根管治療で完治しません。歯根端切除術するしかないのでしょうか?
相談者:
PUG★PUGさん (27歳:女性)
投稿日時:2011-07-06 17:57:16
参考:過去のご相談
※歯根破折?根にヒビがあると言われた
他
先生方いつもお世話になっております。
何度か質問させて頂いている、右上・左上2番についてご相談させて下さい。
今年の2月から根管治療を始め、今現在まだ完治しておりません。
途中で医院を代えたましたが、先生によって診断が異なり迷っております。
以前の質問で、嚢胞が出来ているかどうかの判断が先生によって異なるのは普通の事で、根にヒビが入っているか・完治出来るかという点については、それぞれの先生の見解によるものという事を教えて頂きました。
現在通っている歯科医院の先生は、とても丁寧に説明をして下さいます。
こちらの先生は私が過去3度に渡って、ぶり返している事(両2番とも3年置き位に再発してきました)・レントゲンで根の先に影がある事から、嚢胞切開手術をするしかないとの診断を受けました。
手術も2番はやりやすい場所だし、10年この手術をしてきて腫れたのは1人だけ・麻酔をするから痛みはないと言われたので手術をお願いしようと、当初は考えていたのですが、色々調べてみると嚢胞の切開手術でとても痛い思いをされた方も居て怖くなってきていまいました。
又、切開しても再発しないという保証はないが90%大丈夫ですとも言われましたが、こちらも調べると切開しても再発する方が結構いらっしゃるようで気になりました。
手術中は麻酔が効けば痛くない事はわかるのですが、術後に患部の消毒をするのが激痛だとか、結構腫れてしまうという意見もあり、出来れば根管治療を続けていた方が良いのではないかと思い初めてしまいました。
レントゲン写真で見た嚢胞の大きさは、2mm位だと思います。
2mm程でも、再発している点などを踏まえて切開してしまった方が良いのでしょうか?
先生は優しいのですが、根の治療は利益に結びつかなく嫌がる先生も中にはいるという事を知り、もしかしてある程度治療をしても治らないから手術にしてしまえという感じなのではないだろうかと少し疑いをもってしまいました。
長くなってしまいましたが、お聞きしたい事は、
@2mmの嚢胞でも、根管治療を止めて手術してしまった方が良いでしょうか?
A手術に関して、再発率や手術中・術後の消毒などの痛みはどの位か教えて下さい。
B根管治療が嫌で手術にしてしまう・・・こういったやり方をする先生は実際に居るのでしょうか?
宜しくお願い致します。
※歯根破折?根にヒビがあると言われた
他
先生方いつもお世話になっております。
何度か質問させて頂いている、右上・左上2番についてご相談させて下さい。
今年の2月から根管治療を始め、今現在まだ完治しておりません。
途中で医院を代えたましたが、先生によって診断が異なり迷っております。
以前の質問で、嚢胞が出来ているかどうかの判断が先生によって異なるのは普通の事で、根にヒビが入っているか・完治出来るかという点については、それぞれの先生の見解によるものという事を教えて頂きました。
現在通っている歯科医院の先生は、とても丁寧に説明をして下さいます。
こちらの先生は私が過去3度に渡って、ぶり返している事(両2番とも3年置き位に再発してきました)・レントゲンで根の先に影がある事から、嚢胞切開手術をするしかないとの診断を受けました。
手術も2番はやりやすい場所だし、10年この手術をしてきて腫れたのは1人だけ・麻酔をするから痛みはないと言われたので手術をお願いしようと、当初は考えていたのですが、色々調べてみると嚢胞の切開手術でとても痛い思いをされた方も居て怖くなってきていまいました。
又、切開しても再発しないという保証はないが90%大丈夫ですとも言われましたが、こちらも調べると切開しても再発する方が結構いらっしゃるようで気になりました。
手術中は麻酔が効けば痛くない事はわかるのですが、術後に患部の消毒をするのが激痛だとか、結構腫れてしまうという意見もあり、出来れば根管治療を続けていた方が良いのではないかと思い初めてしまいました。
レントゲン写真で見た嚢胞の大きさは、2mm位だと思います。
2mm程でも、再発している点などを踏まえて切開してしまった方が良いのでしょうか?
先生は優しいのですが、根の治療は利益に結びつかなく嫌がる先生も中にはいるという事を知り、もしかしてある程度治療をしても治らないから手術にしてしまえという感じなのではないだろうかと少し疑いをもってしまいました。
長くなってしまいましたが、お聞きしたい事は、
@2mmの嚢胞でも、根管治療を止めて手術してしまった方が良いでしょうか?
A手術に関して、再発率や手術中・術後の消毒などの痛みはどの位か教えて下さい。
B根管治療が嫌で手術にしてしまう・・・こういったやり方をする先生は実際に居るのでしょうか?
宜しくお願い致します。
回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-07-06 18:12:34
>@2mmの嚢胞でも根管治療を止めて手術してしまった方が良いでしょうか?
嚢胞になっているか根尖の肉芽腫かの判断は、臨床的にはレントゲンでの透過像の大きさで決めます(確定診断には組織診断が必要です)。
レントゲンで2mmと云うと、肉芽腫の部類になると思います、一般的には、通法通りの感染根管治療なのですが、PUG★PUGさんの場合、何度も再発しているので手術を選択したのではないでしょうか?
手術の場合、実際直視で根尖の状態が見れるのはメリットとして大きいです。
>A手術に関して再発率や手術中・術後の消毒などの痛みはどの位か教えて下さい。
再発率は判りません、根尖の封鎖する材料等にもよってかわってくると思います。
痛みに関しても個人差が大きいと思います。
>B根管治療が嫌で手術にしてしまう・・・こういったやり方をする先生は実際に居るのでしょうか?
実際は判りません、ただ医の倫理としてその様な事はないと信じたいです。
嚢胞になっているか根尖の肉芽腫かの判断は、臨床的にはレントゲンでの透過像の大きさで決めます(確定診断には組織診断が必要です)。
レントゲンで2mmと云うと、肉芽腫の部類になると思います、一般的には、通法通りの感染根管治療なのですが、PUG★PUGさんの場合、何度も再発しているので手術を選択したのではないでしょうか?
手術の場合、実際直視で根尖の状態が見れるのはメリットとして大きいです。
>A手術に関して再発率や手術中・術後の消毒などの痛みはどの位か教えて下さい。
再発率は判りません、根尖の封鎖する材料等にもよってかわってくると思います。
痛みに関しても個人差が大きいと思います。
>B根管治療が嫌で手術にしてしまう・・・こういったやり方をする先生は実際に居るのでしょうか?
実際は判りません、ただ医の倫理としてその様な事はないと信じたいです。
回答2
回答日時:2011-07-06 18:28:13
こんばんは。
だいぶ長くかかってしまっていますね。
さて、ご相談の件ですが、「歯根端切除術」と言うキーワードで検索されると、過去いくつも類似の内容のものが出てきます。
色々な意見もありますから、過去の相談も読まれることをお勧めしますが、以下個人的見解で回答しておきますね。
>@について
「現在完治していない」の意味がよく分かりませんが、自覚症状が続いている様なら、歯根端切除術(+逆根管充填)を選択するのも悪いとは言えません。
基本的に、
「全力の根管治療」 → 「ダメだったら手術」
と言う順番で考えるべきだと思います。
今していただいている根管治療に、何かまだ改善の余地が考えられるのなら(専門医などに)、転医するのも選択肢には入るかと思います。
それと文献的には、病変(※嚢胞かどうかは中身を取り出して病理診断しないと分かりません。嚢胞ではないことがほとんどです)は、大きい場合よりも小さい場合の方が根管治療の成功率は高いですね。
>Aについて
・マイクロスコープを使用して
・非常に熟練した専門医が
・歯根端の切除+MTAセメントを用いて逆根管充填まで行った
場合に関しては、非常に高い、90%以上の成功率が見込めるとのことです。
つまり再発率は10%未満と言えます。
ただし、手術の場合は「確定診断」の目的もありますので、歯ぐきをめくって、マイクロスコープで歯根端をよく確認してみたら歯根破折していることが分かり、抜歯、と言うケースも想定されます。
あと、何十年か前の、
・マイクロスコープを使用せず
・非常に熟練した専門医が
・歯根端の切除+MTAセメント以外の材料を用いて逆根管充填まで行った
報告では、成功率は60%ちょっとぐらいとのことです。
(※同じグループの報告ということではないので一概に比較にはならないかも知れませんが、イメージ的にはこんな理解で良いかと思います)
日本国内での保険治療での一般的な「歯根端切除術」では、
・マイクロスコープは使用せず
・特に専門という訳でもない先生が
・歯根端の切除はしたりしなかったり。MTAセメントは使用しない。
と言う内容になるかと思います。
正確な成功率のデータはないと思いますが、あまりうまく行ってない印象はありますし、手術を失敗した後のリカバリーは非常に難しくなりますので、個人的には1番上の方法に出来るだけ近い内容で検討されることを強くお勧めしています
また、きちんとした術式の歯根端切除術(+逆根管充填)は、術後の腫れや痛みは出やすいと言うのが一般的見解かと思います。
>Bについて
嫌で、と言うよりも、外科手術の方が自信があるからそちらを勧める、と言うことは他のどんな分野でもよくあることだと思いますよ。
先生の得意な方法に委ねるというのもひとつの良い考え方なのですが、歯根端切除は基本やり直しが効かないですから、通常は慎重に考えることをお勧めします。
お大事にして下さい。
だいぶ長くかかってしまっていますね。
さて、ご相談の件ですが、「歯根端切除術」と言うキーワードで検索されると、過去いくつも類似の内容のものが出てきます。
色々な意見もありますから、過去の相談も読まれることをお勧めしますが、以下個人的見解で回答しておきますね。
>@について
「現在完治していない」の意味がよく分かりませんが、自覚症状が続いている様なら、歯根端切除術(+逆根管充填)を選択するのも悪いとは言えません。
基本的に、
「全力の根管治療」 → 「ダメだったら手術」
と言う順番で考えるべきだと思います。
今していただいている根管治療に、何かまだ改善の余地が考えられるのなら(専門医などに)、転医するのも選択肢には入るかと思います。
それと文献的には、病変(※嚢胞かどうかは中身を取り出して病理診断しないと分かりません。嚢胞ではないことがほとんどです)は、大きい場合よりも小さい場合の方が根管治療の成功率は高いですね。
>Aについて
・マイクロスコープを使用して
・非常に熟練した専門医が
・歯根端の切除+MTAセメントを用いて逆根管充填まで行った
場合に関しては、非常に高い、90%以上の成功率が見込めるとのことです。
つまり再発率は10%未満と言えます。
ただし、手術の場合は「確定診断」の目的もありますので、歯ぐきをめくって、マイクロスコープで歯根端をよく確認してみたら歯根破折していることが分かり、抜歯、と言うケースも想定されます。
あと、何十年か前の、
・マイクロスコープを使用せず
・非常に熟練した専門医が
・歯根端の切除+MTAセメント以外の材料を用いて逆根管充填まで行った
報告では、成功率は60%ちょっとぐらいとのことです。
(※同じグループの報告ということではないので一概に比較にはならないかも知れませんが、イメージ的にはこんな理解で良いかと思います)
日本国内での保険治療での一般的な「歯根端切除術」では、
・マイクロスコープは使用せず
・特に専門という訳でもない先生が
・歯根端の切除はしたりしなかったり。MTAセメントは使用しない。
と言う内容になるかと思います。
正確な成功率のデータはないと思いますが、あまりうまく行ってない印象はありますし、手術を失敗した後のリカバリーは非常に難しくなりますので、個人的には1番上の方法に出来るだけ近い内容で検討されることを強くお勧めしています
また、きちんとした術式の歯根端切除術(+逆根管充填)は、術後の腫れや痛みは出やすいと言うのが一般的見解かと思います。
>Bについて
嫌で、と言うよりも、外科手術の方が自信があるからそちらを勧める、と言うことは他のどんな分野でもよくあることだと思いますよ。
先生の得意な方法に委ねるというのもひとつの良い考え方なのですが、歯根端切除は基本やり直しが効かないですから、通常は慎重に考えることをお勧めします。
お大事にして下さい。
相談者からの返信
相談者:
PUG★PUGさん
返信日時:2011-07-07 13:13:33
細見先生
毎回、回答をして下さり感謝致します。
確かに何度も再発しているから・・・という事を仰っていました。
もう少し考えたいと思います。
毎回、回答をして下さり感謝致します。
確かに何度も再発しているから・・・という事を仰っていました。
もう少し考えたいと思います。
相談者からの返信
相談者:
PUG★PUGさん
返信日時:2011-07-07 13:18:54
タイトル | 根管治療で完治しません。歯根端切除術するしかないのでしょうか? |
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質問者 | PUG★PUGさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 27歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療に関するトラブル 歯根端切除術 根の病気(根尖病変・根尖病巣) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。