歯根端切除は再根管治療で回避できますか?

相談者: usako52さん (33歳:女性)
投稿日時:2012-04-21 04:07:45
参考:過去のご相談
3回目の根管治療済み、クラウンと土台の選択で迷っています
根の下側が切れたレントゲンで診断し根管治療することに不信



こちらでいろいろと過去のレスなどを拝見し、勉強させて頂いております。
ありがとうございます。


早速ですが、歯根端切除について質問があります。

一度目の根管治療の後、から1年ぐらいおきに歯茎がはれて再根管治療をしました。
計4回治療のうち、全て別々の先生です。

1度目の治療から、歯茎に痛みのない腫れが出来たので、再根管治療をしました。

さらに1年後ぐらいに、今度は、痛みのある大きな腫れが歯茎にできました。

3回目の先生が、再根管治療をしながら、半年以上、仮歯で様子を見ながら治療を進めていましたが、一度腫れがすっかりひいた後、何度か再度腫れていました。

消毒をして様子を見たり、ネジのような針で掃除をして、再度腫れては消毒をして様子を見て2週間仮歯をかぶせたまま…といった具合です。

治療途中に不安になり、何度も聞いたのですが、大丈夫の答えに不安を感じ、痛みが再発して少し大きくはれた歯茎を、別の歯医者さんに見てもらいました。

すると、薬が途中まで入った状態でストップしていて、非常に良くない状態だったそうです。

レントゲンで黒くなっている、顎の骨が少し腐っている、溶けていると言われました。
一番最初の治療が良くない、途中で穴をあけるのが難しいため、ここでやめたら将来膿むとわかっていて、薬を入れてしまっていると言われました。

麻酔をしてすぐにドリルで穴をあけ、1時間ほど治療して対処してもらい、レントゲンで薬が歯の根の先までしっかり薬が入っているからもう大丈夫ですと、見せて頂きました。
抜歯の手前なので、土台を入れてから歯根端切除した方が歯を残せる可能性があると言われました。

今は4回目の治療が終わり、薬を充填し終えて1ヶ月ぐらい現在経過しています。
当初はすぐに土台を入れるつもりでしたが、種類に迷っているうちに、こちらのサイトで歯根端切除について調べているうちに、疑問がでてきました。

場所は右顎下の6番です。

他の質問で、この位置の歯根端切除はマイクロスコープありでも難しいと知りました。

この先生はインプラントと保健外治療なども強いですが、歯根端切除の手術をする紹介先の病院も、両方ともマイクロスコープがありません。

残っている歯はほどんど歯茎から出ていない状態です。
現在のような状態の歯は、再根管治療で回避できる可能性はありますか?

もしあるなら、先生に相談してマイクロスコープのある専門医を紹介してもらうか、自分で探そうか迷っています。

マイクロスコープで再根管治療後、経過を見てマイクロスコープで歯根端切除か、
保健内で歯根端切除後、再発の場合マイクロスコープで歯根端切除など、考え中です。

非常に込んでいる歯医者さんで、忙しい先生なので、事前に明らかにわかることの質問は避けて、なるべく質問も絞って固めていきたいので、皆様のご意見を先にお聞かせ頂ければと思います。

現在は、歯茎というか、その奥の骨がほんの少し腫れているように、舌先で感じます。
指で触るとわからない程度です。

歯の外側が原因で腫れているが、半年以上も腫れて根の治療を完了していない状態が続いているため、自然治癒の見込みが薄いとの判断をされましたが、意外に経過が良好なので、歯根端切除は可能な限り避けたいのが本音です。

是非、皆様のご意見やアドバイスなどお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-04-21 06:02:56
usako52さま、おはようございます。

根管治療がうまく行かず歯根端切除を行うとの事ですね、実際に診察したわけではないので断定的なことは言いにくいのですが、個人的には、下顎の6番なら歯根端切除より意図的再植法を考えると思います。

私見ですが、歯根端切除をすると根長が短くなるので不利であるということがあります、またこの部位は皮質骨が厚く根尖の位置が少し深い位置にあるため手技的にも困難が予想されます。

一方意図的再植は直接根尖部をマイクロスコープで観察しながら処置を行うことができるので、完璧な処置ができます。

しかし抜歯再植を行うので歯根膜組織の損傷は避けられません、これさえうまくクリアーできれば完璧な処置を行うことができます。

このような理由で個人的には歯根端切除はほとんど行いません、再植をせずに根管を外科的に処置する場合は歯根を温存するために、通常歯根端掻爬にとどめています。

意図的再植法 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=189
歯根端掻爬 http://yamadashika.jugem.jp/?eid=2190

回答 回答2
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-04-21 09:34:22
現在の状況を正確に把握出来ないのでコメントは難しいのですが、再根菅治療が上手くいっているのでしたら、3ヶ月以上経過観察されても宜しいかとも思えます。

治癒傾向が認められなければ、更に別の処置をと考えられても良いのではないでしょうか。

但し、土台を作って、可能なら仮歯まで入れておくか、少なくとも仮封を緊密で堅固なものにしておく必要があるように思います。

意図的再植術も有効なオプションの一つになると思いますが、歯茎よりも上にほとんど歯が残っていないとしたら、一旦きれいな形で抜歯するステップがかなり難しいものになろうかと推測します。

歯根端切除術は、その対象となる根の位置によって難易度が変わると思います。
やはり、基本的には、かかりつけの先生から紹介していただくのが無難だと思いますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: usako52さん
返信日時:2012-04-21 18:07:36
山田先生、藤森先生
詳しいご返答を頂き、ありがとうございます。

他にもっと成功率の高そうな方法もあると知り、安心してきました。

CTがある、マイクロスコープのある、保健外診療でももっとより確実な治療をして、何とか抜歯を避けたいと思います。

出来れば、まだ土台の型取りもしていないので、予算もありまが、もし見込みがあれば、再度、根管治療をしてもらって、経過を見て手術も考えられるならば相談してみようと思います。

CTなどで、経験上難しいと判断されたときは潔く、提案された歯根端切除意外の手術しようかと思います。

こちらのサイトで下の奥歯は、マイクロスコープのある熟練者でも難しいということを知らなければ、何も知らずに痛い思いをして、高確率で抜歯だったかと思うとゾっとしました。

また、ご返答頂いた先生のお陰で、新しい可能性も見えてきましたこと、深く感謝致します。ありがとうございます。

保健内の歯根端切除術をして下さる紹介先が、年間で10件程度、抜歯は何百件もしている、ちょっと若めな先生なのもすごく気になっていました。

ここの歯医者さんは、国立歯科大学の講師もしていた先生です。

実際、歯医者さんにも教えられるような立場の、人気のある歯医者さんでも、なるべく早く土台を入れて、右下6番の歯に対して、
一刻も早く歯根端切除を進めて、できるだけ抜歯を回避しましょう!
歯を残しましょう!と言うのです。
保健内でこの歯医者さんでは、それがベストな治療方法だと思います。

お人柄も良く、他の治療に関しても、上手な先生ですが、おんぶにだっこではいけないものなんだと感じました。

他の治療法や選択肢など、何も疑問すら思いませんでしたが、こちらのサイトでいろいろ調べて、本当に良かったと思います。

誤解を招かないように補足しますが、こちらの先生は、保健内では、最速の判断で、全力でベストの治療をしてくださったと思っています。

ただ、患者側もある程度知識を持っていないと、人気のある忙しい歯医者さんでは、保健内のベストな治療のレールに、乗っかっているだけの状態になってしまうことも多いと思います。

一般的にはあまり高い治療を望まない傾向もありますし、こちら側から保健外も視野に入れていると言わなければ、あそこの歯医者は法外な金額を言って営業してくると、中には嫌な思いをする人も多いと思います。

その中でかなりの人数をこなしながら、緊急での処置も、保健内で全力で治療して頂いたことには本当に感謝しています。

こちらの歯医者さんでは、土台を入れて仮歯で様子を見る事は出来ませんと言われました。
どんな場合のケースでも、仮歯で1ヶ月以上様子を見ることは無理だとはっきり別の先生に言われました。

他の歯医者さんでは、土台まで入れて経過を見てくださる先生も多い事に驚きました。

最後に、実名はあげられませんが、こういった私の体験から、他の沢山の迷いながら治療している人の方の、何か良いキッカケになればと思います。

一人でも私のように、疑問を抱えながら、大丈夫ですといった、たった一人の先生の言葉を鵜呑みにして、治療で悪化した人、悪化しそうな人が、救われるキッカケになれば幸いです。

ご返答頂いた先生方、ありがとうございました。
また、再度質問を改めて投稿したいと思います。



タイトル 歯根端切除は再根管治療で回避できますか?
質問者 usako52さん
地域 非公開
年齢 33歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
根管治療に関するトラブル
歯根端切除術
歯茎(歯ぐき)の腫れ
歯医者への不信感
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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