ガルバニック電流で口内の金属が溶出するのではないかと心配
相談者:
マーシャルさん (24歳:男性)
投稿日時:2012-02-07 22:26:36
参考:過去のご相談
*歯列矯正後の舌の窮屈感について
他多数
(HN変更あり:リナレスさん)
久しぶりに歯チャンネルをみまして、ガルバニック電流というものが流れると、金属が錆びるのを助長する、という文章を読みまして、疑問や心配事が出てきてしまいました。
自分自身、右上3,5,6番、右下3,5,6番に金合金があり、金同士がかみ合うので、かなり気になっています。
具体的には、
1、
噛む度に金属が溶け出していたら、噛み合わせに影響したり、歯と詰め物との境目に段差ができたりするんじゃないか?という心配があります。
2、
また、歯科大辞典を読み、直接接触するかどうかに関わらず、常に流れているものなのかなと思い、だとしたら上側か下側のどちらかを全部セラミックの様な素材にしてもあまり意味がないのかな、という疑問があります。
金属同士が直接接触したときに流れるもので、そのときに接触面が溶け出す、と解釈してよいのでしょうか?
神経質なようで申し訳ないのですが、ご意見、ご回答いただけるとうれしいです。
*歯列矯正後の舌の窮屈感について
他多数
(HN変更あり:リナレスさん)
久しぶりに歯チャンネルをみまして、ガルバニック電流というものが流れると、金属が錆びるのを助長する、という文章を読みまして、疑問や心配事が出てきてしまいました。
自分自身、右上3,5,6番、右下3,5,6番に金合金があり、金同士がかみ合うので、かなり気になっています。
具体的には、
1、
噛む度に金属が溶け出していたら、噛み合わせに影響したり、歯と詰め物との境目に段差ができたりするんじゃないか?という心配があります。
2、
また、歯科大辞典を読み、直接接触するかどうかに関わらず、常に流れているものなのかなと思い、だとしたら上側か下側のどちらかを全部セラミックの様な素材にしてもあまり意味がないのかな、という疑問があります。
金属同士が直接接触したときに流れるもので、そのときに接触面が溶け出す、と解釈してよいのでしょうか?
神経質なようで申し訳ないのですが、ご意見、ご回答いただけるとうれしいです。
回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-02-07 22:40:16
>1、噛む度に金属が溶け出していたら、噛み合わせに影響したり、歯と詰め物との境目に段差ができたりするんじゃないか?という心配があります。
ガルバニック電流でそれほど金属が溶出する事は口腔内では無いと思います。
そしてガルバニック電流はイオン化傾向の差で起こります、同じ金合金同士ではそれほど電流が流れません。
>2、また、歯科大辞典を読み、直接接触するかどうかに関わらず、常に流れているものなのかなと思い、だとしたら上側か下側のどちらかを全部セラミックの様な素材にしてもあまり意味がないのかな、という疑問があります。
>金属同士が直接接触したときに流れるもので、そのときに接触面が溶け出す、と解釈してよいのでしょうか?
理論的には電解液(口腔内の場合唾液)内に有る金属間で起こります、接触しているかどうかは関係ありません。
ガルバニック電流でそれほど金属が溶出する事は口腔内では無いと思います。
そしてガルバニック電流はイオン化傾向の差で起こります、同じ金合金同士ではそれほど電流が流れません。
>2、また、歯科大辞典を読み、直接接触するかどうかに関わらず、常に流れているものなのかなと思い、だとしたら上側か下側のどちらかを全部セラミックの様な素材にしてもあまり意味がないのかな、という疑問があります。
>金属同士が直接接触したときに流れるもので、そのときに接触面が溶け出す、と解釈してよいのでしょうか?
理論的には電解液(口腔内の場合唾液)内に有る金属間で起こります、接触しているかどうかは関係ありません。
回答2
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2012-02-07 23:09:32
ご相談ありがとうございます。
細見先生のお話のとおりです。
金属の種類が違う場合に発生しやすくなります。
上下とも同じ金合金ならばふつう大丈夫です。
>1、
噛む度に金属が溶け出していたら、噛み合わせに影響したり、歯と詰め物との境目に段差ができたりするんじゃないか?という心配があります。
溶けると言っても目に見えないイオンになるため、そのような心配はありません。
イオンとはとても弱い電気の流れのようなものですが、鉄を溶接する火花が散る様子とは違い、口の中の場合は形が変わるほど流れるわけではありません。
>2、
金属同士が直接接触したときに流れるもので、そのときに接触面が溶け出す、と解釈してよいのでしょうか?
違います。
唾液や血液には塩分が含まれていて、唾液や体液に触れるだけで自然に流れています。
金属を使うときには、イオンの問題を考えることは身体全体のためにとても大事なことです。
どの歯にも、同じメーカーのできるだけ良質の金合金を統一して使うことは、身体への悪影響を予防することになります。
とても良いことに気がつきましたね。
そういう基礎知識が一生を左右することがあります。
必ず歯科医師に相談して確認しましょう。
ちなみに、歯科で使う金属によるイオンは、身体に病気を起こす危険もあります。
それは重金属イオンと言います。
たとえば、水銀、ニッケル、コバルト、スズ、パラジウム、などがあります。
これらは全て口に入れただけでイオン化して体中に流れていきます。
ちなみに重金属イオンは空気や飲食物から、鉛を含めて以前より大量に身体に入ってきます。
21世紀は重金属イオンのデトックスが大事なテーマになりそうです。
でも身体が強ければ、病気にすぐなることはありませんが、できるだけ安心できる金属を選ぶか、金属を含まない材料を使うか、一生むし歯を作らない予防を受けるようにしましょう。
自然な歯のままで、何も身体によけいな物を入れないことが一番安心できます。
細見先生のお話のとおりです。
金属の種類が違う場合に発生しやすくなります。
上下とも同じ金合金ならばふつう大丈夫です。
>1、
噛む度に金属が溶け出していたら、噛み合わせに影響したり、歯と詰め物との境目に段差ができたりするんじゃないか?という心配があります。
溶けると言っても目に見えないイオンになるため、そのような心配はありません。
イオンとはとても弱い電気の流れのようなものですが、鉄を溶接する火花が散る様子とは違い、口の中の場合は形が変わるほど流れるわけではありません。
>2、
金属同士が直接接触したときに流れるもので、そのときに接触面が溶け出す、と解釈してよいのでしょうか?
違います。
唾液や血液には塩分が含まれていて、唾液や体液に触れるだけで自然に流れています。
金属を使うときには、イオンの問題を考えることは身体全体のためにとても大事なことです。
どの歯にも、同じメーカーのできるだけ良質の金合金を統一して使うことは、身体への悪影響を予防することになります。
とても良いことに気がつきましたね。
そういう基礎知識が一生を左右することがあります。
必ず歯科医師に相談して確認しましょう。
ちなみに、歯科で使う金属によるイオンは、身体に病気を起こす危険もあります。
それは重金属イオンと言います。
たとえば、水銀、ニッケル、コバルト、スズ、パラジウム、などがあります。
これらは全て口に入れただけでイオン化して体中に流れていきます。
ちなみに重金属イオンは空気や飲食物から、鉛を含めて以前より大量に身体に入ってきます。
21世紀は重金属イオンのデトックスが大事なテーマになりそうです。
でも身体が強ければ、病気にすぐなることはありませんが、できるだけ安心できる金属を選ぶか、金属を含まない材料を使うか、一生むし歯を作らない予防を受けるようにしましょう。
自然な歯のままで、何も身体によけいな物を入れないことが一番安心できます。
相談者からの返信
相談者:
マーシャルさん
返信日時:2012-02-07 23:41:01
こんなに早くご回答いただけるとは、思ってもいませんで、本当にありがとうございます。
溶け出すのは「金属イオン」だということで、少し誤解していたようです。
溶け出すのは「金属イオン」だということで、少し誤解していたようです。
タイトル | ガルバニック電流で口内の金属が溶出するのではないかと心配 |
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質問者 | マーシャルさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 24歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
アレルギーその他 その他(その他) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。