[写真あり] インプラントを支台に用いた延長ブリッジについて

相談者: 雅史さん (45歳:男性)
投稿日時:2010-08-22 21:43:22
いつも先生方には、お世話になっています。

⇒参考:過去の相談
「ウォータピックの歯周ポケット・ブラシの効果について」
「インプラントブリッジは、全てのインプラントシステムで可能ですか?」



右上4,5欠損で2,3,6でブリッジをしていたのですが、6が破折し,抜歯し、4,5,6にインプラントをいれようとしています。

 
CTも取り、先日主治医の先生に治療計画を、お聞きしたところ

・6が歯茎から骨までの間に距離があり、インプラントを入れると深いポケットになる可能性があり、ケアに不安がある。

・2,3ヶ月様子をみて、6の歯茎と骨の間が埋まらないようなら5,6にインプラントをいれ,5,6,7で延長ブリッジのように上部構造を作る

とのことでした。


 本日お伺いしたいことは、下記2点です。

・インプラント時の骨の増量をする場合もあるとのことですが私のように、骨と、歯茎の間の部分に骨を増量することはできないのでしょうか。

・自分の歯を支台とした延長ブリッジはよくないと、こちらの掲示板で、なんどか拝見した記憶があるのですが、インプラントを支台とした場合、延長ブリッジは、問題ないのでしょうか。

以上 ご回答のほど、宜しくお願いいたします。


PS:見難いですが、6番部分のCT画像を添付いたします。

画像1画像1


相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 雅史さん
返信日時:2010-08-22 22:37:36
誤記がありました

誤>5,6にインプラントをいれ,5,6,7で延長ブリッジのように

正>4,5にインプラントをいれ,4,5,6で延長ブリッジのように
回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2010-08-23 09:29:02
>6が歯茎から骨までの間に距離があり、インプラントを入れると深いポケットになる可能性があり、ケアに不安がある。

このようなことで、議論またはコメント・話題になった記事を見たことが有りません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 雅史さん
返信日時:2010-08-23 11:13:19
松山先生

回答ありがとうございました。

使用するインプラントAQBのワンピースだから、

>6が歯茎から骨までの間に距離があり、インプラントを入れると深いポケットになる可能性があり、ケアに不安がある。

という問題が生じたとは考えられないでしょうか?


 
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-08-23 11:31:34
下顎の状態がよく分からないので何とも言えませんが、僕ならそのような設計はしないと思います。

また、何故天然歯がダメになったのか??
その解決がされないままのインプラント処置も危険かもしれません。

担当の先生と将来も含め、よく、お話しされてください。

回答 回答3
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2010-08-23 12:36:26
>使用するインプラントAQBのワンピースだから

フィクチャーにはあまり関係がない事象です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 雅史さん
返信日時:2010-08-23 12:41:23
中山先生

ご回答ありがとうございます。

>また、何故天然歯がダメになったのか??

4: 15年ほど前に虫歯抜歯
5: 4の補綴のためブリッジの支台にしようと抜髄した状態の時に、食事中堅いものが触れてしまい根が割れたため抜歯
6: 4,5欠損のブリッジの支台として15年使っていたがこの間 根管治療を2回実施。2回目の昨年度末の治療で歯が薄くなりすぎたのが遠因となり、根が割れ(はがれたような感じでした)抜歯

という経緯です。 
今 みてもらっているDr.からは歯周病の状態は無いと言われています。

>下顎の状態がよく分からないので何とも言えませんが、僕ならそのような設計はしないと思います。

下顎の左4,5,6は,5がクラウン,4,6は治療したことがない歯です。
先生ならば、どのような設計をされますでしょうか?
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-08-23 13:06:34
>>下顎の状態がよく分からないので何とも言えませんが、僕ならそのような設計はしないと思います。

>下顎の左4,5,6は,5がクラウン,4,6は治療したことがない歯です。

>先生ならば、どのような設計をされますでしょうか?


中山先生のお書きになっておられる下顎の状態とは、咬合や今までの治療の予想的予後や歯周環境など総合的にという意味だと思いますので、一概にこの場では設計の例は挙げられないと思います。

例えばカンチレバーブリッジは天然歯支台ではおすすめ出来ませんが、インプラント支持であるのならばケースによっては可能と思っています。

ただこれが向いているのかどうかは、今回の患側のみならず全体からの見通しを立てねばなりません。



> 使用するインプラントがAQBのワンピースだから

>>6が歯茎から骨までの間に距離があり、インプラントを
>>入れると深いポケットになる可能性があり、ケアに不安がある。

使用するインプラントは関係ないと思われます。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-08-23 14:20:56
骨と歯茎の間に骨を造成することはできる事はできるでしょうが、かなりのハイレベルの実力を必要としますので、担当していただくDR選択が重要となるでしょう。

なので、今は経過観察する事をお勧めします。

とにかく骨とか歯茎が治癒して、安定をしてくれないと、次の事が考え難いと思います。

因みに、抜歯した部位の感染がなくなるのには1週間ほどで済む、と言われていますので、その後どれ位骨とか歯茎が出来上がるか、になるでしょう。

456の部位の骨の状態、上顎洞の状態次第ではサイナスリフトと言って、内側に骨を造成する方法で造成するかも知れません。

その方が確実で、楽な可能性も高いからです。

いずれにしても、インプラント治療を希望されるならば、単純な植立手術だけではなく、骨を増やしたり歯茎を再生させたりする手術が付加的に必要なのではないか、と感じます。

使用されるAQBというインプラントに関しては、個人的には余り良いイメージは私は持っていません。

あくまで個人的意見ですが、このようなハイレベルな要求をされる手術では厳しいのではないか、と思います。

又、大変申し上げ難いのですが、AQBを使われるDRは初心者が多いようにも感じています。

抜歯した時の処置、次にインプラントが来る事を考えて、求められるであろう骨とか歯茎を保全する処置が何処まで行われているのか?
残念ですが疑問が残ります。

インプラント治療としてはかなりの応用の実力を求められる治療内容と思われますので、よくよく考えられた方が良いのではないでしょうか?

延長ブリッジに関しては、個人的には余り勧めませんが、どうしてもの場合は仕方がないものです。

簡単な治療ではないかと思いますので、慎重に行動される事をお勧めします。

お大事に。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 雅史さん
返信日時:2010-08-23 14:45:31
田中先生
松元先生

ご回答ありがとうございます。

【松元先生】
>456の部位の骨の状態、上顎洞の状態次第ではサイナスリフトと言って、内側に骨を造成する方法で造成するかも知れません。

主治医の説明では、上顎洞までの骨の厚みはあるが、骨から歯茎までの距離があり、それがポケットになるとの説明でした。



松山先生からの回答にありましたが

「骨から歯茎までの距離があり、それがポケットになり、プラークなどが溜まりやすい」

という考え方事態が一般的ではないのでしょうか?
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2010-08-23 15:54:02
情報ありがとうございます。

ただし、田中先生がフォローいただいたように、やはりお口の状態を見て総合的に判断しないと難しい問題です・・・・

個人的には、遠心側への延長ブリッジは避けたいところですが。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2010-08-23 18:07:29
咬合の状態や咬合力などいろりろ条件はあると思いますが、45支台で6の延長ブリッジはあまりお勧めしません。

ただ6の抜歯窩が十分に治癒するまで待たれてはどうでしょうか?

あるいはソケットプリザベーションなどあらかじめ顎堤の形態を改善するための骨造成を行なうなどの方法もあろうかと思います。

AQBインプラントは、一般発売以来15年以上経過しているインプラントシステムで決して悪いインプラントではありませんが、1ピースであるために傾斜埋入等で補綴することが出来ません。

他のシステムなら5番を遠心傾斜して埋入してカンチレバーという方法も考えられるかもしれません。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2010-08-23 21:09:09
ご相談ありがとうございます。

お口の状況が分かりませんが、先生方の回答のように、延長型のインプラントや、骨や歯肉の状態に不安がある場合のAQBインプラントという選択は慎重にしたいと思われます。

いずれにしても易しい治療とは言いにくそうです。
お近くにはとても良い大学病院歯科外来もありますから、一度相談に行かれてみてはどうでしょうか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 雅史さん
返信日時:2010-08-23 22:44:29
中山先生、尾崎先生、さがら先生

ご回答ありがとうございました

言葉では表現しにくいので図示しますとで書きますと主治医の先生からは現在の状況は抜歯3ヶ月の右上6番は

上顎骨


インプラントを挿入するのに十分な厚みあり



|厚みがありすぎてプラークが溜まる場所になるかも?

歯茎の先

の状態にあるということでした。

こちらのインプラント手術は、まだ3ヶ月後以降で、またCTを取る予定ですので、その折に再度 主治医の先生に確認をとるとともに、その時の説明によってはセカンドオピニオンを取ろうと思います。


再度の質問で申し訳けないのですが、私のようなケース(骨と歯茎の先の距離がある場合)でも、ソケットプリザベーションは有効なものでしょうか?
回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2010-08-24 09:29:03
雅史 様
おはようございます。

骨と歯茎の先の距離がある場合というのは歯肉の厚みが厚いということでしょうか?
そうであれば、インプラントの予後に影響は無いと思います。

AQBインプラントの場合、支台になる部分長さの制約のため歯肉の厚みが非常に厚いとクラウンを被せた場合に維持するための高径が得られにくい場合があると良いうくらいです。

私が想像したのはインプラントを植立したい部分は抜歯窩のくぼんだ部分で、周りに高い部分があるのではないかと思った訳で、植立したい部分も周りと同じ高さに顎堤の形態を改善できれば問題は解決できるのではないかと思いました。

お答えになっておりますでしょうか?
なかなか文章だけでは伝わりにくい所もあり申し訳ありません。

とにかく焦らずじっくり抜歯した部位の治癒を待つことで良いのではないでしょうか

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2010-08-24 12:17:44
雅史さん こんにちは。 
みなさん こんにちは。
今までの経緯がよくわかっていないのですが、幾つか気になったことがありましたもので・・・・。


私は メインではないのですが、AQBは今まで500本くらい植立しております。 
それほど悪いインプラントとは思っておりません。 
まだ使用して5年ほどですが、ロストは5本、全てAQBにて リカバリーしております。
ソケットリフトサイナスリフトなどの難症例にも充分対応できるようです。 
ツーピースもそこそこ使い易いと思います。
ノーベルほどではないですが。 


AQBに対するネガティブ要因はインプラント本体性能以外の部分で幾つかあるように思います。 
あくまでも個人的な印象です。
勿論書きません、患者さんは知る必要のないことなので。




問題の本質は AQBがどうか というより、HAインプラントはチタンインプラントと比してどうなのか?という 古くて新しい問題になるのではないか と思います。


インテグレーションは圧倒的にHAインプラントが早いのは事実です。 
難症例にも威力を発揮します。
私は 林 楊春 先生の影響を強く受けているので前歯部にはカルシテック・インプラントをよく利用しますが、特に問題を感じたとこはありません。


ただし HAインプラントが チタンインプラントに比してインプラント周囲炎になった時の進行が早いのは確かなようなので、しっかりとメンテナンスできる患者様に使用するべきだと思います。

現在 両方のいいとこ取りのようなコンセプトのミューワン・インプラントなんてのもあります。



その他 色々と比較要因はあると思いますが、ケースバイケースで HA、チタン 使い分けていけばいいわけで、AQBだから・・・・という決めつけはよろしくないのではないか と思っております。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 雅史さん
返信日時:2010-08-24 12:59:27
尾崎先生、松田先生 

ご回答ありがとうございました。

【尾崎先生】

>骨と歯茎の先の距離がある場合)というのは歯肉の厚みが厚いということでしょうか?

主治医の先生からは、上記のように説明を受けたと理解しています。

>そうであれば、インプラントの予後に影響は無いと思います。

のようでしたら、仮に今後 骨の歯茎先端側への増量が少なくとも予後に問題無いかと思いますので、その場合は、主治医の先生と、延長ブリッジにせず6にもインプラントを入れられないものか相談させて頂きます。

>とにかく焦らずじっくり抜歯した部位の治癒を待つことで良いのではないでしょうか

ご助言ありがとうございます。
インプラントで、延長ブリッジなどこちらのサイトの相談でもみたことがなかったため、若干あせりました。

同部位のインプラント手術は、まだ3ヶ月以上先と聞いていますので、その間に骨が増量していてくれればよいのですが。


【松田先生】
AQBインプラントにつき、ご説明頂きありがとうございました。
私自身AQBに?という印象だったのですが、先生の ご説明で、安心しました。

私自身は 現在のところ口腔ケアはできている方と思いますが、病気、事故で入院、年行って介護される身になった時どうなるかと一瞬思いましたが、そうなったら どのインプラントでも、もう一緒かと割り切る気持ちになれました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 雅史さん
返信日時:2010-08-24 13:07:00
回答頂きました先生方

今回は多くの先生から、色々な角度から貴重なご意見頂き誠にありがとうございました。

私の最初の質問に対する、先生方のご意見は

・骨と歯茎の先の距離がある場合)というのは歯肉の厚みが厚くとも, インプラントの予後に影響は無い。

・インプラント支台でも、延長ブリッジは、よい設計とはいえない。

またご助言として

・焦らずじっくり抜歯した部位の治癒を待つこと


と理解しました。


短い期間の間に、多くのご回答頂けたこと、あらためて感謝いたします。



タイトル [写真あり] インプラントを支台に用いた延長ブリッジについて
質問者 雅史さん
地域 非公開
年齢 45歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ インプラント治療法
ブリッジ治療法
延長ブリッジ・カンチレバー
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
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