右下6番が根管治療で治らない。抜歯を回避できますか?
相談者:
エルツンさん (48歳:男性)
投稿日時:2011-08-26 19:59:14
昨年末くらいから右下6番が痛み出し、通院しました。
その6番の歯は、かなり昔、虫歯により神経を抜いてあり、歯全体を覆うように冠をかぶせていました。
レントゲンを撮ると、歯の中が黒くなっており、歯周病みたいになっているとのことで、消毒の薬を3ヶ月くらい塗って経過を見ていましたが、一向に痛みが改善しないため、冠を取って、腐っているところをできるだけ除去し、再度、薬を数ヶ月間、塗っていました。
しかしながら、先日、見てもらったら、奥歯の方にも広がっているし、これ以上薬を塗っても治らないから抜歯をしましょう。
もし、可能なら(歯根分割法というのでしょうか?)2つのうち、ひとつだけ残せるなら残してみましょうと言われました。
ただし、半分抜いてもダメなら完全抜歯ですとも言われました。
たまたまこのサイトを見つけ、藁にもすがるような気持ちで会員登録をして、相談を投稿した次第です。
歯について今までまったく関心がなかったため、抜歯以外の治療法など知りもしませんでしたが、私の場合でも抜歯を避ける方法はあるのでしょうか?
できれば抜歯は避けたいと強く思っています。
歯根端切除術とか意図的再植とか方法があることを初めて知りましたが、私の場合、抜歯を避けるとしたらどんな方法が適切なのでしょうか?
よろしくお願いします。
その6番の歯は、かなり昔、虫歯により神経を抜いてあり、歯全体を覆うように冠をかぶせていました。
レントゲンを撮ると、歯の中が黒くなっており、歯周病みたいになっているとのことで、消毒の薬を3ヶ月くらい塗って経過を見ていましたが、一向に痛みが改善しないため、冠を取って、腐っているところをできるだけ除去し、再度、薬を数ヶ月間、塗っていました。
しかしながら、先日、見てもらったら、奥歯の方にも広がっているし、これ以上薬を塗っても治らないから抜歯をしましょう。
もし、可能なら(歯根分割法というのでしょうか?)2つのうち、ひとつだけ残せるなら残してみましょうと言われました。
ただし、半分抜いてもダメなら完全抜歯ですとも言われました。
たまたまこのサイトを見つけ、藁にもすがるような気持ちで会員登録をして、相談を投稿した次第です。
歯について今までまったく関心がなかったため、抜歯以外の治療法など知りもしませんでしたが、私の場合でも抜歯を避ける方法はあるのでしょうか?
できれば抜歯は避けたいと強く思っています。
歯根端切除術とか意図的再植とか方法があることを初めて知りましたが、私の場合、抜歯を避けるとしたらどんな方法が適切なのでしょうか?
よろしくお願いします。
回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-08-26 20:23:35
>歯について今までまったく関心がなかったため、抜歯以外の治療法など知りもしませんでしたが、私の場合でも抜歯を避ける方法はあるのでしょうか?
実際に診ていないので想像になりますが、経過の長さなどから考えて抜歯を回避するのは難しいように思います。
>歯根端切除術とか意図的再植とか方法があることを初めて知りましたが、私の場合、抜歯を避けるとしたらどんな方法が適切なのでしょうか?
エルツンさんの場合には、適応症ではないと思います。
実際に診ていないので想像になりますが、経過の長さなどから考えて抜歯を回避するのは難しいように思います。
>歯根端切除術とか意図的再植とか方法があることを初めて知りましたが、私の場合、抜歯を避けるとしたらどんな方法が適切なのでしょうか?
エルツンさんの場合には、適応症ではないと思います。
回答2
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2011-08-26 20:25:37
そうですね…。
レントゲンで黒くなっている部分が、根っこの先を中心としているのか、それとも根の股の部分を中心としているのか、そして、その黒い部分がどれくらいの大きさなのかによっても判断は異なります。
3か月以上、治療を続けてきても変化が無く、改善の兆しが無いようであれば残念ながら次の治療法を考える必要があると思います。
基本的に、「もう駄目だ」と判断された場合の治療法としては、「抜歯が基本」となります。
下顎6番とのことで、「歯根端切除術」が出来る可能性は低いように思います。
状態によっては「意図的再植」も考えられるかもしれませんが、担当の先生の判断はどのようにおっしゃられているのでしょうか?
(意図的再植を得意とする先生でなければ行わない可能性の方が高いです)
担当の先生は、歯根分割法(ヘミセクション)を提案されているようですね。
その際、僕は前後の歯の状態を考えます。
ヘミセクションを行った場合には、必ず「ブリッジ」により補綴をする事になります。
例えば6番の近心根を抜根した場合、D6Eと言うブリッジになります。
手前の5番がすでに治療済みでクラウンが装着されているような場合には、ヘミセクションも有効な治療法と考えます。
しかし、5番が健全歯である場合には無理してヘミセクションはせず、(もったいないかもしれませんが)抜歯をして1本インプラントなど「手前の5番を巻き込まない方法」をファーストチョイスとする事が多いです。
6番の遠心根のヘミセクションについても同様で、後ろの7番が健全歯かどうかで判断します。
>できれば抜歯は避けたいと強く思っています。
これは誰でも思う事ですが、無理して残す事で周囲の健康な歯周組織に負担をかけたり、悪くしたりしてしまうのであれば、潔く諦めて抜歯する事もお口全体の健康を考えたときには必要な決断になる事があります。
「木を見て森を見ず」
にならないように…。
しっかり担当の先生と今後の治療計画について相談されてください。
細見先生とかぶりました。
レントゲンで黒くなっている部分が、根っこの先を中心としているのか、それとも根の股の部分を中心としているのか、そして、その黒い部分がどれくらいの大きさなのかによっても判断は異なります。
3か月以上、治療を続けてきても変化が無く、改善の兆しが無いようであれば残念ながら次の治療法を考える必要があると思います。
基本的に、「もう駄目だ」と判断された場合の治療法としては、「抜歯が基本」となります。
下顎6番とのことで、「歯根端切除術」が出来る可能性は低いように思います。
状態によっては「意図的再植」も考えられるかもしれませんが、担当の先生の判断はどのようにおっしゃられているのでしょうか?
(意図的再植を得意とする先生でなければ行わない可能性の方が高いです)
担当の先生は、歯根分割法(ヘミセクション)を提案されているようですね。
その際、僕は前後の歯の状態を考えます。
ヘミセクションを行った場合には、必ず「ブリッジ」により補綴をする事になります。
例えば6番の近心根を抜根した場合、D6Eと言うブリッジになります。
手前の5番がすでに治療済みでクラウンが装着されているような場合には、ヘミセクションも有効な治療法と考えます。
しかし、5番が健全歯である場合には無理してヘミセクションはせず、(もったいないかもしれませんが)抜歯をして1本インプラントなど「手前の5番を巻き込まない方法」をファーストチョイスとする事が多いです。
6番の遠心根のヘミセクションについても同様で、後ろの7番が健全歯かどうかで判断します。
>できれば抜歯は避けたいと強く思っています。
これは誰でも思う事ですが、無理して残す事で周囲の健康な歯周組織に負担をかけたり、悪くしたりしてしまうのであれば、潔く諦めて抜歯する事もお口全体の健康を考えたときには必要な決断になる事があります。
「木を見て森を見ず」
にならないように…。
しっかり担当の先生と今後の治療計画について相談されてください。
細見先生とかぶりました。
回答3
回答日時:2011-08-26 20:34:41
こんばんは。
治療計画について考えるには、先に診断を正確に行わなくてはならないのですが、それももちろんネットなので分かる範囲、想像出来る範囲で考えていく訳ですが・・この情報だと、
・重度の2次カリエス
・歯周病
・感染根管
・実はそれ以外(根破折など)
の、どれともとれますね。
診断によって治療方針の選択肢が異なってきますが、歯冠歯根分割抜歯法(ヘミセクション、トライセクションとも言いますが候補になっている様子ですから、相当難しい状態には間違いなさそうです。
この漠然とした情報の中で出来る一般的なアドバイスは・・
基本的には、ヘミセクションの予後は悪いです。
参考→ヘミセクションの予後、成功率
ですから、最低でもヘミセクションが避けられないぐらいの状況であれば、抜歯も立派な選択肢のひとつと捉えた方がいいかも知れません。
歯根端切除術は、一般的には下顎大臼歯では部位的に無理です。
マイクロスコープ等使用されている様な相当力を入れている先生で、状況によってはなんとか出来る、と言う難しい部位になりますから、担当されている先生から提案がなければおそらくこの選択肢はありません。
意図的再植術なら下顎大臼歯でもあり得ますが、これは診断が確かに感染根管でないといけませんし、歯根の形態によっては難しい場合もよくあります。
ですのでたぶん、まずは診断名を確認された方がいいと思います。
そして担当の先生に治療方針についてよく伺って、納得出来ない様でしたらセカンドオピニオンを考える場面の様に思います。
セカンドオピニオンをお願いする先生の専門/得意分野は、診断名によって変わってきますので、感染根管なら歯内療法(根管治療)の先生になりますし、歯周病が診断名なら歯周病の先生に相談を、と言うことになりますね。
出来れば現在の主治医の先生にご紹介頂けると理想的です。
参考→根管治療の専門医を探すには?
参考→侵襲性歯周炎かも?(歯周病治療が得意な歯科医院の見分け方)
何か良い方法がみつかるといいですね。
お大事にして下さい。
・・ともたもた書いているうちに、細見先生、タイヨウ先生とかぶりました・・^^;
治療計画について考えるには、先に診断を正確に行わなくてはならないのですが、それももちろんネットなので分かる範囲、想像出来る範囲で考えていく訳ですが・・この情報だと、
・重度の2次カリエス
・歯周病
・感染根管
・実はそれ以外(根破折など)
の、どれともとれますね。
診断によって治療方針の選択肢が異なってきますが、歯冠歯根分割抜歯法(ヘミセクション、トライセクションとも言いますが候補になっている様子ですから、相当難しい状態には間違いなさそうです。
この漠然とした情報の中で出来る一般的なアドバイスは・・
基本的には、ヘミセクションの予後は悪いです。
参考→ヘミセクションの予後、成功率
ですから、最低でもヘミセクションが避けられないぐらいの状況であれば、抜歯も立派な選択肢のひとつと捉えた方がいいかも知れません。
歯根端切除術は、一般的には下顎大臼歯では部位的に無理です。
マイクロスコープ等使用されている様な相当力を入れている先生で、状況によってはなんとか出来る、と言う難しい部位になりますから、担当されている先生から提案がなければおそらくこの選択肢はありません。
意図的再植術なら下顎大臼歯でもあり得ますが、これは診断が確かに感染根管でないといけませんし、歯根の形態によっては難しい場合もよくあります。
ですのでたぶん、まずは診断名を確認された方がいいと思います。
そして担当の先生に治療方針についてよく伺って、納得出来ない様でしたらセカンドオピニオンを考える場面の様に思います。
セカンドオピニオンをお願いする先生の専門/得意分野は、診断名によって変わってきますので、感染根管なら歯内療法(根管治療)の先生になりますし、歯周病が診断名なら歯周病の先生に相談を、と言うことになりますね。
出来れば現在の主治医の先生にご紹介頂けると理想的です。
参考→根管治療の専門医を探すには?
参考→侵襲性歯周炎かも?(歯周病治療が得意な歯科医院の見分け方)
何か良い方法がみつかるといいですね。
お大事にして下さい。
・・ともたもた書いているうちに、細見先生、タイヨウ先生とかぶりました・・^^;
相談者からの返信
相談者:
エルツンさん
返信日時:2011-08-29 12:22:17
相談者からの返信
相談者:
エルツンさん
返信日時:2011-08-30 07:38:50
早速、昨日セカンドオピニオンをいただくために他の歯科医を訪ねました。
ホームページとかで探して、家の近所でなるべく根管治療を積極的にしているところを探してみました。
私の歯を診て、いきなり「まったく治療はしていないですね」とのこと。
今までの歯医者では、半年以上も銀冠をつけたまま、あるいは3カ月くらい経って銀冠を外して、歯の周りから消毒液を塗っていただけでした。
もちろん、レントゲンは撮りましたが、歯の内部である分岐のところが細菌でやられているとのことでしたが、素人ながら歯に穴なりを空けて、内部に薬を入れたりすることはできないのだろうかと疑問に思っていました。
昨日診ていただいた先生に、歯の内部の菌を除菌するのだから、歯に穴を開けて薬を流し込まないと良くならないですよと言われ、ぜひ治療をお願いしますと、もうこの時点で、前の歯医者には完全に不信感を抱きましたので、目の前の先生に委ねようと決心していました。
いとも簡単に白いセメント部分を外していただき、歯の内部に直接、薬を流し込んでいただきました。
一応、一週間で歯の内部に行き渡り、除菌ができるはずとの説明でした。
「歯を残すことはできるのですか?」と確認したところ、「おそれく大丈夫でしょう」との答え。
ほとんど抜歯を覚悟をしていた私でしたが、その答えで心が躍りました。
セカンドオピニオンの重要性を、改めて認識したのと、歯科医によってこうなんにも治療方法が違うものなのだと知りました。
まだ完全に抜歯を回避できたと断言はできない状態ですが、今回出会うことができた先生を信じて治療をしていきたいと思います。
この掲示板で、セカンドオピニオンのご提案があったからだと思っています。
ありがとうございました。
ホームページとかで探して、家の近所でなるべく根管治療を積極的にしているところを探してみました。
私の歯を診て、いきなり「まったく治療はしていないですね」とのこと。
今までの歯医者では、半年以上も銀冠をつけたまま、あるいは3カ月くらい経って銀冠を外して、歯の周りから消毒液を塗っていただけでした。
もちろん、レントゲンは撮りましたが、歯の内部である分岐のところが細菌でやられているとのことでしたが、素人ながら歯に穴なりを空けて、内部に薬を入れたりすることはできないのだろうかと疑問に思っていました。
昨日診ていただいた先生に、歯の内部の菌を除菌するのだから、歯に穴を開けて薬を流し込まないと良くならないですよと言われ、ぜひ治療をお願いしますと、もうこの時点で、前の歯医者には完全に不信感を抱きましたので、目の前の先生に委ねようと決心していました。
いとも簡単に白いセメント部分を外していただき、歯の内部に直接、薬を流し込んでいただきました。
一応、一週間で歯の内部に行き渡り、除菌ができるはずとの説明でした。
「歯を残すことはできるのですか?」と確認したところ、「おそれく大丈夫でしょう」との答え。
ほとんど抜歯を覚悟をしていた私でしたが、その答えで心が躍りました。
セカンドオピニオンの重要性を、改めて認識したのと、歯科医によってこうなんにも治療方法が違うものなのだと知りました。
まだ完全に抜歯を回避できたと断言はできない状態ですが、今回出会うことができた先生を信じて治療をしていきたいと思います。
この掲示板で、セカンドオピニオンのご提案があったからだと思っています。
ありがとうございました。
タイトル | 右下6番が根管治療で治らない。抜歯を回避できますか? |
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質問者 | エルツンさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 48歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯、根の病気で抜けた・抜く予定 抜歯:6番(第一大臼歯) 根管治療の治療法 根管治療に関するトラブル 歯医者への不信感 根の病気(根尖病変・根尖病巣) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。