右下7番を抜歯、1本だけのインプラントは避けるべきですか?
相談者:
すいか5963さん (36歳:女性)
投稿日時:2014-12-25 23:49:59
右下7番を抜歯しました。
歯科医にてインプラントを希望したところ、
「7番に一本だけインプラントを入れるのは回転しやすいので、やめた方がいい。
回転しやすい理由は、かかる力が強いこと、奥がフリー(8番がない)なので固定するものが無く動きやすいこと、の2点。」
とのことでした。
歯科医のお薦め治療法は、お薦め度が高い順に、
@右上8番の移植(成功率は不明だがまずやってみてもいいのでは)
A放置(7番が1本なくても噛む力にはさほど影響ない、右上7番も無い(インプラント予定)ので右上7番が伸びてくる心配はない)
B右下7番に1本ではなく2本インプラントを打つ
とのことです。
以前、別のインプラント専門医に診て頂いた際には、7番に1本だけインプラントを入れることについて特に問題があるとは言われませんでしたので、今回上記のようなお話を聞いてビックリしました。
今回診て頂いた先生はインプラント専門医ではないのですが、とても患者思いのきっちりされた方で信頼しているので、そのご意見を聞き流すこともできません。
右下7番に一本だけインプラントを入れるのは、やめた方がいいでしょうか?
歯科医にてインプラントを希望したところ、
「7番に一本だけインプラントを入れるのは回転しやすいので、やめた方がいい。
回転しやすい理由は、かかる力が強いこと、奥がフリー(8番がない)なので固定するものが無く動きやすいこと、の2点。」
とのことでした。
歯科医のお薦め治療法は、お薦め度が高い順に、
@右上8番の移植(成功率は不明だがまずやってみてもいいのでは)
A放置(7番が1本なくても噛む力にはさほど影響ない、右上7番も無い(インプラント予定)ので右上7番が伸びてくる心配はない)
B右下7番に1本ではなく2本インプラントを打つ
とのことです。
以前、別のインプラント専門医に診て頂いた際には、7番に1本だけインプラントを入れることについて特に問題があるとは言われませんでしたので、今回上記のようなお話を聞いてビックリしました。
今回診て頂いた先生はインプラント専門医ではないのですが、とても患者思いのきっちりされた方で信頼しているので、そのご意見を聞き流すこともできません。
右下7番に一本だけインプラントを入れるのは、やめた方がいいでしょうか?
回答1
水川歯科医院(荒川区東日暮里)の水川です。
回答日時:2014-12-26 00:36:17
すいか5963 さんこんばんは
>@右上8番の移植(成功率は不明だがまずやってみてもいいのでは)
移植が得意な先生を紹介していただくなどお願いしてみてはいかがでしょうか?
>A放置
そうですよね。
上下の7をそのままという選択肢もあると思います。
>B右下7番に1本ではなく2本インプラントを打つ
通常は1本の埋入をします。
回転しやすいというのはちょっとわかりかねます。
ご参考になれば
>@右上8番の移植(成功率は不明だがまずやってみてもいいのでは)
移植が得意な先生を紹介していただくなどお願いしてみてはいかがでしょうか?
>A放置
そうですよね。
上下の7をそのままという選択肢もあると思います。
>B右下7番に1本ではなく2本インプラントを打つ
通常は1本の埋入をします。
回転しやすいというのはちょっとわかりかねます。
ご参考になれば
回答2
回答日時:2014-12-26 02:59:22
色々な考え方があってどれが正解ということもないかと思います。
個人的には凄く同意できます。
あとたぶんチェック済みだとは思いますが、現在から将来の歯周病のリスクは十分に考慮する必要があると思います。
実際に診察しなくてはいけませんが、例えば今回失った7番の抜歯原因が歯周病だったりするとインプラントは極力避ける方向で考えた方が良いと思いますし、インプラント後のメインテナンスに通う気がない場合もよくないでしょうね。
個人的には凄く同意できます。
あとたぶんチェック済みだとは思いますが、現在から将来の歯周病のリスクは十分に考慮する必要があると思います。
実際に診察しなくてはいけませんが、例えば今回失った7番の抜歯原因が歯周病だったりするとインプラントは極力避ける方向で考えた方が良いと思いますし、インプラント後のメインテナンスに通う気がない場合もよくないでしょうね。
回答3
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2014-12-26 08:24:29
ご相談ありがとうございます。
個人差がありますから、ごく一般的に説明します。
>右下7番に一本だけインプラントを入れるのは、やめた方がいいでしょうか?
止める必要は全くありません。
7番は強い力を受け止めたり、噛み合わせの顎の位置を決めたり、他の歯等を守る重要な歯ですから、全体や将来のためには、できれば取り戻したい歯です。
>右上7番も無い(インプラント予定)
であれば上下の7番をセットで考えると総合的な効果が得られます。
ただし、7番の噛み合わせ治療はとても高度な治療です。
またケアを考慮した設計も高度となります。
できれば専門医に相談したほうが良いかもしれません。
>回転しやすい理由は、かかる力が強いこと、
それは正しい理由の一つです。
>奥がフリー(8番がない)なので固定するものが無く動きやすいこと
これは全く違います。
インプラントの専門的認識とは全く違う考えです。
>@右上8番の移植(成功率は不明だがまずやってみてもいいのでは)
適切なアドバイスです。
>A放置
その選択肢もあり得ます。
>(7番が1本なくても噛む力にはさほど影響ない、
大きな損失と言えます。
力とは違い、食事に関しては、慣れてしまうと影響が無い人がほとんどです。
また舌を納める歯並びが途中で途切れる事は、舌の健康への影響もあり得ます。
>B右下7番に1本ではなく2本インプラントを打つ
もともと大きい奥歯には歯の根が1本ではなくて、2本から3本にも分かれている事があります。
それだけ大きな力を受け止める役目があるとも言えますから、インプラントという人工歯根の治療は歯だけではなく根から取り戻す治療のために、2本にすると強いためにそういう設計にする考えは良く理解できます。
ちなみにインプラントの専門的な言葉では、「打つ」とは言いませんで、(人工歯根を)植えるとか、埋めるとか、の言葉を使います。
最後にとても大事な事です。
渡辺先生もアドバイスしていますが、歯周病の管理計画が非常に重要です。
それが大前提できちんと検査と評価されている上での、上記の回答となります。
その前提が無い場合は、何もしないほうがまだ良いと言えます。
ちなみに、その若さですでに上下の7番を失っている状況はとても心配です。
インプラント1本で噛む訳ではなく全体で自然に噛む仕組みのために全体の調和がとても大事ですが、残りの26本が全部健康とはとても思えないこと、また近い将来に他の歯を抜歯してインプラントで悩みが増える可能性がある事、噛み合わせの調和が損なわれる危険性がとても高そうな事、7番という一番奥のケアが難しい場所の管理をできる見通しができた上での計画なのかここでは確かめられない事、などを感じるからです。
目先の事も大事ですが、将来の最終的なゴールをイメージするところから、歯科医師にカウンセリングを受ける事をお勧めいたします。
個人差がありますから、ごく一般的に説明します。
>右下7番に一本だけインプラントを入れるのは、やめた方がいいでしょうか?
止める必要は全くありません。
7番は強い力を受け止めたり、噛み合わせの顎の位置を決めたり、他の歯等を守る重要な歯ですから、全体や将来のためには、できれば取り戻したい歯です。
>右上7番も無い(インプラント予定)
であれば上下の7番をセットで考えると総合的な効果が得られます。
ただし、7番の噛み合わせ治療はとても高度な治療です。
またケアを考慮した設計も高度となります。
できれば専門医に相談したほうが良いかもしれません。
>回転しやすい理由は、かかる力が強いこと、
それは正しい理由の一つです。
>奥がフリー(8番がない)なので固定するものが無く動きやすいこと
これは全く違います。
インプラントの専門的認識とは全く違う考えです。
>@右上8番の移植(成功率は不明だがまずやってみてもいいのでは)
適切なアドバイスです。
>A放置
その選択肢もあり得ます。
>(7番が1本なくても噛む力にはさほど影響ない、
大きな損失と言えます。
力とは違い、食事に関しては、慣れてしまうと影響が無い人がほとんどです。
また舌を納める歯並びが途中で途切れる事は、舌の健康への影響もあり得ます。
>B右下7番に1本ではなく2本インプラントを打つ
もともと大きい奥歯には歯の根が1本ではなくて、2本から3本にも分かれている事があります。
それだけ大きな力を受け止める役目があるとも言えますから、インプラントという人工歯根の治療は歯だけではなく根から取り戻す治療のために、2本にすると強いためにそういう設計にする考えは良く理解できます。
ちなみにインプラントの専門的な言葉では、「打つ」とは言いませんで、(人工歯根を)植えるとか、埋めるとか、の言葉を使います。
最後にとても大事な事です。
渡辺先生もアドバイスしていますが、歯周病の管理計画が非常に重要です。
それが大前提できちんと検査と評価されている上での、上記の回答となります。
その前提が無い場合は、何もしないほうがまだ良いと言えます。
ちなみに、その若さですでに上下の7番を失っている状況はとても心配です。
インプラント1本で噛む訳ではなく全体で自然に噛む仕組みのために全体の調和がとても大事ですが、残りの26本が全部健康とはとても思えないこと、また近い将来に他の歯を抜歯してインプラントで悩みが増える可能性がある事、噛み合わせの調和が損なわれる危険性がとても高そうな事、7番という一番奥のケアが難しい場所の管理をできる見通しができた上での計画なのかここでは確かめられない事、などを感じるからです。
目先の事も大事ですが、将来の最終的なゴールをイメージするところから、歯科医師にカウンセリングを受ける事をお勧めいたします。
回答4
歯科医師の松山です。
回答日時:2014-12-26 09:30:14
・ちなみに、その若さですでに上下の7番を失っている状況はとても心配です。
付け加えさせてもらうと、最後臼歯を失う原因にかみしめる癖がある可能性がありますから、もしあるようであれば力の支えとしてインプラントは良い選択肢です。
回転云々は全く無意味に近いことです。
この様な説明は一度もしたことはありません。
かみしめ癖のある人の7番インプラントはフィクスチュアーの径、長径のしっかりしたものが必要であることを付け加えておきます。
セミナーなどで、ようやく言われ始めるようになってきました。
ただし咬合高径の低下を来した状態で、完成されることが懸念されます。
付け加えさせてもらうと、最後臼歯を失う原因にかみしめる癖がある可能性がありますから、もしあるようであれば力の支えとしてインプラントは良い選択肢です。
回転云々は全く無意味に近いことです。
この様な説明は一度もしたことはありません。
かみしめ癖のある人の7番インプラントはフィクスチュアーの径、長径のしっかりしたものが必要であることを付け加えておきます。
セミナーなどで、ようやく言われ始めるようになってきました。
ただし咬合高径の低下を来した状態で、完成されることが懸念されます。
回答5
松元教貢歯科医院(大田区山王)の松元です。
回答日時:2014-12-26 10:07:32
海外では、修復目標は確かに6番まであれば良い、7番は色々とリスクが高いので単独は避けた方が良い、と推奨されています。
多分そのことを先生は言われているんだと思います。
しかし、7番があることの意味が見直され出して、特に日本では咀嚼とか食べ物の習慣とかですり潰す動かし方、7番が重要な役目をする、と言うことで修復する、と言うことが良いだろう、と言われて来ています。
6番とかの手前の歯を守る為、咬合力負荷を負担出来る領域を増やす為7番の修復には意味がある、と言うことです。
で、ここでお考えいただきたいのですが、今回の治療がインプラント修復して終わり、と言うことではなく、修復物交換、もしかするとインプラント交換も有り得るかも、と納得出来るのか否か、ではないかと考えます。
年齢的に言っても、これからの人生が長いですし、歯周病、咬合力、TCH、就寝時の習癖等々で今回の治療でその部位が終了出来る、と言うことは可能性としては低いだろう、とご理解いただけるかなんです。
しかし、その代わりと言ってはなんですが、他の歯を守って行ける為の治療である、と理解していただけるか、です。
インプラントと言うと、患者さんは生涯に渡って使って行けるモノであると期待されると思いますが、それは60代以降の患者さんで、若い方であればあるだけそれで終わり、といかないだろう、と言う事実を知っていただきたいんです。
それでも、その部位を人工物で補って行って、自前の歯とかお口の状況を守って行ってくれるモノ、と価値を見出していただけるか、なんです。
勿論、患者さんがメインテナンス頑張って、DR側もちゃんとケア、メインテナンスし続けて今回の治療が生涯使える可能性は0ではありません。
しかし、世界レベルでも40年ちょっとのデータしかない治療方法ですから女性の人生は90年近くあるとされている中では、上記のことは心得ていていただきたいです。
で、私のお勧めは、自前の歯とかお口守る為のモノとして上下にインプラントを単独で為さることは良いと思います。
太さと長さを考慮することが大事でしょうが、交換することも視野に入れるとなると、ギリギリの大きさで為さることはなさらない方が良いのでは、と考えます。
以上、私見を述べましたが、参考になれば幸いです。
失礼しました。
多分そのことを先生は言われているんだと思います。
しかし、7番があることの意味が見直され出して、特に日本では咀嚼とか食べ物の習慣とかですり潰す動かし方、7番が重要な役目をする、と言うことで修復する、と言うことが良いだろう、と言われて来ています。
6番とかの手前の歯を守る為、咬合力負荷を負担出来る領域を増やす為7番の修復には意味がある、と言うことです。
で、ここでお考えいただきたいのですが、今回の治療がインプラント修復して終わり、と言うことではなく、修復物交換、もしかするとインプラント交換も有り得るかも、と納得出来るのか否か、ではないかと考えます。
年齢的に言っても、これからの人生が長いですし、歯周病、咬合力、TCH、就寝時の習癖等々で今回の治療でその部位が終了出来る、と言うことは可能性としては低いだろう、とご理解いただけるかなんです。
しかし、その代わりと言ってはなんですが、他の歯を守って行ける為の治療である、と理解していただけるか、です。
インプラントと言うと、患者さんは生涯に渡って使って行けるモノであると期待されると思いますが、それは60代以降の患者さんで、若い方であればあるだけそれで終わり、といかないだろう、と言う事実を知っていただきたいんです。
それでも、その部位を人工物で補って行って、自前の歯とかお口の状況を守って行ってくれるモノ、と価値を見出していただけるか、なんです。
勿論、患者さんがメインテナンス頑張って、DR側もちゃんとケア、メインテナンスし続けて今回の治療が生涯使える可能性は0ではありません。
しかし、世界レベルでも40年ちょっとのデータしかない治療方法ですから女性の人生は90年近くあるとされている中では、上記のことは心得ていていただきたいです。
で、私のお勧めは、自前の歯とかお口守る為のモノとして上下にインプラントを単独で為さることは良いと思います。
太さと長さを考慮することが大事でしょうが、交換することも視野に入れるとなると、ギリギリの大きさで為さることはなさらない方が良いのでは、と考えます。
以上、私見を述べましたが、参考になれば幸いです。
失礼しました。
回答6
大野歯科医院(群馬県前橋市)の大野です。
回答日時:2014-12-26 12:28:03
渡辺先生が良いことを書いてくれていますね。
>色々な考え方があってどれが正解ということもないかと思います。
アメリカの研究で治療方針の選択は医師の性格に影響を受ける、という結果が出ていますが、患者さんは迷うと思います。
ただ(診察なしで何が適切でなにが不適切かを断定するのは怖いのですが)僕の患者さんでは手前の歯の状態が良ければ、そのままという選択肢をとっても大きな問題は少ないです。
だから放置という選択肢も考慮に入れてもいい、とアドヴァイス差し上げることが多いです(すべてのケースではありません)。
インプラントが病気を治すわけでもなく、あくまで「機能障害」に対する治療ですので、選択に際してはご自身がどの程度必要かどうかが大切では。
歯科医の中には何かを「予防する」ためにインプラント治療を行うという方もいますが、とてもコストパフォーマンスとしては悪くなることが多いと思います。
以上はあくまで私見です。
お大事にどうぞ。
>色々な考え方があってどれが正解ということもないかと思います。
アメリカの研究で治療方針の選択は医師の性格に影響を受ける、という結果が出ていますが、患者さんは迷うと思います。
ただ(診察なしで何が適切でなにが不適切かを断定するのは怖いのですが)僕の患者さんでは手前の歯の状態が良ければ、そのままという選択肢をとっても大きな問題は少ないです。
だから放置という選択肢も考慮に入れてもいい、とアドヴァイス差し上げることが多いです(すべてのケースではありません)。
インプラントが病気を治すわけでもなく、あくまで「機能障害」に対する治療ですので、選択に際してはご自身がどの程度必要かどうかが大切では。
歯科医の中には何かを「予防する」ためにインプラント治療を行うという方もいますが、とてもコストパフォーマンスとしては悪くなることが多いと思います。
以上はあくまで私見です。
お大事にどうぞ。
タイトル | 右下7番を抜歯、1本だけのインプラントは避けるべきですか? |
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質問者 | すいか5963さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 36歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
抜歯:7番(第二大臼歯) インプラント治療法 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。