抗生剤アレルギーに対する歯科医の認識

相談者: おたかさん (40歳:女性)
投稿日時:2014-06-27 11:47:54
度々お世話になりまして、大変感謝しております。

以前、ご相談させていただいたインプラントアバットメントの件ですが、その後のアレルギー検査でチタン合金に含まれるバナジウムに陽性という結果が出てしまい、インプラントは諦める事にしました。

また、同時に行ったレジン系の検査では、ハイブリッドレジンにアレルギーがあることが判り、今後の治療は大学病院にお願いすることになりました。


さて、今回でご相談は最後にしようと思いますので、お付き合いいただけましたら幸いです。

薬(抗生剤)についてです。
私は前述のように様々なものに対するアレルギーを持っており、抗生剤のいくつかにもアレルギーがあります。
以下はここ数年で経験したことです。


1.ある大学病院で処方された抗生剤で副作用とみられる症状がおき、担当医に話したら、

「専門じゃなくてよくわからないので、我慢して飲んで下さい」

と言われました。
→もちろん、飲むのを止めました。



2.開業医で、アレルギーがあるから処方しないでと伝えてあった抗生剤が処方された。
→自分で気づき、書き換えてもらいましたが、担当医は「院外処方だから薬局でチェック機能が働くと思っていた」



3.別の先生ですが、アレルギーがあると伝えていた薬と同じ系統の抗生剤を出され、アレルギー症状が出た。


ここまで続くと、歯学部では薬についてどの程度勉強するのか、実際に現場に出てから薬のアレルギーについてどの程度の認識なのか、疑問に思ってしまいます。

特に、副作用が出ている可能性が高いのに我慢して飲め、など、耳を疑いました。
薬局でチェックしてもらえるというのも、あまりに適当だなと思いました。



少なくとも医科では、アレルギー体質という段階で慎重に対処されます。
もちろん、きちんとされている先生もいらっしゃると思いますが、あまりに続いたので、現状はどうなのか、たくさんの先生のご意見をお聞きしたいと思い、相談させていただきました。


それ以来、アレルギーは自己防衛も大事なので、使えない系統の抗生剤の薬品名を書いたメモを持つようにしました。

長文になりまして申し訳ありません、よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2014-06-27 11:53:14
>それ以来、アレルギーは自己防衛も大事なので、使えない系統の抗生剤の薬品名を書いたメモを持つようにしました。

良い事だと思います、お薬手帳を常時持ち歩くのも良いかもしれませんね。


薬の知識については大学で習いますが、どの世界でも勉強する方としない方はいます。

卒後は勉強を強要される事はありませんのでさらに差は付くと思います。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-06-27 12:03:42
1 書かれた内容通りなら同じ歯科医として恥ずかしいです。


2 ついうっかり出してしまった(院内処方です)ことはあります。
当然平謝りですね。


3 ペニシリン系にアレルギーがある場合はセフェム系も禁忌になると思います。
携帯でネットをされるようなら直ぐに薬について調べられるいい時代になりましたね。


もちろん書かれた通りならこれも歯科医側に責任があると思います。

まずは飲めない薬を調べること、今までのんで異常がなかった薬の名前を控えることが大事だと思われます。


30年も前に卒業しましたのではっきり覚えてはいませんね。
細見先生と同じく卒後の努力の違いでしょうか?

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-06-27 22:20:10
最近の試験ではこのようなアレルギーは特に注意され、特殊な項目に入ることが多いと聞きます。
ですので卒直後位の先生は逆にミスが無いように思います。

若い先生でないほうが細見先生や柴田先生のおっしゃるように卒後の努力の違いになるのでしょうか。
このように度々あるとお恥ずかしいです。




私は、アレルギー患者が来院するとどの薬が発症したことがあり、どの薬なら飲んでも問題なかったか一応聞きます。
まれに、複数の薬がダメな場合もあり、より安全のため、問題ない薬を出したいからです。

しかし、意外と問題のない安全な薬を知らない患者さんもいらっしゃいますので、ご自身の安全のためにも、大丈夫な薬も理解しておくとより安全だと思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: おたかさん
返信日時:2014-06-27 23:18:00
細見先生、柴田先生、加藤先生
ご回答ありがとうございました。

加藤先生のおっしゃる通り、3人ともに「卒直後」ではありません。(と思います。年齢的に)


どちらかというと、アレルギーを持つ患者の方が少ないでしょうから、アレルギーに対する危機感みたいなものが薄く、薬や金属に対してのアレルギーについて積極的に勉強しようという気が起きないのでしょうか?(失礼を承知で)

3人のうちの1人の先生は、これは金属に関してですが

「今までアレルギーが出た人はいませんから大丈夫です」

とおっしゃっていました。
???です。



本当に自己防衛ですね。
セフェム系(おそらくペニシリン系も)とマクロライド系がダメで、「クラビット」は今のところ大丈夫なので、抗生剤が必要になった際は熱烈アピールします!

お忙しい中のご回答、ありがとうございました。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-06-28 14:29:55
>1.ある大学病院で処方された抗生剤で副作用とみられる症状がおき、担当医に話したら、
>「専門じゃなくてよくわからないので、我慢して飲んで下さい」
>と言われました。
>→もちろん、飲むのを止めました。

副作用というのはどういったことでしょうか?
他の記述ではアレルギーと断定する書き方をされてますので、この副作用はアレルギーではないということですよね?



>マクロライド系がダメ

マクロライドはアレルギーは(まったくないわけではありませんが)ペニシリンセフェムよりはかなり頻度は少ないはずです。

これもどういった症状だったのでしょうか?

あと他の薬剤を同時に服用されてませんでしたか?
(痛み止めでアレルギーが起こることもありますので、2種以上を併用されている場合は注意が必要です。)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: おたかさん
返信日時:2014-06-28 20:42:15
森川先生
ご回答、ありがとうございます。


>副作用というのはどういったことでしょうか?

薬はフロモックスでしたが、頭痛めまい、吐き気がひどく、加えて全身に発疹が出ました。
頭痛、めまい、吐き気はアレルギーの症状ではないと思われるので、副作用という書き方にしました。



マクロライド系についてですが、ジスロマックを初めて飲んだ時、2〜3日してから全身のかゆみや軽い発疹が出たのですが、時間が経っていたのでアレルギー症状とは思っていませんでした。

2回目にジスロマックを飲んだ時は、同様の症状が少しひどくなって現れたので、ジスロマックでアレルギー症状が出る事が分かりました。


その後、初めの投稿の3に当たる所ですが、ルリッドを処方され飲んだところ、やはり全身のかゆみと発疹、発赤、顔(特に瞼)の腫れといった症状が出てしまいました。

マクロライド系に関してはこのような経緯でした。
少ない頻度に当てはまったようです。



いずれの場合も同時にロキソニンが処方され、飲んでいましたが、ロキソニンは時々頭痛時に飲んだりしており、そのような症状がでたことはありません。

飲み合わせの問題なのでしょうか?
クラビット等のニューキノロン系の場合は、一部の鎮痛剤(NSAID)との飲み合わせが良くないと聞いたことはありますが。

その他の薬は一切飲んでいません。


ちょっとしたアレルギー症状でも、次は強く出るかもしれないので、「危うきに近寄らず」という事で、同じ系統の薬は使わない方が良いと、お医者さん、薬剤師さんにも言われています。
幸い、残された選択肢はまだありますので、その中で慎重に選んでいくしかなさそうです。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2014-06-29 00:10:00
そうでしたか。
おたかさんの判断でおそらく正解だと思います。


ニューキノロンが使えそうなのはよいですね。
あと、マクロライド系でもダラシンなどは構造がジスロマックやルリッドとは全く異なるので使える可能性が高いと個人的には考えます。

もしも今後、分類は同じマクロライドでも、リンコマイシン系が処方された場合は必ずしも担当医が気づいていないからではないということは知っておいたほうがよいように思います。



それから、抗生剤の名称に関してはおたかさんがそうされているように、商品名で覚えておいてもらったほうがよいです。

(一般名で覚えておいたほうが応用が効きそうですが、それぞれの商品によって微妙に異なる添加物の違いが副作用を引き起こす可能性もまったくないわけではありませんので)


こんなことは普通の患者さんには書かないんですが、おたかさんは随分と詳しいようなので一応書かせていただきました。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: おたかさん
返信日時:2014-06-29 08:45:06
森川先生
ありがとうございました。


>こんなことは普通の患者さんには書かないんですが、おたかさんは随分と詳しいようなので一応書かせていただきました。

アレルギーが出るようになってから、必然的に詳しくなりました。
それまではセフェム?マクロライド?という感じでした。

アレルギー症状が出るようになり、危機感を感じるようになったのですが、一部の歯医者さんとは温度差があるようで、「これはアレルギーが出にくい薬ですから」とか「違う薬(系統は同じ)で出しておきましたから」と言われることがあります。
その究極が「我慢して飲んで」だったのでしょう。

もちろん、ものすごく慎重に対応される先生もいらっしゃいます。



ダメな系統の薬品名を調べていて、一つの系統だけでも相当数あることにに驚きました。
それを全部記憶するというのは無理な話だと思いますので、私は目の前で「今日の治療薬」を開かれても別に何とも思いません。
むしろ、経験や憶測で処方されるより、きちんとそうやって調べてもらった方がずっと安心です。

新しい薬も出たりして、先生方も大変だと思います。
なので、何人かの先生がおっしゃっているように、努力の違いが出てきてしまうのでしょうか?

アレルギー持ちの個人的希望としては、アレルギーが出ない人の基準で考えないでいただきたいと思います。
アレルギーが出る人の方が圧倒的に少ないでしょうから、軽く考えられている風潮を感じます。
(少なくとも例に挙げた3人の先生は)


柴田先生が書かれていたように、自分でもその場で携帯で調べる事が可能になりました。
薬しかり、金属しかり、食物しかり、アレルゲンは多種多様なので、アレルギー持ちは自分もしっかり把握していないといけませんね。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: おたかさん
返信日時:2014-07-01 07:12:59
森川先生

>ニューキノロンが使えそうなのはよいですね。
>あと、マクロライド系でもダラシンなどは構造がジスロマックやルリッドとは全く異なるので使える可能性が高いと個人的には考えます。

調べてみました。
リンコマイシン(リンコシン)、クリンダマイシン(ダラシン)は使える可能性があるという事ですね。
今後の参考にさせていただきます。

ありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: おたかさん
返信日時:2014-07-03 11:26:00
何度も申し訳ありません。
一つ思い出したことがあるので、書かせて下さい。


金属アレルギーの検査でバナジウムに陽性が出たので、インターネットで色々調べていたのですが、いくつかの歯科医院のホームページ等にバナジウムとパラジウムを混同されているのを見かけました。

「バナジウムはアレルギーの起こりやすい金属です」とか、「金銀バナジウム合金」を見た時は思わず吹き出してしまいました。


単純ミスの可能性もありますが(確かにパッと見、似ています)、本当に混同されているんだとしたら、薬の件同様、個々の先生の勉強の差ということでしょうか?(失礼ながら)
確かにバナジウムアレルギーの認知度はまだまだ低いようです。


全てを人任せにしないで、自分のアレルギーについて自身で勉強し、把握しておくのがアレルギー持ちの義務かもしれませんね。
(決して歯医者さんを信用してないわけではありません)
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2014-07-03 13:33:41
全ての先生がHPを自作しているわけではなくて多分多くの先生が業者任せだと思います。

そうするとパラジウムとバナジウムを業者が間違えることはあると思います。
普通の歯科医が間違えたらそりゃあアカンでしょうね。


HPも玉石混交です。
他人のHPから症例写真や動画を無断拝借していたりする話はたまに見聞きします。

かと思えばどう見ても成功ではない症例を堂々と載せているHPも世の中にはありますね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: おたかさん
返信日時:2014-07-03 22:10:05
柴田先生、お付き合いいただきましてありがとうございます。

言われてみればそうですね、普通は業者任せですよね。
しかし、自分の医院のHPに間違いがないか見たりしないんでしょうか?
間違ったことが書いてあったりするとイメージダウンな気がしますが。

HPも色々なんですね。
「参考にする」程度で見るようにします。



タイトル 抗生剤アレルギーに対する歯科医の認識
質問者 おたかさん
地域 非公開
年齢 40歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯医者への不信感
薬剤によるアレルギー
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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