理のしやすさ(ハイブリッドの場合)。
接着に有利(ハイブリッドの場合)。

などでしょうか。


>先生方なら、自分のはのインレーは何にするのでしょうか?

見た目を気にしない範囲であればゴールド。
見た目を気にする所だったら(僕と同じ事をしてくれる先生を探して)ハイブリッドセラミックス。

大きな欠損だったらゴールド。
小さな欠損だったらハイブリッドセラミックス。

これらの条件を加味して決めます(他にも考える要素はありますが)。


>インレーとアンレーの違いはなんですか?

インレー
アンレー


インレーは「In」layですね。=内側性保持形態の詰め物
アンレーは「On」layですね。=外側性保持形態の詰め物

藤森先生の書かれているように、インレーとクラウンの中間がアンレーとイメージしていただいても大筋で間違いではないと思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-05-20 08:33:07
ご相談ありがとうございます。

種類などは先生方の説明通りです。

藤森先生の、

>「神経を抜いていないクラウン」というのは、素晴しい面白い着眼点だったと思いますよ。


これに私も素晴らしいネーミングだと感心しました。



つまりインレーアンレーも、その歯の形や噛み合わせや他の歯を守るためであり、そして、その神経を守るためだからです。



最近ではミニマル・インターベンションという、最小限のダメージで最大の治療効果を上げようという、言葉ができました。

まぁ、昔からそれを実行している先生には、当たり前のことを今さら…、とも思われていますが、この考えにもインレーもアンレーも役に立ちます。

ただぐるっと全部削る方法のクラウンよりは、診断や材料の選択や設計や削り方や型どりや製作やセットが非常に微妙であり、結構突き詰めればとても高度な治療です。
ここで簡単には説明しきれないほど内容が広く、深くなります。

そして、うまくいけばとても健康に役立つ治療法です。


つまり、治療の目標を目先だけで考えるか、長期的な成功を将来をどこまで含めて計画するかによって、まず分かれ道ができ、そこからまた分かれ道を説明と相談をしながらたどっていくと、設計や材料が決まります。


健康にこだわると、結構細かいことまで考えます。
ただの穴埋めにするなら、簡単にすぐ決めることだってできます。


でも、ここでうまくいけば神経も守れて、他の歯にもいい効果が出て、とても治療効果が高く、価値の高い治療方法です。




タイトル 奥歯のインレーは何を選択すればいいのか分かりません
質問者 りんごちゃんさん
地域 非公開
年齢 21歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ お勧めの詰め物・インレー
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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