大臼歯の神経が露出したら、神経を取りクラウンにするしかないですか
相談者:
appleappleさん (37歳:女性)
投稿日時:2013-12-09 11:32:02
左上一番奥の二つの歯(第2大臼歯と親不知)は少し段差があり、第2大臼歯の側面に少し虫歯ができました。
ネットで調べて良さそうな歯科クリニックに行ってみました。
レントゲンの後、先生は、
「次回は麻酔してL字型に削ります。
神経が露出していなかったら、インレーの型を取ります。
少しでも神経が露出したら、神経をとってクラウンにするしかない」
とおっしゃいました。
この第2大臼歯は、外見的にはとても白くて健康な歯で、インレーにしても、かなり健康な部分を削らなければないそうですが、神経露出でクラウンにする場合、冠の部分を全部削らないといけないと言われました。
ここで質問ですが
1、昔、虫歯治療の時、型を取った記憶がなく、その場で詰めてくれたと思いますが、今の治療は、型をとってセメントで取り付ける方法になったのでしょうか。
しかも、健康な部分も多く削るのは、普通でしょうか。
2、今はほとんど痛くないです。
偶にフロスを入れるとき少し痛みを感じるくらいですが、これは神経が露出している証でしょうか。
また、少しでも神経が露出するなら、神経を全部取らないといけないですか。
3、神経の無い臼歯は、クラウンしか治療法がないですか。
昔のように、側面から虫歯になった部分だけを削って、詰め物で詰めるだけで済まないでしょうか。
(少しの虫歯でも、自然な冠を全部削るのは本当にもったいないと思います。
そこまで削って、人工の冠を被せるとは、素人で申し訳ないですが、なんだか以前の治療法より進化したとは思えないですが。)
4、見た目も気になるので、ハイブリッドかセラミックにする予定です。
その場合、金属より更に削ると言われました。
この取捨、本当に悩みます。
どうすれば良いでしょうか。
長文になってしまい、大変申し訳ありませんが、是非先生方のご意見やアドバイスをお聞きしたいと思います。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
ネットで調べて良さそうな歯科クリニックに行ってみました。
レントゲンの後、先生は、
「次回は麻酔してL字型に削ります。
神経が露出していなかったら、インレーの型を取ります。
少しでも神経が露出したら、神経をとってクラウンにするしかない」
とおっしゃいました。
この第2大臼歯は、外見的にはとても白くて健康な歯で、インレーにしても、かなり健康な部分を削らなければないそうですが、神経露出でクラウンにする場合、冠の部分を全部削らないといけないと言われました。
ここで質問ですが
1、昔、虫歯治療の時、型を取った記憶がなく、その場で詰めてくれたと思いますが、今の治療は、型をとってセメントで取り付ける方法になったのでしょうか。
しかも、健康な部分も多く削るのは、普通でしょうか。
2、今はほとんど痛くないです。
偶にフロスを入れるとき少し痛みを感じるくらいですが、これは神経が露出している証でしょうか。
また、少しでも神経が露出するなら、神経を全部取らないといけないですか。
3、神経の無い臼歯は、クラウンしか治療法がないですか。
昔のように、側面から虫歯になった部分だけを削って、詰め物で詰めるだけで済まないでしょうか。
(少しの虫歯でも、自然な冠を全部削るのは本当にもったいないと思います。
そこまで削って、人工の冠を被せるとは、素人で申し訳ないですが、なんだか以前の治療法より進化したとは思えないですが。)
4、見た目も気になるので、ハイブリッドかセラミックにする予定です。
その場合、金属より更に削ると言われました。
この取捨、本当に悩みます。
どうすれば良いでしょうか。
長文になってしまい、大変申し訳ありませんが、是非先生方のご意見やアドバイスをお聞きしたいと思います。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2013-12-09 12:12:55
>今の治療は、型をとってセメントで取り付ける方法になったのでしょうか。
今も充填(詰める治療)も有りますよ。
>しかも、健康な部分も多く削るのは、普通でしょうか。
最近は出来るだけ削らない治療になってきています。
>今はほとんど痛くないです。
>偶にフロスを入れるとき少し痛みを感じるくらいですが、これは神経が露出している証でしょうか。
>また、少しでも神経が露出するなら、神経を全部取らないといけないですか。
一般に虫歯で露髄した場合全部歯髄を取るのが一般的です。
虫歯ではない偶発的な露髄等は直接覆髄をする事も有ります。
>神経の無い臼歯は、クラウンしか治療法がないですか。
残存歯質の量や咬合状態を見て充填で済ます場合も有ります。
ただ全部被覆冠にする場合が多いと思います。
>見た目も気になるので、ハイブリッドかセラミックにする予定です。
>その場合、金属より更に削ると言われました。
>この取捨、本当に悩みます。
>どうすれば良いでしょうか。
材質の強度上仕方が無いことだと思います、審美はある程度歯を犠牲にすることで成り立ちますので。
今も充填(詰める治療)も有りますよ。
>しかも、健康な部分も多く削るのは、普通でしょうか。
最近は出来るだけ削らない治療になってきています。
>今はほとんど痛くないです。
>偶にフロスを入れるとき少し痛みを感じるくらいですが、これは神経が露出している証でしょうか。
>また、少しでも神経が露出するなら、神経を全部取らないといけないですか。
一般に虫歯で露髄した場合全部歯髄を取るのが一般的です。
虫歯ではない偶発的な露髄等は直接覆髄をする事も有ります。
>神経の無い臼歯は、クラウンしか治療法がないですか。
残存歯質の量や咬合状態を見て充填で済ます場合も有ります。
ただ全部被覆冠にする場合が多いと思います。
>見た目も気になるので、ハイブリッドかセラミックにする予定です。
>その場合、金属より更に削ると言われました。
>この取捨、本当に悩みます。
>どうすれば良いでしょうか。
材質の強度上仕方が無いことだと思います、審美はある程度歯を犠牲にすることで成り立ちますので。
回答2
小林歯科クリニック(渋谷区神宮前)の小林です。
回答日時:2013-12-09 13:02:20
appleapple さん、こんにちは。
>左上一番奥の二つの歯(第2大臼歯と親不知)は少し段差があり、第2大臼歯の側面に少し虫歯ができました。
私だったら、第2大臼歯の前に、今後の再発予防の意味からも、親知らずの抜歯を勧めるかもしれません。
>左上一番奥の二つの歯(第2大臼歯と親不知)は少し段差があり、第2大臼歯の側面に少し虫歯ができました。
私だったら、第2大臼歯の前に、今後の再発予防の意味からも、親知らずの抜歯を勧めるかもしれません。
相談者からの返信
相談者:
appleappleさん
返信日時:2013-12-09 13:57:37
細見先生
はっきりとしたご回答をいただき、ありがとうございました。
神経が少し露出しても、神経を取って治療するのが一般的だということは、よく分かりました。
それなら、もったいないですが、仕方なく何とか納得できるかと思います。
ただ、現在も「充填」治療法があるとおっしゃったのですが、普通の歯医者でやっているのでしょうか(または、古い治療法だから、年配の先生がいる歯科しかやってくれないとか)。
普通でやっているなら、充填にしたいと思いますが、インレーより劣るのでしょうか?
ちなみに、虫歯の場所は第2大臼歯が親不知と隣接する側面です。
確かに見づらい場所ですが。
小林先生
ご回答をいただき、ありがとうございます。
補足させていただきますが、この親不知は上の一番奥の歯と噛み合わせているので、抜歯したら、その相手の歯が駄目になるため、以前の先生も今度の先生も、抜歯しないほうが良いとおっしゃいました。
(上奥から2番目の歯、つまり今虫歯になっている左下第2大臼歯の相手の歯は、10年前に抜歯した。)
それに、そもそも歯の本数が少ないほうです。
上下左右4本の第1大臼歯は、残り3本で、全部駄目です(10数年前にクラウンかインレーにしました)。
こんな状況で、できるだけ健康な歯を残したいし、健康な部分を残したいと思います。
はっきりとしたご回答をいただき、ありがとうございました。
神経が少し露出しても、神経を取って治療するのが一般的だということは、よく分かりました。
それなら、もったいないですが、仕方なく何とか納得できるかと思います。
ただ、現在も「充填」治療法があるとおっしゃったのですが、普通の歯医者でやっているのでしょうか(または、古い治療法だから、年配の先生がいる歯科しかやってくれないとか)。
普通でやっているなら、充填にしたいと思いますが、インレーより劣るのでしょうか?
ちなみに、虫歯の場所は第2大臼歯が親不知と隣接する側面です。
確かに見づらい場所ですが。
小林先生
ご回答をいただき、ありがとうございます。
補足させていただきますが、この親不知は上の一番奥の歯と噛み合わせているので、抜歯したら、その相手の歯が駄目になるため、以前の先生も今度の先生も、抜歯しないほうが良いとおっしゃいました。
(上奥から2番目の歯、つまり今虫歯になっている左下第2大臼歯の相手の歯は、10年前に抜歯した。)
それに、そもそも歯の本数が少ないほうです。
上下左右4本の第1大臼歯は、残り3本で、全部駄目です(10数年前にクラウンかインレーにしました)。
こんな状況で、できるだけ健康な歯を残したいし、健康な部分を残したいと思います。
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2013-12-09 15:30:44
>神経が少し露出しても、神経を取って治療するのが一般的だということは、よく分かりました。
>それなら、もったいないですが、仕方なく何とか納得できるかと思います。
「感染が無く、偶発的に露髄したような場合」であれば教科書的には神経取りはしない事になっています。
* 直接歯髄覆罩
ただ、健康保険のルール(覆罩が上手く行かなかった場合、ペナルティが課せられる)からすると一般的と言えば一般的なのかもしれません。
個人的には「少しでも神経が露出したら、神経をとってクラウンにするしかない」と言う歯科医にはかかりたくありません。
僕なら積極的に歯髄覆罩にチャレンジしてくれる歯科医を探すと思います。
注意)
全てのケースで成功するとも限りませんし、健康保険の適応とならない薬剤を使う先生もいらっしゃいます。
また、参考ページの説明文にあるように「細菌感染が起こっていないもの」「露髄面の直径が2mm以下のもの」が条件です。
感染していたり、露髄面が大きかったりすれば適応とはなりません。
>虫歯の場所は第2大臼歯が親不知と隣接する側面です。
>確かに見づらい場所ですが。
ミラーテクニック、(顕微鏡、拡大鏡などの)拡大装置を使えば駆使すれば極端に難易度が高いとは思えませんが…。
(これもケースバイケースですが)
>それなら、もったいないですが、仕方なく何とか納得できるかと思います。
「感染が無く、偶発的に露髄したような場合」であれば教科書的には神経取りはしない事になっています。
* 直接歯髄覆罩
ただ、健康保険のルール(覆罩が上手く行かなかった場合、ペナルティが課せられる)からすると一般的と言えば一般的なのかもしれません。
個人的には「少しでも神経が露出したら、神経をとってクラウンにするしかない」と言う歯科医にはかかりたくありません。
僕なら積極的に歯髄覆罩にチャレンジしてくれる歯科医を探すと思います。
注意)
全てのケースで成功するとも限りませんし、健康保険の適応とならない薬剤を使う先生もいらっしゃいます。
また、参考ページの説明文にあるように「細菌感染が起こっていないもの」「露髄面の直径が2mm以下のもの」が条件です。
感染していたり、露髄面が大きかったりすれば適応とはなりません。
>虫歯の場所は第2大臼歯が親不知と隣接する側面です。
>確かに見づらい場所ですが。
ミラーテクニック、(顕微鏡、拡大鏡などの)拡大装置を使えば駆使すれば極端に難易度が高いとは思えませんが…。
(これもケースバイケースですが)
回答4
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2013-12-09 16:17:25
担当の先生の、これまでのご経験から、そのような流れの処置を行なうことが最も予知性が高い・確実であると判断されたとの事ではないでしょうか。
但し、保険適用が絶対条件であるか否かで、薦められる治療のやり方が変わる可能性はあったかもしれません。
処置内容に何か特別な希望をお持ちでしたら、多少の労力は必要となりそうですが、その通りに行なってもらえる医療機関を探される方が良いように思います。
また、保険の範囲内等のご希望がありましたら、最初にお伝えなさった方がスムーズだと思います。
但し、保険適用が絶対条件であるか否かで、薦められる治療のやり方が変わる可能性はあったかもしれません。
処置内容に何か特別な希望をお持ちでしたら、多少の労力は必要となりそうですが、その通りに行なってもらえる医療機関を探される方が良いように思います。
また、保険の範囲内等のご希望がありましたら、最初にお伝えなさった方がスムーズだと思います。
回答5
田部歯科クリニック(名古屋市昭和区)の田部です。
回答日時:2013-12-09 16:41:39
こんにちは。
現時点でむし歯になっている場所がどの程度浸食されているかでないかと思います。
今痛み(臨床症状)が無くても、歯の中はかなり進行していることもあります。
担当医の話しぶりを見るとX線写真でかなり近接している状態と判断したのでしょう。
なので、露髄をする危険性が秘めているのかもしれません。
だから今回の様な説明になったのでしょう。
前述の直接歯髄覆髄、あるいは歯髄温存法ができればそれに越したことはありません。
ただ、やはり親知らずの存在が気になります。
親知らずまでブラッシングができればよろしいのですが、そこまで管理できないとなると、歯髄を温存しても良好な結果が得られないことも考えられます。
参考にしてください。
現時点でむし歯になっている場所がどの程度浸食されているかでないかと思います。
今痛み(臨床症状)が無くても、歯の中はかなり進行していることもあります。
担当医の話しぶりを見るとX線写真でかなり近接している状態と判断したのでしょう。
なので、露髄をする危険性が秘めているのかもしれません。
だから今回の様な説明になったのでしょう。
前述の直接歯髄覆髄、あるいは歯髄温存法ができればそれに越したことはありません。
ただ、やはり親知らずの存在が気になります。
親知らずまでブラッシングができればよろしいのですが、そこまで管理できないとなると、歯髄を温存しても良好な結果が得られないことも考えられます。
参考にしてください。
相談者からの返信
相談者:
appleappleさん
返信日時:2013-12-09 17:09:41
先生方の適切なアドバイスとご意見をいただき、本当にありがとうございます。
レントゲンを見る限り、それほど大きい影ではないように見えます。
以前の先生は、見づらい場所だから治療しても難しいかもとおっしゃって、治療せずにフッ素塗布で終了しました(約2年前のこと)。
今回の先生は、
「この場所なら、側面から削っていく先生がいるか分かりませんが、うちでは上から L 字型に削っていきます。
レントゲンを見ると神経露出していないように見えます。
ただ、削ったら露出しているかもしれません。
もし少しでも露出したら神経を取ります。
うちでは、神経を取った歯は、すべてクラウンにします。」
のようにおっしゃいました。
絵を描くのが下手ですが、少しでも先生方のご参考になれればと思い、簡単な図を描きました。
本当にまったく変色してない白い臼歯です、冠を丸ごと削られるのは、痛々しく思います。
それに、このように治療していくなら、そのうち自分の歯がほとんど残らないじゃないかと思ってしまいますが。
ちなみに、隣接の親不知は健康で、虫歯になっていません。
この場所なら、「充填」できないでしょうか?
一般の歯科はやってくれないでしょうか。
画像1
レントゲンを見る限り、それほど大きい影ではないように見えます。
以前の先生は、見づらい場所だから治療しても難しいかもとおっしゃって、治療せずにフッ素塗布で終了しました(約2年前のこと)。
今回の先生は、
「この場所なら、側面から削っていく先生がいるか分かりませんが、うちでは上から L 字型に削っていきます。
レントゲンを見ると神経露出していないように見えます。
ただ、削ったら露出しているかもしれません。
もし少しでも露出したら神経を取ります。
うちでは、神経を取った歯は、すべてクラウンにします。」
のようにおっしゃいました。
絵を描くのが下手ですが、少しでも先生方のご参考になれればと思い、簡単な図を描きました。
本当にまったく変色してない白い臼歯です、冠を丸ごと削られるのは、痛々しく思います。
それに、このように治療していくなら、そのうち自分の歯がほとんど残らないじゃないかと思ってしまいますが。
ちなみに、隣接の親不知は健康で、虫歯になっていません。
この場所なら、「充填」できないでしょうか?
一般の歯科はやってくれないでしょうか。
画像1
回答6
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2013-12-09 17:58:21
>この場所なら、「充填」できないでしょうか?
>一般の歯科はやってくれないでしょうか。
実際に拝見していないので何とも言えません。
僕としてはappleappleさんが
「もし少しでも露出したら神経を取ります。
うちでは、神経を取った歯は、すべてクラウンにします。」
と言う方針に賛同できるかできないかで、その先生にお任せするかどうかを考える必要があると思います。
賛同できるのであれば、お任せすれば良いと思いますし、賛同できないのであれば他の先生を探す方がよろしいかと思います。
ただ、イラストの感じからすると、親知らずは抜歯しておいた方が良いような気がします。
参考まで。
>一般の歯科はやってくれないでしょうか。
実際に拝見していないので何とも言えません。
僕としてはappleappleさんが
「もし少しでも露出したら神経を取ります。
うちでは、神経を取った歯は、すべてクラウンにします。」
と言う方針に賛同できるかできないかで、その先生にお任せするかどうかを考える必要があると思います。
賛同できるのであれば、お任せすれば良いと思いますし、賛同できないのであれば他の先生を探す方がよろしいかと思います。
ただ、イラストの感じからすると、親知らずは抜歯しておいた方が良いような気がします。
参考まで。
相談者からの返信
相談者:
appleappleさん
返信日時:2013-12-10 10:12:46
タイトル | 大臼歯の神経が露出したら、神経を取りクラウンにするしかないですか |
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質問者 | appleappleさん |
地域 | 東京23区 |
年齢 | 37歳 |
性別 | 女性 |
職業 | その他 |
カテゴリ |
虫歯治療 覆髄・覆罩(覆ずい・覆とう) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。