検診も受けレントゲンも年に一度撮影していたのに二次カリエス

相談者: うさぎ0606さん (40歳:女性)
投稿日時:2014-12-20 12:42:01
先日、定期健診を受け、レントゲンを撮りました。

神経のない歯がC4の段階まで進んでいると言うことで、エクストリュージョンをしています。


私の通っている歯科は、年1回、レントゲンを撮ってくれるのですが、前回の撮影では、虫歯がわからなかったそうです。

検診は3ヶ月に1回通っているのに、C4になるまで虫歯がわからなかったら、何の為の検診なんでしょう。

せめて半年に1回はレントゲンを撮って欲しいと思うのですが、保険の関係で年1回など決まりがあるのでしょうか?


また、検診をしているのにC4になるまで虫歯に気づかない歯医者さんはどうなのでしょうか?

銀歯の下の虫歯だから仕方がない。ということなのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-12-20 16:06:00
正しいかどうか解りませんが、僕の考えを書きます。


総合的に判断すると、

>せめて半年に1回はレントゲンを撮って欲しいと思う

のは意味が無いと思います。


成人であればレントゲンで判断できるような虫歯の進行は「相当早くて1年、通常2〜3年、遅ければ5〜10年くらい」だと感じています。

「1年で虫歯が進行している」と言う方は「異常なほど虫歯のリスクが高い」とか「ほとんど歯磨きをしない人」くらいではないでしょうか。


レントゲン検査には大なり小なり「被曝のリスク」が伴います。
そこで我々医療人は「ALARAの原則」を守る必要があります。

参考:「ALARAの原則」
As Low As Reasonably Achievable
国際放射線防護委員会が1977年勧告で示した放射線防護の基本的考え方を示す概念。
「すべての被ばくは社会的、経済的要因を考慮に入れながら合理的に達成可能な限り低く抑えるべきである」という基本精神。


なので、2年程度経過しなければ変化が解らないのに半年ごとに被曝すると言うのは「リーズナブルな考えでは無い」と思います。



検診をしているのにC4になるまで虫歯に気づかない歯医者さんはどうなのでしょうか?

「どうなのか?」と聞かれても困りますが、

銀歯の下の虫歯だから仕方がない。

と言う事はありえると思います。



保険の関係で年1回など決まりがあるのでしょうか?

レントゲン撮影が保険適応になるかどうかは歯科医師が「虫歯の可能性がある」と判断した時だけです。
患者さんの希望でレントゲン撮影をする場合には自費になります(人間ドックなどの健康診断と同じ扱い)。

保険診療の原則となる「保険医療機関及び保険医療養担当規則」には

第二十条
ハ 健康診断は、療養の給付の対象として行つてはならない。

とされています。


参考まで。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: うさぎ0606さん
返信日時:2014-12-23 09:45:26
櫻井先生
ご回答頂きありがとうございました。

成人であればレントゲンで判断できるような虫歯の進行は「相当早くて1年、通常2〜3年、遅ければ5〜10年くらい」

とのことですが。

私の場合、レントゲンでは、歯の根を12mmと仮定して歯根から7mm位いったところから歯肉までの間、左半分が黒くなっておりました。

1年前のレントゲンを見せてもらいましたが、歯の根はしっかりと写っていました。

1年で5mmが溶けてなくなったことになります。
先生いわく

「1年前のレントゲンでは判らなかった」

と。
であれば、半年後ごとにとって欲しかったと思った次第です。


被爆の危険性も考えられますが、歯を失うリスクを考えると出来れば、まめなレントゲンをお願いしたいと思っております。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: うさぎ0606さん
返信日時:2014-12-23 09:46:06
他の先生方も、宜しければ、ご意見下さい。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: うさぎ0606さん
返信日時:2014-12-23 13:05:00
他の先生方も、宜しければ、ご意見下さい。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-12-23 13:07:44
大体櫻井先生のコメントの通りだと思いますが・・

まずレントゲン写真というのも色々と限界があって、それとそれを撮影して、見る先生の知識や経験、技量等によって診断結果はかなりブレます。

例えばレントゲン写真で一番診断がつきやすいとされる、隣り合う歯と歯の接触点に出来るむし歯でも、ある研究ではむし歯の発見率が50%程度という結果が出ています。 
意外に少ないですよね?


レントゲン写真の撮影方法でも、デンタル撮影パノラマ撮影、CT撮影とあって、CT意外はアナログ撮影とデジタル撮影もあります。
この中だとパノラマ撮影がおそらく最も一般的で、被曝量としても撮影範囲の割に物凄く低いのですが、診断の精度は一番悪い(つまり見落としが多くなる。地図に例えるなら世界地図みたいなもの)ですので、毎日撮影したとしても見えないものは見えません。

むし歯の診断にはCTも向いてなくて、デンタル撮影が一番適しているのですが、放射線を当てる向き、出力、時間、現像方法、現像の温度や液の新鮮さなどの条件(デジタルならPCの設定やモニターの性能等)の様なちょっとしたことの違いで、見え方が全然変わります。


例えば同じ歯でも、同じ日に2回撮影すれば片方ではむし歯に見えて片方ではむし歯がない様に見える、という様なことが普通に起こり得ますので、診断の精度を高くするためには同じ歯の診査に角度を変えて2枚以上撮影するのが本来は推奨されていたりもします。(保険では認められていませんが)

レントゲン撮影は非常に有用で大切な検査方法なのですが、一般の方が想像されるよりも精度はだいぶ低いということです。



あと更にややこしい話になりますが、同じ大きさの同じ状態のむし歯がなんらかの検査で見つかったとしても、患者さんの色々な条件(特に年齢やむし歯、歯周病のリスクなど)によって治療方針は異なることがあります。というか変えるべきですから、診断力、治療方針を立てる能力で歯科医師ごとにかなり大きな幅が出るのはなんとなく理解していただけるのではないかと思います。



ですので、

>半年後ごとにとって欲しかったと思った次第です。

というお気持ちはよく理解できますが、おそらくそれだけだったら結果は同じだったと思いますよ。

1年で5mmも溶けたりは普通しませんから、単純に1年前の診査で発見が出来なかっただけだと思いますし、1年前に分からなかったものが半年前でも診断・治療方針ともに似た様なものだと思います。

健診に通う、という出来るだけのことはうさぎ0606さん自身はしておられた訳ですから、あまり細かいことで後悔しても仕方ない気がしますね。



健診に意味がないのでは? というお気持ちにもなるかも知れませんが、それはやり方次第だと思います。
櫻井先生も指摘された様にそもそも保険で出来ることではないので、保険請求が出来る様な工夫(?)のために多少の無理もあったのかも知れませんね。

客観的に見て本当に無意味な健診を繰り返されてきた気の毒な患者さんも実際よく拝見しますので、治療も大切ですけど健診を本当に任せられるかかりつけ医院というのはくれぐれも慎重に選んで頂きたいものです。



むし歯の発見についてはリスクに応じて間隔を変えて、デンタル撮影も定期的に行った方が良いと思いますし、"視診"も肉眼で行うよりはルーペ、ルーペで行うよりはマイクロスコープでじっくり1本1本診ていった方が発見率は相当高くなります。

洞穴の中を確認するのに、遠くから離れて見ている(肉眼)のと中に入って見ている(ルーペ)のと中に入って物凄く明るいライトで照らして見る(マイクロスコープ)ぐらいの違いがありますね。

当然マイクロスコープを使っても見つけられないとか、覗ききれない様な部位というのもあるのですが、最初から「こういう人はこの歯のこういう場所にむし歯が出来やすいんだよなぁ」という疑いを持って診れるか診れないかでも発見率はだいぶ変わりますね。

自分の感覚だとむし歯についてはマイクロスコープで発見するものがほとんどで、レントゲン撮影は念のため、参考までに、という感じです。
でも撮影する時にはパノラマではなくデンタル撮影でたっぷり多めに撮ります。

毎回の定期健診で歯科医師がじっくりとマイクロスコープ下で確認していくというのはコスト的に難しいことが多いでしょうから、普段対応する歯科衛生士のトレーニングレベルも非常に重要だと思います。


歯科衛生士は法的に"診断"をしてはいけないのですが、歯科医師並みに知識があって、マイクロスコープでチェックが出来る衛生士がいれば理想的ですね。

ただそこまで出来る衛生士は全国的にもまだかなり稀で、マイクロスコープの普及率が実質数%で、それを衛生士が使いこなしているとなると更に数%ぐらい(つまり歯科医院全体の0.0何%ぐらい)でしょうね。

でも今後はそういう方向になっていくだろうと個人的には考えていたりします。



あと長くなったついでにもう一つだけ補足しますが、今回は銀歯の下のむし歯ですよね?
銀歯に段差や隙間がおそらくあったと思うのですが、それがもっと適合が良かったり、あるいは汚れが溜まりやすい銀ではなくてセラミックの様な材料だったり、あるいはそこが危険な部位だと認識していて、普段から念入りにプラークコントロールが出来ていれば結果も多少変わっていたかも知れません。

予防というと定期健診、というイメージが強いかも知れませんが、定期健診というのは良くても「病気の早期発見」だけですから、長持ち"させる"ための精密な治療というのも広い意味では予防に含まれると思います。

さらにはセルフケアのレベルを上げるためのトレーニング、そのレベルを維持するための定期的なチェック、というのが、予防のためには最も大切なことだと思いますよ。

1人の専門家がこの回答を支持しています  



タイトル 検診も受けレントゲンも年に一度撮影していたのに二次カリエス
質問者 うさぎ0606さん
地域 非公開
年齢 40歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ レントゲン写真
クラウンの下の虫歯(二次カリエス)
二次カリエス(2次的な虫歯)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

Total total
今日 今日
昨日 昨日