インプラントの被せ物に舌が当たるのは空洞状態が長かったから?
相談者:
アイズさん (45歳:女性)
投稿日時:2012-12-27 22:27:41
以前にも何度か質問させて頂き、その節はお世話になりました。
また宜しくお願い致します。
左上67番は長年部分入れ歯を使用してきましたが、1年位前にバネ部分が弱ってしまい、噛合せも悪くなってきましたので、今年6月に、(資金面の都合で)まず6番だけインプラント手術を行いました。
6月の埋め込み手術の後も仮歯は入れていなかったので、左上67番はおよそ1年間空洞状態でした。
先月最終の被せものを入れたのですが、その歯に舌が常時あたっているようで、ヒリヒリした痛みがとれません。
噛合せは悪くないと思います。
先週少し削ってもらいましたが、状況は変わりません。
「しばらく様子をみてください」
と言われました。
去年施術してもらった右下56番のインプラントがかなり快適な為、こちらの不具合感が非常に気になります。
部分入れ歯も仮歯もしていなかったことと、何か関係はあるのでしょうか。
もし無関係ということでしたら、被せものを外して作り直すことは可能なのでしょうか。
この場合は、やはり実費ということになりますよね・・・
他の質問者の方へのご回答にもあったように、主治医と話し合うことが大事だとは思います。
来月クリーニングでその歯科医院に行きますので、その前にこちらの先生のご意見をお伺いしてから考えをまとめたいと思い、投稿させて頂きました。
宜しくお願い致します。
また宜しくお願い致します。
左上67番は長年部分入れ歯を使用してきましたが、1年位前にバネ部分が弱ってしまい、噛合せも悪くなってきましたので、今年6月に、(資金面の都合で)まず6番だけインプラント手術を行いました。
6月の埋め込み手術の後も仮歯は入れていなかったので、左上67番はおよそ1年間空洞状態でした。
先月最終の被せものを入れたのですが、その歯に舌が常時あたっているようで、ヒリヒリした痛みがとれません。
噛合せは悪くないと思います。
先週少し削ってもらいましたが、状況は変わりません。
「しばらく様子をみてください」
と言われました。
去年施術してもらった右下56番のインプラントがかなり快適な為、こちらの不具合感が非常に気になります。
部分入れ歯も仮歯もしていなかったことと、何か関係はあるのでしょうか。
もし無関係ということでしたら、被せものを外して作り直すことは可能なのでしょうか。
この場合は、やはり実費ということになりますよね・・・
他の質問者の方へのご回答にもあったように、主治医と話し合うことが大事だとは思います。
来月クリーニングでその歯科医院に行きますので、その前にこちらの先生のご意見をお伺いしてから考えをまとめたいと思い、投稿させて頂きました。
宜しくお願い致します。
回答1
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-12-27 23:47:34
舌は一旦そのスペースを獲得すると、あたかもそのスペースを守るかのように振る舞って見える場合があります。
成長発育期に於いては、逆にそういった面を利用しようとする場合もあります。
おそらく何らかの機能(発音?咀嚼?)の際に舌が左上に動くのでしょうか。
すぐに慣れて違和感がなくなる場合もあれば、長く違和感が続くこともあろうかと思われます。
或いは、インプラントの植立位置を本来の歯の位置よりも内側にせざるを得ない場合があるかもしれません。
成長発育期に於いては、逆にそういった面を利用しようとする場合もあります。
おそらく何らかの機能(発音?咀嚼?)の際に舌が左上に動くのでしょうか。
すぐに慣れて違和感がなくなる場合もあれば、長く違和感が続くこともあろうかと思われます。
或いは、インプラントの植立位置を本来の歯の位置よりも内側にせざるを得ない場合があるかもしれません。
回答2
加藤デンタルクリニック(横浜市中区)の加藤です。
回答日時:2012-12-28 00:59:35
最後方(大臼歯)が長い間無いにもない常態で過ごした場合は、そこのスペースを舌や頬のお肉などでスペースが埋まるように生体が反応します。
ですから、長い間何も無い状態からインプトや入れ歯など入ると、頬や舌が当たる感覚が出ることがあります。
不安がある場合、私は後方にインプラントの被せものは仮歯を入れて様子をみてから最終の被せ物を入れることが多いです。
また、一ヶ月経つと慣れてくることもありますが、それ以上経過しても舌の感覚が変わらないようであれば、変わることは無いことが多いです。
このような場合は、被せ物の位置や設計を変えないとなおらないと思います。
参考までに。
ですから、長い間何も無い状態からインプトや入れ歯など入ると、頬や舌が当たる感覚が出ることがあります。
不安がある場合、私は後方にインプラントの被せものは仮歯を入れて様子をみてから最終の被せ物を入れることが多いです。
また、一ヶ月経つと慣れてくることもありますが、それ以上経過しても舌の感覚が変わらないようであれば、変わることは無いことが多いです。
このような場合は、被せ物の位置や設計を変えないとなおらないと思います。
参考までに。
回答3
天神デンタルクリニック(福岡市中央区)の児玉です。
回答日時:2012-12-28 07:00:20
博多の児玉です
>舌が常時あたっているよう
先生がたが指摘されているように舌の突出癖があると思われます。
この場合本来の位置にインプラントを立てる条件が悪くなります。
このような場合、舌の癖治療と一緒に家庭で体操をしてもらっています。
体操だけでもある程度は効果が期待できます。
@左右の肩甲骨を中央に寄せます。
A寄せたまま5秒息を静かに吐き続けます。
Bそのあと、肩甲骨を元に戻しながら、鼻から静かに息を入れます。
これを6回ほどやります。
いかがでしたか。
舌の当たり具合が変わったと思います。
すればするほど効果はありますので暇なときにされるといいと思います。
>舌が常時あたっているよう
先生がたが指摘されているように舌の突出癖があると思われます。
この場合本来の位置にインプラントを立てる条件が悪くなります。
このような場合、舌の癖治療と一緒に家庭で体操をしてもらっています。
体操だけでもある程度は効果が期待できます。
@左右の肩甲骨を中央に寄せます。
A寄せたまま5秒息を静かに吐き続けます。
Bそのあと、肩甲骨を元に戻しながら、鼻から静かに息を入れます。
これを6回ほどやります。
いかがでしたか。
舌の当たり具合が変わったと思います。
すればするほど効果はありますので暇なときにされるといいと思います。
回答4
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2012-12-28 08:39:51
ご相談ありがとうございます。
上のインプラント治療は難しいと聞いたことはありませんでしょうか。
下と違っていろいろなリスクがあるからで、一つには舌への障害感です。
上のインプラント治療の難しさの一つには、抜歯後は顎の骨が内側へと変形してしまうことです。
そのまま通常のレントゲンだけで治療すれば危険です。
もしインプラント治療の計画をCT検査によって、3Dシミュレーションをしてみることができると、それを予防することもできます。
CTといっても、部分的な断面図が見えるだけではまだ危険です。
上下関係が横幅なども立体的に、大きな画面で一度に見えるCTで、シミュレーションすることが正確な治療には欠かせません。
また上は骨の密度が低いために、CTでインプラントを埋める局部の、骨密度が測定できる最新機械がさらに安心です。
通常の横からのレントゲン写真だけでは、それを予防できないインプラント治療になってしまうことがあるからです。
また適切な位置にインプラントが埋め込めたとしても、長期間歯がなかった時は、通常とは違う工夫が必要です。
つまり本物をいきなり入れるのではなく、仮歯を入れて舌と頬のリハビリをしてから本物の歯の形を決める方法です。
こういった用心をしなかった場合は、とても困ってしまうことがあると思います。
それでもまだ対策はあります。
やはり仮歯に戻してリハビリからやり直す方法です。
それでもダメな場合は、インプラントにつけてある土台から変更してまた仮歯でリハビリをします。
それでもダメであればインプラントを除去します。
その場合はデメリットが最大になりますから、除去する前にそのデメリットやその後の計画,そしてその後の成功の見通しをよく相談する必要があります。
インプラントの埋めてある位置に問題が無ければ、7番にもインプラントを埋めて、歯並びを後ろまで適切に回復することによって、リハビリがうまくいくことも考えられます。
此の方法は7番部分を失敗すると2倍以上に困ったことになりますから,さらに慎重に計画して成功を高めなくてはかえって危険となります。
いずれにせよ、今まではがなかったために出る違和感は初めは避けられません。
ふつうは、自然に生えてくる場所に埋めてあげれば、歯がない不自然な状態から、歯がある自然の状態に戻るだけですから、すぐに慣れるはずです。
適切な治療であっても、ふつうよりも、単純になれる時間が長いだけなのかもしれません。
ご担当の先生とよくご相談してゴールのイメージを再確認していただきましょう。
上のインプラント治療は難しいと聞いたことはありませんでしょうか。
下と違っていろいろなリスクがあるからで、一つには舌への障害感です。
上のインプラント治療の難しさの一つには、抜歯後は顎の骨が内側へと変形してしまうことです。
そのまま通常のレントゲンだけで治療すれば危険です。
もしインプラント治療の計画をCT検査によって、3Dシミュレーションをしてみることができると、それを予防することもできます。
CTといっても、部分的な断面図が見えるだけではまだ危険です。
上下関係が横幅なども立体的に、大きな画面で一度に見えるCTで、シミュレーションすることが正確な治療には欠かせません。
また上は骨の密度が低いために、CTでインプラントを埋める局部の、骨密度が測定できる最新機械がさらに安心です。
通常の横からのレントゲン写真だけでは、それを予防できないインプラント治療になってしまうことがあるからです。
また適切な位置にインプラントが埋め込めたとしても、長期間歯がなかった時は、通常とは違う工夫が必要です。
つまり本物をいきなり入れるのではなく、仮歯を入れて舌と頬のリハビリをしてから本物の歯の形を決める方法です。
こういった用心をしなかった場合は、とても困ってしまうことがあると思います。
それでもまだ対策はあります。
やはり仮歯に戻してリハビリからやり直す方法です。
それでもダメな場合は、インプラントにつけてある土台から変更してまた仮歯でリハビリをします。
それでもダメであればインプラントを除去します。
その場合はデメリットが最大になりますから、除去する前にそのデメリットやその後の計画,そしてその後の成功の見通しをよく相談する必要があります。
インプラントの埋めてある位置に問題が無ければ、7番にもインプラントを埋めて、歯並びを後ろまで適切に回復することによって、リハビリがうまくいくことも考えられます。
此の方法は7番部分を失敗すると2倍以上に困ったことになりますから,さらに慎重に計画して成功を高めなくてはかえって危険となります。
いずれにせよ、今まではがなかったために出る違和感は初めは避けられません。
ふつうは、自然に生えてくる場所に埋めてあげれば、歯がない不自然な状態から、歯がある自然の状態に戻るだけですから、すぐに慣れるはずです。
適切な治療であっても、ふつうよりも、単純になれる時間が長いだけなのかもしれません。
ご担当の先生とよくご相談してゴールのイメージを再確認していただきましょう。
回答5
歯科医師の松山です。
回答日時:2012-12-28 11:25:42
歯を失うと頬側から歯槽骨が吸収する度合いが強くなります。
そのような場合に歯槽頂にインプラントを埋入すると、本来歯の存在した位置よりも内側になってしまいます。
すると舌の当たりが強くなってしまうことがありますが、そのようなことがないか、確かめてみる必要がありそうです。
そのような場合に歯槽頂にインプラントを埋入すると、本来歯の存在した位置よりも内側になってしまいます。
すると舌の当たりが強くなってしまうことがありますが、そのようなことがないか、確かめてみる必要がありそうです。
回答6
松元教貢歯科医院(大田区山王)の松元です。
回答日時:2012-12-28 11:51:51
1年間も空洞状態だったと言うことなので、舌の形が変わってしまっていると言うことが一番疑われると思います。
次に、インプラントの立っている位置に問題がないか、内側にないか、と言うことでしょう。
1年も掛けて治しているものですから、インプラントの生着が難しい状態であったものでしょう。
それで、先生の方としては、患者さんの為にと思って最終的な歯を直ぐに入れてしまったのかも知れません。
お勧めできるのは、慣れるかどうかもう少し調整をしながら様子を見られることが最初で、次にやはりどうしても慣れない、と言うことでしたら一旦歯冠部を外して、小さい舌に当たらないようにした仮歯に交換して、それを徐々に大きさを調整して最終的な歯の大きさまで持って行けるかどうか、もしどうしてもそこまで行けないようなら、作り直ししていただく、と言う方法です。
インプラントの位置から問題がある、と言うことになってしまって、インプラントをやり直す、と言うのは最も大変な選択肢ですので、何とか今のインプラントで歯冠の調整で解決出来るよう祈ります。
お大事に。
次に、インプラントの立っている位置に問題がないか、内側にないか、と言うことでしょう。
1年も掛けて治しているものですから、インプラントの生着が難しい状態であったものでしょう。
それで、先生の方としては、患者さんの為にと思って最終的な歯を直ぐに入れてしまったのかも知れません。
お勧めできるのは、慣れるかどうかもう少し調整をしながら様子を見られることが最初で、次にやはりどうしても慣れない、と言うことでしたら一旦歯冠部を外して、小さい舌に当たらないようにした仮歯に交換して、それを徐々に大きさを調整して最終的な歯の大きさまで持って行けるかどうか、もしどうしてもそこまで行けないようなら、作り直ししていただく、と言う方法です。
インプラントの位置から問題がある、と言うことになってしまって、インプラントをやり直す、と言うのは最も大変な選択肢ですので、何とか今のインプラントで歯冠の調整で解決出来るよう祈ります。
お大事に。
相談者からの返信
相談者:
アイズさん
返信日時:2012-12-28 22:12:38
早速のお返事、どうも有難うございます。
多くの先生方が、「空洞化による舌の形の変化」を指摘されていますが、思い返してみますと義歯を使うのをやめたとき、食事には多少の影響がありましたが、口腔内のストレスがなくなって、舌がのびのびと楽になった感じがありました。
義歯は10年ほど前から使用していたので、現在の主治医の先生からも、早目のインプラント処置をすすめられていましたが、今回初めて、さがら先生や松山先生の「骨の変形」というご意見を拝見し、そのような理由もあるのだと勉強になりました。
そうしますと、10年近くも義歯で過ごしてきたわけですから、先生方が仰るように骨の変形はあってもおかしくはないと思います。
藤森先生や松山先生、松元先生の仰るように、内側よりにインプラントがたっている可能性があると思います。
そして、歯の空洞化による舌の変形もあると思われます。
自分のインプラント歯の状況を知ることが出来ました。
諸先生方、有難うございます。
まず次回歯科に行く時まで、この口腔内環境に慣れるのかどうか、様子をみてみようと思いました。
それで慣れないようなら、作り直しは最終手段とし、また少しずつ歯冠の調整をお願いしてみます。
児玉先生が教えて下さった体操・・・ これはやってみます!
お忙しい中丁寧にご回答頂きまして、本当に有難うございました。
多くの先生方が、「空洞化による舌の形の変化」を指摘されていますが、思い返してみますと義歯を使うのをやめたとき、食事には多少の影響がありましたが、口腔内のストレスがなくなって、舌がのびのびと楽になった感じがありました。
義歯は10年ほど前から使用していたので、現在の主治医の先生からも、早目のインプラント処置をすすめられていましたが、今回初めて、さがら先生や松山先生の「骨の変形」というご意見を拝見し、そのような理由もあるのだと勉強になりました。
そうしますと、10年近くも義歯で過ごしてきたわけですから、先生方が仰るように骨の変形はあってもおかしくはないと思います。
藤森先生や松山先生、松元先生の仰るように、内側よりにインプラントがたっている可能性があると思います。
そして、歯の空洞化による舌の変形もあると思われます。
自分のインプラント歯の状況を知ることが出来ました。
諸先生方、有難うございます。
まず次回歯科に行く時まで、この口腔内環境に慣れるのかどうか、様子をみてみようと思いました。
それで慣れないようなら、作り直しは最終手段とし、また少しずつ歯冠の調整をお願いしてみます。
児玉先生が教えて下さった体操・・・ これはやってみます!
お忙しい中丁寧にご回答頂きまして、本当に有難うございました。
タイトル | インプラントの被せ物に舌が当たるのは空洞状態が長かったから? |
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質問者 | アイズさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 45歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | インプラントに関するトラブル |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。